◆ 血を欲しがる病について
血液嗜好症(ヘマトフィリア)という一種の精神病があります。血が好きな病の事です。
◆ 血液嗜好症(ヘマトフィリア)・吸血病(好血症・ヴァンパイアフィリア)
血液を見ることで性的快感を覚え、血液に対して異常な執着を見せる一種の精神病
一般的な性行為では満足を得られず、血を見なければ満足を得られない状態になると「血液淫虐症(ヘマトディプシア)」と呼ばれる。
ペーター・キュルテン(デュッセルドルフの吸血鬼)などが血液嗜好症だったと考えられている他、『血の悦楽』(1991)の著者キャロル・ペイジの挙げた数字によれば、アメリカには5万人の「吸血鬼」がいるとされる。
適当な協力者を得られない場合は犯罪に発展する可能性があるが、血液への興味を隠しながら普通に生活し、同じ趣味のグループ内や恋人などから血液を手に入れていることも多いようだ。
ヘマトフィリアは血液嗜好症で血液を見て満足を得られる状態を 【血液淫虐症(けつえきいんぎゃくしょう)】と呼びます。別名 ヘマトディプシア とも言います。
いんぎゃく とは みだらでざんこくなこと
◆ヘマトフィリアとヴァンパイアフィリアの違い
ヘマトフィリアは血液嗜好
ヴァンパイアフィリアは吸血嗜好
◆ 吸血病とヴァンパイアの関係性は?
医学的な情報が発達する以前に血液を好む疾患の人をヴァンパイアと呼んだことから始まったと言われています。
吸血鬼というのは科学と医学が発達していなかった昔の人々が今で言えば精神病や特異体質をもった人々を偏見の目で見て作られたモンスターです。
初めに。
◆ 実際にこの病の人はいるの?
米国に、30年前から毎月約2リットルも血を飲み続けているという、“吸血鬼”のような女性がいる。
人の血を飲み続ける吸血鬼女、30年前のファーストキスがきっかけ。 | Narinari.com
彼女が10代のとき、ファーストキスをしている最中に血に対する欲求が芽生えたといい、心配する2人の子どもをよそに、今も提供者を見つけては定期的に血を飲み続けているそうだ。
他にもお互いの血液を飲み合うカップルも存在しています。
【閲覧超注意】お互いの血を飲むヴァンパイア吸血カップルの動画が話題に | ロケットニュース24
・少なくとも週1回は「吸血」
「互いの血を飲む吸血カップル」として YouTube動画に登場するのは、英国在住のアロ・ドレイブンさん(38)と、リア・ベニンゴフさん(20)。指先や手首を切って、お互い少なくとも週1回は「吸血」するという。
定期的に血を飲まないと力が出ない気がするという。お互いに与え合う血だけで足りなければ、生肉を食し、豚の血で乾杯。最高で週4回血液を飲むそうだ。
◆ 血液って飲んでもだいじょうぶなの?
血液の大半は水分と蛋白質、鉄分などから構成されており、血液を飲むこと自体にさほど害は無いが、血液には嘔吐を催す作用があり、また提供者、受領者共に感染症などに気をつける必要がある。
Hematphiria
ウイルスや感染病予防の観点から、他人の血を飲む行為は「不必要な危険」
人の血を飲み続ける吸血鬼女、30年前のファーストキスがきっかけ。 | Narinari.com
◆ この病の原因は?
精神疾患と言われています。
細かい原因までは不明ですが、血液を好んでしまうような過去の経験が誘発原因と言われています。
血の味が美味しく感じたなどになります。近いものとしては生肉を非常の好む方も同じような疑いがあるといわれているようです。
異食症の一種とも言われています。
オートカニバリズムの一種とも考えられています。
カニバリズムは人を食べることになりますが、カニバリズムでも自分の身体を食すことがオートカニバリズムになります。自分の血液を飲むことはオートカニバリズムということになります。
パラフィリアの一種
パラフィリア(パラフィリア)とは – コトバンク
異常性愛ともいわれる。偏奇 (パラ) が,その患者の魅せられているもの (フィリア) の中に存在する,という意味であり,従来の「性倒錯」にほぼ相当する。尋常ではない,奇矯 (ききょう) なイメージや行為が,性的興奮を得るために必要であり,執拗 (しつよう) に繰り返されるものを示す。
パラフィリアの原因が血液の場合がヘマトフィリアで血液をすする吸血行為が原因の場合がヴァンパイアフィリアということになります。
その疾患そのものが栄養素などの問題ではなくて精神的な疾患が原因で異食症の一種と考えられているようです。
◆ 異食症ってなに?
異食症とは氷、毛髪、氷、土、毛髪、絵具、ひも、鉛筆の芯、布、ほこり、糞便、紙片などを食べたくなってしまう疾患のこと
名前の通り氷が食べたくなる病気です。
異食症の一種