元女優の高樹沙耶の逮捕で注目されている医療用大麻
国内で禁止されている医療用の大麻の解禁を訴える活動を行っていた元女優の高樹沙耶容疑者が沖縄県内で大麻を隠し持っていたとして25日厚生労働省の麻薬取締部に大麻取締法違反の疑いで逮捕されました。
高樹容疑者は、「私のものではない」と容疑を否認しているということです。逮捕されたのは、沖縄県石垣市に住む元女優の高樹沙耶、本名、益戸育江容疑者(53)です。厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部によりますと、高樹容疑者は沖縄県の石垣島の自宅で乾燥大麻を所持していたとして大麻取締法違反の疑いが持たれています。
高樹容疑者は女優を引退したあと、国内で禁止されている医療用の大麻の解禁を訴える活動を始め、ことし7月に行われた参議院選挙では東京選挙区から立候補し、大麻取締法の改正などを主張しましたが、落選していました。
元女優の高樹沙耶容疑者 大麻所持の疑いで逮捕 | NHKニュース
医療大麻とは
医療大麻(いりょうたいま、Medical Cannabis, Medical Marijuana)、時に医療マリファナとは、大麻に含有されるテトラヒドロカンナビノール (THC) やその他のカンナビノイド、あるいは、それらに類似した構造を持つ合成カンナビノイドを利用した生薬療法である。あくまで治療方針の一つであって、大麻の種類を指す言葉ではない。
医療大麻 – Wikipedia
医療大麻など存在しない?
厚労省「医療用の大麻なんて存在しません」
医療目的での大麻使用は、アメリカの一部の州やカナダなどで許可されている。こうした事実から、医療大麻推進派のなかには「海外では当たり前に使われている」と主張する向きもある。実際、NPO法人「医療大麻を考える会」のウェブサイトには、
「大麻の医療使用を実質的に禁止しているのは、先進諸国のなかでは日本だけです」
との記述がみつかる。そのほか、サイト上では「(大麻は)依存性がほとんどなく実質的な致死量のない」治療薬にあたるとして、がんやうつ病などの難病にも効果があるとも主張していた。
だが、厚生労働省監視指導・麻薬対策課の担当者は2016年10月27日のJ-CASTニュースの取材に対し、「前提として、医療用大麻なんて存在しません」と話す。続けて、
「そうした名称は、大麻を医療に使用したいと主張している一部のグループの方が、独自に用いているものだと認識しています。医療のための大麻などなく、犯罪にかかわる大麻と全く同じ成分が含まれています」
大麻(マリファナ)の効果で癌が改善したという実例
正式に医療用大麻がない一方、実際に大麻を使用したことで癌が改善したという実例は存在する。
山本被告は25年6月に肝臓がんが見つかり、医療機関で治療を始めたが、26年10月に余命半年~1年と宣告。医師から「打つ手はない」と言われた中、インターネットで大麻ががんの改善に有効な可能性があると知った。厚生労働省や農林水産省、法務省などに「大麻を医療目的で使うにはどうしたらよいか」と相談したが、「日本では大麻自体や大麻由来の治療薬の使用は禁止されている」と説明された。製薬会社にも「私の体を医療用大麻の臨床試験に使ってほしい」と伝えたが、「日本国内での臨床試験は不可能だ」として断られたという。
そのため大麻を自宅で栽培・使用したところ、痛みが和らいだほか、食欲が戻り抑鬱的だった気分も晴れた。また、腫瘍マーカーの数値が20分の1に減り、改善の兆候が現れたという。
山本被告は「医師も『ありえない』と驚いていた。数値が下がったことを示すカルテもある」とし、「育てた大麻は他人に販売も譲渡もしていない。現代医療に見放された中、自分の命を守るためにやむなく行った」と話した。
【注目の裁判】末期がん患者が最後にすがった大麻は違法か? 劇的改善の被告が「命守るため」と無罪主張 司法の判断は…(1/4ページ) – 産経ニュース
大麻の効果によって改善が報告されている病気
悪液質 (20州)
一般的には聞きなれない症状だが、動脈硬化症、心不全、肝不全、腎不全、AIDSなどの慢性疾患の経過中に起こり、急激に体重が減少し、全身衰弱により患者のQOLが低下する。がんに伴うものをがん悪液質と呼ぶが、治療法が限られており、がん治療の障害にもなる。単なる栄養管理だけでは体重の減少は恢復しないが、大麻の食欲増進作用に効果があることがわかっており、日本のがん専門医のなかには、その作用に強い関心をもつものもいる。
(参考) 「治療現場の医師から見た医療大麻」
○ がん (20州)
がんによる食欲不振や疼痛緩和のほか、最近の研究では特定のがん細胞を殺すという報告もでている。
○ エイズ、HIV (18州)
食欲増進で体力をつけ、発症を遅らせ、症状の緩和にも有効。アメリカにはエイズ患者が多く、適応疾患では上位に。
大麻はどのような病気に効果があるのか? | iryotaima.net
緑内障 (18州)
大麻には眼圧を下げる効果が。緑内障は原因不明で、治療法もない。中途失明の最大の原因。働き盛りの40代に発症することが多い。
○ 吐気 (16州)
がんの化学療法には吐気がともなうことが多い。病院のトイレで何時間も吐き続ける患者もいて、がんの症状そのものより辛く、しかもほかの制吐剤が効果がないことが多い。
(参考) 「がん患者を夫にもつ妻からのメール」
○ 慢性疼痛 (13州)
厚労省は難治性の慢性疼痛があることを認識しているが、対策は遅れている。大麻の鎮痛効果は、下記の難病などが原因の疼痛にも効果があるとされている。
多発性硬化症(13州)、難治性筋痙攣(11州)、脊髄損傷(3州)、灼熱痛(2州)、関節炎(2州)、慢性神経系疾患(2州)、慢性炎症性脱髄性多発神経障害、線維筋痛症、慢性関節リウマチ、末梢性神経障害、片頭痛 (各1州)
(参考) 「厚労省 今後の慢性の痛み対策について(提言)」
○ クローン病 (12州)、炎症性腸疾患 (4州)
○ (てんかん、痙攣などの)発作 (10州)
大麻はどのような病気に効果があるのか? | iryotaima.net
アルツハイマー (7州)
多くの州で実際に処方していることから、今後、高齢社会化する日本でも対象患者は多いと考えらえる。大麻喫煙はアルツハイマーの予防になるという報告もある。
(参考) MARIJUANA GATEWAY TO HEALTH : がん・アルツハイマーと大麻による予防
○ 筋萎縮性側索硬化症(ALS) (8州)
○ C型肝炎 (8州)
○ てんかん (8州)
高濃度のCBDオイルを難治性(小児)てんかんに限り合法化している州がある。
○ 心的外傷後ストレス障害(PTSD) (6州)
戦争が原因の元アメリカ兵に多いとされる。
(参考) 「恐怖を消す仕組み解明 北大、脳内の作用部位を特定」
○ パーキンソン病 (6州)
○ トゥレット症候群、ハンチントン舞踏病 (各3州)
○ 筋ジストロフィー、ルーゲーリック病、釘膝蓋骨症候群 (各2州)
大麻はどのような病気に効果があるのか? | iryotaima.net
2015年現在、アメリカでは23州とワシントンD.C.で医療大麻が合法化されている。合法化の程度は州によって異なり、適応疾患が限られている州もあれば、「医師が大麻が効果があると診断したすべての疾患」という州もある。
どのような疾患に効果があるかについては、実際に合法化されている州を調べるのが適切だと思われる。
ここでは疾患名をあげている州で、実際にどのような病気に処方されているかを調べ、今後の日本における適応疾患の参考にしたい。
大麻(マリファナ)の副作用
最後に大麻を使用した場合の危険性もしっかり認識しておきましょう。
1)発ガン性物質の存在
「495.マリファナが肺ガンの危険因子」でも紹介されているように、マリファナの煙にはベンゾピレンなどの発ガン性物質をタバコの煙より50-70%も多く含んでいるとされています。フィルター付きタバコ1本吸うのと比較すると、マリファナを1本吸った場合には、肺に沈着するタールの量は4倍と言われています。吸う頻度が同じであれば、タバコを吸うよりもマリファナを吸う方が、肺癌などの癌になる危険性は高くなる可能性があるのです。2)脳・神経への害
マリファナを吸うと、煙の中にあるTHCが肺から血液中に入り、血流にのって全身をまわります。血流中のTHCの一部が脳の神経細胞のTHCレセプターと結合し、その神経細胞に影響を与えます。THCレセプターが多く存在する脳の部位は、喜び、記憶、思考、集中、感覚、時間の認知、協調運動などに関係する部位です。マリファナを吸うと急速に異常が見られます。
大麻・マリファナの副作用
3)心臓への害
マリファナの使用は、血液の酸素運搬能力を低めます。マリファナの使用後1時間以内に心臓発作が起こる危険性は4倍以上に上がるとされています。マリファナは、煙が吸い込まれて数分の内に、心拍数を増加させることがある。通常、心拍数は1分間に70-80回ですが、さらに20-50回増加させたり、2倍に増加させたりして心臓に負担をかけることがある。また、眼の血管が拡張し眼が赤く見えることもあります。4)禁断症状
マリファナの長期の使用は、自発性の喪失や無感情、成績の低下等を誘導することもあり、さらにマリファナの依存症となり、禁断症状が現れることがある。マリファナが断たれてから1-2日以内に禁断症状が現われることがあります。マリファナを少量でも5日間繰り返し使用することで禁断症状が見られることがあります。禁断症状は、短気、不安、抑うつ、攻撃的傾向、不眠などの睡眠の異常、食欲不振、体重減少、悪寒、疲労感などです。禁断症状の大部分は、マリファナが断たれてから10日までの期間内で認められるが、28日経過しても症状が残る場合もある。
大麻・マリファナの副作用



