長嶋有って何?
まず、男性です。名前だけみれば女性だと思うでしょう。僕も最初に作品に出会ったときは、女性だと思っていました。文体が女性っぽいんです。何より特筆すべきはその適当さです。ちょー適当です。その適当さが作品に滲みでて、そのあまりの適当さぶりで授賞に至ったといっても過言ではないし、むしろ本人はそう言ってもらった方が喜ぶでしょう。
みなさんにもこの男の適当さをぜひ知ってもらいたいのです。
問題だらけの作品タイトル
はい、確かに彼の作品は小説もエッセイもすごく面白んです。ですが・・・タイトルが問題だらけなんです。
まず、デビュー作のタイトル「サイドカーに犬」
サイドカーに犬・・・サイドカーに犬・・・
もう、なんか不真面目でしょう?
でもこれが一気に芥川賞にノミネートされるんです。
ちなみに、自転車のライトを大事に持つ女や、マンションをよじ登る母がでてきます。
「サイド~」は竹内結子主演で映画もありました。
《第125回 芥川賞》
第二回目の投票で、半数の票を得た。」「私は三回の投票すべて、この二作(引用者注:「中陰の花」「サイドカーに犬」)に○を入れた。」「おどろくほどカンのよい人である。(引用者中略)省略――それも新しい省略の仕方をひそかに発見しつつあるらしい点から見ても、関心を抱かずにはいられない。「サイドカーに犬」は書くに足りるモチーフをもち、それがよく表現されていた。」
http://homepage1.nifty.com/naokiaward/akutagawa/senpyo/senpyo125.htm
芥川賞選考委員の河野多恵子さん。いいこと言ってます。
「私には淡彩すぎて芥川賞には推せなかった。もうひと味どころか、二味も三味も足りない。」
http://homepage1.nifty.com/naokiaward/akutagawa/senpyo/senpyo125.htm
「わたしは受賞に反対した。」「(引用者注:揺らいでいる核家族という)家族状況の中では確かに旧来の「葛藤」はないかも知れないが、その代わりに「他者との出会い」があるはずだ。『サイドカーに犬』には、葛藤はもちろんなく、しかし「他者との出会い」も描かれていなかった。つまり時代に適応できない家族の物語を書くに当たって、葛藤を排除しただけで、結局は旧来の手法をなぞったものではないかと思ったのである。」
宮本輝や村上龍には酷評でした・・・
でも2作目「猛スピードで母は」で、獲っちゃうんです
《第126回 芥川賞》
「前作へのわたしの批判が今回反映されていたわけではなかった。」「長嶋氏は別の方法でハードルをクリアした。つまり、時代に適応できない家族・親子を描くのではなく、状況をサバイバルしようと無自覚に努力する母と子を描いたのだった。」「一人で子どもを産み、一人で子どもを育てている多くの女性が、この作品によって勇気を得るだろうとわたしは思う。」
http://homepage1.nifty.com/naokiaward/akutagawa/senpyo/senpyo126.htm
「おもしろかった。この母と息子は今回の候補作六篇の登場人物の中で最も鮮やかな印象を残した。」「まずは毅然と生きる母に共感を覚える。次に、それを肯定しながら、一歩の距離をおいて母を見て育つ息子の方にも共鳴する。」「母と子の暮らしはいくつものエピソードを連ねて語られるが、その一つ一つがとてもうまく作られている。」
村上龍の意識は変わり、池澤夏樹は絶賛です。
華々しく文壇に登場した次の作品
意味がわかりません。
短編集です
はい、次の作品
不真面目さが板に付いてきました。
なお、群馬県の実際の彼の別荘(彼の祖父母が金持ち!)が舞台のなんでもない日々の連続ですが、長島作品の中で1、2位を争うほど僕は好きです。適当で。
映画化もされました。映画もおもしろい
はい、次 (発行日が前後します)
タイトルの出オチです。タイトルふざけもここらがピークでした。
はい、
モテ男とダメ男とダメ女が出てきます。ジャージの二人と競るほど僕は好きです。
そして一番の問題作
夕子ちゃんの近道。あれ?普通ですね。
でも違うんです。画像の帯を見てください。
「大江健三郎賞受賞作」とあります。
これが問題です。
ノーベル賞作家、大江健三郎氏が独断で選ぶ大変名誉な賞なのですが・・・

http://konohamoero.web.fc2.com/report/r_0705ooe_nagashima.html
はい、この対談の席を前にして長嶋氏は編集者に「ごめん、今まで大江作品ひとつも読んだことないや」と言ったのです。これを聞いた編集者は青ざめ、急いで作品を集めて氏に渡したそうです。
・・・怖いですね、ノーベル賞作家ですよ?氏の適当っぷりが羨ましいです。
これも問題
とにかく適当な感覚
夏目漱石をして「命のやりとりをする樣な維新の志士の如き烈しい精神で文學をやつて見たい」と言わしめているほどの世界において、例えば、ちょっと調べればわかりそうなのに「洗濯物を干す四角くて洗濯バサミがたくさんついた物」とそのまま書いたりしちゃうのです。
実は大好き長嶋有
僕が真剣に小説に向き合っていたとき、長嶋氏の小説に出会って「あ、こういうのもありなんだ」と思ったのをよく覚えています。考えてみたらみんな真剣な中、こういう人がいれば当然目立ちますよね?本当はちょー好きです。これからも活躍を期待します。









ほら、もうなんか口が笑ってるでしょう?