依存症と中毒

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依存は、物質への依存(ニコチン依存症、摂食障害、薬物依存症、アルコール依存症など)、過程への依存(ギャンブル依存症、インターネット依存症、借金依存症)、人間関係・関係への依存(共依存、恋愛依存症など)がある。 報酬系

依存症(いそんしょう、いぞんしょう)とは、WHOの専門部会が提唱した概念

依存症とは精神に作用する化学物質の摂取、快感や高揚感を伴う特定の行為を繰り返し行った結果、それらの刺激を求める抑えがたい欲求が生じ、その刺激を追い求める行動が優位となり、その刺激がないと不快な精神的・身体的症状を生じる精神的・身体的・行動的状態のことである。

依存は、物質への依存(ニコチン依存症、摂食障害、薬物依存症、アルコール依存症など)、過程への依存(ギャンブル依存症、インターネット依存症、借金依存症)、人間関係・関係への依存(共依存、恋愛依存症など)がある。

薬物嗜癖(Drug Addiction)の用語は、異なる概念である薬物依存症と薬物乱用の定義との誤用があるため世界保健機関の専門用語から除外された[1]。薬物に対する嗜癖の用語は、一般的には広く用いられいている
嗜癖 – Wikipedia

一般的には嗜癖・「中毒」と呼ばれることも多い(“アルコール中毒”、“薬物中毒”など)が、現在医学用語として使われる「急性中毒」「慢性中毒」は、依存症とは異なる。

次の条件のうちいくつかを満たすとき、依存症の可能性がある。

・耐性が形成されている。
・離脱症状がみられる。
・はじめの心積もりよりも大量に、またはより長期間、しばしば使用する。
・その行為を中止または制限しようとする持続的な欲求または努力の不成功がある。
・その物質を得るために必要な活動、物質使用、または、その作用からの回復などに費やされる時間が大きい。
・物質使用のために重要な社会的、職業的、または娯楽的活動を放棄、または減少させている。
・精神的または身体的問題がその物質によって持続的または反復的に起こり、悪化しているらしいことを知っているにもかかわらず、物質使用を続ける。

アルコール依存症の進行過程
「飲酒により問題が起こっており、かつ、節酒が困難な状態がアルコール依存症」と考えれば良いことになります。典型的なアルコール依存症の進行プロセスを図にしてみました。

依存症の症状は、精神症状(いわゆる“精神依存”)と身体的離脱症状(いわゆる“身体依存”)に分類される。

精神依存はあらゆる物質(カフェイン、糖分など食品中に含むものも含め)や行為にみられるが、身体依存は必ずしも全ての依存に見られるわけではない。例えば、薬物以外による依存では身体依存は形成されないし、また薬物依存の場合も身体依存を伴わないものがある。

精神依存:使用のコントロールができなくなる症状。使用を中止すると、精神的離脱症状として強い不快感を持ち、該当物質を探すなどの行動がみられる。

身体依存:使用を中止することで痙攣などの身体的離脱症状(退薬症状、いわゆる「禁断症状」)が出現することがある。

依存症患者は、病的な心理的防衛機制である「否認」を多用するため、しばしば依存症は『否認の病』とも言われる(否認言動は診断に必須ではない)。

第一の否認~「自分は大丈夫!」

「少し多めに買い物をしても、返せないほどの借金があるわけではない」「タバコ吸っていても、自分は今まで癌になっていない」「マリファナは害が少ないから、やっても大丈夫」「長年耐えに耐えた公務員なので、これからなにがあろうとも自分が得る年金はウハウハ」など、依存による有害性を過小評価・歪曲して、自らの問題性を否認する。
「最近はパチンコに行く回数が減ったから大丈夫」などと、周囲の者が「第一の否認」をすることもある。

第二の否認~「やめさえすれば大丈夫!」

依存によって依存対象以外にも生じてしまった問題を否認することが、第二の否認と呼ばれる。周囲との人間関係やコミュニケーション、経済問題やその人の内面などに問題があることを否認する。「酒さえやめれば、元通りいくらでも働ける」「クスリをやめさえすれば、俺も家族も問題はない」など。
また「パチンコさえしなければ、申し分なくいい人なのに」と周囲者が「第二の否認」をすることもある。

否認は病的防衛機制として、病気利得を得るために(つまり、依存を続ける言い訳として)なされる。

たとえば、

「世の中、面白くないことばかりだ」  (世の中のせいで依存し続ける)
「私はかわいそうな人なの」  (だから依存し続けても仕方ないの)
「人間は誰だって死ぬんだ」  (だから依存し続けても同じだ)
「使っていれば落ち着くんだ」  (だから依存し続けるメリットがある)
「法律に違反しているわけではない」  (だから依存し続けてもよい)

依存症患者の特徴として、衝動性や、近縁の心理特性である刺激追求(sensation seeking)が高いことが知られている。

衝動性とは、「将来よくない結果をもたらす可能性があるにも拘らず、目前の欲求を満たすために手っ取り早い行動を行ってしまう特性」のことである。喫煙に対する依存では禁煙場所での喫煙を注意された者・携帯電話に対する依存では電車内での通話を注意された者など、依存行為を阻止された事により発生する衝動的な暴力事件が起こっている。

依存症は、中枢神経に作用する向精神物質によるもの(薬物依存症)と、ギャンブル、セックスなど特定の行動に対するもの(行為依存症)に大別できる。

薬物依存症では、摂取した依存性物質が、中脳辺縁系の脳内報酬系においてドパミン放出を促進し快の感覚を生じ、それが一種の条件づけ刺激になると考えられている。

薬物依存症でも、特定の行為を行うことで、薬物依存と同様にドパミンを介したメカニズムで報酬系が賦活され快の感覚を感じ、条件づけにより依存が形成される。

薬物依存症の場合は、条件づけによる常習化以外にも、神経細胞が組織的、機能的に変質して薬物なしでは正常な状態が保てなくなる場合があり、この現象も薬物依存の形成に大きく関与していると考えられている。

依存性薬物の中には、連用することによって効きにくくなるものが多いが、これを薬物に対する耐性の形成と呼ぶ。

薬物が効きにくくなるたびに使用量が増えていくことが多く、最初は少量であったものが最後には致死量に近い量を摂取するようになることすらある。

離脱症状も依存の重要な要素である。依存に陥った者は、不愉快な離脱症状を軽減したり回避したりするため、同じ物質(または関連物質)を探し求め、摂取する。離脱症状のため、依存は強化される。

依存性をもつ物質は、ドパミン神経系(脳内の報酬系)を賦活することで作用するが、連用によりドパミン受容体がダウンレギュレーション(受容体の数を減らして適応すること)する。そのため、以前と同じ量の物質を摂取しても快の感覚が小さくなる。これが耐性である。

また、ダウンレギュレーションした状態では、外部からの物質摂取がないとドパミン系の神経伝達が低下した状態になる。この状態が離脱症状であり、自覚的には不安症状やイライラ感など不愉快な気分を生じる。

快感を求めるため、不安をぬぐい去るため

合法非合法問わず依存の形成された患者はその物質・行為を得る事のみに執着し、他の社会的責務を容易に放棄したり勉学意欲・勤労意欲などを喪失する。結果として物質を得るための資金を入手するために犯罪行為を行ったり借金することをいとわなくなる。

依存者は対象への欲求が高く、たとえ高額であっても入手しようとするため、結果需給バランスが崩れ価格も高水準へ流れやすい。

イネーブラー

enabler=後押しする人。何らかの依存症にある人物に対して、その依存状態を支えてしまう人のこと。共依存の関係を後押しする人のこと。

アルコール依存症やギャンブル依存症などが疾病及び関連保健問題の国際統計分類でICD10コードが振られ正式に病気として認定されているのに対して性依存症は病気としては公認されていない。

ギャンブル依存

報酬による行為の強化には、「行為A」のあとに必ず「報酬B」が与えられる定型的強化と、「行為A」のあと、気まぐれに「報酬B」が与えられる間欠的強化がある。間欠的強化のほうが、「行為A」への執着が高まることが知られており、これはギャンブル依存症発症の機序のひとつとされる。

長きにわたって、ギャンブルへの依存は意思薄弱者・性格未熟者による身勝手な行動、社会規範に反する逸脱行為に過ぎないとみなされてきた。ギャンブル依存者の回復支援施設「ワンデーポート」代表の中村努によるとその原因は、社会には依存症者の依存症になる前の姿や症状が進行する過程は見えず、「なれの果ての姿だけが目に付くために……本人の資質としてしか受け入れられない」ことにある。

しかし1972年にアメリカ合衆国オハイオ州で世界初の入院治療が試みられ、1977年に世界保健機関(WHO)によって依存症の一つに分類[† 1]され、1980年にアメリカ精神医学会が『精神障害の診断と統計の手引き第3版』(DSM-III)において精神疾患(衝動制御障害[† 2])に分類するなど、1970年代以降ギャンブルへの依存を精神疾患として認識する動きが広がっている

ギャンブル依存症かどうか診断するための基準には以下のようなものがある。
『精神障害の診断と統計の手引き 第4版修正用』(DSM-IV-TR)は、以下の10項目を基準として挙げており、5項目以上に該当する場合、ギャンブル依存症と診断される。

いつも頭のなかでギャンブルのことばかり考えている。
興奮を求めてギャンブルに使う金額が次第に増えている。
ギャンブルをやめようとしてもやめられない。
ギャンブルをやめているとイライラして落ちつかない。
いやな感情や問題から逃げようとしてギャンブルをする。
ギャンブルで負けたあと、負けを取り返そうとしてギャンブルをする。
ギャンブルの問題を隠そうとして、家族や治療者やその他の人々に嘘をつく。
ギャンブルの元手を得るために、文書偽造、詐欺、盗み、横領、着服などの不正行為にをする。
ギャンブルのために、人間関係や仕事、学業などがそこなわれている。
ギャンブルでつくった借金を他人に肩代わりしてもらっている。

欧米ではギャンブル依存者の3割から5割がアルコール依存症を、アルコール依存者の1割から3割がギャンブル依存症を併発するというデータが得られている。

WHOは「病的賭博」という病名を用いている。疾病及び関連保健問題の国際統計分類[ICD10コード:F63.0]。

日本語の場合、精神作用物質の中毒により引き起こされる症状から転じて、しばしば依存症全般の俗称として、さらには精神疾患としての依存症とは言えないまでも、趣味に対して異様な執着を見せる人に対して、用いることもある。

英語でも『junkie』は「麻薬中毒者」だけでなく「病み付きになっている人」という意味で使われる。法律上は、「麻薬中毒」は、日本の麻薬及び向精神薬取締法においては、ヘロイン・コカイン・大麻・あへんなどへの依存症と定義される。

ICDは行政上の分類をしたり統計目的でWHO(世界保健機関)が作った分類である。

しかし明確な診断基準は提示していない為、臨床上はDSMを用いることが推奨されている[7]。ただしこのDSMも各国の文化的相違により分類が困難な例がある、それぞれのパーソナリティ障害同士の境界が曖昧などの批判もあり、絶対的なものではないとされる

各依存症の正確な頻度は知られていない。たとえば喫煙依存症(またはニコチン依存症)は、日本では1800万人に上ると厚生労働省は推計している(平成11年の調査)。

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CRAFT 依存症患者への治療動機づけ-家族と治療者のためのプログラムとマニュアル
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https://matome.naver.jp/odai/2133740841006485001
2020年01月12日