ドナルド・ギャスキング【100人以上の女性を殺害】

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1933年、15歳の少女の私生児として生まれた連続レイプ殺人鬼。100人以上の女性を犯して殺害したとされるが、正確な被害者の数は解からないほど。1991年死刑執行。
ドナルド・ギャスキンズ(通称ピーウィー)
少なくとも100人は殺したと豪語するドナルド・ギャスキンズ

少なくとも100人は殺したと豪語するドナルド・ギャスキンズは身長163cmの小柄な男だった。故にピーウィー(ちび)と呼ばれた。そして、ピーウィーであるが故に殺人者となった。少しでも己れを大きく見せるために殺さなければならなかったのだ。そして、殺した途端に己れを神だと錯覚した。つまり、己れの大きさを見誤ったのだ。100人という数もおそらくハッタリだろう。しかし、かなりの数を殺していることは間違いない。

1933年3月13日、サウスカロライナ州フローレンス郡に生まれたギャスキンズの生い立ちは、連続殺人者の典型例である。私生児として生まれ、入れ替わり立ち替わり現れる母親の愛人にド突かれて育った。学校に上がるまでは自分の本当の名前を知らなかった。ずっとピーウィーだと思っていたのだ。
11歳で学校を辞めたピーウィーは、自動車の修理工場で働く傍ら、窃盗や性犯罪にも手を染め始めた。そして1946年に同い年の少女を斧で襲って逮捕される。
少年院では小柄な彼は格好のおもちゃだった。毎日のように誰かしらの慰み者にされた。カマを掘られたのである。やがてピーウィーは「牢名主」専用の愛人になることで身を守るすべを憶える。そして何度も脱獄を図り、そのたびに看守にボコボコにされた。

少年院と娑婆を行き来する青春時代を過ごしたピーウィーが最初に殺人を犯したのは少年院の中だった。これ以上カマを掘られることに耐えられなかった彼は、最も嫌われている看守の喉を掻き切ることで、一挙に一目置かれる存在に成り上がったのである。刑期は延びたが、そんなことはへっちゃらだった。脱走すればいいのだ。今やピーウィーを馬鹿にする者はいない。彼は看守を殺すことで等身大以上の姿を獲得したのである。

ピーウィーはその後も相変わらずの人生を送っていたわけだが、その連続殺人が発覚したのは1976年1月になってからだ。13歳の少女の失踪事件を捜査していた警察が最終的に行き着いたのが彼だったのだ。そのアパートからは彼女の衣服が発見された。まもなく共犯者のウォルター・ニーリーが口を割り、彼が指示した場所からは8つの遺体(うち1人は幼女)が発掘されて吃驚仰天した次第である。

かくしてピーウィーには死刑判決が下されたが、当時の死刑廃止の風潮に従い終身刑に減刑された。なあんだ、死刑にならないのか。気をよくした彼は、あろうことか刑務所の中でも殺しを請け負う。両親を殺されたトニー・シモから、その下手人で同じ監房棟にいるルドルフ・タイナーの殺害を依頼されたのである。
タイナーに言葉巧みに近づいたピーウィーはこんな話を持ちかけた。
「どうだい、兄弟。独房の中でも話が出来るようにインターコムを取りつけないか」
「そんなことが出来るのか?」
「無線だよ。ほら、この受信機を貸してやろう」
実はその受信機には爆薬が仕掛けられていた。そして、独房の中で通信を始めた途端に爆発。タイナーの頭半分が吹き飛んだ。

さすがに今度ばかりはおカミは許さなかった。再び死刑判決が下されて、1991年9月6日に電気椅子で処刑された。まさに人を殺すためだけに生まれてきたような男である。

http://www5b.biglobe.ne.jp/madison/murder/text3/gaskins.html

処刑

1991年9月6日
午前1時10分
ギャスキンズ処刑

1977年にサウスカロライナで死刑が復活した後
彼は電気椅子で死んだ4人目の死刑囚だった

死刑の直前
彼は弁護団を呼び寄せ一人の時計を奪って割り
手首を切り
「ワァは往く準備は出来つんだ」
と語ったといふ

彼の自叙伝によれば
彼には絶対的正義があり
自分自身の「殺す許可」を与えた「特別な心」を持つと書いておる

だが
殺す許可を法的に与えられた執行官により
彼は電気椅子で処刑された

彼の処刑に際し立ち会った家族は
彼の20才の息子ドナルドただ一人だった

http://blogs.yahoo.co.jp/show_p_dion_ne_jp/7662461.html

ドナルド・ギャスキンズの言葉

一人目を殺す度胸と勇気、難しいのはそれだけだ
ドナルド・ギャスキンズ – 殺人鬼資料館 – Yahoo!ブログ

関連書籍

死刑囚ピーウィーの告白―猟奇殺人犯が語る究極の真実
幼女レイプ殺人を含めて、被害者の数は百人以上、犯行の大部分はサディスティックな性的猟奇殺人という史上最悪の殺人鬼、ドナルド・“ピーウィー”・ギャスキンズ。彼はサド侯爵が夢想したことを実際におこない、最も酸鼻をきわめた犯行を語るときでさえも、陰惨な記憶にうろたえる気配すらなかったという。本書は、ギャスキンズが死刑囚監房棟の中で、長期にわたり自身の恐るべき犯罪の全貌を語ったものであり、同時に人間の善と悪の闇に根源的な光をあてた、迫真のドキュメントである。

感想

彼は身長が150cmほどであったという。
そのため家族から虐待をうけ、周囲からも見下げられ、刑務所においてはレイプされ続けた。
その怒りが沸点に達したとき、彼は息をするように殺人をはじめた。
編者ウィルトン・アールは“ちびすけ”に会うまで、
人間の“善”を信じ、死刑制度廃止推進論者であったが、
彼へのインタビューを続けるうちにその考えを完全に捨て去った、という。
“ちびすけ”が、よくも悪くも自分の全てを吐き出し、
鉛色の腐臭漂う内臓までをもさらけだしたような告白集。
それが名編集を通して、一種のピカレスクロマンにまで昇華されているのには驚愕せざるをえない。
まさに“驚書”といえよう

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他人が自分をどう評価するかでは無い、自分自身が己をどう評価しているかを定義する言葉である。

連続殺人鬼、それも知能の高い者の多くはその才能にも関わらず「達成率」が低い。稀に会社を興し、或いは株取引で大金を得る者も居るが、彼等は例外なく「他者を踏みにじる」事でしか、真に自分のエゴを満たす事が出来無いでいる。

これはそうした自尊心が高く支配欲の強い一人の男が、自己達成を試みた物語である。本人と被害者にとって不幸な事に、ドナルド=ギャスキンズは脳の疾患と生まれ育ちのせいで、食事をするように他者の陵辱を必要とした。

FBI心理捜査官など、外部からそうしたシリアルキラーに迫った著作は数多いが、犯罪者の内面からその真実に迫った異色の、そして貴重な一作である。

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https://matome.naver.jp/odai/2140289571599189601
2014年06月20日