概要
チリ出身の神経生理学者マトゥラーナ(Humberto R. Maturana)とヴァレラ(Francisco J.Varela)が、トポロジカルな理論生物学によって自律的・自己言及的・自己構成的なシステムを説明するために1970年代半ばあたりに編み出した理論
オートポイエーシスとは (autopoiesis) 用語解説 | Impress Innovation Lab.
何のことだかわからない…
認識学習と行為表現のための重要な概念として「テオリア(観照・学問知識)、プラクシス(社会哲学・倫理学)、ポイエーシス(制作)」という3つのスコープを設定したが、そのうちのポイエーシスに注目して、そこにオート(自己)を接合させた造語
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オートポイエーシスとは直訳すると自己制作
オートポイエーシスによるシステムの理解
システムの本性は動きの継続であり、「自己を形成する機構を含む機構」である。システム自体で作動を継続する機構を含み、かつ、生成プロセスをつうじて産出した要素は作動の継続のなかに巻き込まれている。
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システムの構成要素は「入力、出力関係」で決定されるのではなく、「作動の継続との関係」で規定される。
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システムの作動は、システムの意図やシステムの目的に依存することはない。システムの作動の継続がシステムの境界を規定し、あらかじめ「システムの内一外」を区分することができない。この範囲は、「システムの動きをつうじて固有化」し、連続的に変化していく。
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発展の系譜
【第一世代のシステム論】
ウォルター・キャノンが提唱した「ホメオスタシス」という概念を先駆としながら、動的平衡を保つためのオーガニズム(動的平衡システム)の探求、いわゆる動的平衡の結果である”関係”に力点がおかれていた
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【第二世代のシステム論】
「散逸構造論」や「ゆらぎ」という新たな概念形成をもとに、外部環境と物質代謝やエネルギー代謝をしながら、自律的に階層を生成していくことこと(自己組織化概念)の探求、いいかえれば”関係”よりも”生成”や”秩序形成”に力点が置かれるようになった
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【第三世代のシステム論】
さらにこれら第二世代システム論の多くの諸成果を援用し、生命系はじめ一般のシステム理論として諸領域にも適用され、拡張を遂げてきた
オートポイエーシスとは (autopoiesis) 用語解説 | Impress Innovation Lab.
第三世代システム論にオートポイエーシス理論を取り込んで以降、様々な分野にも急速に広まっていった。
類似概念との比較
自己組織化
自己組織化とは、自然と秩序が生じて、自分自身でパターンのある構造を作り出して、組織化していく現象のことである。自発的秩序形成とも言う。
自己組織化 – Wikipedia
オートポイエーシスが自己組織化システムの一種であることは確かだが、すべての自己組織化システムがオートポイエーシスというわけではない。オートポイエーシスとよぶには、さらに自己言及性が必要である。
オートポイエーシスとは何か
自己言及
自己言及とは、自然言語や形式言語で文や式がそれ自身に言及することである。
自己言及 – Wikipedia
他方私を含めた言語システム全体で考えると、「自己」はもはや「命題」ではないので、自己言及的でなくなってしまう。
オートポイエーシスとは何か
結論
オートポイエーシスとは、自己言及的に自己自身を可能ならしめているシステムのことである。
オートポイエーシスとは何か
オートポイエーシスの一番わかりやすい例は、生物の生殖である。生殖において、遺伝子は遺伝子を自己複製する。遺伝子は、たんぱく質の作り方を指令する情報であるが、そうした情報全体を複製する情報をも部分として含んでいる。この「情報の複製」と「複製の情報」の間にあるループ型のオートポイエーシスにより、無限の自己複製が可能になる。
オートポイエーシスとは何か
参考文献
知恵の樹―生きている世界はどのようにして生まれるのか
Amazon.co.jp: 知恵の樹—生きている世界はどのようにして生まれるのか (ちくま学芸文庫)
まったく新しい生物学の原理“オートポイエーシス理論”の初歩的で原理的な入門書。
オートポイエーシス—第三世代システム
Amazon.co.jp: オートポイエーシス—第三世代システム: 河本 英夫: 本

