キルミーベイベーSS「キルミー名作劇場」【随時更新】

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名作文学・映画のキルミーパロディーです。定期的に更新する予定です。

【キルミー名作劇場】

映画や文学のパロディ(ネタバレあり)。
前半はメジャー作品。後半はマイナー作品。
原作の巻頭カラーの書き下ろしみたいな感じを目指しました。

~~~【メジャー】~~~

●『ももたろう』

あぎり「お爺さん。大きな桃を拾いましたよ」

ソーニャ「でかした。さっそくナイフで切ろう」グサッ

桃「あっぶな! …くそぅ! 気をつけてよ、もう!」

あぎり「声がしたような…」

ソーニャ「桃がしゃべる訳ないだろう」ザクザク

桃「痛い痛い! くそぅくそぅ!」

あぎり「そうですよね。きっと気のせいですね」

桃「いたたたたた! 助けて~」

ソーニャ「それにしても、大きくて切りづらい」ザクザク

桃「あ”~~~~!!!」

あぎり「日本刀でまっぷたつに斬りましょう」

ソーニャ「そうだな。よし、やれ」

あぎり「えいっ!」ツヨイ!

ソーニャ「なんか中に変な物が入ってるぞ。ほじくり出して裏庭に捨てろ」

あぎり「はいな」ホジホジ

こうして2人は桃を美味しく頂いたとさ。

●『殺生門』(羅生門)芥川龍之介

老婆「ヒッヒッヒ。キレイな髪の毛じゃわい」ブチブチ

ソーニャ(死人の髪をむしってるぞ! 売って金にするつもりだな。なんて卑劣な。許せない)

ソーニャ「コラッ!」

老婆「ひぇ!」

ソーニャ「独り占めは卑劣だ! 私にも取らせろ!」

ソーニャは老婆と一緒に髪をむしり換金してお寿司を食べました。

●『強欲な王子』(幸福な王子)オスカー・ワイルド

やすな(王子像)「あーーー! いいこと思いついたぁぁぁーーー!」

ソーニャ(ツバメ)「チッ! いきなり大声だすな! ビビるだろ!」

やすな「私は長年ここに立ち、この町の住人の全てを見、聞き、知り尽くしている」

ソーニャ「それが?」

やすな「つまりだな。どこそこに宝石を貯め込んだ金持ちがいるってことや、どこそこに宝クジを当てた奴がいるってことなんかも、お見通しってわけさ。そしてツバメよ、おまえは窓から容易に侵入することができる。あとは分かるよな?」

ソーニャ「なるほど。おまえが指示を出し、私が金目の物を取ってくればいいって訳か」

やすな「山分けしよう。ふっふっふ」

ソーニャ「濡れ手にアワだな。はっはっは」

~~~

ソーニャ「ふう。金銀財宝、たくさん取れた」

やすな「でかした、下僕よ。さあ、風呂敷包みを開けよ。山分けだ」

ソーニャ「バカが。誰が分けるか。あばよ」ピューーーーッ

やすな「そ”ん”な”ぁ”ーーーーーー!!!」

真っ白に燃え尽きた王子像は、
「見栄えが悪い」ということで、
粉々に打ち壊されて、
燃やされて灰になりました。

●『最後のモミジ』(最後の一葉)O・ヘンリー

「モミジの葉が全部落ちる時、やすなさんの命が消えるそうですよ~。知ってましたかソーニャ?」

村人のあぎりからそう聞いた私はグリニッチ・ヴィレッジのやすなの家に行った。

庭にあった紅いモミジの葉をホウキで叩き落とした。

「やれやれ。あいつのせいで何度殺しを邪魔されたことか。これで一安心だ」

パブで酒を飲んでいると、あぎりが話しかけてきた。

「やすなさんの病気が良くなってきているそうですよ~」

「馬鹿な」私は言った。「本当か?」

「ええ。なんでも画家のベールマンのお爺さんが、壁に葉っぱの絵を描いたんですって。粋な計らいじゃないですか~」

「おのれぇ……」

私はやすなの家の庭に引き返す。

消えかかった葉っぱの修繕をしていたベールマン爺さん(没キャラ)を殺害し、庭に埋めた。

家に帰ってグッスリ眠った。

翌日。広場に行くと、あぎりがこう言った。

「やすなさんが完治したそうですよ~」

なぜだ! 驚いた私はやすなの家の庭に行った。

ベールマン爺さんの血しぶきが紅いモミジの形になって壁に付着していたのだ。

「ふぁぁ~~~~! よく寝た。モミジの葉に元気付られて、すっかり完治したぞ! ふっふっふ。ソーニャちゃんのお仕事でも邪魔しに行くとしよう!」

「最初から直接殺したほうがよかったな」

「ソ、ソーニャちゃん、どうしたの? え? なにナイフ持ってんの? …あぎゃーーーーーーーー!」ブッシャーーーーーー!

パブで酒を飲みながら、あぎりはほくそ笑んだ。

「手を汚さずにターゲットのお爺さんとやすなさんを殺れましたわ~。うふふ」

●『偽善者たちの贈り物』(賢者の贈り物)O・ヘンリー

「うう。貧乏で辛い。そうだ。シェアメイトのやすなの私物を売ろう」

ソーニャはやすなのガラスの鳥の置物を盗って売り払った。

「ああ。ひもじくて辛いよぉ。そーだ。ソーニャちゃんの金時計を売ろう!」

やすなは盗って換金した。

「なんかやすなに悪いな。クリスマスプレゼントでも買ってやろう」…

「ソーニャちゃんに悪い気がする。なんか買って帰ろっと」…

…………

二人はプレゼントを交換し合った。

「わーい。ラジコンカーだ! ありがとうソーニャちゃん」
「私のはショボいな。ダイソーの櫛かよ…」
「だって、ソーニャちゃんの時計、たいして値段付かなかったもん」
「な、なんだと?!」
「あ、やっべ!…」

ソーニャは関節技をかけた。

「てめぇ! 鳥の置物だってあんまり値段付かなかったんだぞ! それでもラジコンカーを買ってやったんだぞ! それなのにキサマはダイソーの櫛かよ!」ギリギリギリギリ!

「ソーニャちゃんだって勝手に売ったんじゃんか! この偽善者め! 鬼! 悪魔! 畜生! 豚! くそぅ! くそぅ!」ジタバタジタバタ!

●『やすとソニャ』(ぐりとぐら)中川李枝子

ウチらの なまえは やすと ソニャ
このよで いちばん すきなのは
いじめをすること ころすこと
わさ わさ  ナーミン ナーミン

おおきな たまごが おちてるよ
「あなをあけて どく いれよう」
やすが いうと ソニャもいう
「そいつはいいやw さあ いれようww」

ふたりが しげみで はってると
ぐりとぐら が やってきた

なんにもしらず よろこんで
かすてらつくって くばってる
「ぐはぁ」
「がはぁ」
「ぶっふぉ」
「おっぇぇぇぇぇ」
どうぶつたちは ひめいをあげて のたうちまわって つめたくなった

やすとソニャは おおわらい

さいごに のこった たまごのからを
するどく といで ないふを つくり
どうぶつたちに なげたとさ

●『いろじろソーニャ』(ちびくろサンボ)ヘレン・ワトソン・バンナーマン

むかしむかしあるところに、いろじろソーニャという白人の少女がいました。
お父さんのやすなは怠け者で、お母さんのあぎりはインチキ忍術の修行ばかりやってて、家は貧乏でした。
お腹が空いたいろじろソーニャは、ジャングルに狩りに出かけました。
「ガオー」トラ(没キャラ)がやってきました。「おまえを食ってやるー」
いろじろソーニャはトラをボッコボコにして、こう言いました。
「トラ。おまえを食ってやる」

「お願い食べないで。この赤い上着をあげるから」
トラが泣きながらがこう言うと、
「よかろう。今回はその赤い上着で勘弁してやろう」
と、いろじろソーニャは上着を取り上げてしまいました。そして斧でトラをぶち殺しました。
「ふん。私はこのジャングルでいちばん偉いんだ。刃向かう奴は殺す」
こう言いながら、トラの肉を焼いて食べました。
それから、剥いだトラの毛皮と赤い上着をリサイクルショップで換金しました。
帰り道。
いろじろソーニャがくると、トラたちはあわてふためきました。
「わあ。殺されるぅ」
「お助けぇ」
トラたちは、あせりのあまり、木の回りをぐるぐる逃げ回りました。
「獲り放題だな」
いろじろソーニャはニヤリと笑いながら、ピストルを取り出して、照準を合わせました。
だけどトラは、そのままとうとう溶けて、バターになってしまいました。
「チッ。肉がよかったのに」
いろじろソーニャはバターにペッとツバを吐くと、そのまま帰っていきました。

●『五体不満足兇手』(五体不満足)乙武洋匡

私はソニャ乙。
五体不満足の殺し屋さ。
今日は妻のやすなとショッピングと洒落込んでいる。

刺客「動くな」

ピストルを突き付けられた。

刺客「手を上げろ。…ああ、手がないか。すまんすまん。まさしく手も足も出ないという表現が正しいようだな。ハッハッハ」

ソニャ乙「…」ニヤリ

刺客「絶体絶命でも笑顔とは。さすがは伝説の殺し屋ソニャ乙。お前を殺す前に教えてほしい。お前はそんな体でどうやって殺しをしてきたのだ?」

ソニャ乙「こうするんだよ」

私は口笛を吹いた。

すると私の愛人が3人やって来て、刺客に飛びかかり、あっという間に取り押さえた。

ソニャ乙「愛人は全部で6人いる。ここにいる3人は私の警護。もう3人は殺しを代行してくれるって訳だ。名付けて『ソニャ乙ちゃんルール』だ。どうだ。手も足も出ないだろう。ハッハッハ!」

やすな「バカー!」グーパンチ

ソニャ乙「ぐはっ!」

妻に三下り半を突き付けられたのは言うまでもない。
裏社会では『ゲスの極みソニャ乙』として軽蔑されるようになり、引退を余儀なくされた。
凋落した私に愛想を尽かし愛人も去っていった。
まさに手も足も出ないって訳さ。
ハッハッハ!(泣)

●『殺レット』(ハムレット)シェイクスピア

オフィーリア(やすな)「やーいやーい!」

ハムレット(ソーニャ)「このウザいバカを殺すか殺さないか。それが問題だ」

オフィーリア(やすな)「やーい! やーいやーい!」

ハムレット「やっぱ殺そう。ふんー!!!」グサリ

オフィーリア「ぐっふぉ…」バタリッ

レアーティーズ(あぎり)「オフィーリア! …死んでる。…ハムレット! 私の妹を殺したのはそなたか!?」

ハムレット「そうだ」

レアーティーズ「よくぞ殺してくれた! ウザイから心底困っていたのだ。おお、ハムレット。我が恩人よ」アクシュ

それから2人は協力して悪王を倒した。
ハムレットは新王になった。
レアーティーズは恩を忘れず死ぬまで忠義を尽くしたという。
めでたしめでたし。

●『火花』(又吉直樹)

やすな「神谷先輩ー! またおごって下さいよ~!」

神谷「やべっ! 若手芸人の折部やすなだ。あいつはクソウザイ! 逃げよう!」

神谷「ハァハァ…。家までくれば大丈夫や」

神谷「そうや。久々に漫才の練習でもするか。電話で相方を呼ぼう」

やすな「今晩わー。お酒飲ませて下さ~い!」ガチャッ

神谷「うわっ! どうやって俺の家を調べた?! なぜ合鍵を持ってる? おい、勝手に冷蔵庫開けんな!!」

やすな「ビールはいいね~。ぷっは~。あ、ゲームだ~。一緒にやりましょうよ~。ねぇねぇ、やりましょうよ~~~ねぇったら~~~~~~」

神谷「練習できねぇし、ウザイし、頭痛い…」

やすなは毎日神谷に絡んだ。
こうして神谷の才能は潰された。

●『吾輩は猫である』(夏目漱石)

吾輩は猫である。
名前はやすにゃ。
バカなので、親猫に捨てられた。
フラフラだった。
食べ物を探す。…
あった…。民家の縁側に焼きそばパンが。
よし食べよう。
「勝手に食ってんじゃねぇ!」
まるで殺し屋のように凶暴な女の子。
ハエ叩きでバシバシ叩かれ、
ハサミでヒゲをジョキジョキ切られ、
熱湯をジャブジャブ掛けられ、
しまいには風船を付けてフワフワ飛ばされた。
吾輩は空の上で人しれず死んだ。
神に栄えあれ。
アーメン。
ナーミン。

●『坊ちゃん』(夏目漱石)

父が死んだ。姉のソーニャが下宿へ来て遺産の六百円をくれた。

ソーニャ「これを資本にして商売をするなり、学資にして勉強をするなり、どうでも好きにしろ。そのかわりあとは勝手にしろ。貴様のようなロクデナシに振り回されるのはゴメンだからな」

そう吐き捨てて去っていった。

清「まあ、なんて冷たいお姉様だこと…。でもまあ、お金があるに越したことはないですわ。これを学資にして学校で御勉強するとよござんしょう」

やすな「勉強なんてつまんない。それよりお菓子買ったほうがいいよー」

清「駄目ですよ!」

やすな「やだい! やだい! やだい! 絶対お菓子買うんだい!」ジタバタ

清「まるで小さなお坊ちゃんみたいでございますわよ! みっともない!」

やすな「お坊ちゃんでいいんだい! お菓子買うんだい! 買うったら買うんだい!!!」ジタバタ ジタバタ

私は高等遊民になった。
お菓子を食べて、毎日ゴロゴロしてる。
清は「ソーニャ様の所へ行きたい」と愚痴をこぼしながら、おいおい泣いている。

●『レッド・ドラゴン』(トマス・ハリス)

やすな「真犯人は貴方だったのか? ソーニャ博士!」

ソーニャ「やっと気づいたか、やすな捜査官」グサリ

やすな「」バタンッ

ソーニャ「さっそく食べよう」

ソーニャ「いただきます」もぐもぐ

ソーニャ「…うぅ、まずい! グ、グハァッ!!」

ソーニャ博士におバカが感染した。
独房ではいつもバカみたいに笑いながら看守を煽っている。
「人を食う」態度なので「人食いソーニャ」と呼ばれている。

●『パスカヴィル家の犬』(コナン・ドイル)

ソーニャ「犯人が分かったぞ、やすな君。ステイプルトンだ」

やすな「さすが名探偵。これでヘンリー君を助けられる。で、手口は?」

ソーニャ「凶暴な大型犬に喰い殺させるのさ」

やすな「…」

ソーニャ「…」

やすな「凶暴な…」ガクガク

ソーニャ「大型犬…」ブルブル

やすな「急用を思い出した。ロンドンに帰らないと」

ソーニャ「奇遇だな。私もだよ、やすな君」

ヘンリーは喰い殺された。

●『死んでれら』(シンデレラ)

シンデレラ(やすな)「ガツガツガツガツ!!!」

シンデレラ「やべぇ! うめぇ!! ガツガツガツガツガツガツ!!!」

上流階級の人たち「なんだあの子。舞踏会に来てゴハンばっか食べてるぞ。乞食かよ」

あぎり王子「うわ~引くわ~~」

やすな「やべぇ。もう12時だ。タッパーに入れて持ち帰ろう」

あぎり王子「さっさと帰りなさい」シッシッ!

やすな「あっ、靴を片方落とした」

あぎり王子「誰か、拾って捨てて来なさい」

やすな「ゲップ。ふぃ~、食った食った」

魔法使い(没キャラ)「お前は何をしに行ったんだ?」イラッ

翌朝

継母(ソーニャ)「これはタッパーじゃなくて私の化粧箱だ! 豚の角煮なんか入れやがって!」

シンデレラは殴られて瀕死に。

やすな「こ、これがほんとの死んでれら……」ピクピク

●『ごんやすな』(ごんぎつね)新美南吉

ソニャ十「くそ。しまっておいた栗が盗まれた。またあの狐の仕業か。ぶっ殺す!」

ソニャ十は家に罠を仕掛けて出かけていった。
ごんやすなが遠くから見ていた。

ごんやすな「ふっふっふ。罠を仕掛けたねソニャ十ちゃん。だけど私にはトラバサミは通用しないのさ」

ごんやすなはドヤ顔で扉を開けた。
中に入ると赤い光が眼を射た。
映画などでお馴染みの赤外線装置。
装置の下にはTNT火薬が置かれている。
センサーが作動しチカッと火花が散った。
自動的に点火されたのだ。

ごんやすな(罠が……………………………………………………………………………ハイテク!)カッ!

●『銀河鉄道の夜の惨劇』(銀河鉄道の夜)宮沢賢治

ジョバンニ(ソーニャ)は軽いイジメに遭っていました。

ザネリ(やすな)「やーい。ジョバンニのぼっちー!」

同級生たち「やーい。やーい!」

カムパネルラ(没キャラ)「やめなよ君たち…」

しかしさすがのジョバンニにも限界がきました。

ジョバンニ「死ねぇい!!」グサ!グサ!グサ!グサ!グサ!

ジョバンニ「テメェもだカムパネルラァァァァァァ!!!」グサ!グサ!グサ!グサ!

ジョバンニは川に死体を捨てました。

《銀河ステーション…銀河ステーション…》
…突然の謎のアナウンスと、強い光。
気が付くと銀河鉄道に乗っていました。

ザネリ「ちくしょう。ジョバンニのせいであの世行きだよ」

カムパネルラ「ぼっちのくせに、ちょームカつく」

同級生たち「ほんとほんと」

ジョバンニ「やあ君たち。また遊ぼうか」

グサ!グサ!グサ!グサ!グサ!グサ!グサ!グサ!グサ!

●『罪と罰』ドストエフスキー

ラスコーリニコフ「ソーニャさん。私は人を殺したのです」

ソーニャ「撮ったか、ドーニャ?」

ドーニャ(やすな)「バッチリだよソーニャちゃん。この動画を文春に高くで売ろう」

ラスコーリニコフ「おまえ…実の兄を売るというのか! …おのれ、女の分際で俺に勝てると思ってるのか! 」

斧を取り出しドーニャに飛びかかる。
ソーニャはラリアットを決めた。
そして気絶するまでジャイアントスイングをした。

ソーニャ「若造がイキッてんじゃねぇぞコラァ!!!」

翌朝。
ラスコーリニコフは冷たくなって浮いているのをネヴァ河で発見された。首には鎖が巻きついていたという。

●『再び手袋を買いに』(手袋を買いに)新美南吉

お母さん狐は言いました。

「坊や。今年も冬が来ましたよ。手袋屋に行ってきなさい。あそこは狐にも売ってくれる優しいあぎりお姉さんがいますからね」

子狐は町へおりて、手袋屋に入っていきました。

「手袋下さいな」

あぎりが微笑んで言いました。

「やっぱり来ましたよ、あなた」

すると奥からソーニャが出てきて、子狐をグイッと掴むと、檻に投げ入れました。

「去年より太ってますよ~」

「食べ応えがありそうだ」

「去年は小さかったから、食べても美味しくないと思ったんですぅ。それで泳がせておいて、太った頃に食べようと思いまして~」

「でかしたぞ。さすが私の女房だ」

「それにしても狐って頭悪いんですね~」

「やすなみたいだな」

「ホッホッホッホ」

「ハッハッハッハ」

帰って来ない子狐を心配したお母さん狐は、手袋屋さんに行きました。
ソーニャはムンズと捕まえて、子狐の檻にぶん投げました。

「あぎり。今日はご馳走だな」

「ええ本当に。お鍋の用意をしますね~」グツグツ

そこへ毛皮商人のやすながやって来ました。

「おい、毛皮屋。どのくらいになりそうだ?」

「ヘッヘッヘ。こりゃあ上等の毛皮ですぜ」やすなはヨダレを垂らしながら狐の親子を睨め回した。「旦那。良い値で買わせて頂きやすよ。ゲッヘッヘッヘ」

お母さん狐は「まあ!」といって、ガクブル震えました。

「ほんとうに人間は怖いもの。ほんとうに人間はみにくいものよ!」

●『首飾り殺人事件』(首飾り)モーパッサン

やすな夫人は首飾りが大好きでコレクションをしていた。
しかしパーティーに付けて行くには、どれもこれも安っぽかった。
そこでお隣のソーニャ夫人から高価なものを借りたのだが……

やすな「なくしちゃった」

やすな「……」

やすな「やすなちゃんどんまいッ☆」テヘペロ

やすな「さてと。『イッテQ』でも見ようっと」

やすな「アハハハハハww 出たぁ、出川イングリッシュwwwwww」

没キャラ「おい、お前。探したほうがいいんじゃないか」汗

やすな「いいのよあなた。どうせソーニャ夫人のだし。アハハハハハwwwww」

没キャラ「おいらパーティー会場に戻って探してこうっと」

没キャラがパーティー会場に着いた瞬間、大爆発が起こった。
没キャラと客たちは死んだ。

お隣のソーニャ夫人は実は殺し屋だった。
リモコンの遠隔操作で首飾りに付けた爆弾を爆発させたのだ。

ソーニャ「ターゲットのやすな夫人を始末したぞ。…ん? なにか声がする?」

やすな「アハハハハハハwwwwww」

ソーニャ「な、なに!? あのバカみたいな笑い声はやすな夫人?」

やすな「アハハハハハハwwwwww イッテQは最高だねwwwwww」

ソーニャ「あの世に逝ってこい」

ソーニャは自分が嵌めていた首飾りを手に取るとガッ!とやすなの首に掛けて、グッ!と締め上げる。

ソーニャ「ん? なんかおかしいぞ?」

よく見るとやすなだと思ったそれは、やすなの衣装を付けたピョン助だった。声はそばに置かれていたスマホから流れていた。

ソーニャ「おのれぇ! なんという屈辱! バカに騙されるなんて!」ウキーーーー!!

やすな「へへへ。ソーニャ夫人の悔しがる声がここまで聞こえるぜwww」

その頃やすなはソーニャ邸に侵入し、とびっきり高価な首飾りを首に掛けてほくそ笑んでいた。

やすな「ソーニャ夫人が殺し屋だってのは気付いていたのさ。さてと、あとは逃げるだけだね。うぐ!!? うぅぅ……」バタン!!

突然苦しがって倒れるやすな。

首飾りがウィーンウィーンと音を立てて、自動的に絞まっていくのだ。

ソーニャ「アホめ。最初からお前の手は見抜いていて、ハメられたフリをして逆にハメたのさ。それは知り合いの忍者から借りた暗殺道具だ。ムダな抵抗はよして潔く死ね」

やすな「し”、死”ん”し”ゃ”う”よ”? 死”ん”し”ゃ”う”よ”~?」

ソーニャ「だから死ぬんだよ」汗

ところが。
やすながあまりにも頑丈すぎるので、首飾りのほうが先に壊れてしまった。

ソーニャ「なにぃ! こうなれば実力行使だ!」

パンチ、キック、関節技、ナイフ、スタンガン、果ては実弾……
しかし、あらゆる攻撃をやすなははじき返した。

やすな「ヘッ! 効かないね~!」

ソーニャ「くそぅ。こうなったら…」

ソーニャはやすな邸に引き返し、やすなの首飾りのコレクションルームに灯油を撒き、ライターで火を付けた。

やすな「……アウアウアウアウアウア~……」ボーゼン

ソーニャ「どうだ! 心が折れただろう!!」

ソーニャはやすなの心を殺した。
それは肉体を殺すよりも酷だった。…

…しかしソーニャは可哀想になったのか、落ち込むやすなにこう言った。

ソーニャ「…すまなかったな」

やすな「……」

ソーニャ「もうお前は狙わない」

やすな「…うそなんか言わないでよ」

ソーニャ「うそなんかじゃない。本当に殺さない。どうせお前は不死身だしな。な、だから許してくれ。…そうだ、これをやるよ」

ソーニャは首飾りをプレゼントした。

やすな「え? いいの? すっごく高そうだけど?」

ソーニャ「い、いいから受け取れ///」

やすな「やった! さっそく首にはめよう」

ソーニャ「似合ってるじゃないか///」

やすな「へへへ。ありがとうソーニャ…ぐふぅ!!?」バタン

ソーニャ「今度は絶対に壊れない『最強自動首絞め首飾り』だ。こんなこともあろうかと保険を用意しておいてよかったぜ」

やすな「た”、た”け”と”私”は”不”死”身”た”も”ん”ね”!!!」ジタバタジタバタ

ソーニャ「そうだ。絶対に壊れない首飾りと、絶対に死なないお前。つまり、お前は一生生きながら死ぬほどの苦しみを味わい続けるのさ」

やすな「う”き”ゃ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!!!」ジッタン!!バッタン!!

ソーニャ「ハッハッハッハッハッハ!!!」

鬼畜ソーニャの高笑いがフランス全土に轟いた。

●『やすとソニャとあぎり没』(ぐりとぐらとくるりくら)中川李枝子

春の朝。
窓を開ける、やすとソニャ。

お日様と、気持ちの良い風と、
動物たちの楽しそうな声が聞こえて来ました。

「チッ。気にいらねぇ」やすが言う。
「殺してぇや」ソニャが言う。

「きょうは通り魔をやろうぜ」
2人はきめると、準備をします。

ナイフ、棒きれ、石ころ、ヌンチャク。
スタンガン、ボーガン、スリングショット。
それから、釘や鉄球を詰めて殺傷力を高めた手製の爆弾に、
マグネシウムとナパームジェリーを混合した特殊火炎瓶を作って、
カバンいっぱいに詰めました。

「ふっふっふ」
「くっくっく」

2人は歩きながら武器を使いまくり、
動物たちの春の朝の幸せをメチャクチャに破壊しました。


「いじめが大好き。殺しが大好き。
やすとソニャ。
ジジイもババアも、女もガキも、
1匹のこらず ぶっ殺す。」

歌いながら、陽気に殺しをこなします。

そこへ、あぎりが現れた。
「仲間に入れて下さいな~」


「同じ殺しの同志なら、
来るもの拒まず、仲良く殺そう
わさわさ
ナーミンナーミン」

あぎりは手裏剣ぶっ放し、
動物たちをなぎ倒す。

頼もしい仲間。素敵な仲間。
やすとソニャは大喜び。

そこへ没キャラやって来た。
「何をやってるお前たち。この没キャラが許さんぞ」

空気を読めぬ馬鹿野郎。
3人がかりでフルボッコ。
没キャラ逃げるが、3人は追う。

没キャラ逃げた。お家に逃げた。
3人が押し入ると、
「なんでもします、だから許して」
涙流して命乞い。
3人は金銭、食べ物、要求する。

たくさん盗って、たらふく食って、
没キャラ殺し、家を乗っ取る。

3人はそこで楽しく暮らしましたが、
「なんか辛気臭せぇ家だな」ということで、
3日後に火をつけて燃やしました。

「また遊ぼうねあぎりさん」
「またな、あぎり。今度は100人殺そうぜ」

やすとソニャは笑顔で手を振り、
あぎりと別れて、帰ったとさ。

●『やすとソニャのカチコミ』(ぐりとぐらの遠足)中川李枝子


わさわさ
ナーミンナーミン
わさわさ
ナーミンナーミン

きょうは楽しい遠足です。
うたいながら、山のぼり。

「弁当の時間だね、ソニャ」
「ああ。食糧は現地調達。動物狩って食べようぜ」

だけど、いつまでも経っても、動物はやって来ません。

やすはタバコをプカプカさせながら、
ウィスキーを飲んでいたソニャに八つ当たりしました。

「お腹すいたー! 弁当持ってこればよかったー! 何が現地調達だよー! ぜんぶソニャのせいだー!」

「ああん!? ブッ殺すぞキサマー!」

「なんだとぉー!? てめぇが死ねやぁー!!」

「誰にむかって口きいてんだコラア!!」

「てめぇにだよボケェ!!!」

タバコを投げるやす。
ウィスキーの瓶を投げるソニャ。
2人は仲良く、殴り合い、取っ組み合い。


ボコボコ、ドカバキ
ズドボガ、ゴキャボキ

陽気な肉と骨の音が野原にこだまします。

「やっぱ、かなわねぇ! 殺されるぅ!」
「待てぇ、やすぅ!!」

2人が追いかけっこをしていると、
毛糸につまずいてしまいました。

「ブッ殺すぞ」と、やす。
「だれのしわざだ!?」と、ソニャ。

怒り狂った2人、
毛糸に火を付けました。

毛糸は森の奥まで伸びていて、ダイナマイトの導火線のように、
シュルシュルシュル! っと、どんどん燃えていきます。

2人が火を追いかけると、
小屋の中に着きました。
そこにいたのは熊でした。

熊がチョッキを茂みに引っ掛けて、
チョッキの毛糸がほつれてしまっていたのです。

熊はみるみる火に包まれました。
のたうちまわり、断末魔の悲鳴をあげて、絶命する熊。
2人は大爆笑です。

狼たちがビックリしました。
「カチコミじゃあ!」
「親分が殺されたぁ」
そうです。ここは森を仕切るヤクザの事務所だったのです。
「反撃じゃあ!」
「あかん! あいつらは町1番の乱暴者『やすとソニャ』じゃ」
「ああ! 組は終わりじゃあ!」
組は瓦解しました。

「酒買ってこい! てめぇらの自腹でな!」と、ソニャ。
「足でも揉んでもらおうかな?」と、やす。
「は、はい。喜んで」
狼の若い衆が、2人の無茶な要求に、毎日毎日てんてこ舞い。

2人は組を乗っ取って、
左団扇で暮らしましたとさ。
わさわさ。
ナーミンナーミン。

おしまい。

●『いつまでも付きまとわれる』(いつでも会える)菊田まりこ

ぼくは、ちくわぶ。
やすなの犬。

飼い主がバカだから、
いつも楽しくなくて、
うれしくなくて、
そして、不幸だった。

やすなが大嫌いだった。
「いっしょにいたくねぇ」と思った。

天に願いが通じたのか、
やすなが死んだ。

ぼくはいつもうれしくて、
楽しくて、
幸福だった。

「ああ、せいせいした。二度と生き返るんじゃねぇぞ、バ飼い主め」

そんなある日の夜。
あのバカの声がした。
「ちくわぶ。ちくわぶ。いきなりいなくなって、ごめんね。でもね、そばにいるよ。ほら、こっちをむいてごらん」

なんということだろう。
あのバカが幽霊になって立っていた。

「心配だから、あの世から降りて来たの。いつでも会えるね。ずっと一緒だよ」

その日から、やすなはぼくに付きまとった。
乱暴に撫でるし、尻尾を踏むし。
背中に乗って「さあ、走れ。ヒャッホー!」とか無茶を言うし。
もう一度死ねばいいのに。

ぼくは、ちくわぶ。
やすなにいつまでも付きまとわれて、世界一かわいそうな犬…

●『100万回殺された猫』(『100万回生きた猫』)佐野洋子

100万回殺された猫・やすにゃがいました。

あるとき、猫は、王様(ソーニャの前前前世)の猫でした。
猫は高価なジュウタンにオシッコをもらしました。
王様は「ン”ン”ー!」と怒って、剣を猫に刺しました。
「あ”ー!」と猫は痛がって死にました。

あるとき、猫は、漁師(ソーニャの前前世)の猫でした。
猫は売り物の魚を食べました。
漁師はタコ壷の中に「ン”ン”ー!」と押し込んで海に投げました。
「あ”ー!」猫は苦しんで死にました。

あるとき、猫は、サーカスの手品つかい(ソーニャの前世)の猫でした。
猫は暴れてサーカスを台無しにしました。

手品つかいは「ン”ン”ー!」と叫びながらノコギリで真っ二つにしました。
「あ”ー!」猫は悶絶して死にました。

あるとき、猫は、人間の女の子・やすなに生まれ変わりました。
「ソーニャちゃんのヴァ~~~カ!」
「ン”ン”ー!」ソーニャは張り手をしました。
「あ”ー! なんか気持ちいー! もう慣れたというか、クセになっちゃったというか。ずーっと昔から虐待されてるような安心感があるよ」
「私はずーっと昔から100万回くらい迷惑かけられてるような怒りと疲労感しかないんだが!」

●『バカずきん』(赤ずきん)

ある日、ソーニャお母さんが言いました。

「バカずきん(やすな)、ちょっとおいで。ババアから電話があった。重い病気になったそうだ。栄養を付けたいからケーキとワインを持ってきてくれってさ。さあ、行ってこい」

「いやだー! めんどーい!」

「お前なぁ! 自分のおばあさんだろ! 行けよ! この薄情者!」

「お母さんが行けばいいじゃん!」

「あの姑うぜぇし、クセぇし、いやなんだよ」

「ひどい! お母さんだって娘のこと言えないじゃん! 」

「……」

「そんなに私に行ってほしいんなら、行ってあげてもいいよ? でもそれなりの対価をくれなきゃねぇ」ニヤリ

「……」

バカずきんはお母さんの弱味をついて、小遣いをせしめました。
アイスを大人買いして食べました。

「このずきん、チクチクしてうっとおしい! 老婆のいやな臭いがするし! 捨てちゃえ!」

バカずきんは、おばあさんが作ってくれたずきんを公園のゴミ箱に投げ捨てました。
それから公園で幼女と遊びました。

「あれ? なんか忘れているような??? …ま、いっか。暗くなったし、そろそろ帰ろっと」

するとオオカミがやって来て言いました。

「へっへっへ。お嬢ちゃん。お腹がすいたんだ。なにかわけてくれないかな?」

「アイスならもうぜんぶ食べちゃったよ」バカずきんはゲップをして、その息をフーッとオオカミの顔に吹きかけました。「匂いのおすそ分け♪ バイバイ!」

悪気はなかったのですが、オオカミは腹を立てました。

(こいつに付いていって、家族ごと食ってやろう)と思いました。

「お嬢ちゃん。どこへ行くんだい」

「どこって家に・・・あ”ー! なんてこったい! 重病人のババアの所へケーキとワインを持って行かなきゃ!」

(重病人を忘れていたのかよ・・・。しかもババアって・・・・・・)

「う”あ”ー、死ぬほどめんどいぃぃぃ!」

(ひでぇ・・・)

「それにもう今からじゃ、時間的に間に合わないよー」

「お嬢ちゃん。俺がかわりに持って行ってやろうか?」

「え? ほんとに? じゃあこのカゴ渡すからお願いね」

「ああ。ついでに看病もしておいてやるよ。それと俺がご馳走でも作っておくから、明日の朝来なさい」

「ありがとう! わーい!」

(ちょろいぜ。少女とババアとケーキとワイン、いただき!!)

「あのねー、ババアの家はねー、あの道をああ行って、こう行くんだよ」

「わかった。行ってくるよ」

オオカミは移動の途中でカゴを開けました。
ケーキとワインはありませんでした。
バカずきんが食べたのです。
しかも食べたことすら忘れていたのです。

「・・・」

それから、バカずきんの言う通りの道を進むと、崖から落ちて、川に溺れて、ひどい目にあいました。
道も適当に覚えていたのです。
半死半生のオオカミ。それでも必死におばあさんの家を探します。
そして探し当てました。

すると、なんということでしょう。
おばあさん(没キャラ)はすでに死んでいました。
死体にハエがたかってブンブン言ってます。
バカずきんが公園で遊んでいる間に死んでしまったのです。
オオカミは突然血を吐いて倒れました。
おばあさんのマラリアに感染して死んだのです。

「お母さん、行ってきたよー」

「てめぇ! ウソつくな! お前に持たせてる『見守りケータイ』のGPSで、お前がババアの所へ行ってないってのは知ってるんだよ! あとでババアからネチネチ小言をいわれるのはこの私なんだぞ! どうしてくれるんだ!」

「ひぇ・・・ぶ、ぶたないで! ぶったら児童虐待で役所に通報するから!」

「てめぇは親を売るってのか!? とんでもねぇクズだな!! お前はバカずきんどころか畜生ずきんだ!!・・・ん? 猟師のあぎりから電話だ。私だ、ソーニャだ。え? なに!? ババアの死体を見つけた?」

「死んだの?」

「ああ。くたばったらしい。これで二度と小言いわれなくて済むぜ!」

「介護とかもしなくてよくなったね♪ バンザーイ!」

「お前がケーキとワインを持っていかなかったおかげだぜ。グッジョブ、バカずきん!」

「エヘヘ。それほどでも///」

「葬式はやらないでいいか。金かかるし。山かどっかに埋めて手を合わせるだけでいいよな」

「私めんどいから行かないからね」

「お前、それすらも・・・。さすがに引くぞ・・・」

そこへあぎりがやってきて、オオカミの死体を持ってきました。

「拾ってきました~。みんなで食べましょう~」

「よし、今日はご馳走だ」

「イヤッフェーイ!」

3人は食べました。
血を吐きました。
マラリアに感染したのです。
死にました。
3人は悪名高いド畜生だったので、葬式をしてもらえず、死体は崖から投げ捨てられました。

●『おまえ まずそうだな』(おまえ うまそうだな)宮西達也

むかしむかし おおむかし

ヤスナサウルスの あかちゃんが うまれました

「うわ~ おまえ まずそうだな・・・」

ソーニャサウルスは いいました

「おかあさん になって! つれてって! やしなって!」

ソーニャサウルスが にげると
ヤスナサウルスは どこまでも つきまといます
ふんでも けっても びくともしません

「はあ・・・わかったわかった
ワタシのまけだ
じゃあ ついてこい」

「わーい!」(へっ! このねえちゃん ちょろいや!)

しばらく いくと
やまの ちょうじょうに つきました
ソーニャサウルスは ヤスナサウルスを くわえると
ふんかこうに すてました

●『ガリガリ山』(かちかち山)

ある小さな島の村での話。

いたずらタヌキのやすなが、
没キャラおじいさんから、
1本13kg相当の金の延べ棒を、
10本も奪い取ったそうだ。

「ウサギのソーニャや。おまえは腕利きの殺し屋であり、懸賞ハンターでもある。おまえに頼めば百人力じゃ。取り戻してくれんかの?」

「いくらくれる?」

「金の延べ棒を5本くれてやるぞ」

「マジか。この仕事受けたぜ」

ソーニャはナイフ取り出してほくそ笑む。

「やすなは殺す。金は私のものだ」

殺意がメラメラと燃えた。

ーーーーーー

タヌキのやすなは山を急いでいた。

「そろそろジジイがハンターのソーニャに泣きついて、ソーニャが追ってくる頃だな」

やすなは落とし穴をしかけた。
しかも落ちると竹ヤリに突き刺さって即死する非道な落とし穴だ。

「よし。この山を越えれば海に出る。船に乗って本州へ高飛びだ。そこまで行けば、いくらソーニャでも追ってこまい。ふっふっふ。この勝負私の勝ちだね。『勝ち勝ち山』なんちゃって!」

ーーーーーー

「あのバカはバカだがズル賢い。ハンターの私を警戒して、何か罠をしかけているに違いない」

そこでソーニャは山道をさけて、
小舟で山道の脇の川を突っ切り、
やすなを追い越す。
そうして待ち伏せをした。

「そうだ。泥舟を作ろう。そして泥舟に乗せるように仕向けてやろう」

ソーニャはせっせと泥船を作った。

「おっと。バカがやって来たぞ」

ーーーーーー

「火打ち石を手に入れたぞ。それから農家から油の瓶もくすねて来た。ソーニャが追って来たらこれで焼き殺してやる。ケケケッ」

「ウオー! 待てーやすなー!!」

「うわ! 川上からソーニャが舟でやって来る! …あっ! こんなとこに舟がある! これに乗って逃げよう! 」

「待てー!」(ヒヒヒ! 乗りやがった! 溺れて死ぬがいい!)

「ケケケ。追ってきたな。火に焼かれて死ぬがいい!くらえ!」

やすなは油の瓶を投げた。
瓶の口には紙で栓がしてあって、火打ち石で着火してあった。
即席の火炎瓶だ。

「くそッ! 船が沈む!」

飛び込むソーニャ。
しかし流れが急すぎて溺れてしまった。
小躍りするやすな。
しかしやすなの泥船も沈む。

川の中で取っ組み合い。
まさに泥仕合の殺し合い。
しかしやはり殺し合いに関してはソーニャのほうに遥かな長がある。
川の中で半殺しにし、
川から引きずり出して、また半殺し。

「…ハァハァ。やっと捕まえたぞタヌキめ。金はどこだ? 言え!」

「金? なんのこと? 私が盗ったのは焼き芋だよ」

「ハア!? ウソつけ!」

「ウソじゃないって! 13kgの延べ棒を10本だなんて、重くて持てるわけないじゃん!」

やすないわく。……

薄情なソーニャは「焼き芋が盗られた」と言っても動かないだろう。
金に汚いソーニャのことだから、延べ棒が盗られたといえば動くはずだ。
ジジイはそう踏んでウソを付いたのではないか……

「そうだったのか? ちくしょう! 覚悟しろ!」ナイフを出すソーニャ。

「な、なんで私を? ぎゃーーーー!」

ソーニャはやすなの口内から金歯や銀歯をガリガリえぐり取った。
それから没キャラおじいさんを殺害しこれまたガリガリえぐり取った。
換金したが、チョットにしかならなかった。
ソーニャは悔し泣きしながら、うな重をやけ食いした。

●『あぎり姫』(かぐや姫)

殺し屋ソーニャが竹を切ると、
あぎり姫が出てきました。

ソーニャ「赤ん坊の臓器を欲しがってる知人のヤクザに売り飛ばそう。儲け儲け」

やすな「よかったねアナタ。さっそく持っていくよ」

やすながヤクザの事務所に持っていくと、闇医者が首を振りました。
健康な臓器かをレントゲンで調べたところ、
なんと臓器が人間のそれとはまるで形がちがっていると言うのです。
それもそのはず。
あぎり姫は月から来た異星人なのです。

ソーニャ「くそぅ。じゃあ少しだけ育てて変態ロリコンの金持ちに売り飛ばそう」

やすな「そうしよう。ああ、でも育児めんどくせぇ」

2人はほとんど育児放棄しましたが、
あぎり姫は自力で立派に育ちました。
まだ小学生なのに、
金持ちの男たちがわらわら寄ってきて、
気をひこうと贈り物を持ってきました。
味をしめたソーニャとやすなは、
もっと育てて、もっと美人にして、
もっと高くで売り飛ばそうとしました。
思わく通り、あぎりは絶世の美女になりました。
贈り物もハンパないほどもらえました。
ソーニャとやすなはほくほくです。

ソーニャ「よし。そろそろ売り飛ばそう」

やすな「金持ちに嫁がせるという手もあるよ」

ソーニャ「なるほど。そうしたほうが手堅いな。おいあぎり、こっち来い! おい、あぎり?」

危険を察知したあぎり姫は、
すでに月に帰っていました(贈り物をぜんぶ持って)。
すると男たちが「贈り物を返せ」とうるさく迫ってきます。
それから、あぎりがあちこちの店で(こっそり)ツケで買った、
着物の代金の取り立ても来ます。
ソーニャとやすなは借金漬けになりました。

そのころ。月では。
あぎりがお父さんにこう言って笑っていました。

「人間ってちょろいですねー」

●泣いた没鬼(泣いた赤鬼)浜田廣介

没キャラ鬼は、ため息をつきました。

「人間の友達がほしいなあ」

そこで没鬼は青鬼のソーニャとやすなにお願いしました。

「2人に村で暴れてもらいたい。そこへ僕がやって来て2人を懲らしめる演技をするから、2人もやっつけられる演技をしてくれないか? そうすれば人間も僕を信用してくれるはずだ」

ソーニャとやすなはヒソヒソと何事か相談しました。
そして「いいよ」といってくれました。

計画は大成功でした。

没鬼にはたくさんの人間の友達ができました。
しかし、ソーニャとやすなが心配になりました。
あれ以来、2人の姿が見えないからです。

そこで没鬼は2人のお家に行きました。
すると戸の脇にこんな貼り紙がしてありました。

【君と付き合いを続けていけば、人間は君を疑うことが無いとも限りません。だから私達は去ります。…しかし当分は新しい転居先で職探しに奔走することになるでしょう。食っていけません。しばし、お金を融通して頂けると幸いです。毎月100万円ほど】

2人の住所が書いてありました。それから…

【どこまでも君の友達。 ソーニャ・やすな】

と締めくくられていました。

人の良い没鬼は感動し、死ぬほど働いて2人に仕送りをしました。
2人はそのお金でパチンコをしたり、競艇に行ったり、飲み歩いたりして、贅沢をしました。

味をシメた2人は要求する金額を増やし、没鬼はついに過労で倒れ、死んでしまいました。

2人は言いました。

「金の切れ目が縁の切れ目。あんなやつ、もう友達でもなんでもないよ。葬式には出ないでいいよねソーニャちゃん」

「当たり前だろ。そもそも最初から友達じゃない。ただの金づるさ」

●『一寸ソーニャ』

「ガオーッ。食べちゃうぞー」

赤鬼・やすながやって来ました。

「あぎり姫は私が守る」

一寸ソーニャが立ちはだかりました。

やすなは考えました。

(一寸ソーニャは強いぞ。だけど口の中に入られたり、目を突かれたりしなければ、なんてことはない。私の勝ちだ!)

「うぅ、スキがない。口の中も目も狙えない。警戒してやがるな・・・」

一寸ソーニャはたじろぎました。
その時でした。

「鬼は~外~~」

あぎりが何かを投げました。手榴弾です。
やすなは吹っ飛びました。

「私の打ち出の小槌が粉々に…」

ソーニャは大きくなれなかったとさ。……

●『ヤスナー・クラッシュ』(オリバー・ツイスト)ディケンズ

手グセの悪いヤスナーは孤児院から金をちょろまかした。

孤児院を潰すと、今度は葬儀屋で働いたが、ここでも金をちょろまかして潰してしまった。

「結構金が貯まったな。これを元手に窃盗団でも作ろう」

凶暴なソニャ・サイクスと忍者の・アギリンを味方に付けて、孤児たちを誘拐し窃盗団を作った。

ある日の夜。

ソニャとアギリンがヤスナーの寝室に忍び込みました。

ヤスナーを殺して財産を奪おうとしているのです。

ソニャは布団をはぐと、棍棒でぶっ叩きました。

しかし、そこに寝ていたのはピョン助でした。

「チクショウ」

ソニャは殴り続けました。すると火花が散って、大爆発が起こりました。

ヤスナーは部屋にガスを撒いていたのです。

昔からの悪い孤児たちとの付き合いのなかで、

ヤスナーは悪いことを沢山知っていたのです。

「ふっふっふ。どうせ警察にマークされてたからね。潮時だと思っていたんだよ」

窃盗団を潰したヤスナーは、その後親切なボツンロー紳士の家に潜り込み、

その財産を食い潰しながら、悠々と暮らしました。

ボツンローを食い潰した後はまた他の紳士の家に寄生し、

次々に上流階級を渡り歩きながら、とうとうロンドン中をぶっ潰し、

あたり一面を焼け野原にしてしまいました。

~~~【以下マイナー】~~~

●『母』(ゴーリキー)

私の母折部やすなは無知だった。私は私の智慧で母の無知を明るく照らそうと試みた。

「われわれ労働者は勉強しなくちゃならないんだよ、母さん」

「ひゅ~! 頭いいアピール~! 恥っずかしい~!」

「母さん…」

「そんなのどうでもいいから早くランプ消してよぉ。眠れないじゃん」

「いや、勉強しなくちゃ。ロシアの未来のために。さあ母さんも一緒に…」

「あ、もしもしお巡りさん? 息子が社会主義やってんですけどー、やめさせて貰えませんかねぇ? 眠れなくってー」

「母さん何やってんのー!」

私の母は無知だった。あまりにも無知だった。私は牢にぶち込まれた。母は「よく眠れる」と喜んでいるらしい。…

●『燃えつきた知性』(燃えつきた地図)安部公房

依頼人「失踪した夫を探してほしいんです」

やすな「名探偵やすなにお任せあれ。1時間で見つけましょう」フッフッフ

~~~~~~

やすな「あはは! 『イッテQ』は面白いなー!」

やすな「あれ? なにか忘れているような?」

やすな「まあいいか。あはは! あはは!」

わずか1時間で記憶が失踪した。
彼女の知性は幼少期で燃えつきていたのだ。

●『壁 Y・オリベ氏の無犯罪』(壁 S・カルマ氏の犯罪)安部公房

オリベ氏は、目を覚ましました。
しかし、何か変です。名前を失くしてしまったのです。
だけど、オリベ氏はどうでもいいと思い、いつも通り生活しました。

●『遥拝元隊長』(遥拝隊長)井伏鱒二

没キャラ上等兵「あんなに爆弾を落として。戦争っていうのは贅沢なもんだな~」

ソーニャ隊長「聞き捨てならん! 歯を食いしばれ!」

隊長が殴ると、没キャラ上等兵は橋の上から川に落ちて死んだ。
巻き添えをくって落ちたやすな初年兵は頭を強打した。

やすな初年兵「うぅ……あッ! アメリカに勝つ戦略を思いついたぞ!」

おバカだったやすな初年兵は頭を打って頭が良くなった。
次々と斬新な戦略を提案し窮境を打開した。
ソーニャ隊長は解任、やすな初年兵が後釜についた。

ソーニャ元隊長は宮城を遥拝し、
「やすなをもう一度バカにして下さい。できれば殺して下さい」
と陛下にお願いするのであった。

●『鼻』(ゴーゴリ)

理髪師ヤスナ・ヤースナヴィッチは驚いた。

ヤスナ「ぬぁーー! 鼻だ! パンの中に殺し屋ソーニャの鼻がぁぁーー!」

アギリ「あらま~。顔を剃る時に切っちゃったんですね~。貴方、返してこないと~」

ヤスナ「殺されちゃうよ! そ、そうだ。ネヴァ河に捨てよう」ヌッフッフ

ヤスナ「……橋まで来たぞ。よぉし、投げるぞぉ」

没キャラ巡査「おい! おいらの鼻をどうするつもりだ!」

ヤスナ「なーんだ。あんたの鼻だったのか。えいッ!」ドンッ!

没キャラ巡査「うわーーーーーーっ………………」没チャーン!

ヤスナ「鼻もポイ~~ッっと」

鼻「」ポッチャーン

~~~~

ヤスナ「…っていうことがあったんですよ、ソーニャの旦那」ケラケラ

ソーニャ「私の鼻を捨てようとしたのかよ!」ムカッ

●『みるくゆー』馳星周

CIA局員「やすな記者。黒人を殺して来い。そしてそれを反米分子の仕業として新聞に書き立てるのだ」

やすな「???」

やすな(ハンベーブンシ?)

CIA局員「うまくいけばボーナスをやろう」

やすな「(よくわからないけど)やります!」

~~~~~~

やすな「とは言ってみたものの、何をどうすればいいのか全然わからないよ」

やすな「もしもしソーニャちゃん? かくかくしかじかなんだけど。どうすればいいの?」

ソーニャ「ああ。それはだな。つまり、沖縄の人を殺して、アメリカ軍のせいにすればいいのさ」

やすな「ああ。そういうこと~」

ソーニャ「私が毒を上げよう」

やすな「ありがとう。助かるよソーニャちゃん」

ソーニャ「できるだけ大ぜい殺すんだぞ」

やすな「うん。わかった」

やすなは食堂の沖縄ソバの鍋に毒を入れた。
大量の死者を出したこの事件は、沖縄の人々が長いこと米軍を怨嗟する要因となった。
ソーニャはロシア政府からボーナスを貰い、やすなは民政府から棒で打たれた。

●『常勝の法』(大○隆○)

「くそっ。敵に囲まれた。とりあえずこの部屋に隠れよう」

「ん? なにか落ちてるぞ。手榴弾だといいんだが」ゴソゴソ

「なんだ、本か。『常勝の法』。戦闘マニュアル本か? 今の窮地を打開することが書いてあるといいんだが」パラパラ

「……うぅぅぅ(号泣)。大○総裁すごい!」

「こんなことしてる場合じゃない。行くぞ!」

ソーニャは信心パワーで敵を蹴散らし、全速力で会館に向かった。

《業界新聞 殺し屋ジャーナル 2017年2月14日号》

〝若手のホープ殺し屋ソーニャ
敵には勝ったがカルトに負ける…
『幸○の○学』電撃出家、業界に激震走る〟

我が殺し屋界の期待の新人ソーニャ(16)の出家騒動を受け、幸○の○学が13日某所で会見を行いソーニャの所属する組織を批判した。
これを受けて組織は全面戦争を辞さない構えを見せた。大○総裁も「受けて立ったるわこの野郎」と鼻息も荒く対決姿勢を鮮明にしている。

●『CURE』黒沢清

やすな「ここ、どこ?」

ソーニャ「え?」

やすな「どこぉ?」

ソーニャ「海ですよ」

やすな「ああ、そうか。で、どこぉ?」

ソーニャ「…千葉の白里海岸ですけど」イラッ

やすな「白里海岸、それどこぉ?」

ソーニャ「おまえアホか」ムカムカ

やすな「今日何月何日ぃ? 私は誰ぇ?」

ソーニャ「おちょくってんのかコノヤロー!」ズガガガガガガ!

やすな「ぎゃあああああ! 記憶喪失なのにひどい!」

ソーニャ「あー、人を殴って癒された。帰ろ」

やすな「」死ーん…

●『カリスマ』黒沢清

あぎり「ソーニャ…ソーニャ…」

ソーニャ「あ…部長…すいません。眠ってしまいました」

あぎり「どうして犯人を撃ったの? 30発も撃つなんて」

ソーニャ「…ムカつく顔をしていたし、煽って来たんです。『税金泥棒や~い! ヴァーーーカ!!』って。だからつい…」

あぎり「あの赤髪の代議士が人権問題にするって言ってるわ」

ソーニャ「ぶっ殺して来ます」

あぎり「さすがソーニャ。貴方はカリスマ刑事よ~」

●『回路』黒沢清

幽霊「死は…永遠の孤独…だった…」

やすな「ハッハッハ! なに言っちゃってんのさ? イタい~! 中二病~!!」

幽霊(…恥ずかしい///)

ソーニャ「どうでもいいからここから出せ!」ドガ、バキ、ドス!!!

幽霊「痛い!! この2人と関わるのもうイヤだ!!」

幽霊は泣きながらドアを開けた。

●『おバカのいけにえ』(悪魔のいけにえ)トビー・フーパー

やすな「すみませぇん。だれかいませんかぁ?」

いきなり扉が開いて、レザーフェイスが頭を殴った。

やすな「ぶっふぉ!」

レザーフェイスは引きずって屠殺部屋に連れ込む。

鉤に吊るしチェーンソーで切りつける。

レザー・フェイス(ふう。人を殺すのは疲れるなぁ。息が上がる。休憩しよう)

やすな「あれ? ここどこ? …あ、すっげーブサイクー!! ホホォーーーーーー!!!」

レザーフェイス「!?」

何度も切りつけたが、やすなは何度も蘇生する。

レザーフェイスは疲れてぶっ倒れた。

やすなは家内をちょこまか徘徊しながら殺人一家を煽り、笑い、挑発した。

一家はたまらず逃げ出した。

●『39 刑法第三十九条』森田芳光

ー公開鑑定ー

やすな「刺しなさい。その万年筆で私を刺して」

ソーニャ「ふぅん!!」

やすな「ぐっはぁ!!」

裁判長「ソーニャの多重人格が証明されました。よって無罪、釈放!」

●『ビッグ・オーバカ』(ビッグ・ノーウェア)J・エルロイ

やすな捜査官「おまえが没キャラ殺人事件の犯人だったんだな!」

ダドリー・ソーニャ「クックック。それがどうした? 告発でもするか?」

やすな捜査官「お菓子だ! お菓子をよこせ! うまい棒3本! それで黙っててやろう!」

ダドリー・ソーニャ「え? それだけでいいのか?」

やすな捜査官「え? うん」

ダドリー・ソーニャ「……。それじゃアイスも買ってやろう」

やすな捜査官「いいの? やった! じゃあうまい棒3本にピノね! いよ、この太っ腹シリアルキラー! 一生付いていきます!」

「解せない…」没キャラの浮遊霊はつぶやいた。

●『没キャラ3世』(リチャード三世)シェイクスピア

第一幕 第一場

ロンドン、町なか。朝。
グロスター公没キャラ登場、独白。

没キャラ「世は平和で人々は人生を謳歌している。しかしこの私はそれが出来ぬのだ。なぜなら没キャラだから…」

没キャラ「何度やすなたちと友達になって青春したいと思ったことか…。しかしカヅホがそれを許してはくれない。登場すらさせて貰えない。唯一の出番である単行本の書き下ろしでは、いつも酷い目に遭わせられるし…」

没キャラ「私は決意した。この世を破滅させてやると。手始めにやすなたちを亡き者にしてやろう。原作ではそんな無茶はさせて貰えないが、せめてこのSSでは暴れさせてもらうぞ」

没キャラは毒を塗った弓矢を持ち、茂みに隠れる。
しかしやすなたちは一向に現れない。
それもそのはず。SSといえども没キャラは設定上物語に深く関われない運命なのだ。
だから深く関わろうとする意志を持った彼女の周りに主要登場人物がやってくるはずはないのである。
夜になった。

没キャラ「たった一幕一場で終わるなんて…」

没キャラは肩を震わせながら帰っていく。

(劇終)

●『箱女』(箱男)安部公房

ある冬の日の朝。
おバカなやすなは祝日だというのに学校に向かっていた。

「寒いよ~。…あ、なんかいい感じの箱が!」

やすなは箱の中に潜り込んだ。

「ふっふっふ。一斗缶では失敗したが、箱ならハマる心配はないね。ソーニャちゃんが来たら驚かしてやるぞ。この取っ手の穴から見張ってやろう」

しかし祝日なので当然ソーニャは来なかった。

「うーん、まだ来ないな~」

やすなはあることに気付いた。

「箱の中って暖かくて快適だぞ。意外に広いし。そうだ。このまま学校に行けば寒くなくて済むんじゃないかな!」

やすなは箱をかぶりながら犬みたいに四つん這いで進む。

「なんか楽しい! これはいいぞ」

しかしやすなは学校に行くつもりがデタラメの方角へ進んで行ってしまい、偶然ソーニャのマンションへたどり着いた。

「買出しにでも行くか。…って、なんだアレは?」ビックゥ!!!

マンションから出てきたソーニャは驚愕した。

(誰かがダンボールをかぶってるぞ…。まさか、やすなのイタズラ? いや、やすなは私の家を知らないはずだ。ってことは刺客か? とりあえず空気銃で威嚇してやる!)

バスッ! バスッ! バスッ!

「ふ”き”ゃ”ゃ”ゃ”ゃ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”あ”あ”あ”!!!!」

「今の声は普通の人間の声じゃねぇ! 絶対刺客だ! 待てぇぇ!!」

「ひぃぃぃ! なんか追ってくるぅぅぅぅ!!」

やすなはダンボールを脱げばいいのに、なぜか四つん這いで逃げた。
撃たれて怪我をしたので病院に向かった。
しかし間違ってあぎりの家の中に入ってしまった。

「わ~! お着替え中に入って来るなんて~!困った変態さんですね~!!」

あぎりはガチギレした。

「あぎり。そいつは刺客だ。やっつけろ!」

「言われなくてもそうしますがな~!」

あぎりは実弾をぶっ放した。

『箱女』は『穴だらけ女』になってしまった。

●『ソニャチネ』(ソナチネ)北野武

ソーニャ「拳銃かせ」

やすな「どうしたんですオヤビン」

あぎり「何をするんですか~」

ソーニャ「かせ」

ソーニャはやすなの腹を撃った。

やすな「じょ、冗談、でしょ?…ぐはっ」バタン!

ソーニャ「はぁ…。やっとウザい子分から解放された。このために沖縄に来たんだよ。東京に帰ろ」

あぎり「中松組はどうすればいいんです~」

ソーニャ「知るか」

ソーニャは東京に帰って堅気になった。
中松組は全員虐殺された。

●『異世界で孤児院を開いたけど、なぜか全員裏切る件 』(異世界で孤児院を開いたけど、なぜか誰一人巣立とうとしない件)初枝れんげ

やすな「孤児院運営するのめんどーい」

リュシア「……お腹ペコペコで死にそうです」

エリン「私も…」

シー「シーも…」

リュシア「やすな様。もうちょっと真剣に運営してください! これじゃあ全員飢え死にです!」

しかしやすなは薄笑いした。
やすなのスキルは『守り(自己中)』。
自分だけをとことん守ることができる。
よって、ゴハンを食べなくても飢餓感に悩まされることもないし、十分生きていけるのだ。
ただし他の人間は守らない。とことん振り回し、不幸にする。疫病神みたいなスキルなのだ。

シー「シーお腹すいたー! あ”ーーーーーー!」

シーは泣き叫び、床の上を転がり回った。

やすな「チッ。じゃあ自販機にでも行こう。小銭が落ちてるかもしれないから」

~外~

聞き慣れた声がした。

ソーニャ「おい、やすなじゃねーか」

やすな「ソーニャちゃん! ソーニャちゃんも異世界にいたんだ! 奇遇だねぇ。そうだ。ソーニャちゃんが私の替わりに孤児院運営してよー」

ソーニャ「そうはいかない。私も孤児院やってるんだ。100人くらい孤児がいてな。一杯一杯なんだ」

やすな「なあっ!? 100人!? ちゃんとやっていけてるの?」

ソーニャ「ああ。まあ順調だ。ほら、あの建物がそれだ」

ソーニャが指差す方向に、お城みたいな綺麗な建物が建っていて、綺麗に着飾った孤児たちが花を摘んで、キャッキャと楽しそうに笑っている。

やすなは口をパクパクとした。

やすな「ぐぎぎぎぎぎっぎぎいいいい! ソーニャちゃんに負けたぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

シー「シー、この方の孤児院に行きたいですー」

リュシア「私もです。ゴハンすら与えてくれないバカのやすななんか嫌いです」

エリン「私も」

3人はソーニャのほうへ寄っていく。

やすな「て、てめええええええええらあああああ! ただで済むと思ってんのかあああ!!!」

エリン「ソーニャ様、何なんですか? このゴミは? ゴミが私たちに話しかけてくるなんて、今日はおかしな日ですねえ」

やすな「!?」

シーも毒を吐く。

シー「蛆虫みたいだからーあんまり私たちの視界に入らないようにして欲しいのー。視界に入るだけで不快なのー」

やすな「なっ、なっ、なっ、なんだとおー!!」

ソーニャ「おいゴミ虫やすな。聞いてりゃ、ネグレクトをしてるみたいじゃないか。そんな奴と知り合いってことを知られると私が恥ずかしいんだよ。いい加減どこかに行ってくれないか? 頼むよ。この子たちは私が面倒見るからさ」

やすな「うわあああああああああああああああああああああ!!! ソーニャちゃん、許さないぞ!!許さないんだから!!!!」

やすなは殴りかかる。
ソーニャはカウンターを当てる。
しかし、当たったことは当たったものの、やすなのスキルが発動し、ダメージは無効化される。

やすな「へっへーん。私は無敵だもんねー」

ソーニャ「そうか。お前は自分だけを守るのか。そして周囲の人は傷つけるのか。最低だな」

やすな「!」

少女たちも顔を見合わせて「可哀想にねぇ」と言って、一様に呆れた表情を浮かべている。

やすな「……ち、ちくしょう!!! こうなったら全員不幸にしてやるぅぅぅぅぅ!!!」

やすなはソーニャの孤児院に侵入。
スキルを発動させ孤児たちをバッタバッタ死なせた。
しかしあまりに強く発動させたので、建物までをも傷つけ、崩壊させ、やすなは生き埋めになってしまった。
『守る(自己中)』のスキルのせいで、やすなは生き埋めになったまま、いつまでも1人寂しく生き続けた。

シー「蛆虫が視界に入らないようになってくれて、本当によかったのー」

●『雨』サマセット・モーム

ソーニャ牧師は憤激した。

ミス・ヤスナが右のほほをビンタして来るのだ。

「オラオラオラ! 聖職者さんよぉ! あんたら右のほほ叩かれても怒らないんでしょ? 許すんでしょ? あ?」ペチ!ペチ!ペチ!

「……」ピキピキピキ…

「アヒャヒャヒャ! この人怒ってるー! ダッサー! 悔しかったら左のほほ差し出してみなよ! ヒャヒャヒャ!」ペチ!ペチ!ペチ!

「死ねぇ!」バッキャア!!!

思い切り殴った。
吹っ飛んだ。
窓を破り、二階から落下。
遺体を雨が激しく叩いた。

●『殺人保険』ジェームズ・M・ケイン

やすなとソーニャは没キャラに保険をかけて、夜の山に呼び出した。
棒きれでブッ叩いて〈死にキャラ〉にした。

「保険金は私が独り占めだ。悪いな」

ソーニャはやすなを撃った。
穴を掘って2人を埋めた。

そうして車に乗り込んで、エンジンをかけた。爆発した。
あぎりのしわざだった。

「お金は私のものですよ~」

しかし、あぎりは倒れた。
穴から生還したやすなが棒きれで殴ったのだ。

「防弾チョッキを着ていたのさ。お金は私のものだね」

ところがやすなは保険金を受け取らなかった。
おバカだから保険金の仕組みがよく分からなかったのだ。

そもそも保険会社の場所も電話番号も知らなかった。
調べようともしなかった。

「めんどくさーい。もういいや」

グズグズしてるうちに保険金の請求権が失効した。

●『時計壊しのソーニャ』(時計じかけのオレンジ)キューブリック

逮捕されたソーニャはルドビコ療法を受けて釈放された。
刑務所から出たとたん、やすなが現れた。
ニヤニヤ笑っている。

「ヘイ! 陽気なドルーグ! 今までのお返しにフィリーしてやる。最高のホラーショーを堪能させてやるぜ!」

やすなはパチンコでソーニャを撃った。
怒ったソーニャは殴ろうとした。
しかし、吐き気がして、のたうち回った。

「アヒャヒャ! ざまあ!」

「くそぅ…」

やすなは『雨に唄えば』を歌いながらソーニャのおでこをペチペチ叩いた。

「シンギーンインザレイーン!(ペチ!)シンギーンインザレイン!(ペチペチ!)」……

アホだから歌詞は適当で音痴だが、ウザさは最高にホラーショーだった。

「……なんとかしなければ、どんどん付け上がるぞ」

「さあ、犬! やめてほしければポリーを私によこせ! 今日は1万円で勘弁してやろう。ライティライト?ww」

「殴りたい。しかし、憎しみを感じると吐き気が襲ってくる。……そうだ。無感情で殴ればいいんだ。こんな奴、ゴミだと思って、ゴミを払いのける程度の感じで殴ればいいんだ」

ソーニャは殴った。

やすなは吹っ飛んだ。「なんというアルトラ全開トルチョック!」

「完璧に克服したぜ。さてと。やすなの落としたカッター銭でステーキウィークでもウンチングするか」

●『大人は判ってくれない』トリュフォー

題名「小さい頃の私」

私が小学3年生の頃。
若気の至りというのか、青春の蹉跌というのか、私は今よりもっと凶暴で悪ガキだった。
父はDV野郎で母はやかまし屋だった。私は家に火をつけて両親を焼き殺した。そして父の会社に忍び込んで金を盗み、母の愛人を殺して財産を奪った。
腕を見込まれた私は殺し屋にスカウトされた。訓練して、人を指一本で殺すことができるようになった。何人殺しただろう。組織に殺すよう指示されたターゲットはもちろん、組織の生意気だった教官も殺したし、体罰する学校の教師も殺したし、私の金を騙し取ろうとした親族も皆殺しにした。とにかく判ってくれない大人は全員殺した。大人たちは私を恐れた。私は王様になったようで毎日が楽しかった。

若かったから殺人が新鮮で、殺す時に赤い血がドクドクあふれる光景は非常にワクワクした。私は殺しを「赤いワインを飲む」と表現したこともある。いわゆる中二病だが今となっては懐かしい良い思い出である。
組織は「君はもう100人は殺した。立派な殺し屋だ。そこで立っての頼みだが、日本に行ってより難しい仕事をこなしてくれ」と命令したので、私は日本に来て、もう千人は殺している。

ーーーーーーーーーー

「ソーニャちゃん。『小さい頃の私』っていうのがテーマの作文やって来た?」

「ああ」
「見せてくれない? 私、忘れちゃってさ。参考にしたいの」
「いいぞ。ほら」
「え? なにこれ? アハハハ。ソーニャちゃんもこんなギャグを書けるようになったんだねぇ」
「は? ちょっと見せろ。……いかん、つい本当のことを書いてしまった。急いで書き直さないと」
ソーニャの口ぶりは嘘を付いているようには見えなかった。
やすなはドン引きした。
「こ、これ全部本当なの? ソーニャちゃんって一体……」

●『野蛮人』(異邦人)アルベール・カミュ

きょう、ママンが死んだ。
私ソーニャは埋葬するために養老院へ向かった。
するとその間にやすなが、
「ソーニャちゃんが実のママンを殺した!」
とウワサを流しやがった。
帰ってくると「実のママン殺し!」と石を投げられた。
ある日、アラビア人が射殺される事件が起きた。
するとまたやすなが、
「ソーニャちゃんが殺した!」とウワサを流した。
とうとう私の家に警官がやってきた。
手錠をはめられて、パトカーに乗せられた。
するとやすながやってきて、
「このハゲ~! 殺人鬼~!」
とからかってきた。
「違うだろ!」私は怒鳴った。「おまえが私のウソを流したんだろ! 鉄パイプで頭ぐしゃぐしゃにすっぞ!」

「え? 違うんでちゅか~? ♪それならなんで、逮捕されたり…す~る~の~か~な~~~~~~?♪」
「くそぅ。…しかし、おまえ、うまいことウソを流しやがったな。どうやってここまでうまくウソを流すことができたんだよ?」
やすなは褒められたので喜んで話した。
「ちょっと耳を貸してソーニャちゃん。……あのね、10匹くらいのオウムに話してね、町中に飛ばしたんだよ」
「なるほど。…お巡りさん、私のポケットに録音機が入ってますから、ちょっと聴いてみて下さい」

「な、なんだって~!」

私は解放された。今度はやすながパトカーに乗せられた。
「くそぅ、くそぅ!」
「このハゲー!」
窓が開いていたので私は外からやすなのこめかみを殴った。猛烈に殴った。車が動きだしても走って殴りまくった。
警官がドン引きした。「すいません、ちょっ、運転中でもあるので…」

●『笑うな』筒井康隆

「ソーニャちゃんのバーカ。ヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」

「ええい。笑うなぁ!」

「殺し屋なのに煽り耐性ゼロ。アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」

………

~あぎりの家~

「どうした? 呼び出したりして?」

「タイムマシンを開発したんですよ~。これを使えば手ごわいターゲットでも簡単に掃除できますよ」

「どういうことだ?」

「過去にタイムスリップして、幼少時代のターゲットを襲っちゃえばいいんですよ~」

「なるほど。あぎり、ありがとう。おまえは恩人だ! さっそく行ってくるぞ!」

「行ってらっしゃい~」

~過去 産婦人科の新生児室~

「やすなを殺す! あのウザい笑顔を二度と見れないようにしてやる!」

やすなはいた。へらへら笑っていた。その笑顔は赤ン坊なのに十分ウザかった。

しかしソーニャの殺気を感じ取り、激しく泣き出した。
世界中の騒音を集めたかのような壮絶な騒音。

「うぅ。死ぬ…」バタンッ

~現代 学校~

ソーニャが失踪してもう何日も経つ。
やすなはソーニャの机に花瓶を置いた。

「ヒャヒャヒャヒャヒャヒャ死んだ人みたーい!」

●『超越人力』AUM

信者1「尊師ぃ。見学の方がお見えですぅ」

ソーニャ「どうも」

信者2「シーッ。尊師はいま瞑想中よぉ」

信者1「あらぁ、ごめんなさぁい。…ほら、ソーニャさん、あれをご覧になってぇ。いまから空中浮遊が始まりますよぉ」

やすな尊師「なんだっそら! なんだっそら! ああ、燃える! 頭が焼けるようだ!」

ソーニャ「あ、あれは! 空中浮遊が始まる前の燃えるまでに高められた尊師のエネルギー! 見えます! オーラのように! 感動です!」

やすな尊師「おお、なんと。私のオーラが見えるのかお嬢さん」(ふふふ。空中浮遊とかエネルギーとか全部嘘なのに。こういう頭がおかしい奴がカモにしやすいんだよな)

やすな尊師「ここに寝てごらん。特別にシャクティパットをしてあげよう」

ソーニャ「うおぉぉ! いいんですか? う、うれしい」

ソーニャは感動してむせび泣いた。

やすな尊師「さあ、早く寝てごらん」

ソーニャは寝た。
すると、信者1がソーニャの頭を固定し、信者2がサッとおでこに注射をした。

ソーニャ「う。…き、きさまら、なにをした?」

やすな尊師「洗脳薬だよ。お嬢さんは素質があるから、今日から出家してもらうよ。可愛いから教団のタレントとして活動して貰おう」

信者1「この子の容姿でしたらがっぽがっぽ稼げますよ尊師ぃ」

信者2「あ、暴れてますよぉ」

ソーニャ「なんだっそら! なんだっそら! 頭が焼けるようだ!」ジタバタ!

やすな尊師「あわてるな。薬の副作用で興奮してるだけだよ。かなり強く興奮するから、完全に効くまで拘束衣を着せておきなさい」

しかしソーニャは拘束衣をぶち破った。

ソーニャ「私は信者ではない。お前らの被害者に依頼されてやってきた殺し屋だ」

やすな尊師「なんだと!」

ソーニャ「副作用が興奮することだというのは、私にとって好都合だ。パワーが何倍にもなるからな。薬が効くまで暴れさせてもらうぞ」

やすな尊師「ひぃ!」

ソーニャはやすな尊師を殺害し、ついでに建物にいた全員をぶちのめした。
こうして教団は壊滅した。
しかし、洗脳薬が効いてきたソーニャは、たちまち自分がしたことを後悔した。

やすな尊師の亡骸を持ち帰り、綺麗に傷を治す。
そして組織から貰った生き返りの薬をまぶした。
それからガラスケースの中に入れると、毎日生き返るように瞑想し、自分のエネルギーをやすな尊師に届けようとするのであった。

ソーニャ「なんだっそら! なんだっそら!」

やすな尊師は薬のおかげで生き返った。
しかしソーニャが狭いガラスケースの中にギュウギュウに詰めて入れたので、意識を取り戻しても身動きが取れなかった。
しかも生き返りの薬の効果で半永久的に生き続ける。
やすな尊師はソーニャの間抜けな「なんだっそら!」を聞かされながら、半永久的に苦しみ続けるのだ…

●『天皇ごっこ』見沢知廉

ソーニャ(看守)「陛下がお亡くなりになられた」

やすな(囚人)「恩赦だ! 釈放だ! ヤッフェーイ!」

ソーニャ「やっとこのバカから解放される。ありがとう陛下。うぅぅ」ウレシナキ

数日後。刑務所に恩赦がないという知らせが届いた。

ソーニャ「そ、そんなぁ……」

ソーニャ「おのれぇ、皇室ぅ。思い知らせてやる!」メラメラ

数日後。皇室に届け物が届いた。

皇室の人「おやおや、何かしら。ずいぶん大きいざますねぇ」

ダンボールを開けると、やすなが飛び出した。

やすな「うわーっ。すごい豪邸! さすが皇室! よーし、遊びまくるぞー!」

やすなが皇室の中を右往左往し、皇室がやすなによって上へ下への大騒ぎになった。
新しい天皇は血を吐くほどの心労を味わった。

キルミー名作劇場 つづく
(気が向いたら更新します)

https://matome.naver.jp/odai/2158445830739195101
2020年03月18日