血液の流れは自力、リンパの流れは他力
血管は心臓を中心に輪をかくように体の中を循環しています。
心臓から出た血管は動脈であり段々と分かれながら細くなり、毛細血管となって体の各所をまわり、その後、静脈となって段々と集まり太くなって心臓まで戻ります。
リンパ管は輪になっておらず、一方通行の道のような構造です。
全身の末梢(体の隅々)で毛細リンパ管として始まりますが、その起点は閉じられており、どの組織ともつながっていません。
心臓は血液を流すポンプの役割を果たしますが、リンパ管にはそのような大きなポンプがありません。
人の動きとともに起こる筋肉の収縮、弛緩によって生じる圧力、呼吸によって生じる胸の中の圧力の変化、体の外からのマッサージ刺激などがリンパ液を流す助けとなります。
リンパ系について|リンパ管疾患情報ステーション
現場のドクターのお話から・・・
胸管からリンパを採集していると,
呼吸が止まると,腸の運動が止まると,直ちにリンパ
の流れが止まる.
その時お腹をポンポンと軽く叩くだ
けでリンパはザーと流れる.
四肢のリンパ管にカニュ
ーレーションすると,麻酔下では殆どリンパを採集で
きないが,指,足を軽く揉むだけでリンパは流れてく
る.
実際にこのような現象をみていると,リンパの流
れは受動的なものが主体であると感じる.
リンパの流れにはマッサージや筋肉運動が大切である
リンパ管の7 なな 不思議 熊本大学名誉教授 小谷 正彦
リンパ、リンパ管、リンパ液???については、下記サイトを!
リンパの流れが悪くなる原因
リンパの流れが悪くなる原因には2つあります。
①弁がないリンパ管がある
皮膚のすぐ下の浅いところを通るリンパ管には逆流を防ぐ弁が
ないため、皮膚や筋肉などを伸び縮みさせてリンパ管を
動かしてあげないと流れが悪くなります。②リンパ節への圧迫
リンパ節は脇の下や足の付け根、膝の裏など身体のあちこちに
あり、ここが圧迫されるとリンパの流れも滞ってしまいます。
リンパの流れをよくしよう!! | 健康づくりかわら版
リンパの流れをよくするには・・・しなやかで弾力性のある筋肉にする!
a)ストレッチ
適度に筋肉をつけることは、リンパの流れをよくするために、とてもいいことです♪
しかし、大きく育った筋肉は、安静時でもリンパ管を圧迫するほどになってしまうと、リンパの流れが悪くなってしまうこともあるのです。
筋肉をリンパを押し流すポンプと考えたとき、硬く張った筋肉より、しなやかで弾力性がある筋肉のほうが優秀なのです。
リンパ~筋トレとリンパの関係~|カルド成田
細くてしなやかな筋肉は、リンパ管を圧迫することなく、ポンプの役割をしてくれるので、リンパの流れがよくなり、むくみやコリ、身体の不調を改善してくれるのです。
リンパ~筋トレとリンパの関係~|カルド成田
ということで・・・
筋肉に柔軟性を加える最も一般的な方法がストレッチ
毎日少しでもいいので運動の前後に行うようにしましょう。
筋肉に血が巡っている感覚をもって行うといいでしょう。
ポイントは息を吐きながらストレッチをすること
ハイパフォーマンスのアスリートが持つ柔らかい筋肉の作り方 | ゴールドメダル.jp
b)温冷浴
筋肉はどのようにして柔らかくしていけばいいのでしょうか?
筋肉は酷使することによって疲労し、硬くなります。
またこの時に筋繊維は太くなります。
太くなって硬いままの筋繊維が増えていくとどうなるでしょう?
そう。血管を圧迫していくのです。
そうすると血管が圧迫される分血流は悪くなりますよね。
ということは逆に強制的に血流を良くしてあげれば筋繊維の太さが解消され、
柔らかくなっていきます。
つまり血流を良くするためのアプローチを様々な方法で取れば良いということになります。
ハイパフォーマンスのアスリートが持つ柔らかい筋肉の作り方 | ゴールドメダル.jp
ということで・・・温冷浴!
が、しかし自宅でやろうと思ったらなかなか難しいですよね^^;
ただ、手軽にしようと思えばシャワーで冷たい水と暖かいお湯を交互に浴びるだけでも
効果があります。
簡単に言えばあったかいお湯と冷たい水に浸かるのを
繰り返すということです。
もちろん理想的には銭湯やスパなどに行って
サウナと水風呂に交代に行くことです。血管が収縮と弛緩を繰り返すことにより血流が良くなります。
ハイパフォーマンスのアスリートが持つ柔らかい筋肉の作り方 | ゴールドメダル.jp
c)深呼吸
人間はいざという時には緊張してしまう生き物です。
その際には、緊張しているという状況に動揺せず、
目を閉じてゆっくりと深呼吸をしてみましょう。
大きく吸って、ゆっくり吐くという動作を繰り返していくうちに、
呼吸が整ってくるのを感じるはず。そうすると、筋肉も自然と柔らかくなっていきます。
深呼吸のポイントは・・・
お尻の穴をぎゅっと縮こませるようにして、
背筋を伸ばして行うという事。
背中が曲がった状態で行うと呼吸がうまくできず、緊張の緩和にもつながりません。
ハイパフォーマンスのアスリートが持つ柔らかい筋肉の作り方 | ゴールドメダル.jp
やってみよう! 「東京タワーストレッチ」
東京タワーストレッチは、「これだけで全部整う」という万能ストレッチ。
股関節の前面(腸腰筋)・体側(わきから腰)が伸び、体の前後バランス、左右バランス、骨盤の旋回、すべてのバランスが整います。また、猫背、反り腰、骨盤のゆがみ解消、肩こり・腰痛の改善、冷えやむくみ、疲労解消や自律神経の乱れにも効果的なのだそう。
手順や動きを正確に再現できれば、整骨院の治療1回分に匹敵する効果が得られるそうなので、ぜひやってみてください。
1日たった5分で体の流れを整えていける「スゴレッチ」はすごかった! | MYLOHAS
STEP1:足を深く(前足、後ろ足ともに90度になるように)曲げる
STEP2:手をカンチョーポーズで組み、そのまま天井に向けてグッと伸びる(腕は耳にくっつけるように)
STEP3:前足を出しているほうに体をクッと傾け、30秒キープ!反対側も同じように!
スキマ時間でやってみよう!
a)1時間に1回程度歩く
デスクワークの人など、座っている
時間が長い方は、1時間に1回程度歩くことが最良の予防法に
なります。トイレやお茶汲みなど、少しの時間で良いので
歩く時間を作りましょう。
せっかく歩いても筋肉の力が弱いと、リンパ管への
ポンプ作用が弱いために十分にリンパが流れません。運動や
ストレッチで、普段から足の筋肉を鍛えることも必要です
b)足先を動かす
椅子に座っていたり立っているときは、足踏みやつま先立ち、
足首をグルグル回す運動を行うと効果的です。
c)リンパマッサージ
リンパ管は1分間に10回程度わずかに収縮してリンパを流して
います。リンパマッサージを行うと、この動きを活性化する
ことができます。また、マッサージを行ってリンパの流れを
促すと、免疫を司るリンパ球の数が増え、免疫力アップにも
つながるという報告もあります。
リンパの流れをよくしよう!! | 健康づくりかわら版
やってみよう!脚のリンパマッサージ
脚はまず膝へリンパを流し、最終的にそけい部まで流していきます。
脚のリンパマッサージの手順
1
つま先から足首へ向けて10回撫で上げます。2
脚のリンパマッサージの手順2
足首から膝へ向けてふくらはぎを10回撫で上げましょう。3
脚のリンパマッサージの手順3
膝の表側から裏側へ向けて10回撫でます。4
脚のリンパマッサージの手順4
膝の裏を10回ほど軽く押します。完了!
太もものリンパマッサージの手順
1
膝から太ももをそけい部に向けて10回撫で上げます。2
太もものリンパマッサージの手順2
鼠径部を10回なでる、軽く押す、つまむなどしてマッサージします。
まとめ
血液の流れは自力、リンパの流れは他力
リンパの流れをよくする習慣にも目を向けてみてください。毒素を排出してむくみを取るので、美容だけでなく健康面でも元気になれると思います。
【専門家に教えて頂いた】Vol.1 運動する人に知って欲しいリンパのお話 | b-monster.fit