2ショットキャッチ
これは事実はまだ、最近の出来事です、
そして何人かに話したのですがだれも信じてもらえませんでした。皆さんは2ショットチャットってしたことありますか?
俺はこの前まで、ほぼ毎日のようにしていました、この前までは、、
その娘との出会いは。。。。去年の10月の終わりか、11月の始め
それぐらいだったと思います、その時はまだ俺は「オープンチャット」
の方でネットナンパ?のようなことをして、2チャットに・・・・・
そんなようなことをして毎日欲求をみたしていました。その娘の同じパターン・・・・そんなふうに思っていました、
でもその日はなぜか悩み相談に・・・・・・・・・・・・・
たまにはこんな日もいいかな?そんな感じで話しを聞いて、
アドバイス・・・・そんな時間がすぎました
悩みもよくある悩み、彼氏とのケンかや今後のこと
でもたまのことだし、それに正直、悩みをきいたあとで
Hな話しに、そんな下心もあったのですが、なかなかうまく話しを
Hなほうに切り替えられず、「そろそろ寝なきゃ」
その娘の一言でその日の俺の予定は壊れてしまいました、
「ちぇっ、なんかやな感じ、なんで悩み相談なんだよ」
正直そう思いました、このままで終わり?むかつく!!
そう思っていたときその娘からのレスがありました
「今日はありがとう、ございました。もしよかったら
明日またここでお話ししませんか?」
まさかそんな方向に話しが行くとは思いませんでした
いままで「じゃあ次の日・・・・」
なんてことは無かったからです。
「もしかして気に入られた?」
そう思うとなになうれしさがこみ上げてきました。
悲しいことに俺には当時彼女はなく女に飢えていた
そしてその娘の住んでると言った所が隣の県、
上手くいけがもしかして・・・・
そうゆう思いから俺はその娘の提案を受けました
そして今日と同じ部屋、一応合言葉をきめて・・・
「部屋に入ったら合言葉を言おうね」
そうやら前に彼女はネットの匿名性から
名前をかたられた経験があるらしく二人だけの合言葉には
特に念入りにお互い決めました。
そしてその日はお互い部屋をあとにしました
次の日、彼女はちゃんと待ち合わせの時間に部屋にいてくれました
その日は俺はもうHなこととは関係ない話しで盛り上がりました
「今日の快楽より、彼女もち!!」
そうゆう下心でした、幸い(?)彼氏とも上手くいってない
さらに俺にもなんでも悩みを打ち明けてくれることでお互い
さらに仲良くなる・・・・・・
何回か待ち合わせをして話しをしました。
不思議なことに仲良くなるとHな話しなんてしたくなくなるものです
彼女に嫌われないようにしないと・・・・・・
その気持ちでいっぱいでした、その日にあったことを
なんでもいいからお互い話ししました
もちろんメール交換などもして、
楽しいメールももらうことができました
でもそんなある時しばらくメールももらえず。
待ち合わせの部屋にも彼女はあらわれなくなりました
「嫌われた?なんで?」
俺は落ち込むとともになにがわるかったんだ??
と考えてすごしていました
そしてそんなある日チャツトもしなくなってた俺のところにメールが来ました
彼女です。
「お久しぶり、今日、いつものとこでまってます、12時にね♪」
なんだよ!!嫌われてないじゃん♪
女の子特有の気まぐれ?
そんなふうに俺はとらえてその夜約束の部屋でまっていました。
そして12時すぎ、彼女がはいってきました
いつもの合言葉、彼女です。間違いありません。
「どうしたの?いきなり連絡が途絶えて・・・」
そう切り出すと彼女はいいました
「彼氏と別れてさ♪そんで少し落ち込んじゃった、
つまりフラレタの!」
チャンス!おもわず思いました、彼氏に振られてそして
俺のとこのメールがきて・・・・
このまま上手く!!
それを見抜かれたのか彼女はいままで言わなかった言葉をいいました「こんど会おうよ♪」
まさかこんなに話しが上手く!!俺は喜んでOKをだしました
「どこで会う?」
「私の家にきていいよ」
「??一人暮らしじゃないよね?」
「うん、でも私今、足がないんだよぉ」
たしかに彼女は免許はないと言っていました
でも・・・いきなり自宅・・・
しかし実は彼女携帯をもってなく自宅の電話番号を俺教えてしまい
俺は自宅の番号もしっていました、つまり大体は住所がわかるのです
まぁ・・自宅にかかけたのは一度だけですが・・・
「お互い自宅の場所も大体わかるし・・
じゃあ家のほうにいかせてもらうね」そして細かい打ち合わせをして、会う前の日も
僕らはチャツトをしていました。
「明日はあえるね」
「うん。楽しみ、いっぱいお話ししよ♪」
そう言って次の日にそなえました
そして次の日、
俺は早めに家をでました。。。少し迷いましたが。彼女の家に時間より少し早めに
つくことが出来ました、
「まぁ・・・早いけど・・・いっか」
ピンポーン・・・チャイムをならすと
お母さんらしき人が出てきました。
「あの・・○○ともうしますが・・・
○○さんはいらっしぁいますか?」
「・・・・・・どちら様ですか?」
「ああ僕は友達で・・今日遊ぶ約束を・・・」
そしてことのいきさつを話すとその人は俺を
家に入れ・・・ある部屋に入れてくれました。
そして写真が目にはいりました
・・・・・・彼女の遺影でした。
彼女・・・もう亡くなってたんです・
しかもかなり前らしいんです。ここまで読んでくれた方だったら。。。。
その連絡が無かった時期に・・・・と思うでしょう
でも違うんです、お母さんに話しによると
まだ待ち合わせに来てた時期に
彼女・・・・亡くなってるんです
266>そう、お母さんとチャツトたしかにまずそれを疑ったし
この話しをすろと、友達はそういいます
でも俺が彼女と電話したと、書いたのを覚えていますか?
明らかに声が違うんです。
お母さんは悪いですけど、病気かなにかでしょうか?
声がかすれかすれなんです。あきらかに声質も違う・・・・もちろん姉も妹sんもいないそうです。
それは家に上げてもらったときの雰囲気でなんとなくわかりました。そしてもう一つの事実・・・・・・・・
彼女・・交通事故でなくなったんです・・・・・・
それで・・・足・・・なくなってしまったらしいんです・
切断・・・・・だからあのとき
「私。今足無いから・・・・・」
あれは交通手段じゃなくて・・・ほんとに・・足が・・
ここまでは悲しいです・・・・
真実をしったときはその場で泣きました
でも・・・・
その場に居れず僕は家にいそいで帰りました・・・・そしてぼくに理解不能なことがおきてたんです・・・
夜にきずいたんですけど・・・・・
メールがきてたんです・・・彼女から・・・
しかも。。。。お母さんとお話ししてた時間のはずなんです。
その時間・・・・
あのとき家には俺と彼女のお母さんしかいまかぅったはずなのに・・
俺の特徴とか書いてあって・・・・「今日はきてくれたありがとう。大きな車にのってるんだね。
その髪の毛はそめたの?私もそめたいなぁ。
なんで今日はすぐ帰っちゃったの?
こんどは私がそっちいっていい?
迎えにきてくれるとうれしいなぁ・・・・
一緒に行きたいところがあるんだ♪」いそいで削除したんですけど・・・・
何日かおいてなんでもメールがくるので。
俺はヤバイと思い、結局アドレスを変えました
多少お金などかかりましたが・・・・・
毎回メールに
「一緒に行きたい所がある」って
書いてあったから・・・・あまりに怖くて・・・・
アドかえてからは来ませんが・・・・
今も新着のメールとか見るの怖いですね・・・ここまでです。
今のところはこれ以上のことはありません
でも誰に話しでも嘘だとかお母さんが・・
ってゆわれるので最後まで聞いてくれてありがとうございました
2ショットチャット
自殺志願
幽霊ではなく人間でしたが、年月が経つにつれ自信がなくなっていく思い出です。
俺が19歳の頃の話です。
高校は卒業していましたが、これといって定職にもつかず、
気が向いたら日雇いのバイトなどをしてブラブラしていました。
その頃の遊び仲間は高校の時の友人グループがいくつかあり、
その日もその内のひとつのグループの奴の家に集まり、だらだらと遊んでいました。
そのグループの連中は、地元では結構有名な悪い奴らの集まりでした。
俺はケンカも弱いし、バイクも持っていなかったけど、
そのグループのリーダーが幼馴染で家も超近かったため、たまに遊んでいました。
夜もふけてきたので、俺達は肝試しに行くことにしました。
皆幽霊なんて信じていなかったし怖がってもいませんでしたが、
行く途中女の子でもナンパできたら、連れて行こうぐらいの軽いノリでした。
一人がバンで来ていたのでそれに6人全員で乗り込み出発です。
幾つかある肝試しスポットのうち、一番近い所に向かいました。
そこは山の中にある墓場で、頂上に向かって墓場が広がっています。
入り口に降り立ったとき、その墓場の一番上に何か白い影が見えました。
よく見るとそれは2人の人間で、近付いてみるとまだ中学生ほどの少女でした。
髪は長くパサパサで、手入れをしている様子はなく、
まるで人形の髪のようだと思ったのを今でも覚えています。
顔にも髪がかかり、表情は読めません。
顔のつくりは違いましたが、2人ともそっくりに見えました。
白く見えたのは、夏服のセーラー服姿だったからです。
いったいどこから来たのでしょう。
あの場所から出てくるには、車でもっと山の上まで登らなくてはならないはずです。
なのに2人には連れがいる様子もありません。
どんどん近付いてきます。よく考えたら、ふつうこんな人気のない墓場で不良グループに遭遇したら向こうも怖いはずです。
しかし彼女達は無表情のまま俺達の目の前に来て止まりました。
いいようのない恐怖が襲いました。
理屈ではありません。ただぞっとするというのはこのことだと思います。
それは他のメンバーも同じようでした。
「おまえらどっから来たん?」
リーダーのMが聞きました。
2人は無表情のまま、ゆっくりと同時に山の頂上を指差しました。
どっと嫌な汗が吹き出ました。
するとそこに、どこからともなく犬が走ってきました。
しかもその犬白内障なのか、目が白く濁っているのです。
あまりにもタイミングよく現れたので、危うく叫びそうになりましたが、
すぐ後ろから飼い主らしきおじいさんがやってきました。
そのおじいさんはこの近くに住んでるらしく、いつもこの道を散歩コースにしているそうです。
おじいさんの散歩に付き合うように、自然に俺達6人と少女達は歩き始めました。
おじいさんと少女達が前を歩き、何か話しをしています。
おじいさんは土の盛り上がったところをガシガシ蹴飛ばしながら、
「ここ、無縁仏の墓や。そこに卒塔婆がたおれとるやろ。」といいました。
そして又少女達と言葉を交わすと、俺達のほうを振り向きもせずに去っていきました。
唖然とする俺達の所に少女達がやってきて、初めて口を利きました。
「いまおじいさんに聞いたんやけど、この先にもっと怖い場所があんねんて。
のろいのわら人形がぎょうさん見つかる所。行ってみいへん?」
正直俺は行きたくなかったけど、中学生の女の子が行くというのに
「いや、おっかねえからやめとく」とはいえません。
結局女の子達をバンに乗せ、行ってみることにしました。その間俺達は色々話し掛けました。なぜあんな所から出てきたのか。
当時女の子をナンパして乱暴し、山の中腹で置き去りにするという「六甲おろし」がはやりだした頃でした。
「もしそんな目にあっているなら、協力できることがあるならするぞ。」
Mが一生懸命話し掛けても、彼女達は無表情に前を向きながら首を振るだけで、
道を案内する以外は口を利きません。
とても乱暴されたようには見えませんでした。
でも何か理由があってほしかったのです。あんな山中からこんな子供が出てきた理由を。
しかし彼女達はお互いも話さずたんたんと道を案内するだけです。
とうとう目的地の神社に着きました。はじめてくる所です。
さっきの場所より何倍も不気味な所です。
高い杉の林に囲まれた小さな神社でしたが、
彼女達はその神社のさらに奥の杉林に入っていきます。早足で。
Kがつぶやきました。
「あの子達って、あのおじいさんに聞いて今日はじめてくるはずやんな。
なのになんであんなにスタスタ進むんや。2人とも車の中で一言も相談してないのに、
迷いもせず同じ方向に進んでいってるで。」
ぞっとしました。しかしここで2人を置いて逃げるわけにはいきません。慌てて後を追いかけますが、その足の速いこと。大人の俺達が小走りになるほどです。
イキナリ2人が立ち止まりました。黙って目上の高さを指さしています。
見ると指差した先の杉の木に、釘をさしたような穴が無数にあいています。
いえ、よく見回すと、そのあたりの木のほとんどに穴があいています。
そして、とうとうわら人形も見つかりました。
絶句する俺達をよそに、彼女達は相変わらず無表情で、何も言いません。
「もう返ろうぜ、つかれただろ、おまえらも送ってやるから」
Mが恐怖を隠すように言いました。しかし彼女達はこういったのです。
「ここじゃダメだね。もっといいところがあるから行こう。」絶句しました。
「もうやめようや。」とうとう俺は言ってしまいました。
しかし皆大の男が中学生に言われて怖がるわけにはいかないようです。
「分かった、行こうや。」
その一言で、少女達はきびすを返すように今来た道を引き返しました。
慌てて俺達は後を追います。
Kだけが俺の意見に賛成らしく、真っ青な顔をしてブツブツつぶやいてます。
「罠や、罠や、これなんかの罠や。俺達連れて行かれてるんや。」
Kの真っ青な顔と、ブツブツ繰り返す言葉に、今度はKのことまで怖くなってきてしまいました。
皆でバンに乗り込みました。Mがカーステレオをつけようとしても壊れたのかつきません。
嫌な沈黙が続きましたが、皆口を利きませんでした。ただ少女たちの道案内だけが車内に響きます。
ついた場所は小高い丘の上にある神社でした。
その神社に着くには、その丘を左右対称に包むようについている階段を登るのです。
左右どちらから登っても多分同じくらいの距離です。
少女達は無言のままそれぞれ左右に分かれて登り始めました。
車の中でも打合せはしていないし、降りてからも2人は目配せや合図をすることなく、
迷わず別の道に向かっていくのです。
もちろんその神社に続く階段はうっそうとした林に囲まれ、
普通の女性なら複数でいても行きたがらないような不気味さです。
その階段を、まだ中学生の少女が迷うことなく恐れることもなくスタスタと歩き出すのです。
明らかにおかしいです。
慌てて俺達も3人づつに分かれて、それぞれ少女達の後を追いました。
俺はガマンできず、前の少女に話し掛けます。
「おまえらちょっとおかしいぞ、何であんなああ処にいたんや。
肝試ししてるにしては全然こわがってないし。なんであんな所にいたんや?」
答えない少女にいらいらしながらしつこく聞きました。
あまりにもしつこく聞いたせいか、彼女はこうつぶやきました。
「私ら・・・死ぬ場所探してんねん・・・」
そのとき初めて彼女は俺の目を見ました。しかし、俺の目を見ているというより
俺を透かしてはるか遠くを見ているような眼でした。
そしてうっすらと笑いました。その少しあがった口の端に、よだれがかすかに光っています。全身に水を浴びたような気持ちです。他のメンバーを見回しましたが皆真っ青です。
しかし聞こえてはいるでしょうが、この少女の目とよだれが見えたのは俺だけです。
逃げ出しそうになったとき頂上につきました。
むこうのグループもちょうど反対側からあがって来たところです。
真っ青になったMが駆け寄ってきました。
「聞いたか!!お前等聞いたか!!」
どうやらM達ももう一人の少女から聞いたようです。
とりあえずまだ帰らないという少女達をバンまで連れて返りました。
そこでなぜ自殺したいのかをしつこく聞きましたが、答えません。
「アホなことするな。いじめか?俺らがそいつらシメたるから、はやまるな!」
俺達の問いかけにも彼女達は首を振るばかりです。
「じゃあ原因はなんやねん」
「・・・べつに・・・」
「別にって!!」
「生きてるんももうええって感じやねん。」
またあの遠くを見つめるような無表情です。2人とも同じ顔をするのでますますそっくりに見えます。
「とにかくもうこっちも眠たいからお前等送ってくわ。はよ家までの道言え。おくってったる。」
降りるという彼女達に強い口調でMは言い、車を発進させました。
彼女達は地元の子達なのか、帰り道をかわるがわる「右」「左」で告げます。
2人同時に「ここ」と言いました。ハモるように同時にです。
止まった場所には家等ありません。「おまえらホンマにここか?家の前まで送ってくぞ。」
Mがいいましたが少女達は「ここ」とだけいって車を降りました。
そこはちょうどさっきの丘の上の神社の裏側のようです。
クネクネとしてきたので結構走ったように感じましたが、そんなに走っていないようです。
もう皆十分気味わるく感じていたし、もう義理も果たしたと言うかんじで車を走らせようとしました。
その直後Kが「あれ見てみろ!」と叫びました。
2人の少女はさっきの神社のある丘の、裏側にある登り口のような、
林の中にぽっかりあいた穴に向かって歩き出しています。
「あいつらまた登る気や」Mがクラクションを鳴らしました。
すると映画のワンシーンのように、ゆっくりと少女達は振り返りました。
首を少しかしげて、左右対称に。
暗くて目はわかりませんが、なぜかうっすら笑っているように見えました。
でも俺には2人の口の端に同じようによだれが光っているようで、
思わず「逃げろ!!」と叫んでしまいました。
後は一目散に車を走らせました。Kがブツブツ又何か行言ってます。
「だからあの神社じゃだめだったんだ。」
「何がダメなんだよ!!」思わずいらいらして俺は叫んでしまいました。
「あの子達の身長じゃ、高い杉の木の枝には届かない・・・吊れないよ・・・首・・・」
ぞっとしました。
「アホなこというなっっ!!気味わりい!!」他の友人の声もうわずっています。
今まで黙っていたDが、気が付いたように言いました。
「なあ、衣替えっていつや?もう11月やで。あの子らなんで夏服のセーラー服きてたんや。」
その後どうなったかは知りません。
確かその日は皆でMの家にとまり、夕方夕刊を恐る恐るチェックしたように思います。
たしか、自殺者発見の記事も、行方不明者の記事もなかったと思います。
ただKだけが眠れなかったようで、ずっと部屋の隅でうつろな目をしていました。
その後、そのグループの奴らと遊ぶこともたまにありましたが、
その日のことはなぜか誰も口にしませんでした。
そして、あの日以来、俺はKに会っていません。
もともとそのグループの奴じゃなかったので、他の皆もそうのようでした。
ただ俺は、Kがブツブツいってた
「罠や、罠や、これなんかの罠や。俺達連れて行かれてるんや。」 を思い出し、
「連れていかれてたらどうしよう」とおもい、そう思った自分自身にぞっとしています。
あの呟きを聞いたのは、俺だけだったから。
自殺志願
奇妙な客
うちのコンビニに週3回毎朝5時過ぎにやってくる初老のあばさんがいる。
週3回全て俺が入ってる日、決まって俺が店内で一人で作業してる時に来る。
雨の日でもズブ濡れになりながら来る。毎回水鉄砲、水風船、関連性の無い漫画やレディコミ、お菓子をカゴ一杯に詰めてレジにやってきては
「子供がねイーッパイいるんよ、イーッパイ」「○○言います私」
「機嫌のええ時はいいんやけどね……また、かんしゃく起こすさけね」
などと、聞いてもいないのに訳の分からない事を一人で喋っている。
(あぁ…若年層の認知症かなぁ…自分の子供が小さい時の事で時間が止まってるんだろう)
そんな事を考えて適当に接客していた。○○円になりますと言うとピタっと話しを止めてキチンと代金は支払うし店にとって害は皆無
なぜかそのおばさんが来店する前後には他の客が来店しない、おばさんが帰ると日が昇り始める
不思議はあったが所詮偶然だろうと思っていた。
その事を相方に話すと「今度その人が来たら呼び出しボタン押して下さいよ」と言うので
ある日そのおばさんが来た時にレジに付いている呼び出しボタンを押した。
バックから相方が出て来て俺のレジ補助につく形でおばさんのお買い上げ商品を袋詰めをし出した。お:「あんた初めて見るねぇ」
突然おばさんが相方に話し掛けた。
相:「あ、○○と言います。いつも一応店の中にはいるんですょ~。」
相方はかなり明るい奴なのでいつもの調子で悪く言えば馴れ馴れしい口調で話し出した。
俺:「○○円になります」
そう俺が言うとおばさんは財布から1万円札を取り出してレジに置き、相方を見てこう言った。
お:「あんた、怖いもん見た事ないやろぅ」突然のおばさん強い口調に俺も相方もギョッとした。
相:「ハイ?」
お:「イーッパイ、イーッパイ悲しい。あんたあかんよ」
………(二人沈黙)
お:「うちが喋り出したら皆そんな顔しよる。うちが日本語使えへん思てるんちゃうか?」
相方が俺の方を見て人差し指をコメカミ辺りに当ててグリグリやり出した
(このおばはん、やっぱ頭おかしいっすよ)
そういうジェスチャーだった。俺は同意する事も咎める事も出来ずおばさんに目線を移した。
お:「あんた、怖い思いしなあかん。気ぃつけた方がええよ。イーッパイ兄弟おるから。」
また兄弟の話しだ…兄弟ってのは一体なんなんだろう。
自分の親戚の事か子供の事か、はたまたヤクザの親分の嫁さんだったりするのだろうか
そんな事を考えてポカーンとしていると相方がおばさんに向かって
相:「怖い事ですかー?良いですねぇ、僕好きですよそういう系統。でもおばさんが住んでる所の方が怖いですよー」
そういって左の方向に指を指した。
相:「おばさんの家○○苑でしょ?(w」
○○苑というのはいわゆる店の近辺にある大きな介護施設の事で
日曜の昼間は決まって付き添いの人と一緒に老人がお買いものに来る。
俺:「おい、お前な……」
さすがに焦った俺が相方を咎めようとすると
お:「あんたトンネル連れて行く」
おばさんが急にそう言いだした。相:「ハァ?トンネルっすか?心霊スポット??まぁ、いいっすわ○○苑に電話入れるから
おばちゃんそこおっちん(座っておけの意)しとき」
相方が電話の子機に向かって歩きはじめるとおばさんは財布から二つ折の紙をレジに置いて出ていってしまった。
俺:「お前なぁ…これ、おばさんなんか置いていったぞ」
相:「お、ラブレターっすか?ついに熟女キラーの境地に辿り着いた俺を褒めて下さいよ」
相方は相変わらず軽口を叩きながらその紙を開いた。
横から覗きこむとミミズが這ったような線で地図らしきものが書いてあった。
それから数日経ったある日その事を相方に聞いてみた。
俺:「え!?行ったのお前!?」
相:「ハイ暇だったんで、バイクで」
おでんの具を仕込んでる俺の斜め前で相方はホット飲料を補充しながら普通にそう答えた。
俺:「……よくやるね。で、おばさん居たの?」
相:「いませんでした。で帰ろうかと思って振り返ったらババア登場」
俺:「怖っ!!」
相:「さすがにビビリましたよ」
俺:「で?どうなったの?」
コンニャクの水切りをしながら俺は背中で話しを聞いていた。相:「よう来たね。私はあんたが今日ここに来る事を分かっていたなんちゃら、かんちゃら…」
俺:「……気味悪りぃな。でトンンルがなんちゃらって……」
相:「あぁ、それなんすけどね。俺も初めて知ったんすけどホントにトンネルがあったんすわ
多分、昔に使われてたかなんかじゃないですかね?」
俺:「で…どうしたのそれから?」
浮かんでくるコンニャクをつつきながら興味津津に俺は聞いた。
相:「おばはんが言うにはですねそのトンネルは……」
以下相方がおばさんから説明された事を掻い摘んで説明するとそのトンネルはその昔
配送のトラックが主に使っていたトンネルである時人身事故が起こった。
で、後はお決まりのパターンでそれ以来幽霊が出るとの噂が立った。しかしそのおばさんはそのトンネルを通らない事にはかなり迂回して通学せねばならず
どうしても使う必要があった為、霊感のあるという近所のおばあさんに親子で相談した。
すると「あそこは霊の溜まり場になっている。”今はあなた達の居場所だが元は皆のもの、
私は通学に使うだけだから騒ぐ事は無いし悪さもしない”トンネルに一人で行って入り口でそう頼みなさい。」
と言われたそうだ。おばさんは言われた通りにした。その事を霊能者に伝えると霊能者はおばさんに向けてこう告げた。
「霊達は”このトンネルを通る時は一切声を出さない事” “通る時は必ず一人で通る事”この二つを条件として
その子がトンネルを使う事を許す。もし声を出せばお前を呪い殺し、誰かと通れば傍にいるものを呪い殺す
誰かと通り、声を出せば全てを呪い殺す”そう言っている」と。
おばさんはその言い付けを頑なに守っていたそうだがある日貧乏をバカにする同級生の女の子に我慢が出来ずに
トンネルの事を教え連れて行ったそうな。結果何も起きずに笑われて終わりだったそうだが
数日後にその子は病気になりやがて亡くなったと
そんな事があって以来そのおばさんは気に食わない事があると
そのトンネルに人を連れて行っては呪い殺して来たそうだ。俺:「で…どうなったの?」
相:「おばはんと一緒にトンネル往復して…なんか途中でお菓子バラまいてましたね頭おかしいっすよ」
俺:「それからなんとも無いの?」
相:「全然。俺小さい頃はそういうの見えてた気ぃするんすけど…あのおばはんは多分偽物っすよ」
俺:「あのおばさんがよく言う兄弟ってその幽霊の事なんかな?」
相:「さぁ…中華まんもう捨てます?どうせ売れないでしょ?」
俺:「食っていいよ…10時間以上経ってると思うけど」
だ、そうで俺がそれやばいんじゃないかと相方に聞いてもヘラヘラ笑ってるだけ
本人が何とも無いと言うのだし、多分そのおばさんも怖がらせるつもりでやったんだろうと思っていた。
それから数日経ってその相方とのシフトの曜日になったが時間になっても相方が来ない
いつもは一時間前ぐらいに来て店内の雑誌をバックに持ち込んで読んでいる奴だったんだが
その日に限って5分前になっても来ない。
電話しようかと思った矢先オーナーがひょっこり顔を出した。
俺:「あれ?オーナー、どうしたんですか?○○は?」
オ:「あー、あの子なぁ…辞めた。というかクビにした」
俺:「……店内不正ですか?」
オ:「いやなぁ…なんかあの子に孕ませられた女の子の親が怒鳴り込んで来てなぁ」
俺:「あらぁ……」
オ:「そうこうしてたら、二人組の若い姉ちゃんが入って来てその片割れが
ここに○○言う奴おるやろ!?そいつ出せ!!この子赤ちゃん出来たんや!!…と」
俺:「奇跡のバッティングですね……」
オ:「そしたらTちゃん(休日の昼間に入ってるバイトの女子高生)が泣き出してなぁ……
“○○君私と付き合ってんのにぃ~!!!”やとさ……」
俺:「ワガママな息子持ってたんですね…あいつ」
オ:「んで、とりあえずあいつ辞めた事にして客帰らせて…あいつに電話して今日付けでクビ、と」
俺:「大変ですね…オーナーも」
オ:「何を人事のように…ワシ腰やってるからレジしかやらへんで」
俺:「ハァ!?ちょっ!!」そこまで話して作業に入った俺は客も退けた深夜に件の出来事をオーナーに作業をしながら話し出した。
俺:「いや実はね。大体5時過ぎに来るおばさんが居て……」
そこまで言うとオーナーの顔つきが変わった。
オ:「何!?あのおばはんまだ来とんか!?この店!!」
俺:「いや…え?知ってんすか?」
オ:「何時頃や!来んの!?」
俺:「5時…過ぎぐらいっす」
オーナーはおもむろに豚まん二つを袋に取りだすと
オ:「後捨てといて!!食いたかったら食ったらええし!!」
そういうと雑誌コーナーの写真週刊誌と共にバックに消えて行った。
仕方無く一人で淡々と作業をこなす事数時間。“ピポピポ~ン”来客を知らせるチャイムが店内になり響く。
俺:「いらっしゃい……ま…」
あのおばさんだ。いつものようにカゴに水風船を詰めている……。
暫くしてレジに来た。
俺:「合計で○○円になります」
しばらくしてもいつものように代金が出て来ないので顔を上げた。
俺:「っ!!」
俺は言葉を失った。何故か顔が泥だらけでおばさんはニヤニヤ笑ってる。
おもむろにおばさんはレジ横に置いてある割り箸を掴むとマイクのように持ち
“ややご~、悲しいややご~、仕事をしておくれ~、ふぁsでぃいwql(聞き取り不可)”
と自作っぽい気味の悪い歌を歌い出した。
ボー然と立ちつくす俺の目の前で割り箸を置きニタニタ笑ってこう言った。「兄弟がイーッパイいるからねぇ。気ぃつけんと。私イーーーーーッパイイィイイイイ!!!」
相方は頭も良いし、人当たりもいい。おもしろいし遊びも知っている。ルックスも良い、仕事の要領も良い。
その反面どこか人を見下したような感覚があり、特に女に対してはそうだった。
その報いを受けたのかどうかは知らない。
その後相方はどうなったのかは知らないし一切連絡は取って無い。
オーナーに聞いても「気にするな」の一点張りで何も教えてくれない。
いまだにそのおばさんはうちの店に来ては相変わらず
「子供がねイーッパイいるんよ、イーッパイ。機嫌のええ時はいいんやけどね……」
と訳のわからない事を呟いている。おばさんの言う呪いで相方に天罰が下ったのかどうかは知らないが最近
何故かやたらと大量のライターまで買うようになった。長文スマソ。
奇妙な客

