心臓病(心筋梗塞・狭心症など)の予防のための食事とは

SK21

▼心臓病

心臓病にはさまざまなものがありますが、厚生労働省の人口動態統計によると心疾患は日本における死因の第2位(平成28年)を占めています。
これらは自覚症状がないまま進行し、ある日突然発作に襲われて死に至ることもあります。主な原因は動脈硬化をはじめ、内臓脂肪の蓄積による肥満によって高血圧や高血糖状態も関係します。
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▼心臓病の原因

心臓病の原因は動脈硬化をはじめ、高血圧や高血糖状態が長期間続くことで、動脈の血管壁にプラークというコレステロールなどの物質が沈着し、粥状硬化(じゅくじょうこうか)※1の原因になります。

また、高血圧状態は血管の弾力性を失い、弱めてしまいます。高血圧だと動脈硬化になりやすく、動脈硬化だと高血圧にもなりやすくなります。さらに血糖値が高い状態が続くと、血管を傷つき、動脈硬化が促進されます。

※1粥状硬化(じゅくじょうこうか):
粥状硬化(じゅくじょう こうか)とは、動脈の血管壁にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が入り込んでしまうために、お粥のようなドロドロとした固まりである「粥腫(じゅくしゅ)」が発生してしまう動脈硬化のこと。
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▼心臓病予防のための食事とは

心臓病予防のための食事は、エネルギー、蛋白質、脂質、糖質(炭水化物)、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を適正量摂取するとともに、バランスよく摂取することが必要です。さらに食物繊維、ポリフェノール、植物ステロール※2など非栄養素食物成分の摂取についても配慮することが必要です2)。

※2植物ステロール:
植物ステロ-ルとは、フィトステロ-ル(phytosterol)とも呼ばれ、動物ステロ-ルであるコレステロ-ルと非常に似通った構造をしています。植物ステロールは血中コレステロ-ル値を下げる成分として期待されています。とうもろこし、ごま、ピーナッツ、大豆に多く含まれています。用語説明

心臓病予防のための食事について、ポイントを8項目にまとめました。
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▼心臓病予防のための食事

低脂肪
糖質控えめ
適性カロリーの食生活
減塩(1日6g未満)
不飽和脂肪酸を多く含む青魚を食べる
野菜から食物繊維、ビタミン、ミネラルを補う
適量のアルコール摂取(日本酒1合)
適量のカフェイン摂取

低脂肪の食事にすることで適正体重を維持でき、肥満予防になります。また動物性脂質やトランス脂肪酸を控えることで、LDLコレステロールを抑えられます。
糖質を控えることは血糖値のコントロールだけでなく、中性脂肪の上昇も抑えます。中性脂肪が増加するとLDLコレステロールが増加しやすくなります。
減塩をすることで高血圧を予防し、心臓への負担も軽減できます
過度のアルコールやカフェイン摂取は神経を興奮させ、心臓に負担をかけてしまいます。
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▼心臓病のリスクを上げる食べ物

飽和脂肪酸
肉や乳製品などの動物性の脂肪酸(魚は除く)です。

ラードやヘッドなどの肉の脂肪、ベーコンやコンビーフなどの肉の加工品に多く含まれます

トランス脂肪酸
マーガリンやショートニングを使用するクッキー、パン、ケーキ、ファーストフード、加工食品などに多く含まれます。

飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を過剰に摂取し続けると、血中のLDLコレステロールが増加します。
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▼心臓病の予防になる食べ物

https://matome.naver.jp/odai/2157533102009982401
2019年12月11日