TEUとはTwenty-foot Equivalent Unitの略称で、日本語では20フィートコンテナ換算と言われる。コンテナ船の積載能力やコンテナターミナルの貨物取扱数などを示すために使われる、貨物の容量のおおよそを表す単位。
基準となる海上コンテナ1つ分の容量は、長さ20フィート、幅8フィート、高さ8.5フィートを標準とする。標準的な大きさのコンテナ1個分相当というおおよその容積を示す単位であり、様々な大きさのコンテナごとの容積を正確に反映する単位ではない。
50位~41位
国:日本
英語名:Port of Nagoya所在地:伊勢湾
コンテナ取扱量:2,631,000 TEU
現在、横浜港に次ぐ日本最大級の貿易港である。ただし、神戸港や横浜港、東京港などがそれぞれ単独の行政区域内で構成されるのに対し、名古屋港は複数の自治体に跨る。
愛知県内にトヨタ自動車などの輸出企業を多く擁し、自動車関連の輸出が半数以上を占める貿易港である。
国:オーストラリア
英語名:Port of Melbourne所在地:ポートフィリップ湾
コンテナ取扱量:2,638,000 TEU
メルボルン都心西部に位置する、オーストラリア最大の港湾。ジーロング港付近を除くポートフィリップ湾全体の航路がメルボルン港管理下にある。
総取扱量の7割近くは国際貨物で、世界300以上の港へ航路がある。3割強を占める国内貨物のなかでは、タスマニア州との間の取扱量が7割以上を占める。貨物取扱量の67%がコンテナ化されている。
地域:台湾
英語名:Port of Keelung所在地:東シナ海
コンテナ取扱量:2,666,000 TEU
台湾北部の天然の良港を基礎に発展し、現在海運の中継港として、台湾国内の内航航路と組み合わせた物流ネットワークを形成している。取扱いはコンテナが主であり、混載貨物を補助的に取扱っている。
基隆駅から臨港線が伸びており、貨物ふ頭まで臨港貨物線が敷設されている。利用は減少しているが、ふ頭に接岸した貨物船から線路上に直接鉄道車両を陸揚げすることができることから、輸入鉄道車両の搬入にも利用される。
国:日本
英語名:Port of Kobe所在地:大阪湾
コンテナ取扱量:2,707,000 TEU
日本の主要な国際貿易港の一つで、スーパー中枢港湾の指定を大阪港と共に受けている。1970年代には阪神工業地帯の輸出港としてコンテナの取扱個数が世界一になるなど世界有数の港として知られていた。
日本の物流機能に対する役割を担うために、オーバーパナマックス船への対応をした国内初の大水深高規格コンテナバースの供用の開始やポートアイランド、六甲アイランドの建設など日本のウォーターフロント開発の先駆的存在でもある。
国:パナマ
英語名:Port of Colon所在地:カリブ海
コンテナ取扱量:2,765,000 TEU
パナマ運河のカリブ海側に位置し、首都パナマシティとは鉄道、道路で結ばれている。パナマ運河の大西洋側の出口という地勢を生かして開設された保税地域が産業の中心となっている。
パナマ地峡鉄道がアメリカ人の手により建設された時、大西洋側のターミナルの町としてコロンが建設された。同時に周辺地域からの貧困層の流入をも招き、治安が極度に悪化。中米一危険な都市と言われている。
国:南アフリカ共和国
英語名:Port of Durban所在地:インド洋
コンテナ取扱量:2,770,000 TEU
サハラ砂漠以南のアフリカ最大の港湾で、南半球全体でも最大規模を誇る。ズールー族が多く、英語よりもズールー語が話されている。またインド系移民の人口が極めて多く、約80万人ほどいるといわれている。
街は古くから高級リゾート地としても知られており、海沿いには大型のリゾートホテルが立ち並ぶ。このためスポーツ施設やインフラが整っており、毎年のようにスポーツの世界選手権や、国連の各機関が開催する国際会議の開催地として選ばれている。
国:日本
英語名:Port of Yokohama所在地:東京湾
コンテナ取扱量:2,787,000 TEU
東アジアの大規模港に対抗するため新たに設けられた国際戦略港湾・京浜港の一翼を担い、国土交通省より「国際コンテナ戦略港湾」の指定も受けている。入港船舶数は全国1位、海上出入貨物量は全国2位、外国貿易額は全国3位。
12か所の埠頭・桟橋がある。このうち、瑞穂埠頭は「横浜ノース・ドック」として在日米軍が現在も使用している。また、現在のみなとみらい21中央地区の辺りにはかつて高島埠頭があった。
国:モロッコ
英語名:Port of Tanger-Med所在地:ジブラルタル海峡
コンテナ取扱量:2,971,000 TEU
2007年より供用を始められたモロッコ最大の港で、タンジェ市内から40kmほど東にある。周辺にはほぼ何もなく、タンジェ市内との公共交通機関も十分に確保されておらず旅客便を利用するためにはタクシーなどで港まで行く必要がある。
大西洋と地中海を繋ぐジブラルタル海峡という交通の要衝に面しており、モロッコ政府によってモロッコ北部の経済政策の要のひとつとして整備されている。
国:エジプト
英語名:Port Said所在地:地中海
コンテナ取扱量:3,036,000 TEU
首都カイロから北東に約200kmに位置し、スエズ運河の北端にあたる。漁業、化学製品、加工食品、タバコ製品などが経済基盤となっており、綿花や米などの重要な輸出港でもあり、スエズ運河を通る船への燃料供給地でもある。
古い建物の多くには各階に大きなバルコニーがあり、街の特徴になっている。運河の対岸(東側)にはポートフアードの街があり、双方の間を多数のフェリーが結んでいる。
国:カナダ
英語名:Port of Vancouver所在地:ジョージア海峡
コンテナ取扱量:3,054,000 TEU
カナダ最大の港湾であると同時にアメリカ西海岸でも最大級の港湾となっている。2008年1月、バンクーバー港は周辺の北フレーザー港湾委員会とフレーザー川港湾委員会の2つと合併し、ポート・メトロ・バンクーバーとして新しく組織された。
ブリティッシュコロンビア州の西海岸北部にありアジアの主要港に近いプリンスルパート港がバンクーバー港よりも有利になるとみられ強力なライバルと認識されている。
40位~31位
国:トルコ
英語名:Port of Ambarli所在地:マルマラ海
コンテナ取扱量:3,062,000 TEU
イスタンブールにあるトルコ国内有数の港湾であり、イスタンブール港の一角をなす。マルマラ海の北岸に位置し、私営のバルク貨物およびコンテナ貨物を扱うアンバリ新港とオイルプラットフォームの大きくふたつに分かれている。
一方イスタンブール港のもう一角をなすハイダルパシャ港にはマルマラ海沿岸部で最大のコンテナターミナルを有し、ハイダルパシャ駅へのアクセスも至便である。
国:パナマ
英語名:Port of Balboa所在地:パナマ湾
コンテナ取扱量:3,078,000 TEU
パナマの首都であるパナマシティに位置し、太平洋に面しパナマ運河の入り口となっている。パナマ地峡鉄道の終着駅があり、パナマ運河出口付近には初の運河横断橋であるアメリカ橋が架かっている。
パナマ運河はスエズ運河を拓いたフェルディナン・ド・レセップスの手で開発に着手したものの、難工事とマラリアの蔓延により放棄。その後パナマ運河地帯としてアメリカ合衆国によって建設が進められた。
国:ギリシャ
英語名:Port of Piraeus所在地:サロニコス湾
コンテナ取扱量:3,360,000 TEU
サロニコス湾の東に位置し、エーゲ海の島々への船が、ピレウス港から出ていて、エーゲ海クルーズの拠点である。貨物の取り扱いも非常に多く、ヨーロッパ上位10港且つ東地中海最大の港湾となっている。
2016年、中華人民共和国がピレウス港の管理・整備・開発の権利を買い取り大きな話題となった。習近平総書記が提唱した一帯一路構想の重要拠点とされる。
国:イタリア
英語名:Port of Gioia Tauro所在地:ティレニア海
コンテナ取扱量:3,512,000 TEU
イタリア最大の港湾で、エジプトのスエズ運河と大西洋側のジブラルタル海峡を繋ぐ主要航路のコンテナ積み替え港となっている。そのため扱われるコンテナのうち積み替え率が95%を超え、アジアやアメリカなど遠方から来たコンテナ船から地中海の各港湾へと向かう船に乗せ換えられる。
1970年に鉄鋼の積み出しなどのために建設されたものの肝心の鉄鋼会社が立地せずに放置されていたが、トランシップ機能主体の港湾として再生された。
国:アメリカ合衆国
英語名:Port of Seattle所在地:ピュージェット湾
コンテナ取扱量:3,531,000 TEU
狭い海峡に守られたピュージェット湾は大陸氷河によって削られてできた天然の良港で、古くから貿易港、軍港として栄えた。日本との貿易の歴史も古く、第二次世界大戦前、戦後まもなくの間氷川丸が寄港していた。グレート・ノーザン鉄道と日本郵船の接続地点となり、東洋貿易の中継地点として発展を遂げた
ワシントン・ステイト・フェリーは全米最大のフェリー会社である。トッド・パシフィック造船所など、軍需・民需の造船業も古くから盛んである。
国:イギリス
英語名:Port of Felixstowe所在地:北海
コンテナ取扱量:3,676,000 TEU
コンテナの取り扱いでは英国最大であり、ヨーロッパ大陸にも近い海運・物流の要衝にある。ロンドンなど英国の経済活動拠点にも近く、道路や鉄道でのアクセスも充実している。
港には「トリニティ」と「ランドガード」どいう2つのコンテナターミナルがあり、29基のクレーンが操業を行っている。水深も深いため、パナマ運河を通過できる船の最大の大きさであるパナマックスサイズのコンテナ船も受け入れも可能となっている。
国:アメリカ合衆国
英語名:Port of Savannah所在地:サバンナ川
コンテナ取扱量:3,737,000 TEU
大西洋に注ぐサバンナ川に面する港湾で、かつてはサウスカロライナ州チャールストンと並ぶ奴隷貿易の拠点であった。サバンナ周辺の温暖な気候は独立戦争後に主産品となった 綿花の栽培に最適であり、サバンナ港からは多くの綿花がイギリスへ輸出された。
19世紀、サバンナ港は全米で最も繁栄する港のひとつとなり、サバンナ市民は輸入されたさまざまな世界の一流品を手にする機会に恵まれていた。
国:ブラジル
英語名:Port of Santos所在地:サントス湾
コンテナ取扱量:3,780,000 TEU
ポルトガルの植民地時代から港湾都市として栄え、日本からの最初の正式移民もここに到着している。内陸都市であるサンパウロの外港として機能しており、電気製品や自動車、コーヒー、大豆の輸出の拠点となっている他、市街地には重工業、化学工業を中心とした大規模な工業地帯が立地している。
国内有数の規模の港湾の他、市内は石畳の古い町並みやコーヒー取引市場が有名。なお、隣にある町、グアルジャはビーチリゾートとして人気が高い。
国:フィリピン
英語名:Port of Manila所在地:マニラ湾
コンテナ取扱量:3,976,000 TEU
古くから首都マニラの西側に面する良港として知られ、利用拡大が続けられてきた。フィリピン独立後は、フィリピン港湾庁の地方局により管理されている。
2014年にはマニラ市が市内の渋滞悪化を理由にコンテナを積載したトレーラーの通行規制を実施。これによりスムーズな搬出入ができなくなったコンテナが港内にあふれ、コンテナ船の入港にも長い時間を要することとなった。
国:日本
英語名:Port of Tokyo所在地:東京湾
コンテナ取扱量:4,150,000 TEU
日本の主要な国際貿易港(五大港)のひとつで、港湾法上の国際戦略港湾の指定を川崎港および横浜港と共に受け、国土交通省よりスーパー中枢港湾の指定を横浜港と共に受けている。
1960年代末から顕在化した世界的なコンテリゼーションの潮流に国内港湾としていち早く対応、1998年から外貿コンテナ取扱個数で国内首位を維持している。関東大震災ののち港湾設備の重要性が認識され、1925年に日の出埠頭が完成、1941年に国際港としての東京港がオープンした。
30位~21位
国:アラブ首長国連邦
英語名:Port of Khor Fakkan所在地:オマーン湾
コンテナ取扱量:4,414,000 TEU
UAEを形成するシャールジャ首長国の東海岸における主要な港となっており、街としてはフジャイラに次ぎ東海岸では2番目の大きさをもつ。
シャールジャは連邦構成国中最も厳格なイスラム教国であり、首長国内では一切の酒類の販売が禁止され、飲酒も禁じられている。肌の露出にも厳しく、大学などの学校も男女別になっている。開放的なドバイとは対照的な国である。
国:インド
英語名:Jawaharlal Nehru Port所在地:アラビア海
コンテナ取扱量:4,492,000 TEU
インド最大の経済都市にあるムンバイにある港のうちのひとつで、コンテナ貨物の取扱数量で全インドの60%を占める。またムンバイにはインド北西部向け在来貨物が多く扱われていることから、ムンバイ地区はインドの海の玄関口であると言える。
2017年にはデンマークのAPモラー・マースクが運営する貨物ターミナルがサイバー攻撃を受け、貨物の積み出し・積み入れができなくなるという事件が起きた。
国:スペイン
英語名:Port of Algeciras所在地:ジブラルタル海峡
コンテナ取扱量:4,516,000 TEU
スペイン国内においてバレンシア港とならぶ貨物取扱量を誇る大型港湾。モロッコのタンジェへフェリーが出ているほか、アフリカ大陸のスペイン領セウタにも船便がある。
多大な船舶の交通量がある中でも、港近辺ではクジラやイルカが泳ぐ姿が目撃されることでも知られている。ジブラルタル湾の対岸のアフリカ側には英領ジブラルタルがある。
国:スペイン
英語名:Port of Valencia所在地:バレアス海
コンテナ取扱量:4,615,000 TEU
バレンシア港はヨーロッパで5番目に貨物取扱量が多い港湾であり、地中海地域では最も貨物取扱量が多い港湾である。地中海西部のバレアレス海に面し、トゥリア川の河口部に位置する。
主要な輸出品はオレンジなどの食料品や飲料であり、その他には、家具、セラミックタイル、ファン、繊維製品、鉄製品などがある。バレンシアの製造業は冶金業、化学工業、繊維業、造船業、醸造業が中心である。
国:インドネシア
英語名:Port of Tanjung Priok所在地:ジャワ海
コンテナ取扱量:5,154,000 TEU
タンジュンプリオク港のある北ジャカルタはジャカルタ市発祥の地であり、かつてバタヴィアと呼ばれオランダ東インド会社の一大拠点であった。ジャカルタの外港であり、大規模・中規模の工業はこの北ジャカルタに集中している。
日系企業の進出も多く、2016年には三井物産株式会社がインドネシアやシンガポールの会社と共同で出資参画した新コンテナターミナルが操業を開始した。
国:サウジアラビア
英語名:Jeddah Islamic Port所在地:紅海
コンテナ取扱量:5,417,000 TEU
サウジアラビアではリヤドに次ぐ第二の都市で、イスラム教が興って近郊のメッカが聖地になると、巡礼者の中継地点として栄えるようになった。ジッダ港も大巡礼の時期になると巡礼者を乗せた船で一杯になる。
サウジアラビア政府が進める国土横断鉄道「サウジ・ランドブリッジ・プロジェクト」では、西側の起点となっておりリヤドを経由しペルシャ湾岸のダンマームまで鉄道で結ばれる予定である。
国:ドイツ
英語名:Bremerhaven所在地:ヴェーザー川
コンテナ取扱量:5,547,000 TEU
北海へと注ぐヴェーザー川の河口に位置し、ドイツ北部の代表的な貿易港、漁港として知られる。街の名前は「ブレーメンの港」を意味し、その名のとおりブレーメンの外港の役割ももつ。
1827年、ブレーメン市長のヨハン・シュミットのもとで、ブレーメンの外港として建設された。第二次世界大戦では徹底的に破壊され、多くの人命が失われた。戦後、1947年にブレーマーハーフェンと改名されて今日へと至る。
国:アメリカ合衆国
英語名:Port of New York and New Jersey所在地:大西洋
コンテナ取扱量:6,372,000 TEU
ニューヨーク市近辺のハドソン川河口近くにある川、湾および干満のある入り江に位置し、「ニューヨークとニュージャージーの港」という意味にも解釈される。アッパー・ニューヨーク湾を中心に投錨地および港湾施設がある。
ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社の港湾施設として、合衆国では最大の石油輸入量と2番目のコンテナ取扱量を誇っている。1972年になって2州に跨る港湾公社の下に体系化された。
国:ベトナム
英語名:Saigon Port所在地:サイゴン川
コンテナ取扱量:6,556,000 TEU
サイゴン川に設けられた河港であるが、港域付近でも川幅は300~500m、水深は11mあるため外航船が直接入港することができ、仏領インドシナの時代より重要な貿易港であった。現在も南ベトナムで重要な輸出入の拠点となっている。
仏領インドシナ時代には海軍基地としても整備され、商港の上流側に軍用埠頭と、艦船の整備・修繕を行うサイゴン海軍造船所が設けられていた。海軍基地自体は、その後も南ベトナム海軍を経てベトナム統一後はベトナム人民海軍が使用している。
国:タイ
英語名:Laem Chabang所在地:タイランド湾
コンテナ取扱量:6,780,000 TEU
タイランド湾の最奥部であるバンコク湾の出口付近にあり、バンコク湾の他の大規模港湾よりも外海に近い位置にある。コンテナ化に対応するために1991年に開港した国際貿易港で、1997年にバンコク港の貨物取扱量を抜きタイ最大の港湾となった。
通関拠点コンテナ・デポとは一体的に運営されている。コンテナターミナルとこのデポの間は鉄道で直接結ばれている他、レムチャバンとバンコクの間には高速道路も開通しており、トラクターによる道路輸送も可能。
20位~11位
国:アメリカ合衆国
英語名:Port of Long Beach所在地:太平洋
コンテナ取扱量:7,192,000 TEU
ロングビーチ港はアメリカ合衆国と環太平洋地域を結ぶ重要な港湾で、コンテナターミナルからは、アジアなどからのコンテナ貨物がユニオン・パシフィック鉄道などの鉄道網やトレーラーで全米へ向けて輸送されている。
沿岸地域を中心に観光施設が点在し、中でもシンボルとして、係留しホテルとして利用しているかつてのイギリスを代表する豪華客船であった「クイーン・メリー」などが有名である。
国:アメリカ合衆国
英語名:Port of Los Angeles所在地:太平洋
コンテナ取扱量:8,160,000 TEU
カリフォルニア州の南部に位置し、西は太平洋に面する。広大な平地が広がるが、大きな河川は流れておらず、コロラド川などから水路を引っ張っている。広域都市圏にはロングビーチも含まれており、ロサンゼルス港と一体となって運営されている。
今日では太平洋側では最大の貿易窓口となっている。アジア向け市場の窓口としての役割は大きく、シアトル、オークランド、サンディエゴらと共に機能を果たしている。
国:マレーシア
英語名:Port of Tanjung Pelepas所在地:ジョホール海峡
コンテナ取扱量:8,797,000 TEU
マレーシア南部の中心都市ジョホールバルの近郊にあり、ジョホール海峡の対岸にはシンガポールを臨む。1999年に開港して以来世界で最も急速に成長している港湾に数えられており、100万TEUの貨物の取り扱いを開港してから571日間で達成している。
2006年よりジョホールバルを中心に大規模な開発計画イスカンダル・マレーシアが進められ、隣国シンガポールの好調な経済発展の影響もあり急速な発展を遂げている。
国:ドイツ
英語名:Port of Hamburg所在地:エルベ川
コンテナ取扱量:8,821,000 TEU
北ヨーロッパ圏で交易が盛んになった1189年5月7日に開港した。ハンザ同盟の最も重要な北海沿岸港として発展を遂げ、16世紀中頃以降、欧州で最も重要な貿易港となった。
第二次世界大戦では、英米軍によるハンブルク空襲でハンブルク港は完全に破壊された。戦後、ハンブルクが英国占領地区、ブレーマーハーフェンが米国占領地区とされた。現在でもその名残として、それぞれアジア・アフリカ航路、北米・南米航路が集中している。
国:中華人民共和国
英語名:Port of Xiamen所在地:台湾海峡
コンテナ取扱量:9,215,000 TEU
中国の5大経済特区の1つであり、福建省南部の九竜江河口付近に位置し、市内には廈門島や鼓浪嶼などの島嶼部が含まれる。台湾が実効支配している金門県との間に限定的な直接交流である小三通が認められている。
福建華僑のふるさとの街としても知られ、19世紀から世界各地の華僑の増加に伴いその名前が知られた。華僑の出身地として現在も東南アジア各国との交流が盛んであり、タイ、シンガポール、フィリピンが領事館を置いている。
国:中華人民共和国
英語名:Port of Dalian所在地:黄海
コンテナ取扱量:9,591,000 TEU
遼東半島の先端近くにある中国東北部最大規模の国際貿易港。不凍港で、深い海域に囲まれている天然の良港で、中国南北の水陸の交通運輸の中枢と国際貿易および国内の物資の交流に重要な役割を果たしている。
資産と業務の大半は香港証券取引所に上場の子会社である大連港股份有限公司が担っており。今後も大きく開発され、造船、客船以外の貨物はすべて新港での取扱となり、旧港区は観光資源として再開発する予定である。
国:ベルギー
英語名:Port of Antwerp所在地:スヘルデ川
コンテナ取扱量:9,654,000 TEU
北海につながっているスヘルデ川の右岸に位置する。ヨーロッパ内でもロッテルダム港に続く規模を持ち、高価値のジェネラルカーゴやプロジェクトカーゴ、またバルクカーゴを大量に取り扱っている点で重要である。
港湾地区には5つの石油精製所があり、ヒューストンに次ぐ規模の石油化学工業の集積地となっている。スヘルデ川沿いの波止場は、クルーズ客船や近海航路の乗船場として利用されている。
地域:台湾
英語名:Port of Kaohsiung所在地:南シナ海
コンテナ取扱量:10,264,000 TEU
台湾島南端に位置する台湾最大の港湾であり、中華民国交通部から分割された台湾港務株式会社高雄港務支店によって管轄されている。
人々が近代的な港に開発する前は自然のラグーンであったがオランダ統治時代、鄭氏政権時代、初期の清朝統治時代にだんだんと成長していった。戦争後、中華民国政府は港の開発を再度始め、ラグーンの内部で臨海工業地区を開発した。
国:マレーシア
英語名:Port Klang所在地:マラッカ海峡
コンテナ取扱量:11,887,000 TEU
マレーシア最大の貿易港であり、セランゴール州の王都であり、シャーアラムに州都が移る前は州都でもあった。首都のクアラルンプールから西に約26km。
名称は街を流れるクラン川に由来する可能性がある。街全域が川の近くに位置している。クラン川はクラン・ヴァレーとしても知られ、クアラルンプールから西方に流れ、ポート・クランで海に達する。 モン-クメール語の や、マレーシア語で倉庫を表す「Kilang」を語源とする説も支持されている。
国:オランダ
英語名:Port of Rotterdam所在地:北海
コンテナ取扱量:12,235,000 TEU
ライン川が北海に注ぐ直前に位置し、外洋と河川の結節点として発展したヨーロッパ最大の港。世界最大の石油化学工業地帯でもあり、石油メジャー各社のコンビナートが林立している。
1960年代に建設されたユーロポートの名は特に有名で、俗にロッテルダム港全体を指して「ユーロポート」と呼ぶことがある。港湾施設での雇用者数は約5万9000人で、オランダのGNPの1.7%にあたる61億ユーロの付加価値を生み出している。
10位~4位
国:中華人民共和国
英語名:Port of Tianjin所在地:渤海
コンテナ取扱量:13,881,000 TEU
天津は華北平原海河の五大支流の合流する所に位置し、東に渤海を、北に燕山を臨む。市内を流れる海河は天津の母親河とも呼ばれる。中国北方最大の対外開放港である。
元々は海河の河港であったが、河口の塘沽に大規模な港湾やコンテナターミナル、工業地帯が形成されている。経済成長率の高さはここ数年に渡り、全国トップである。夏季ダボスフォーラム常駐開催都市でもある。
国:アラブ首長国連邦
英語名:Port of Jebel Ali所在地:ペルシャ湾
コンテナ取扱量:15,585,000 TEU
ペルシャ湾に面した大型港湾で、ドバイ市街中心部からは南西へ35キロメートルの位置にあり、アブダビ首長国との境界線にも近い。面積134.68平方キロメートルを誇る世界最大の人工港で、かつ中東最大のハブ港湾・コンテナターミナルとなった。
埠頭には世界各国の大型コンテナ船が寄港し、中東やインド洋沿岸各地へのフィーダー船にコンテナを積み替えたり、港湾に隣接する自由貿易地帯や工業地帯へコンテナを輸送したりしている。
国:中華人民共和国
英語名:Port of Guangzhou所在地:珠江デルタ
コンテナ取扱量:17,097,000 TEU
西江、北江、東江の合流地点に位置し、華南地域全体の経済、文化、教育、交通などの中心都市の一つであり、香港に近い広州は中国の対外貿易港として機能している。
1979年、鄧小平が対外経済開放政策を取ると、深圳・珠海の経済特区を経済圏に収める広州は経済的に急速に発展を遂げた。しかし、多数の人口が農村から流入し、治安の悪化が社会問題となっている。
国:中華人民共和国
英語名:Qingdao Port所在地:黄海
コンテナ取扱量:17,323,000 TEU
中国の海洋産業の中心都市であり、東部沿岸の重要な経済と文化の中心であり、近代的な製造業やハイテク産業基地も立地する。また国際的な沿岸リゾート地、東北アジアの国際海運センター、中国人民解放軍海軍北海艦隊司令部のある軍港でもある。
中韓国交樹立以来、韓国からの投資はめざましく、青島に対する韓国の投資は急増を続ける。韓国仁川とはフェリーで結ばれ 青島在留韓国人は7万人に達する。
国:大韓民国
英語名:Port of Busan所在地:日本海
コンテナ取扱量:19,469,000 TEU
大韓民国最大の規模と貨物取扱量を誇る港湾で、現在では世界トップクラスのコンテナ貨物におけるハブ港湾へ成長している。旅客航路を扱う施設は「国際旅客ターミナル」と「沿岸旅客ターミナル」に分かれている。
20世紀末以降はコンテナ港湾として大きく伸び、東アジア最大級のハブ港湾となった。コンテナターミナルは、世界各地からのコンテナを韓国国内に輸送したり、日本や中国の地方港向けの路線に積み替えたりする拠点となっている。
国:中華人民共和国
英語名:Port of Hong Kong所在地:南シナ海
コンテナ取扱量:20,073 TEU
150年以上のイギリス植民地の歴史で世界に知られる。広大なスカイライン及び深い天然の港湾を抱える自由貿易地域であり、700万人を超す人口を有する世界有数の人口密集地域である。
経済形態は規制が少なく低税率な自由経済を特徴とする。もともとイギリスの対中国貿易の拠点であったことから中継貿易が発達していた。1949年に中華人民共和国が成立すると、大陸から多くの移民が香港に流入した。
国:中華人民共和国
英語名:Port of Ningbo-Zhoushan所在地:東シナ海
コンテナ取扱量:20,636 TEU
沿海部の港湾都市として商工業が発達しているが、同時に古い歴史を誇り国務院から国家歴史文化名城に指定されている。年間貨物取扱量が世界一の港ー寧波港の所在地。
2008年、杭州湾を横断して寧波と上海を結ぶ杭州湾海上大橋が完成した。海上橋としては世界一の全長を誇る。 寧波市は広東省東莞市と並ぶ中国最大の射出成形機生産地であり、関連の部品メーカーを含め多くの企業がこの地域に集積している。
国:中華人民共和国
英語名:Port of Shenzhen所在地:珠江デルタ
コンテナ取扱量:24,142 TEU
香港の新界と接し、経済特区に指定されている。広東省の省都・広州市からほぼ南南東に位置し、珠江デルタ地域に含まれる。九龍半島の西側付根部分に位置し、塩田港など巨大なコンテナ港湾を有する。南は特別行政区・香港と接する。
1980年に経済特区に指定されて以来、莫大な外国投資を誘致し、製造業が発達しているが、近年は情報通信産業やサービス業も急速に発展している。経済特区という地の利を活かした中国の多くのハイテク企業の本社所在地としての役割にある。
国:シンガポール
英語名:Port of Singapore所在地:シンガポール海峡
コンテナ取扱量:30,922 TEU
シンガポールは、貿易、交通及び金融の中心地の一つであり、世界第4位の金融センター、外国為替市場及び世界の港湾取扱貨物量で上位2港のうちの1港である。同国の国際化及び多様化された経済は貿易に大いに依存している。
シンガポール川沿いには倉庫が立ち並び、アジア各地を行き来する無数の貿易船が停泊する貿易港として栄えたが、やがて放棄され時代の名残となっていった。
国:中華人民共和国
英語名:Port of Shanghai所在地:東シナ海
コンテナ取扱量:36,516 TEU
世界最大規模の国際貿易港。1920年代から1930年代にかけて、上海は中国最大の都市として発展し、イギリス系金融機関の香港上海銀行を中心に中国金融の中心となった。上海は「魔都」あるいは「東洋のパリ」とも呼ばれ、ナイトクラブ・ショービジネスが繁栄した。
1978年の改革開放政策により、再び外国資本が流入して目覚ましい発展を遂げた。現在も、1992年以降本格的に開発された浦東新区が牽引役となって高度経済成長を続けている。























































20フィートコンテナ換算で計測したコンテナ輸送量による世界のコンテナ港の繁忙ランキング。
世界には取扱量が20フィートコンテナ換算で1000万個を越えるコンテナ港が10港~20港あり、世界最大のコンテナ港は上海港である。上位20港に入っている国別のランキングでは中華人民共和国の港が最も多く、次いでアメリカや東南アジアの国が続く。
なお日本では東京港のコンテナ取扱量が最も多く、横浜港や名古屋港が続く。