梅酒に使うお酒と砂糖
梅酒に限らず、自宅で漬ける果実酒にはアルコール20度以上のお酒を使用します。
20度以下のお酒で漬けると『酒税法違反』になりますし、発酵してアルコール度数が高くなると『密造酒』とみなされます。
アルコール度数が低いお酒を使うとカビが生える危険性があります。
梅1kg 焼酎1.8リットルに対して
1kg以上 超甘口
800g~1kg 甘口
600g~800g 標準的な甘さ
400g~600g 酸っぱめ
200g~400g 超酸っぱめ
梅酒 砂糖について質問集
梅酒に使うお酒色々
【ホワイトリカー】
果実酒を作るためのお酒で、何度も蒸留して作るのでほとんど無味無臭です。
失敗も少なく初心者の方におすすめです。
【ウォッカ】
味はホワイトリカーとあまり変わらない感じですが、味に深みが出ます。
【ブランデー】
ブランデーと梅の芳醇な香りが楽しめます。
ブランデーを用いて梅酒をつくる場合、ホワイトブランデーが適していると言われています。
【日本酒】
日本酒にはもともと自然な甘みが備わっています。その甘みを殺さないように糖類を抑え目にすると、自然な甘みの梅酒に仕上がります。
20.5度の本醸造原酒や「梅酒用の日本酒」を使ってください。
【ラム】
ラム独特の甘みが増して、また違ったおいしさを楽しめるお酒に仕上がります。
【ジン】
ジンの爽やかな苦みが、甘みを抑えてくれる大人な梅酒ができます。
【焼酎】
麦・芋・玄米・米・・・と、素材と製法にこだわり丹念に作りあげられた高品質の焼酎が、梅の成分とうまくマッチして、とても美味しい梅酒に仕上がります。
【泡盛】
甘味・酸味と合わさって、ボリューム感のある味わいに成長します。
通常は35度~43度(新酒)の泡盛を使います。
梅酒に使うお砂糖色々
【氷砂糖】
「溶けにくい」という性質を利用して、梅のエキスや香りを引き出します。
純度が高くクセのないすっきりとした上品な甘みの梅酒に仕上がります。
【黒糖】
アクがあり、そのため渋味が若干ありますが、風味は良いです。
【はちみつ】
とってもまろやかな甘さになります。
ハチミツは液に溶けにくいので、漬け込み後、2週間くらいは毎日1回瓶を揺すってよく混ぜてください。
【グラニュー糖】
氷砂糖に比べて甘みが強く、前面に出た感じがします。
【きび砂糖】
きび砂糖の落ち着いた甘味と米焼酎のほのかな果実っぽさが、梅のさっぱり感を殺さずにいい具合に引き立ててくれます
梅酒の作り方(一例)
<材料>
・青梅・・・1kg
・氷砂糖・・・500g~1kg
・ホワイトリカー・・1.8リットル
・保存瓶(消毒する)
梅酒は実が黄色くなる前の『青梅』で作るのが一般的。
(1)瓶を消毒して水気を拭き取る
(2)梅を流水で洗ってたっぷりの水に1、2時間付けてアク抜きをする
(3)梅をきれいなタオルで水気をふき取る
(4)竹串を使って梅のヘタを一つ一つ丁寧に取り除く
(5)青梅と氷砂糖を交互に入れる
(6)ホワイトリカーを注ぐ
(7)フタをして温度差のなるべく少ない涼しい場所で保存する
青梅1kg、氷砂糖500g、ホワイトリカー1.8Lで作ります
日本酒を使う場合は、アルコール度数が20度以上あるものでないと、酒造法に違反します
香りや癖の少ないウォッカで梅酒を作った方のブログです
いろんなお酒と砂糖の組み合わせを紹介しています
梅酒を使った料理
梅酒を使った料理、お菓子のレシピがたくさんあります
梅シロップの作り方
<材料>
・梅・・・500g
・砂糖・・・300~500g
青梅で作るとすっきりとした味わい、完熟梅で作るとフルーティーな味わいとなります。
完熟しすぎた梅の場合は果肉が崩れて濁ったり、傷がある梅はカビの原因となります。
梅シロップの作り方(一例)
あらかじめ梅を凍らせておくと、繊維が破壊されるので梅のエキスが出やすくなります。
もちろん冷凍しない梅でも作ることもできますのでお好みで。
(1)瓶を消毒して水気を拭き取る
(2)梅を流水で洗ってたっぷりの水に1、2時間付けてアク抜きをする
(3)梅をきれいなタオルで水気をふき取る
(4)竹串を使って梅のヘタを一つ一つ丁寧に取り除く
(5)梅を冷凍庫で一晩以上凍らせる(凍らせない場合は省略)
(6)梅と氷砂糖を交互に入れる
(7)冷暗所で保存して、1日1回ビンをゆすって砂糖を溶かす
(8)1週間から10日で出来上がり。
梅シロップから実を取り出しシロップを弱火で15分くらいアクをすくいながら火にかける(発酵止め)
長い間梅を入れておくと発酵したり、カビが生える原因となりますので注意です。
梅シロップに使うお砂糖色々
白砂糖・氷砂糖・グラニュー糖は、すっきりした仕上がりに。
三温糖・ザラメ・てんさい糖は、コクが出ます。
冷凍庫で凍らせた梅を使った作り方です。
生梅を使った作り方です。酢も使っています。リンゴ酢を使うと美味しく仕上がるようです。
砂糖の代わりにはちみつを使って作ることもできます。
梅シロップの楽しみ方
・梅シロップ+水
お好みの濃さに薄めて手軽に飲めます
・梅シロップ+炭酸水
さっぱりする梅ソーダが出来上がります。
・梅シロップ+牛乳
ヨーグルト風味になります。
・梅シロップ+かき氷
熱い夏に楽しめる食べ方です。
・梅シロップ+紅茶
いつもと違ったさっぱりとした味わいになります。
梅シロップをお菓子作りに使う
ホットケーキミックス、梅シロップ、オリーブオイルで作るクッキーです。
梅シロップと漬けた梅を両方つかうシフォンケーキです。
ホットケーキミックス、牛乳、梅シロップ、梅、マーガリン、卵を使ったケーキです。
炊飯器を使って作るケーキです。
梅シロップを料理に使う
梅シロップと醤油を使って煮たものです。
みりんの代用として梅シロップを使っています。
醤油、酒、梅シロップ、みりん、水を使って作る煮魚です。
ほのかな梅風味の炒め煮です。
玉ねぎ、酢、オリーブオイル、塩と合わせてドレッシングにもなります。
梅酒、梅シロップの実のリメイク
残った梅の実は梅ジャム、梅味噌、パウンドケーキの具とお菓子や料理に使えます。
そのまま食べたりジャムにする以外にも、梅味噌、冷凍してお菓子やドレッシングに、醤油に付けて梅醤油に、お魚や鶏肉を煮るときにと色々な使い方があります。