エジプト神話・ラーってどんな神?

ユミアンヌ

ラーとは?


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ラー (Ra) 、あるいはレー (Re) は、エジプト神話における太陽神である。語源はエジプト語でそのまま、「Ra」(太陽)。ヘリオポリス九柱神の一柱。
ラー – Wikipedia

ラーは、ハヤブサの頭をもつ姿で描かれることが多い。
ラー – Wikipedia

彼にまつわる神話①:生と死を繰り返し永遠に生きる

太陽神ラーは天の女神ヌトから生まれ、知恵の神トトや暴風神セトなどと一緒に、昼と夜の世界を旅します。道中では悪しき蛇アポピスと戦ったり、人々に恩恵を与えるなどしました。
旅が終わるとラーはヌトの体内へ帰ります。そうして時が来ると再びヌトから生まれ、旅に出て……というサイクルを永遠に繰り返すのです。
古代エジプトの太陽神ラーの歴史と神話をまとめて紹介 – パンタポルタ

太陽の昇り沈みとともにラーの姿は変形すると考えられてた。日の出のときはタマオシコガネの姿のケプリとして現れ、日中はハヤブサの姿をして天を舞い、夜は雄羊の姿で夜の船に乗り死の世界(夜)を旅するとされている。
ラー (らー)とは【ピクシブ百科事典】

光の象徴であるラーは、闇の象徴である混沌の蛇アポピスの宿命のライバルにして相補関係にある。光のない夜の時間、地平の下をゆく太陽の舟は、つねにアポピスに襲われる危険とともにあった。すなわち光と闇の神々が、毎晩宿命の戦いを繰り広げていたのである。
エジプト神名リスト:ラー

彼にまつわる神話②:年老いたラー、セクメトを生み出し人間を滅ぼそうとする

セクメト

セクメト (Sekhmet) は、エジプト神話に登場する女神。
セクメト – Wikipedia

神々が人間と同じ肉体を持ち、この地上にいた時代のこと。
長生きとはいえ、肉体を持つ以上、神々も年は取ります。ラーがそうでした。
いいかげん年をとり、だんだんモウロクしてきていたラーを指差して人間たちは、ジジイ呼ばわりし、いい加減、議員バッヂを返して引退しろよと声高に語り始めました。
エジプト神話ストーリー セクメト様の人類抹殺計画

しかしラーは、権力に固執して「終身現役」とか言い出す、嫌なタイプの為政者だったので、そんな意見には耳も貸しません。
さらに、人間というのは自分が作ったもんだと思い込んでいるので、「創造主に逆らうとは、なんたる愚か者たちめが。貴様らなど、ワシのために祈る人形よォ!」…くらいの勢い。
エジプト神話ストーリー セクメト様の人類抹殺計画

ラーは、自らの右目をブチブチブチっと抉り出し(!)、激痛にうめきながら、その右目に己の憎しみと痛みをこめました。
こうして生まれたのが、セクメト女神です。
エジプト神話ストーリー セクメト様の人類抹殺計画

獅子の姿をしたこの女神は、生みだされた目的のままに、その鋭い爪と牙で人間を惨殺して回ります。逃げ惑う人間たちは次々と斃れ、街はまるで赤い海のよう。もちろん、この女神に人間の武器なんか通用しません。
来る日も、来る日も、大勢の人間が殺されて、あっとういうまに人間は絶滅の危機。
エジプト神話ストーリー セクメト様の人類抹殺計画

神々は協議しました。まずは人間の娘たちを集め、麦を集めさせます。
「ビールを造れー!」
がんがん麦を踏んでビールを造ります。
「色をつけろー!」
薬草をしぼって、ビールに血のような赤い色をつけます。
そう。
これは、生き血をすすることが大好きなセクメト女神に、血にそっくりな酒を飲ませて酔わせてしまおう大作戦だったのです。
エジプト神話ストーリー セクメト様の人類抹殺計画

セクメト女神は、酔っ払って寝てしまいました。作戦成功!
神々は大急ぎでセクメトを回収して、一部力を封印します。
エジプト神話ストーリー セクメト様の人類抹殺計画

この事件の責任を取ってラーは神々の王の座を辞任し、引退することを決めました。事実上、不信任可決で追い出されたカンジなんですが。
エジプト神話ストーリー セクメト様の人類抹殺計画

彼にまつわる神話③:イシス女神にひどい目にあわされる

かつてイシスは、太陽神ラーの血を引くため魔術の力を持ってはいるけれど、人間に近い存在だった、とする神話があります。

イシスが持つのは、言霊の力でした。
エジプトの魔法は、フウと呼ばれる言霊によって行われていました。物事の本質を正確にいいあらわす言葉は、力ある言葉とされ、その物事を支配することが出来ると考えられていたのです。
したがって、本質をあらわす神々の本当の名前を知り、口にすることができれば、神々を支配することも可能でした。
エジプト神話ストーリー イシスの言霊

神々の王である太陽神ラーに目をつけた彼女は、太陽の船がゆききする通り道に立って、船からこぼれ落ちるラーのよだれを拾い、これを土とまぜて泥の蛇をつくります。
なぜよだれが落ちてきたかというと、ラーは老いさらばえていて、マヌケに口を開けたまま船に乗っていたからです。
エジプト神話ストーリー イシスの言霊

イシスは、ラーの体液から作り上げたこの蛇に魔法で命を与えると、太陽の船めがけてけしかけました。蛇は、ラーにくらいつき強力な毒を体内に流し込みます。
エジプト神話ストーリー イシスの言霊

毒にやられたラーは苦しみもだえ、火のような暑さと氷のよう冷たさが交互に襲ってくる、と訴えます。しかし、誰もこれを癒すことが出来ません。
エジプト神話ストーリー イシスの言霊

イシスは毒を癒やすふりをしながら、「この毒は、あなたの隠された真の名によってしか、癒すことは出来ない」と、囁きます。万物の父とされる太陽神の真の名を知ることは、万物を支配できるということ、つまり、蛇の毒なんかチョチョイのチョイで消せますよ…と、いうことです。
エジプト神話ストーリー イシスの言霊

最初、ラーは言い渋り、いくつもの自分の別名をならべたてながら、真の名は決して明かそうとはしません。

でも結局、ガマンできなかったらしい。
やがて時がたち、毒の苦しみが耐え難いものとなってくると、ついに折れて、その名を自らの口で、イシスに伝えるのです。
彼女はその名を使い、太陽神の体を浄化してやりました。
エジプト神話ストーリー イシスの言霊

はみ出しメモ:ケプリってどんな神?

ケプリ[1](Khepri。またはケペラ[1] (Khepera)、Kheper、Khepra、Chepriとも)は、エジプト神話における太陽神ラーの形態の一つであり、日の出を表している[2]。
ケプリ – Wikipedia

男性の体にタマオシコガネ(フンコロガシ)の頭をもつ姿で表現される[3]。これは、タマオシコガネが丸めた獣糞を自分の前で転がしながら運ぶ姿が太陽の運行を象徴すると考えられたためである[4]。また、その糞の玉からは、タマオシコガネが生み付けた卵が孵って生命が出てくることからタマオシコガネは、自分自身を創造する太陽神を象徴するものとされた[2]。時には、糞玉のように太陽円盤を転がして進むタマオシコガネそのものとしても表現された[3]。
ケプリ – Wikipedia

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2019年12月15日