調べれば調べるほど腹の立つ『新国立競技場工事』をめぐる無責任の構図

ne_syouga
文字通り暗礁に乗り上げた形の『新国立競技場』。日本の明日を垣間見た気がするのはなぜだ。追加(最後に一つ記事足しました))6/17:何も検討しないまま都の合意待たずに契約勧めたって!何考えてるんだ!

新国立競技場は総工費が足りず、工期もオリンピックに間に合わないことが分かったそうです

以前の国立競技場は解体してしまいました

入札が折り合わず、何度も延期されていたが、現在は左の写真のように瓦礫となっている。

それにしても…
新しいの建てる予算がないのに解体?
今年4月まで大臣は知らなかった?
既にここからおかしい…(-_-;)

下村文部科学大臣はいとも簡単に言った

だから都が500億円負担するべきだ
以後、この人の意見はコロコロ転がり続ける…↓

5/18『屋根はオリンピック終了後でいいよね~』

6/5『やっぱりアーチ型屋根のままでいこうよ~』

6/12『デザインから変えた方がいいかもね~』

舛添都知事は(猛烈に)反発した

「コストの問題と(工期が)間に合わないということだが、計算して予定を立てていたのではないか」
だよね…

「協力は惜しまないが、もっと都民や国民に情報開示をしてほしい」
【東京五輪】新国立競技場 東京五輪は屋根なしで実施、文科相が都に500億円負担要請  – 産経ニュース

都知事的には、寝耳に水の話だったみたいだ。
しかし、下村氏的には『話は出来てたじゃない?』ということらしい。
どういうことかといえば…下記参照である。

森喜朗(オリンピック組織委員会会長)はのたまった

「東京都が(オリンピックを)やりたいといったんでしょ。東京都が場所を全部用意するのは当たり前のことなんです…
新国立競技場の問題に森喜朗氏「五輪やりたいと言ったのは東京都」支出求める

当たり前ぇ?しかも…

落選した2016年オリンピックの招致活動の際、石原慎太郎元都知事と競技場について、国と都で折半すると約束していた…
新国立競技場の問題に森喜朗氏「五輪やりたいと言ったのは東京都」支出求める

そうである…

いろいろ奇怪な話です…(-_-;)
落選した時の、しかもとっくに辞めた元都知事との口約束の履行を、真面目に迫っているのだ。
この人の中で、時間は止まったままなんだろう。(議会もへったくれもなく、億単位の都民の税金を、口約束していた元都知事も相当ひどいが…)

…これには下村氏も関与しており、だからこその

『500億出してね(^_^)/!』

だったらしい。

だがそもそも何で予算が足りなくなったのか?

使ったから無くなった!ではないらしい…
浪費も困るが、調べるともっとたちが悪い話だった。

新国立競技場のデザインは世界的なコンペで選ばれている

審査委員長の安藤忠雄を始め、審査員は早々たるメンバーだ。

それはいいとして…
ちなみに最終的に選ばれたのは英国の設計事務所、ザハ・ハディド・アーキテクツ。

コンペのデザイン段階で、総工費の概算がでていなかったんだろうか?

もちろん出ていた…が!?

総工費1300億円で募集したのに、なぜか倍以上の、3000億円かかるザハのデザインが選ばれたのだ。

※これに関しては、他のデザイナー達からも抗議がきている。

『予算を度外視していいなら別のデザインが出来た!』

…まったくである(-_-;)

新国立競技場の整備について、国は当初、1300億円と試算。その後、再計算したところ3000億円まで膨らむことが判明したため、総面積を縮小するなどして、1625億円まで圧縮した経緯がある。
国、新国立の整備費2500億円で検討 1625億円から大幅増  :日本経済新聞

時とともに予算がふくらむのも分かりきっていた

総工費1625億円は2013年7月の単価による概算であって、消費税も5%時のものだ。言うまでもなく現在の消費税は8%になっている。
新国立競技場、本当にこれでいいのか! | トレンド | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

数億円だと3%がとてつもなく大きい…!
ざっと見積もっても、
1625億×0.03=48.75≒49億円が上乗せされる。

かろうじて作れたとして、維持費も膨大だ

芝生の管理費だけで年間三億三千万!
屋根は日照を遮り内部の風通しを悪くする。
結果、グラウンドの芝生は傷みやすく新競技場は年二回芝生を全面張り替えが必要。

根本的な問題点はどこにあるのか

下村文部科学大臣は閣議の後の記者会見で、「全体的な責任者というのがはっきりわからないまま来てしまったところもあるのではないか…
新国立競技場 「責任の所在不明確が問題」 NHKニュース

いまさらそれを言うか…(~_~メ)

無責任の連鎖はこうして出来あがった
●文科省=JSCの監督官庁
●JSC(日本スポーツ振興センター)=事業主
●国立競技場将来構想有識者会議=JSCの諮問機関1.文科省がJSCに投げる。
2.JSCは有識者会議に投げる。
3.有識者会議は決めるだけ決めても、あくまでただのご意見番なんだから責任を取る訳はない。

…こうやって誰もが責任を放置した結果、現在の混沌が生まれた。

東大大学院の松原隆一郎教授(社会経済学)は「計画を主導する文科省が場当たり的な対応に終始しており、責任の所在も明確ではない」と指摘。
東京新聞:新国立競技場「追加経費 国費使わない」 財源不透明、見切り発車:経済(TOKYO Web)

責任者は不在。市民に意見もきかず、場当たり的に決定されてきた『新国立競技場』の工事計画。

どうして解体する前に気づかないのだ!

既に解体された以前の競技場に対する、大規模改修も3年前に検討されていた。

7万人収容規模への改修工事を4年の工期、総工費770億円で行えるとの試算結果があったが…

なぜ(今までの国立競技場の)改築ではダメなのかについて、合理的な説明がなされていないままだ。
新国立競技場、本当にこれでいいのか! | トレンド | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

こんなんで、新たな税金投入はお門違いだ。
しかも、その税金がいつの間にか消えてしまっても、また誰も責任を取らないのは明白だ。

旧競技場の解体に至るまでに、入札不調で時間を浪費してしまい、建設のための時間が少なくなっている。
【舛添都知事日記】新国立競技場の建設について、誰が最終的に責任を持つのか!?  | 舛添レポート | 現代ビジネス [講談社]

残された時間は少ない。
だが、無理な設計とスケジュールを押し通すべきではない。
建設途中でまた資金が足りなくなって資材をケチり、時間が足りず事故が起こったり、やっつけ仕事になった結果、安全面に問題を抱えるスタジアムになったら、それこそ取り返しがつかない。

だが…

設計をゼロからやり直したらラグビーワールドカップ(2019)に間に合わない
新国立競技場 文科相 “白紙に戻さず” NHKニュース

この期に及んでまだこんなことを言う人間が、現在の文科相である。
予算が足りないのを今の今まで気付かなかったのも、悲しいが頷ける話である。
…すべては起こるべくして起こっている。

舛添要一@MasuzoeYoichi

12日、文科大臣は、新国立競技場につきザハ案を見直さないと強調。しかし、多くの専門家が技術的、経費的問題点などを指摘している。ザハ案で大丈夫という専門家には会ったことがない。工事を始めてから、やはり難しいと途中でギブアップすることはないのか。国民は、専門家の説明を待っている。

「見直すなら今がラストチャンスだ」という言葉は重い。
大丈夫かオリンピック。根深い「新国立競技場」建築問題 – エキレビ!(1/2)

6/17追加:JSCが都と合意先送り、工事契約へ

国が費用の一部負担を求めている東京都との負担額の合意を先送りし、ゼネコン業者と工事契約を結ぶ方針を固めた。
新国立競技場 JSC、完成時期優先 都と合意先送り、工事契約へ (産経新聞) – Yahoo!ニュース

見直しもなし。
合意もなし。
…異常だ。
民間の意思を無視して自分たちの都合だけで推し進める。
今の日本の政権の縮図だ。

https://matome.naver.jp/odai/2143407410202244401
2018年04月28日