ついに国産空母を建造…2016年も中国の「軍拡」が止まらない

銀河鉄道の昼
12月31日に中国国防部の報道官が国産空母の建造を進めていることを明らかにしました。更に1月1日には、現代戦に適応する為、新たに3つ組織を設立することが発表されました。予てより中国軍の急速な現代化と増強が懸念されていましたが、2016年も中国の「軍拡」は止まらないようです。

中国が国産空母の建造を公式に認める

2016年も中国の軍拡は止まらない?

12月31日に中国国防部報道官が国産空母の建造を進めていることを認めました。予てより中国が独自の空母建造計画を進めているとの報道がありましたが、ついに関係者が公に認めることになりました。

現在の人民解放軍は習近平体制の下で大規模な組織改革を進めています。装備の更新を進めると同時に、腐敗に満ち、旧態然としていた組織から現代的な戦争を遂行するに足る組織へと変貌を遂げようとしているのです。

このような中国の動きに対して各国は警戒感を強めています。特にアジア・米国の軍関係者は一様に極東における中国のプレゼンスの高まりに警鐘を鳴らしています。

中国国防部報道官は31日、定例記者会見の席上で、国産空母の建造を進めていることを認めた。
国産空母建造を公表=5万トン級で通常動力を採用、スキージャ…:レコードチャイナ

中国海軍はウクライナから輸入した空母を改装した遼寧号を保有しているが、その後独自に国産空母の建造を進めていることが確実視されていた。
国産空母建造を公表=5万トン級で通常動力を採用、スキージャ…:レコードチャイナ

中国軍にとって初の国産空母の建造を公式に認めた。
中国軍が2隻目の空母建造 初の国産 | 沖縄タイムス+プラス

中国は現在「遼寧」型空母を一隻保有しているが…

中国が空母を保有するという情報に日本の防衛関係者は警戒感を強めたが…

中国初の、そして唯一の空母は「遼寧」で、2012年までは「ヴァリャーグ」という名前だった
中国 二隻目の空母建造開始

同空母は、1985年に当時のソ連で建造された。そしてソ連邦崩壊後、同空母はウクライナの所有となったが、同国はこれを使用せず、2500万ドルで中国に売却した
中国 二隻目の空母建造開始

「ヴァリャーグ」は中国に運ばれた後、修理され、名前も「遼寧」に改められた。
中国 二隻目の空母建造開始

その性能的限界と作戦能力の不足が方々より指摘されていた

一時期喧伝されたほどの脅威にはならないというのが大方の意見である

空母「遼寧」の限界は、既に多くの専門家の指摘するところです
中国空母遼寧の「5つの弱点」  WEDGE Infinity(ウェッジ)

「遼寧」の核心の装備はロシアの技術を多く使っており、航続能力に限界がある。遠洋作戦能力は不足している
中国空母遼寧の「5つの弱点」  WEDGE Infinity(ウェッジ)

「遼寧」は30年、40年先を見据えた「実験艦」的な存在なのです。そのため、少なくともいま「遼寧」を脅威とみなす必要はないでしょう。
空母「遼寧」は帝国海軍「鳳翔」? 中国は大海原で何をしたいのか | 乗りものニュース

排水量5万トンの通常動力型空母を建造中

言わばロシアの「おさがり」であった遼寧型の反省を踏まえた国産空母建造を進めている

「中国の2隻目の航空母艦の研究開発を関連部署が進めており、すでに設計と建造の段階に入っている」
中国が空母2隻目を建造 中国国防省が公式発表 国産の艦載機を搭載 – 政治・社会 – ZAKZAK

中国国防省の楊宇軍報道官

「殲15(J15)」などの戦闘機を艦載する見通しで、固定翼の航空機は(自力で滑走して飛びたつ)スキーキャンプ方式で発艦できるという。
CNN.co.jp : 中国、初の国産空母を建造中 「遼寧」に続き2隻目

今後追加建造も視野に…より本格的な空母運用の実現を目指す

「お飾り」の空母運用から脱し、本格的な運用を志向している

中国軍は2020年までの空母戦闘群の3個編成を目指しており、その達成に向け、建造を急いでいるとみられる。
南シナ海、米などけん制…中国が2隻目の空母 : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

軍事筋によると、空母を三隻保有すれば、一隻が遠洋航海に向かうと同時に別の一隻は沿岸で訓練、もう一隻は装備の検査・強化に充てることができる。
東京新聞:中国、初の国産空母建造 2隻目 海洋戦略を強化へ:国際(TOKYO Web)

実際の配備と能力向上が切れ目なく続き、組織的運用の幅が拡大する。
東京新聞:中国、初の国産空母建造 2隻目 海洋戦略を強化へ:国際(TOKYO Web)

現在、猛烈な勢いで軍事力を拡大している中国

近年の経済成長を背景に急速に軍事力の整備を進めつつある中国

中国では昨今、経済成長にやや減速傾向がみられますが、防衛予算においては2010年度を除き、二桁の伸び率を維持しつづけています
空母「遼寧」は帝国海軍「鳳翔」? 中国は大海原で何をしたいのか | 乗りものニュース

これまで諸外国に見劣りした装備や技術の更新に重点を置き、膨大な予算を活用し現代的な軍隊へと変革しつつある
空母「遼寧」は帝国海軍「鳳翔」? 中国は大海原で何をしたいのか | 乗りものニュース

特に、中国はより遠方の海域における作戦能力獲得を目指しているとみられ、海上および航空戦力の質が急速な発展を遂げています。
空母「遼寧」は帝国海軍「鳳翔」? 中国は大海原で何をしたいのか | 乗りものニュース

同時に、旧態然とした軍のスリム化を進めている

習近平体制の下で人民解放軍は軍の大改革を実施中である

中国は昨年11月に人民解放軍の大規模改革方針を発表。軍のスリム化とともに「統合作戦指揮」体制を確立させることで、共産党による軍統制強化を進めている。
中国軍が第2砲兵部隊を「ロケット軍」に改称 習近平主席「中国の特色ある強い軍の道を」 – 産経ニュース

(2)4総部の見直しと陸軍指導機関の編制によって、陸海空と第二砲兵の軍種別指導機関を健全化する。
ゴールは5年後、中国軍がいよいよ大規模改革に着手 「勝利をおさめる軍隊」を目指すも軍内の抵抗は必至 | JBpress(日本ビジネスプレス)

(3)現在の「軍区」を作戦に特化した「戦区」に再編するとともに、「統合作戦指揮機関」を編制する。
ゴールは5年後、中国軍がいよいよ大規模改革に着手 「勝利をおさめる軍隊」を目指すも軍内の抵抗は必至 | JBpress(日本ビジネスプレス)

1日には新たな3組織を新設することが伝えられた

「ロケット軍」「陸軍司令部」「戦略支援部隊」の3組織が新たに設立された

中国国営新華社は1日、中国人民解放軍が12月31日に「ロケット軍」「陸軍司令部」「戦略支援部隊」の3組織を新設したと伝えた
中国、ロケット軍など新設 軍改革が具体化へ  :日本経済新聞

習氏はロケット軍について「中国の核心的力量であり、国家の安全を守る基礎だ」と強調し、核兵器や中長距離ミサイルの能力を高めるよう命じた。
中国軍が第2砲兵部隊を「ロケット軍」に改称 習近平主席「中国の特色ある強い軍の道を」 – 産経ニュース

戦略支援部隊について習主席は「国家の安全を守る新型の作戦勢力であり、わが軍の質的に新しい作戦能力の重要な成長点だ」と強調した
中国 軍の編成見直しロケット軍など創設 NHKニュース

これについてはサイバー攻撃や宇宙の軍事利用を担う部隊が含まれるとの見方がある

陸海空を一体的に運用する現代的組織へ

中国では、陸軍がこれまで軍全体に大きな影響力を持ち、総参謀部が事実上陸軍の司令部をかねていました。
中国 軍の編成見直しロケット軍など創設 NHKニュース

今回の陸軍司令部の新設には、海空軍と同列の扱いにして陸軍偏重主義を見直す意味がある。
中国、ロケット軍など新設 軍改革が具体化へ  :日本経済新聞

陸海空軍を一体的に運用する現代戦に対応するためだ。
中国、ロケット軍など新設 軍改革が具体化へ  :日本経済新聞

同意があれば軍を海外派遣可能…「反テロ法」の内容が明らかに

人民解放軍、準軍事組織である武装警察の海外展開が可能に

中国が来月1日から施行する「反テロ法」で、相手国政府の同意があれば人民解放軍や武装警察部隊の海外派遣を実施できる条項を定めていることが30日までに明らかになった
中国が「反テロ法」を16年1月から施行 軍事活動を拡大へ – ライブドアニュース

反テロ法の第71条は相手国の同意があれば「中央軍事委員会の認可を経て人民解放軍、武装警察は海外で反テロ任務を執行する」と定めている
中国、反テロ法で海外派兵 軍事活動を拡大:国際:中日新聞(CHUNICHI Web)

派遣する部隊の種類や規模などについて言及はないが、実戦部隊を含むとみられる。
中国、反テロ法で海外派兵 軍事活動を拡大:国際:中日新聞(CHUNICHI Web)

各国はこうした中国の動きに警戒感を強めている

中国軍事力の急速な拡大を警戒する声は強い
アジアにおいても、インドネシアなどは急拡大する中国海軍勢力に対する警戒感を背景とし、軍の発言力が増しているという。

オバマ氏は任期最終年に当たる2016年、脅威と位置づける中国を見据えアジア重視外交を加速させる
米、アジア重視外交加速 米ASEAN首脳会議2月開催発表  :日本経済新聞

「あと1年を切った大統領選挙の候補者たちは、ドナルド・トランプにせよヒラリー・クリントンにせよ、中国軍事力の進捗状況に対する危機感が甘すぎる」
憂慮される事態に、米国で南シナ海への関心が低下 中国警戒派が大統領候補に提示した中国軍の「7つの脅威」とは | JBpress(日本ビジネスプレス)

カリフォルニア大学(アーバイン校)のナバロー教授

「すでに現時点において人民解放軍の海洋戦力は侮り難いレベルに達しているにもかかわらず、大統領候補者たちには、そのような戦力分析に立脚した議論が欠けている」
憂慮される事態に、米国で南シナ海への関心が低下 中国警戒派が大統領候補に提示した中国軍の「7つの脅威」とは | JBpress(日本ビジネスプレス)

カリフォルニア大学(アーバイン校)のナバロー教授

しかし、過度に恐れるようなものではないとの見方もある

中国の軍拡が今後も際限なく続くという見方は誤りであるとする意見も

中国やロシアのような独裁的で腐敗した国家というのは、たしかに短期的な軍事力の拡大において目覚ましい成果を上げるが、歴史的にみても、財政面でそれを継続する力に欠けている
中国の軍拡がこれから破綻する理由

南シナ海では一夜にして平和が実現するわけではないが、現実として中国は現在のようなペースで地域での軍備拡大を続けることはできない
中国の軍拡がこれから破綻する理由

もし中国がなんとかして発展した自由民主制国家になれたとしても、周辺国やアメリカはその新しい中国を恐れる必要は何もないのだ
中国の軍拡がこれから破綻する理由

https://matome.naver.jp/odai/2145168830959188101
2016年01月02日