ジョン・ライドン名言集

嫌なジャーナリストの取材を受ける時は、リチャード三世を思い出し、鋭い一言で答えてやる。俺は相手の性格を反映する。相手がまともならまともになるし、馬鹿野郎なら馬鹿野郎になってやり返す。相手のイメージを鏡のように映して見せるんだ。

多彩な人間が混じり合う様が、イギリスの大衆や警察には攻撃的に映ったらしい。俺はあの多様性が好きだった。多様な要素がうまく絡み合って、混じり合うのは大切なことだ。

俺は今までの人生、デートをしたことは一度もない。一度もね。デートというコンセプトが奇妙に思えるんだ。馬鹿馬鹿しい!本物の人間はそんなことしないよ。デートなんてテレビの中だけのことさ。二人で会う、会う、会う、それでいいだろ?

今のイギリスのバンドはタマキンのない奴ばかりだね。ガッツがない。若くて、退屈して、人生に嫌気がさしてるのに、それについては唄わない!呑気なディスコ・ビートに合わせて、体制と迎合するなんて悲しいよ。

ディスコ・ミュージックが音楽のエネルギーをもみ消してしまったね。ヘヴィメタルも今ではこれほど安全なものはないって音楽に成り下がっちまった。中庸から抜け出して、左か右かはっきりしろよ。

ピストルズの時代が来て、去っていった――それだけのことさ。だから一休みしたら、違うアプローチでなにか新しいことをやる。

チャレンジするものがなければ、興味がない。PiLを結成したのは、セックス・ピストルズ時代の自分の過激主義のスタンスに飽きたからだ。過激なことはピストルズでやったから、今度はもう少しリベラルな方向で、少しずつでいいから社会をもっとまともに出来るか試してみようと思ったのさ。

ピストルズがやっていたことなんて、政治という大きな場所から見るとほんのちっぽけなものさ。若者達をひっぱたいて目を覚まさせることの方が先だった。

全てのピストルズのメッセージには多元的意味が含まれてるわけだけどさ。究極的にはどの曲も『物事を額面通りに捉えたり固定観念を盲信するんじゃなく、もっとそれぞれが頭を使って自分なりの確固たる視点を持て』って事を言おうとしてるんだよ。

「”ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン”の場合にしたって、ただ『王室が悪い!国民の大半が食うや食わずの生活してるのに自分達だけはあんな莫大な私有財産を持ちやがって!』と批判するのが最終目的じゃない。
本当はそういう制度を未だに黙認して連中をのさばらせてるお前らのほうがもっとこの点について考えなきゃならないんじゃないのか?っていう問いかけの方に狙いがあるんだ」

俺は行動の全てに意味や目的がないといけない人間だから、計算高いと非難される。でもそういう人間なんだ。俺は常に自分の次の行動を把握している。俺が手にしているのはこの人生だけなんだ。人生が終わったその後になにが起こるかなんて正直言って俺にはわからないし、急いで知りたいとも思わない。

新人バンドは、業界という機械の歯車にならざるを得なかったけど、セックス・ピストルズはその必要はないと証明して見せた。この教訓を学んだバンドが殆どいないのは残念だよ。今の音楽界はまた昔に逆戻りしてるからね。

俺の価値観は少年時代から変わらない。俺はごまかしやまやかしや嘘が大嫌いだ。この生き方を貫くのは大変だよ。特に妥協が必要な音楽業界ではね。元々が虚構の世界なんだから。

若い頃は期待出来ることがなくて、ムカついていた。展望もなく、自分のはまり込んだ状況から抜け出す手段もない。将来の計画も持ち合わせていなかった。

俺は革命児や社会主義者じゃない。完全なる個人主義が俺のポリシーだ。地球上に現存する政治団体は、こぞって個性の抑圧に努めている。集団の均一性を目指してる。

同じ教義を唱える集団の中では学べない。世の中には指導者を必要とする迷える子羊がたくさんいるから、俺のいう世界は実際には存在しないだろうな。勝手に群れてメエメエ鳴いてればいいさ。俺はお断りだけどな。俺は狼と張り合う一匹子羊でいい。

家族の重要性を訴える政治屋ほど破壊的なものはないと思うね。ナンセンスさ。これは罠なんだ。みんな子供をつくる。それが普通のことなんだろ?ちぇっ。どうせ生まれた子供も不満を抱いて、不機嫌に、うんざりしながら、無学のまま大きくなるんだろ?俺たちと同じように。呪われてるね。

もし人々が10人に1人しか政治に興味を示していないとしたら、政策にブツブツ文句を言う資格なんてまるでないよ。

無感情で、疑問すら抱かない。だから誰かがきっかけを作らないといけない。きっかけを作った人間はお陰でみんなから憎まれる。最後には同調する結果になったとしても、みんなしてそいつを追い払おうとする。最初の自分の愚行を思い出させるからってね。

当時より現在の経済状況の方が歌の状況に近いという事実は悲しいね。正直言って、”アナーキー・イン・ザ・UK”が冗談にしか思えない状況だったら良かったのにと思うよ。「ハハハハハ!あの馬鹿のロットンが予言した呪われた憂鬱な世界はなんだったんだよ。俺たちはこんなに幸福なんだぜ」ってね。

俺だって若い頃は理想を持っていた。それが、悲しいかな状況は悪化する一方だ。未だに俺は昔と同じ手を使ってるけど、問題は10倍増えてるよ。世の中のひどい状況を暴いて楽しいと思うかい?自分の発言で憂鬱になるなんてさ。

生まれてからずっと俺は教えられた。この階級に生まれたからには、お前は下等な人間で、愚かであるべきだと。労働者階級はそれほど堕落してはいない。ただ、乗りきって生き延びようとしてるだけ。問題なのは無関心だ。みんな独学や自尊心から逃げている。

インテリは時として最悪の敵さ。自分の無能さに無自覚になりがちだからな。
そういう連中に限って俺のことを生まれながらの大インテリ・大天才だと言いたがる。冗談じゃないぜ!

王室はなんの役にも立たず、機能していない。俺たちは現代社会に生きてるんだ。古臭いお荷物なんて処分しちゃえよ。勇ましい新世界を望みたいね。

些細なことでは競い合って、重要なところでは競わない。自分の意見があっても、隣人になんと思われるか不安になる。みんなつまらない、寂しい、超凡庸な人生を送ってるんだ。

本当の疑問もなければ、本当の答えもない。焦点もないから、正確な指摘も出来ないよ。絶対的な巨大悪や巨大善はないんだから。

若者は闘うのが好きだけど、いつも間違った闘争に巻き込まれる。俺は年上連中を反面教師として学んだんだよ。大人の間違いを見て学んだのに、今の連中はそれもしないのかい?
それじゃ、動物園に逆戻りだろ!なんの進歩もなく、同じ間違いを永遠に繰り返すのが歴史の悲劇だというのかい?

どうして俺の税金があのクソ野郎たちのスキー休暇に使われなきゃいけないんだ?公営アパートで生まれようが、バッキンガム宮殿で生まれようが、この体制はイギリスに住む全員に適用される。少数派に大多数が屈服させられてるんだよ。最上流の人間の貪欲、最低のわがままだ。

生まれが貧しいからというだけで疎外されてしまう体制を俺は絶対認めない。どうしてみんな同じ学校に通って、同等に扱われないんだ?どうしてあいつら専用のナンセンスな学校があって、残りの人間には質の悪い学校が当てがわれるんだ?俺はこんなこと望まないし、こんな命令は受け入れられない。

俺は聖人じゃない。みんなと同様に間違いもすれば、正しいこともする。若くて、愚かで、無分別だったという意味で俺は間違っていたし、正しい認識も足りなかった。問題にぶつかっていかず、逃げてしまった。俺がまさに糾弾していた行為に俺自身も走っていたわけだ。

昆虫学者「ゴキブリはまだ進化している。絶えず進化して、どんな状況下でも生きていけるようになるんだ」
ライドン「俺と同じだな」

ロックは楽しいもんじゃないか。楽しくなきゃダメさ。評論家のことを気にしたり、ギター・コードを習って100年も過ごすもんじゃないぜ。ロックは精神と表現が大事なんだよ。

頭が良くなるには、いや考えるためには教育なんて不必要さ。常識とかは誰でも持ってるもんよ。ただ面倒くさくて頭を使わない奴が多いだけであってさ。

今までの俺のイメージは、マルコムやジャーナリスト達によって創り上げられてきたものだし、ジョニー・ロットンという男のすることがすべてある意味でパンクのシンボルとして、みんなに真似されてきた。イメージというのは大切だけれど、自分の裸の姿を表現しようとする時はそれが一番の障害になる。

金で人種差別がなくなるわけないだろ。差別する側はもっと天文学的なお金を動かすことができる政治家や資本家なんだ。同じロック・ミュージシャンがロックの名を借りてあんなばかばかしいことに血道を上げているのは我慢できない。

俺たちは早死にして、老いぼれになりたくないなんて言った覚えはない。さらに俺たちがどんな風に見えるかって事も気にしない。俺たちはこのビールっ腹を愛してる。俺達は少女趣味のバンドじゃない。そうなったこともない。ラヴ・ソングはここにはない。おまえたちも知ってるだろ、なあ?

夢?そんなもの考えてもみなかったぜ。イギリスの経済状況は悪くなる一方でね。そういった風潮は学校教育にまでしみ込んでくるんだ。お前達なんて、どうせ大した人間になれる訳じゃない、っていう教育なのさ。だから、自分でどうにかするしかないんだ。そして、何かやるんならもう音楽しかなかった。

子供の頃の憧れの人ねえ?ひとりだけいたね。俺が毎朝風呂に入ると、きまって目の前の大きな鏡にうつってる人物。彼は素晴らしかった。尊敬してたよ。でも、いまじゃ奴もだいぶ歳をくっちまったよ(笑)

決定的にビートルズが嫌いになった理由を教えようか。当時、あのマッシュルーム・カットが大流行してて、プラスチック製のかつらまで誕生してね。ある日、母さんが俺に無理やりそいつをかぶせたんだ。それ以来、ビートルズにはヘドがでるぜ。ペッ!

世界中で一番アナーキーなのは、イタリア人だぜ。連中の根本ってやつは、たとえ世界が明日終わろうが、俺たちには関係ないよ、って具合なんだ。イタリア人にとって大切なのは、レストランとベッドさ。レストランの中にベッドを置いてメシを食うのがイタリア人だ。まっ、ほとんど仕事はしないね。

(ファンについて)
「大キライだよ(笑)まったく、最悪なヤツらだ(笑)
まあ、俺は自分のファンを全員知っている訳じゃないから一概には言えないけど、俺のやっているような音楽を気にいる連中というのは、一般に幅広く受け入れられている音楽を嫌っているという傾向があるね。いいことさ(笑)

(ヘア・スタイルについて)
「あまり深くは考えていなくて、その時の思いつきでやっているんだ。髪の毛をいじくるのって楽しいよな。俺はイメージで遊んでいるのが好きなんだ。やはり自分の役に合ったルックスをしないとな。俳優さ!」

実は俺は血液中にビールが入っている状態で生まれてしまったんだ。医学的にも証明されているんだぜ。だから血液50%、ビール50%っていう割合を保たせないといけないんだ。医者からの指示なんだよ。

言っとくけど俺はな、自分が一度コミットすると決めた事に関してはそれなりにじっくりと考えたあげくの結果で物を言ってるんだ。だから『後悔』なんて俺の辞書にはないんだよ。

盲信こそが人類最大の罪業なんだぜ。曲りなりにもある程度の教養を身につけた近代人なら、この点によーく着眼して因襲打破を行動に移すべきじゃないか。

俺は自力本願主義者だからさ。物心ついた頃から一度だって他人が自分を助けてくれるなんていう甘い期待を抱いた事はない。

目的意識を持った痛快さとでもいうか、ただ単に白痴的快楽に基づいた破壊願望じゃなく、既存の固定観念を打破した後にそれに代わる自分なりの価値観を持つ事を目的にした破壊願望だったんだ。何の覚醒力もない白々しいラヴソングを大量生産して、それをオーディエンスと共有するってんじゃなくてさ。

(プリティ・ヴェイカントについて)
「いわゆる自己嫌悪賛歌とは似ても似つかない意味を持つ曲なんだ。あの曲のサビで俺が”VACANT(空虚野郎!)”って言ってるのは何も自分の事じゃなくて、自己嫌悪と自己憐憫にまみれそれに陶酔してるような白痴野郎どもに対する嘲笑、罵倒なんだぜ。

だから昨今の若い自称パンク・アーティスト達が取り違えてるようなネガティヴィティの祝祭とは百万光年の差があるんだ。ったく世間には未だにネガティヴィティさえ表現すりゃパンクだと思ってる低能が相も変わらず居るんだから、つくづく爆笑しちまうよ俺は。

(カートコバーンについて)
「生きてようが死のうがロクデナシはロクデナシなんだよ。死ねば全てが許されるって物じゃないんだ。交通事故か何かで不可避的に死んだならまだしも、奴には子供が居たんだぜ!これから真っ白な心で世界に対峙し、成長していこうかっていう子供の気持ちにもなってみろって。
自分がもうこの世で生きていく勇気がないから自殺します、だ?何が病める魂だよ。これほど身勝手で無責任で利己的な男が他に居るかってんだ!
しかもそういう奴を『自己のアートに殉死した悲劇の英雄』的ロマンティシズム、センチメンタリズムで捉えたがる連中も一部にはいるんだから、あきれて物も言えないね俺は」

カートは好きです。でも、死を神格化するのはやっぱり違うね。

カート・コバーンなんて自分の家族に対してさえ責任を持てなかったただのヘロイン中毒だったんだぜ。それのどこが無垢で繊細なんだよ?そういうものを自虐的美学なんて呼称でグラマライズしたがるのはドラッグ文化最大の偽善性、白痴性と呼ぶしかないな。

グランジは終わった。
カート・コバーンが自ら生きていけないほどバカって事を証明したじゃないか。
あれが全てに幕を下ろしたんだ、負け犬野郎が。所詮は自己憐憫とドラッグに溺れた連中だよな。
時間がもったいないって言うのに。人生短いんだ。
天国が待ってたって、俺は急がないぜ。

通説や他人からの受け売り情報をそのまま鵜呑みにしちゃ駄目なんだって。この情報過剰社会をあんまり過信してると、そのうちこの社会自体に踊らされるのがオチだぜ。

90年代がリベラルだって?何を根拠にまたそんな寝言を言い出すんだよ。そりゃ表面的には皆がポリティカル・コレクトネスを唱え、リベラリストを自称したがってるけど。実情はパンクが勃発した70年代より何千倍も巧妙な方法で一部の支配階級に操られてるだけじゃないか。

(ラストライブにて)「騙された気分はどうだい?」

(ラスト・ライヴの捨て台詞について)
「ピストルズのメンバー全員に対する捨て台詞だった訳。初期の頃、自分達が持ってた信念をバンドがビッグになる途上においてどんどん捨て去り、全く予想もしなかった形で自分達自身を騙すようになってしまった点に対する皮肉だったんだ。

世間の大半の人間ってのはあれから20年たった後も、未だにパンクの真意が何だったのか解ってないって事だよ。何々シーンとか何々ムーヴメントとかいう名目で何らかの集団に連帯した途端、それはもう軍隊システムと寸分違わないものになって、パンクとは最もほど遠いものになってしまう訳さ。

日本人は人間じゃない。むしろ蟻みたいな生物でね。社会体制のために労働する。日本人にとっては社会体制が全てだ。しかも、西欧文化をひたすらあがめては真似している。

『日本人は蟻だ』という発言について
「だってあれほど国民のライフスタイルが時刻表に支配されてる社会ってのは世界中のどの国捜したって他にないぜ。初めて来日した時なんか驚いたもんなあ。信号のストップサインが点いた途端それまでゾロゾロ歩いてたもの凄い数の人々がピタッ!と止まるし」

(東日本大震災について)
俺達は本当に心からの支援を示したかったんだ。そして自分たちに出来る限りの事をした。俺達は金がなかったから、日本に行けるようにかなり努力したんだぜ。
だって俺はもう何十年も前から日本文化を愛し、信じ続けている。
30年だ。

(パンクが犯した最大の罪)
「自分達の意図とは全く反し結果的にフォロワーを多く生み過ぎた、って点かな。そのせいでどんどんあのスタイル自体が商業化され、安っぽい亜流が次から次に生まれ、最後には予想もしない形で崩壊してしまったっていう」

“ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン”をリリースした時、あの週にチャートのNo.1はなかったんだ(注:実際は”ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン”がNo.1の売り上げだったが、内容が過激だったために2位にされた)。そんなチャート・システムを信じられるか?あんなもの気にしちゃいないんだよ。

誰も相手の宗教で友人を選んだりはしないだろ。宗教が違うからといって人を拒絶したりもしない。俺はものすごく信心深い人で、俺とは考え方の全く違う人を沢山知っている。でも、彼等は彼等なりにいい事を言ってるんだよ。

俺は生活や仕事の環境が変わったからといって、人間関係まで変えるようなことは決してしない。この態度が俺の健全さなのだ。俺は、子供のころを基準にしてすべての物事を判断するようにしている。さもないと、あらゆることに対して不感症になってしまうからな。

新聞は屑だ。でも、新聞のワンパターンぶりに気付くまでは、ずいぶん熱心に読んだよ。新聞が何をどのように扱うものか、が分かっていれば結構価値ある情報も入手できる。記事に左右されたりせず、なぜこんなふうに書いてあるのかが分かるようになる。

(闘ったり苦しんだりしないと創造的な仕事ができない、という説はウソでしょうか?)
「もちろんウソだけど、ウソだと言い切っちゃうとロックの神話が崩壊してしまうのさ。なんせロックは反抗と闘争の音楽、ってことになってるからな。たかが歌なのに」

人から注目されることには何の価値もない。世の中には、おかしなものも珍しいものも、なにもないんだ。重要なのは行動の中身。それから何を学べるか、だ。

パンクとひと括りにされる中で、何故セックス・ピストルズが一際強い輝きを放っているか。その理由は俺たちが、速いテンポの曲を作ることばかりに血道をあげたりはしなかったからだ。

(PILの歌詞はピストルズの時よりも詩的だね)
それで何か文句でもあるのかい?(笑)「詩的」ってのは場所によっては犯罪だぜ。
PILの歌詞は俺の感情だ。おまけに、変なことだがそれが詩ってもんだ。自分が強く感じたことを上手く捕えて、ガンガン頭に鳴り響かせることが詩だ。

「こんな冗談も俺の一生のうちにあってもいいかもな」って思ってピストルズに参加したのさ。

PILに集中している時は他の音楽を一切聴かない。
影響されるとアイディアの井戸に毒が入るから。

4人が望んでるような騒ぎを、ひとつの場所で作り出すために一緒にやってるんだ。で、スタジオをひとつの楽器のような感じで使ってる。馬鹿な連中は未だにそれに気付かないでいるみたいだけど、皆スタジオの使い方をもっと考えなきゃダメなんだ。

ロックは世界を変えられないが、愛なら変えられる。
少なくとも、10分は必要だけどな。

結婚することを軽く決めなかったこと。あとは相手が間違いないって確信できたこと。永遠にその相手だけを思うこと。喧嘩したときは、上手く処理すること。お互いの怒りが収まったら、議論をくだらない方向に持っていくんだ。そうすればユーモアが復活して、いずれ元通りになる。

「Being There」について。
あの映画は歴史に残る凄い映画だね。でも、俺と大きく違う点が一つだけある。
俺のほうが頭がいいってことさ。
あの映画と同じように、周りの連中は俺のことを誤解しているよ。
俺も、PILも、あるがままに、正直に行動するんだ。

どのような音楽でも最新のテクノロジーは最高の道具として使うことが出来るけど、支配権をマシンに渡してはいけないのさ。人のプレイする場っていうのも音楽の中には必要なんだ。
そして、それがテクノの抱えている問題だと思うんだよな。

(ピート・ドハーティについて)
「彼は自分でドラッグゲームを始めた。俺はあまりそのゲームを生き残った奴は知らねえな。俺は、彼がまたバカタレなロックの死者の一人になるのを見たくない」

麻薬中毒に陥らないためには、中毒患者の姿を見るのが一番だ。あいつらを見てみろよ!一体あんな生活のどこに楽しみや喜びや意義や目的があるっていうんだ?なにもありゃしないだろ。

(シド・ヴィシャスについて)
「あいつはなんにでも笑いを見出すやつだった。自分以外の物は全て、あいつにとっては冗談に過ぎなかったんだ。それが俺には驚きだった。俺はなんでも陰鬱に受け止めていたからね。だから俺はこの考えを取り入れることにしたさ」

傷つきたい――それがシドの望みだった。それと、みんなから注目されること。あいつはケンカに割って入っては負けていた。ナンシーの出現以降、シドはサド・マゾヒスティックな行動に出て、あのイメージとライフスタイルを取り込んだんだ。思い出せないほど下らない事件がたくさんあったよ。

死んだ奴を思えば悲しくなるよ。シドはいい奴だった。冗談が満載の奴だった。でもパンクという小賢しい産業が、あいつをユーモアの無い薬中の化け物に変えてしまった。

神よ、シドをバンドに入れてしまった日のことをお許しください。あいつの一番いいところだったはずのユーモアが、ピストルズに入った日からぱっと消えちまったんだ。

(ナンシー・スパンゲン刺殺事件について)
「今でも俺はシドにあんなことが出来たとは思わない。いくらヘロインがほしくても、あいつにあの女が殺せたとは思えない。俺はあいつを助けようとマスコミにアプローチした。事件がサーカスの見せ物扱いだったから、俺も渦中に入って決着をつけたかったんだ」

人はシドの神話は買ってもレコードを買ってはくれないよ。俺は外に出て行って、物事が良くなるように努力する。それが狂信的シドと社会尊重主義ジョン・ライドンとの決定的な違いだね。生と死だよ!死ぬことはなにも神々しいことじゃない。誰にだって出来るんだから。

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