一度は弱体化するも再びタレントが揃い始めたフランス
かつてジダンを中心にアンリ、テュラム、トレゼゲなどワールドクラスの選手を揃え世界大会で結果を残してきたフランス。しかしジダンが引退以降はリベリ、ベンゼマを中心とし強豪チームを結成するも弱体化が嘆かれてた。
ザックジャパンが香川真司のゴールでフランスに勝利した際も、解説で「昔(コンフェデ杯2003)ほど強くはないですけどねー」というように言われた程です。
しかしユーロ2016が地元フランスで開かれると、当時最強のドイツ相手に勝利。惜しくも決勝でポルトガルに敗れるも、アントワーヌ・グリーズマンを中心とし素晴らしい戦いを見せた。
現在のフランス代表選手
FW
7:グリーズマン(アトレティコ・マドリード)
9:ジルー(チェルシー)
10:エムバペ(PSG)
8:レマー(ASモナコ)
11:デンべレ(FCバルセロナ)
20トヴァン(マルセイユ)
18:フェキル(リヨン)
グループリーグ3戦を踏まえ、一番良いパフォーマンスを見せたのは2戦目。ジルーをトップに置き、その下にグリーズマン、そしてエムバぺを右に置く形だ。
そしてユーロ2016の時と一番の違いはグリーズマンの得点力だけに依存しないという事。一度ジルーに預ける形は今も健在。そこで積極的に裏を狙うのは新10番エムバペだ。
エムバペのスピードとテクニックでスペースに走りこまれたら止めることは難しい。彼のスピードを活かす為にグリーズマンでさえ後ろまで下がることもある。
アトレティコ・マドリードのエースにして現在のフランス代表の顔。
ユーロ2016年大会は自身が得点を決めることでチームに貢献してきたが、W杯2018年大会ではエムバペのスピードを活かすため黒子に徹する場面も多く見られた。
今や得点力だけではない、チャンスメイクやディフェンス力など全ての面において能力の高さを示しアルティメットな選手となった。
出場機会の減少によりアーセナルから新天地チェルシーへ移籍。コンテ監督からの信頼を勝ち取り、コンスタントに試合に出ている。
現在では数少ない生粋のポストプレーヤー。
W杯で無得点に終わったことは不本意だったが、それでも周りを活かしチームの攻撃を陰で支えた。
昨季モナコで大ブレークし、今季PSGでも大活躍。10代にしてワールドクラスの仲間入り。
更にロシア大会では背番号10を背負うことに。
例えチームが劣勢でも彼のスピードが一気に形勢逆転へと導く。テクニックや得点力があるのは言うまでもない。W杯2018年大会ベストヤングプレイヤー賞を受賞した。
左サイドのスペシャリスト。高いキックの精度とドリブル突破が持ち味で、アトレティコ・マドリードへの移籍が決定。
予選では主力として活躍したが大会本番はGL突破を決めた後の1試合にとどまった。
ネイマール・マネーにより、とてつもない移籍金でバルセロナに移籍した。移籍金に見合うかはともかく、才能は本物。圧倒的スピードに両足共に精度高く使える器用さも持つ。
怪我から復帰すると、バルセロナでも結果を出せてきた。
大会序盤は出場機会が合ったものの、力を示せなかった。
パイェと共にマルセイユをけん引してきたが、EL決勝で無理をしたパイェが負傷により23人から漏れてしまった。
大会での出番は少なかった。
リヨンで圧倒的なスキルを魅せるテクニシャン。2列目以上ならポジションを選ばないポリバレント性も持つ。
主にグリーズマンとの途中交代が多かったが、決勝ではカウンターの起点をグリーズマン一人に任せていたところ、ジルーとの交代により2人目の起点として出場。大会全体としては少ない出場時間だったが、限られた中でも仕事をしてみせた。
セヴィージャでの活躍で監督の目に留まったがテストマッチでは印象を残せず。
アーセナル移籍後も調子を維持、怪我の後も調子は落ちていなかった。
しかし代表ではジルーの牙城を崩せないでいると、まさかの23人からも漏れてしまった。
アトレティコ・マドリードではジエゴ・コスタの加入により出場機会は限られ、代表からも遠ざかっていた。
数年前期待の新星として10代にして巨額の移籍金でマンUtdに移籍したが、最近ではすっかり影が薄くなってしまった。
D・コスタの退団に加え、ロベリーのフル稼働が難しくなったバイエルン・ミュンヘンにて着実に出場機会を増やしており、左右両サイド戦力として考えられる存在だったが、WGは層が厚く漏れてしまった。
中盤、サイドでプレー出来、スピードもフィジカルもある。ユーロ2016決勝での爆発的スピードのドリブルは誰もが衝撃を受けただろう。
トッテナムで少しづつ出場が増やしていったが、最終的には予備登録メンバーに。
ウエストハムでの活躍もありユーロ2016の代表に選出されると、グリーズマンに次ぐ活躍を見せ、一躍注目の的に。
マルセイユでは調子を上げていたが、代表ではレマーの台頭などにより、少しづつ存在感は薄れていったがデシャンの信頼はあった。しかし残念ながら怪我により代表落ち。
MF
6:ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)
13:カンテ(チェルシー)
14:マテュイディ(ユヴェントス)
12:トリソ(バイエルン・ミュンヘン)
15:エヌゾンジ(セヴィージャ)
ユーロ2016の時とのもう一つの大きな違いはカンテがいる事。彼の守備の貢献によりポグバの攻撃力を最大限に生かすことが出来る。今までボックストゥボックスで最前線まで攻めあがることのあったマテュイディは左サイドに落ち着いた。彼が左サイドに位置取ることにより逆サイドのエムバペの積極的な裏取りや攻め上がりに対してバランスを取ることも出来るのだ。
攻撃にアクセントを加えたい場合はレマーやトヴァンを使えばよい。
レスターの奇跡のリーグ優勝から今やワールドクラスの潰し屋に成長。更にチャンスメイクにも磨きがかかってきた。
一人で何役もこなす潰し屋はW杯でもことごとく相手エースを潰して見せた。
マンUtdではユベントス時代ほどのパフォーマンスを魅せれていないのは事実だが、セントラルポジションで発揮される攻撃力はチームの強みとなりえるだろう。
W杯ではジルー、更にはグリーズマンの汗かきにより今まで以上に攻撃で違いを生み出せた。決勝では試合を決めるゴールを奪ってみせた。
ピッチ上のどこにでも顔を出すボックストゥボックス。身体を張った守備も出来、最前線まで飛び出して裏へ抜ける。今季ユベントスへ移籍。
セントラルMFとしてはカンテにポジションを奪われたように見られたが、左サイドで躍動。目立たないながらもエムバペの逆サイドで見事にバランスを取って見せた。
昨シーズンの活躍によりバイエルン・ミュンヘンへ移籍する。バイエルンは監督交代後調子を上げてリーグ6連覇を達成。
主にマテュイディの控えとして出場したが、遜色なく仕事をしてみせた。
セヴィージャでは結果を残し続けてはいたが、ここにきてまさかの選出。守備力の高さに加えカンテやマテュイディにはない身長の高さもある。
守備を固める場面で投入されると中盤に強度を足して見せた。
マテュイディの移籍によりPSGではレギュラーに。フランスの中盤の中でもテクニカルな方だったがまさかの落選。
予備登録に選ばれるも辞退。
一流選手のプライドなんだろうが考え直すべきだろう。
DF
4:ヴァラン(レアル・マドリード)
5:ユムティティ(FCバルセロナ)
19:シディベ(ASモナコ)
22:メンディ(マンチェスター・シティ)
21:リュカ・エルナンデス(アトレティコ・マドリード)
3:キンペンべ(PSG)
17:ラミ(マルセイユ)
2:パバール(シュツットガルト)
CBは実力者が揃うも平均年齢は若い。予想通りスタメンはヴァラン、ユムティティのクラシココンビとなり、ラミとキンペンべが控える。SBは大会直前の怪我でコンディションを考慮されたかグループリーグでは主にエルナンデスとパバールが務めた。
若くからレアル・マドリードで試合に出てきた。最近ではペペからポジションを奪いレギュラーに。
192㎝の長身で打点の高いヘディングもあり、裏を取られても追いつくだけの足の速さも併せ持つ。
レアルではセルヒオ・ラモスの陰に隠れた存在にも見えるが、代表ではディフェンスリーダーとして、大会ではCBとしてNo1の活躍を見せた。
バルセロナ加入1年目からチームにフィットするとハビエル・マスチェラーノからポジションを奪い取った。
左SBでもプレー出来るスピードと、バルセロナ仕込みのパスの精度は一級品。
大会序盤こそ不注意なプレーも見受けられたが、数試合もすればヴァランと共に最高のディフェンスをしてみせた。
モナコ躍進を陰から支える右SB。
予選では主力として大会出場へ貢献して見せたが、本大会では直前の怪我によりコンディションが合わず。
パバールにポジションを譲る形となった。
モナコでの活躍が認められマンCへ移籍。しかし今季は長い時期怪我に悩まされた。しかし短い期間でしっかりトップフォームへ持ってきたが、本大会の出場時間は限られた。
SB、CBをこなせる左利きディフェンダー。今季アトレティコではフェリペ・ルイスが怪我をすると難なく穴を埋めてみせた。ポリバレント性、調子の良さを買われメンバー入り。
本大会ではいきなり主力として出場するも、難なくフィットして見せた。
PSGではチアゴ・シウバとマルキーニョスの控えながら、バルセロナ戦でCLデビューを飾るとMSNを封じてみせた。21歳の逸材は代表にも名を連ねることとなった。
昨年11月のウェールズ代表で代表デビューしたばかりの22歳。本職はCBだがRSBも出来る。
エルナンデスと共に大会本番でいきなりレギュラーを勝ち取ると、アルゼンチン戦ではスーパーゴールで勝利へ導いた。
マルセイユの好調を支えるベテラン。コシェルニの負傷により代表に復帰という形か。ベンチで陰ながらチームを支えた。
チェルシーで若くから注目されてきたがポジションを勝ち取ることは出来なかった。移籍先のストークでの活躍もあり予備メンバー登録。
PSGでも活躍する左SB。強烈なミドルシュートも併せ持つ。
バルセロナに加入するもジョルディ・アルバの牙城を崩せずにいる。
アーセナルとフランス代表の守備の要。
しかし残念ながら負傷により大会欠場。
GK
1:ロリス(トッテナム・ホットスパー)
16:マンダンダ(マルセイユ)
23:アレオラ(PSG)
正GKはキャプテンを務めるロリスだろう。しかし控えにもPSGで調子を上げているアレオラ、ベテランで安定感のあるマンダンダといい選手が揃っている。とはいえ”ワールドクラス”のロリスには及ばないか。
トッテナム・ホットスパーとフランス代表の守護神。代表ではキャプテンを務める。プレミアリーグではデ・ヘア、クルトワが注目されるが、彼らと同レベルのGKだ。
GLではそもそも攻め込まれるシーンが少なかったが、トーナメントではスーパーセーブを連発。しかしながら決勝では不用意なプレーで失点してしまった。
長年代表に選ばれ続けているベテラン。
GL第3戦で出場するといいプレーをみせた。
PSGでトラップとポジション争いを繰り広げる。




1998年W杯で優勝に導き、長年フランス代表を引っ張ってきた。2002年W杯では大会直前に怪我をすると、チームはグループリーグ敗退。2006年W杯で再びチームの中心として出場すると、決勝まで進出。決勝戦延長でイタリア代表マテラッツィに頭突きをくらわすと一発退場。チームはPK戦の末敗れた。
フランス代表のW杯の中心には常にジダンがいた。