【ばちあたりすぎる】ギャル型の可愛い女の子の霊に憑かれて歓喜してたら悪霊だった話

makaizou

今日発覚した話だ、聞きたいか?

先日数年前引っ越した仲の良い友達から「夏も終わりそうだし久しぶりに会わね?」って電話かかってきたの
じゃあ30日に俺んちの近くのジョイフルで待ち合わせしようぜって返事したんだ
んで、今日の昼間に会って来たんだわ
事前に言っとくけどこの友人すっげぇ霊感強いって事で地元では有名だった

めっちゃ久々に会うし何話そーかなー、見た目とか変わってんのかなー
とかウキウキワクワクしながらジョイフルに向かったんだわ
んでジョイフルに入り席を見回しあいつを探したんだけど見当たらない
まだ来てないみたいだったからじとりあえず座って待つかって事で友人が来るのを待ってた

それから10分後ぐらいして友人が来た
俺と同じように席を見回してる、俺を探してるんだろうなと思った俺は手を振って合図した
それに気づいた友人は俺の方を見て「おっ、いたいた」みたいな顔でニッコリしてた
けどその顔が一瞬不穏な表情になったのを俺は見逃さなかった

俺の方へ近づいて来る友人、顔は笑ってるんだけど、なんか様子がおかしかったんだ
なんつーかぎこちない笑顔って言うんだろうか、何か戸惑ってる感じな
んで軽い挨拶をして俺の前へ座ってきた
俺「ひっさしぶりだなぁ、なんも変わってないね」
友人「あ、うん、○○もねww」
それからも最近何してんのとか、そんな何てこと無い話をしてたんだけど
その時も目がキョロキョロしてんのを俺は見逃さなかった

とりあえず腹減ったし何か頼もうぜって事で二人してメニュー見てた
そん時何かあいつジーッとこっち見てたんだよね、気づいてない振りしてたけど最初から気づいてた
メニューなんかそっちのけで俺の方ばかり見てる
あんまり見つめられるのもなんか気持ち悪いから今気づきましたって感じの顔で俺は言った
俺「ん?どうした?俺顔になんか付いてる?」
友人「あ、いや、気にしないで気にしないで、さぁ何頼もうかなぁ」
どう見ても様子がおかしいです、本当にありがとうございました

それからまたなんてこと無い話をしながら料理が来るのを待ってた
ほんで数分後に俺が頼んだハンバーグと友人の頼んだドリアが運ばれて来た
俺「うわハンバーグ美味そうwww久しぶりに食うわww」
友人「あ、あぁwwマジ美味そうだなwww俺のドリアも美味そうwww」
ほんでハンバーグにかぶりついてたんだけどね、そん時もジーッと俺の方だけ見てんのよ、自分のドリアには手付けないでさ

んでまた俺は今気づきましたけど?みたいな顔で言った
俺「どうしたんだよ俺の方ばっか見てwwドリア冷めるぞwww」
友人「あ、あぁそうだなwww」
うん、やっぱり様子がおかしい
んで二人共食い終わってジョイフル出てさ、特に行く所も無いしゲーセンでも行こうぜみたいな話になったんだわ

それからまた何気ない話しながらゲーセン目指してたんだけどやはり様子がおかしい
チラッチラッチラッチラッこっち見てんの、まぁその時は何も言わなかったんだけどね
んでゲーセン到着、パンチングマシンとかUFOキャッチャーとか一通りゲームを楽しんだ後久しぶりだしプリクラでも撮るか?
みたいな話になったんだよ、あっ、プリクラっつってもあいつ男で俺も男だから、男同士でプリクラとかきめぇとか言わないでね
そしたらあいつ露骨に嫌がってんだよ
プリクラはやめとかない?とか男同士で入るの恥ずかしいし、とか抜かしてたけどあぁこいつ何か別の理由で嫌がってんだろうなぁってすぐに分かった

それから何やかんやあってもう遅くなって来たしそろそろ解散するかってなった
でも最後まであいつは何も言わないつもりだった見たい、俺が何か聞かなきゃ何も言わずに帰っちゃいそうな雰囲気だったからな
だから俺はずっと気になってた事を口にしたんだ
俺「なぁ、お前さ、なんか今日様子おかしくね?」
友人「え、なな何が?」
俺「いやお前俺が知らないとでも思ってんのか知らないけど今日チラッチラッこっち見てたろ」
友人「・・・・」
俺「飯の時に至っては自分の飯にも手付けず俺の方ジーッっと見てたしな」
友人「いや・・・」
俺「お前がジョイフル入ってきた辺りからなんか様子おかしーなーとは思ってたんだよ」
友人「・・・・」
俺「何か話があるなら遠慮無く話してくれよ、長い付き合いだろ」
友人「・・・良いの?」
俺「?」

俺「良いの、って何が?」
友人「いや・・・あの・・・」
俺「じれったいww話せよwww」
何かね、この時点で気づいてたんだよ、あーこいつ霊的な話しちゃうわ、こえーよ、ってね
前述した通り地元では霊感強いことでかなり有名だったしこいつの指摘のおかげでお祓いした家とかもあったから
正直話し聞くの怖かったけどそれより好奇心が先行した

友人「いや、俺が今から話す事って霊的な話だけど、本当に良いのか?」
予感的中、まぁそうだろうなって感じだ、一瞬迷ったけど即決
俺「・・・だろーなと思ってたよww良いよ、話してよ」
そんで友人が重い口を開いた

友人「今日ジョイフルに入った時点から気づいてたんだけど、お前多分霊に憑かれてるよ」
俺「・・・・」
友人「ジョイフルでお前を見つけた時からずっと隣に居た、ゲーセンに居た時も、それからもずっと」
俺「・・・今も?」
友人「・・・うん」
気が滅入る重いだったわ、霊に憑かれるとか初めてだしそんな自覚は一切無かったから
でも馬鹿なな俺はかなりしょうもない理由で元気を取り戻すことになる
俺「はぁ・・・マジかよ・・・」
友人「何かごめんな・・・俺が見えちゃうばかりに・・・」
俺「いやお前は悪くないから気にすんなよ、んでその霊って男なん?女なん?」
友人「女」
俺「!・・・ほう・・・」

それから一時は最高な気分だった、女子高生の口の中に出したったwwwとか思ってたからな
まぁその後床にぶちまけられた精子を見てとてつもない賢者モードになりつつ床を掃除したのは言うまでもない
んで床を拭き拭きしてたら携帯に電話がかかってきた
誰だよこんな時に、と思って携帯を開くとさっきの友人からの着信
最高のおかずを提供してくれた友人だ、俺は丁重に対応しようと思いながら電話に出た
俺「もしもし、これはこれは○○さんじゃないですか、どうなさいました?」
友人「どうしたんだよ気持ち悪い、まぁそれは良いとして・・・うん、大事な話があるんだよ」
俺「?」

俺「どうしました?大事な話とはどういったお話でしょうか」
友人「その話し方辞めろ、ちょっとマジな話だからそういうテンションで来られると困る」
俺「あぁ、なんかごめん、どうしたん?」
俺に女子高生の霊が憑いてるって事以上に大事な話なんてあんのかよと思いながら受け答えをする
まぁ温和なあいつがここまでマジになるんだから相当に大事な話なんだろうと思って真剣に聞いた
友人「あのな、さっきは言わなかったけどな」
俺「うん」
友人「お前に憑いてるって言った女子高生の霊の事なんだけど」
俺「うん」
友人「・・・・その、多分悪霊だから・・・」
俺「!?」」

俺「えっ、お前悪霊ってあの悪霊?悪い霊?」
友人「うん、かなりタチ悪い奴だと思う」
俺「・・・お前冗談でも言っていいことと悪いことがあるぞ?ww」
友人「俺がこの手の話で冗談なんか言うかよ!」
友人マジギレ、俺あいつにこんな言い方された事ないからマジでビビった
俺「いや、ごめん・・・・」
友人「まぁ良いよ、本当に用心して暮らしてくれよ、さっきとか何とも無かったか?」
俺「さっきって?」
友人「気をつけて帰れって言ったろ、そういう意味で言ったんだよ」
もう背筋が凍った、おかずがどうとか言ってる場合じゃなかった

俺「・・・ごめん、あの時言いかけた事ってこの事だったんだな・・・キモイだろうけど真剣に嬉しくて・・・」
友人「もうそんな事はどうでも良いよ、とりあえず本当に用心してくれ、何度も言うけどタチ悪い奴だから」
俺「・・・マジで怖いんだけど、どうしたら良いんだよ俺」
友人「まずやるべき事は出来るだけ早くお祓いに行け、マジで遅くなったら絶対良くない事が起こるよ」
友人「誰かにはらって貰わないと多分死ぬまで憑かれたまんまだぞ」
俺ここでリアル泣き、さっきまで霊をおかずにオ○ニーしてた男とは思えないよね
俺「分かった・・・うん・・・分かった、絶対行く」
友人「きっと大丈夫、泣くな、落ち込むとつけ込まれる、気を強く持って」
俺「・・・うん、頑張る・・・マジでありがとう、お前が居なかったらどうなってたか分からん・・・」
友人「気にすんなって、本当大丈夫だから元気出してな」
俺「ありがとう・・・ありがとう・・・」
友人「じゃあ今日はもうこの辺にしとこうか、進展あったら報告してくれ、お祓いは絶対行けよ、どんな用事よりも優先するべきだ」
俺「うん・・うん・・・本当ありがとう、じゃあね」

元気出せと言われても四六時中悪霊と一緒と言われれば元気も出ない
ずっと怯えながら今に至るという訳です

予定通りお祓いに行ってきました
まぁ結果的には助かったんだけど色々と散々な目にあったお話

少々胡散臭い話になるかも知れないけど全て紛れも無い事実です
ちなみに先に話しておくけどこの間のスレ立て以降二回程ガチで死にかけた
まぁそれが今回の悪霊の件と直接的な関係があるかは分からないけどね
どういう風にかと言うと一度目は車に轢かれかけて二度目は階段から転げ落ちた
車の件は轢かれかけた、というだけだが階段の件はガチで転げ落ちた
まぁ段数がショボかったから軽い打撲程度で済んだんだけどね
じゃあ余談はこの辺にして次から本題

とうとうやってきた9月3日、朝から緊張してた
本当に助かるのかどうか、成仏してくれなかったらどうなるんだろう
そんな不安でいっぱいだった、でも親身になって応援してくれた友人の励ましを思い出す
寒い話だろうけどそれを思うと徐々に元気が出てきた
自分を奮い立たせ悪霊なんぞに負けてなるものかと思い親と一緒に寺を目指した

車を走らせること二時間ぐらい、例の寺が見えてきた
ここでお祓いされるのか・・・ゴクリ・・・、そんな感じで妙に身構えてた
車から降りて寺の前で掃除する人に旨を伝える
親父「こちらでお祓いの方をお願いしてた者ですが」
寺の人「あっ、そうでございましたか、少々お待ち下さい」
掃除してる人が寺の中へ入って行った、そして3分程経った後
寺の人「お待たせしました、どうぞお入りください」
寺の中へ通された、いよいよ勝負の時だ

中に入ると優しそうな爺さんが一人、その周りにそれっぽい格好をした人が数人程居た
爺さん「良く来ましたね、待っていましたよ」
にこやかな爺さん、実に優しそう、こんな爺さんがお祓いなんて出来るんだろうか
そう思いながらも俺も挨拶を返した
俺「今日はよろしくお願いします」
爺さん「こちらこそね、じゃあとりあえず奥の部屋へ行こうか」
そう言われ俺と両親は奥の部屋へ通された

もうなんか本当それっぽい部屋だったわ
前方には大掛かりな仏壇みたいなのがあってさ
だんだん現実味が湧いてきたなぁと思ってたら爺さんが言った
爺さん「ほう・・・、これは厄介そうだね、なるほどなるほど」
恐怖を煽るような発言は非常に止めて欲しかったけど友人も厄介と言ってたし覚悟はそれなりに出来てた
俺「・・・厄介と言いますと・・・?」
爺さん「言葉通りさ、長期戦を覚悟したほうが良いね、でも大丈夫、必ず助けてあげますよ」
その言葉に変な安心を覚えた、この爺さんになら任せられる、と思った
爺さん「じゃあちょっと、ご両親の方は席を外して頂けますかな?」
そう言われると親父とお袋はそそくさと部屋を出ていった

えーこの人達初対面なのに一人とか勘弁してくれよーと言いたかったけどそこは我慢
爺さんが俺を見つめてきた、そして少し沈黙があった後に爺さんが言った
爺さん「・・・ふむ・・・今回の事はご友人が教えてくれたんだったね」
俺「あ、はい、そうです」
爺さん「無事に帰れたらそのご友人に飯でも奢ってあげなさい、命の恩人と言っても良い」
俺「・・・?」
爺さん「後少し遅かったらマズかったよ、尋常じゃ無い怨念と怒りを感じる」
俺「・・・そうですか・・・」
もうこの時点で泣きそうだったけど怨念と怒りってのが腑に落ちない
俺が女と交流する機会なんて一ヶ月でも両手で数えられる程度の回数しかない
今までもずっとそうだったし怨みを買う様な事をしたなら忘れる事はないはず
それなのに余りに覚えがなさ過ぎたんだ

俺「・・・すいません、怨念と怒りって言うのは具体的にどういう・・・」
爺さん「それはこれから分かることだよ、全て私たちに任せなさい」
俺「・・・はい」
まだ納得出来て無いけどとりあえず爺さんに全て任せることにした、頼んだぜ爺さん
爺さん「それでは始めましょうか」
爺さんの言葉によって爺さんの周りのそれっぽい格好の人達が部屋の四隅に一人ずつ座った
図にするならばこんな感じね
人     人


人     人

それから爺さんがお経的な物を唱え始めた
四隅の人達もそれにつられて一緒に唱える
テレビの怖い話特集とかで良くやってるお祓い
タレントがいきなり倒れてうなされる感じのアレ分かる?
俺あれ絶対にやらせだろうとか思ってたんだが同じ事をされて確信した
あれはやらせじゃない
最初はこの人達何してんのとか思ってたんだけど
徐々に意識が薄れていった、ほんで多分意識を失ったんだろう
それから目覚めるまでの事はガチで記憶に無い

それからどれだけの時間が経ったんだろう
俺は目覚めた、汗びっしょり、涙も流していた
俺「・・・・終わったんですか・・・?」
爺さん「良く頑張ったね、お祓いは成功したよ、彼女はちゃんと成仏してくれた」
俺「・・・ありがとうございます・・・ありがとうございます・・・」
お祓いは成功した、全て終わった・・・俺は助かったんだ・・・
途方も無い安心感に満たされた
でもこの時の俺はこれからが本当の始まりだと言うことを知る由もなかった

四隅の人達にも一人ずつ頭を下げて回った
本当にこの人達とあいつ(友人)は命の恩人だと思ったよ
でもまだ気になる事があった事を思い出した
俺「あっ・・・そういえば怨念と怒りって言うのは・・・」
爺さん「そこなんだ、私も気になる事があってね」
気になる事・・・?と思ったけどそれはまぁ良い、俺は聞いた
俺「まず質問させて下さい、怨念と言うのは一体どういう・・・?」
爺さん「君は本当に覚えが無いんだね?」
俺「もちろんです」
本当に覚えなんて無い、この爺さん俺の事を疑ってんのかと思ったよ
でもその後爺さんは意外な事を言い出した
爺さん「まぁ、そうだろうね」
俺「どういう意味ですか・・・?」
何が言いたいんだよと思ったけど正直聞かなきゃ良かった

爺さん「・・・君、落ち込んじゃうかも知れないけど、君が怨まれてた理由知りたいかい?」
俺「・・・・」
少し迷った、落ち込んじゃう?ちょっと意味が分からない
けどまぁ良い、この際聞いてしまおう、そう思った
俺「はい、話してください」
爺さん「そうか、じゃあ話すよ」
爺さん「君はね、嫌われていたんだ」
俺「え?」
真面目の顔して何当然な事言ってんだよ爺さんとツッコミを入れたかった
そりゃ嫌われてなきゃ恨みなんか抱かないだろうよ、そう思った
俺「すみません、その理由が知りたいのですが・・・」
爺さん「・・・だからね、嫌われていたんだよ、君は」
おちょくってんのかと思ったけど少し考えたら意味が分かった、分かってしまった
俺「あぁ・・・それはひょっとしてただ単に嫌われてたってだけだと言う事ですか・・・?」
爺さん「まぁ、言い難いけどそういう事だね、それも尋常じゃなく」

爺さん「生前から君の事が大嫌いだったらしい、霊になってからもその気持ちを受け継いでしまったんだね」
爺さん「そして嫌いという気持ちが嫌いを通り越して恨みに変わってしまったんだろう」
もう言葉が出なかったね、死んでしまいたかった
面識も無いであろう女の霊に一方的な理由で取り憑かれてたんだぜ、いい迷惑だよ本当に
そりゃブサメンだけどそんなに俺の事が嫌いな女が居たのかと思うと辛い
俺「はぁ・・・それはやっぱり聞かなきゃ良かったかな・・・w」
爺さん「まぁそう気を落さないで」
俺「はい・・・」
ショックを隠しきれなかったけど俺にはまだ聞きたいことがあった
続けて二つ目の質問をした、怨念の理由だけでも散々だったのにな
これは本当に聞かなければ良かったと最高に後悔してる
俺「・・・では、怒りの理由は・・・」
爺さん「・・・それだよ、私が気になってる事は・・・」
俺「?」

俺「気になることって言うのは」
爺さん「・・・うん、それなんだけどね、彼女が君に怒っていた事について何か心当たりはないのかい?」
俺「とんでもない、面識も無いであろう女性をどう怒らせればいいんですか」
ちょっと言葉を荒げてしまったけどまぁ当然だよな、本当に心当たりなんてないんだもん
爺さん「本当に、本当に、少しも心当たりはないのかい?」
俺「!、あなたは僕の恩人です、本当に感謝してます、けどそうやって疑ってかかられるのは正直不愉快です」
さっきから心当たりは無いと何度も言ってるのになんでこんなに疑われなければならない
そう思った俺はまたもついつい言葉を荒げてしまったよ
しかし俺は爺さんの次の言葉で重大な事を思い出してしまう
爺さん「まぁ落ち着いて、それはね、彼女の生前に限った事じゃないんだよ」
俺「どういう意味です?」
爺さん「怒りを買うと言う事は生前に限った事じゃないんだ」
爺さん「彼女に取り憑かれてから、何か怒らせるような事はしなかったかい?
俺「そんな事する訳・・・あっ・・・・」
心当たり、あったよ
思い出してしまった

言うまでもない、前スレを見てくれてた人には分かると思う
そう、俺は霊をおかずにオ○ニーをしたんだった
その上口内射精をしたつもりですらいたんだったよ
生前に怒らせるような事はしてない、それは間違いない、だって面識無いし
でも取り憑かれてからは?って聞かれるとオ○ニーの件が引っかかる
怒らせた原因はもうそれしか考えられなかった
俺「・・・・・」
爺さん「何か心当たりがあるんだね、話してみなさい」
俺「・・・・すいません、話したくないです」
そりゃ悪霊をおかずにオ○ニーしましたなんて言えねーよ
でも爺さんは許してくれない
爺さん「駄目だ、それだけは聞いておかないと君を帰す訳には行かない」
爺さん「お祓いの最中彼女が言ったんだ、君にとても怒っていると」
爺さん「それを君に懺悔させなければいけない」
俺「・・・・・」
俺はどうしても話したくなかったけど爺さんは厳しい眼差しで俺を見つめ続ける
これはもう話すしかないと思った

俺「そ、それじゃあ・・・立場的におかしいとは思うのですが条件を聞いて下さい・・」
爺さん「・・・・ふむ、言ってみなさい」
身の程知らずも良いところだが俺は条件を提示した
まず一つ目は俺と爺さん以外の人間をこの部屋から出す事
二つ目は今から話すことは一緒に来ている家族には絶対に言わない事
この二つの条件を出した、本当立場もクソもあったもんじゃないわな
でもそれぐらい聞かれたくなかったんだ
爺さん「・・・よし分かった、約束するよ、君達は席を外してくれ」
爺さんの指示でお祓いに立ちあってくれたそれっぽい格好の人達が部屋を出ていく
なんだか非常に申し訳ない気分になった
そして全員が退室するのを確認して爺さんがこっちに向き直す
爺さん「よし、じゃあ話してもらおうか」
俺「・・・はい」
約束は約束だ、俺は恥をしのんで全て話した
霊をおかずにオ○ニーしたことを詳細まで全て
全て話し終えた頃にはそれまでのにこやかな爺さんの顔は完全な変貌を遂げていた
鬼の形相とはまさにこの事だと思ったよ
爺さん「馬鹿者!悪霊とは言え死者への冒涜だとは思わんのか!」
俺「ひぃ・・・・!」
爺さんの変わり様と聞いたことも無いような怒声に情けない声が漏れた

それから小一時間説教を食らった
爺さん「最近の若者は・・・・」
爺さん「全くたるみきっとる・・・・」
爺さん「非常識にも程がある・・・」
まぁ全て的を射る発言でした、ぐぅの音も出ない
ほんで一頻り爺さんが説教をし終えた
爺さん「まぁ誰にでも間違いはあるがね・・・」
俺「すいませんでした・・・」
必死で申し訳なさそうな顔を演じたが正直心のなかでは歓喜してました
よっしゃこれでやっと帰れる!、そう思ってた
でも甘かった
爺さん「だがその間違いを正すのが私のつとめ、このまま帰す訳には行かない、ちょっと待っていなさい」
俺「えっ」
そう言うと爺さんは部屋を出ていった

爺さんが部屋に戻ってきた、何かを持ってきたようだ
白い布・・・?と思ったがそれは違った
爺さん「これに着替えなさい」
それは真っ白な布一枚で出来てるうっすい着物だった
俺「えっ、ちょっと、何をするんでしょうか」
爺さん「君の精神を叩き直す必要がある、所謂修行だ、さぁ着替えなさい」
俺「えぇ・・・・」
爺さん「着替えないつもりかな?まぁそれでも良い、全て受け入れるまでは帰せないがね」
俺「はい・・・」
さっきまでの優しい爺さんはいずこへ・・・鬼畜や・・・
俺は渋々上着とズボンを脱いだ、そして着物を羽織る
俺「着替えました・・・」
爺さん「たわけが!下着も脱がないか!」
俺「えっ」
ホモかよと思った

まぁ悪いのは俺だよ、それは認める
でも初対面の爺さんの前で全裸になるのはちょっとじゃないけど勘弁して欲しかった
俺「いや流石にそれはちょっと・・・・」
爺さん「脱がないと言うならば死ぬまでここに居れば良い」
どんだけ鬼なんだよと心の中で呟く
正直この時の爺さんは悪霊なんかよりよっぽど怖かった
俺「いやでも全裸は流石に・・・・」
爺さん「えぇいやかましい!さっさと脱がないか!」
爺さんが俺のパンツを無理やりおろしやがった
もう正気じゃねぇこいつと思った
俺「ちょ、ちょっと!何をするんですか!」
爺さん「ほう、人間は小さいのにこっちは立派じゃないか」
うるせー黙れと言いそうになった、どうせ新品だよ
そして結局俺は全裸に剥かれた、あぁこいつホモだわ、掘られる、そう思った

でも全くそんな事は無かった、本当に良かったよ
爺さん「よし、準備は出来たようだね、じゃあ私に付いて来なさい」
俺「はい・・・」
俺は言われるがままに寺の奥へと連れて行かれた
どこに連れて行かれるのだろうか・・・と思った、怖かったよ
ほんで多分寺の最深部だと思われる場所に辿り着いた
目の前には古い扉がある
俺「ここで何を・・・・」
爺さん「まだ到着じゃない、さぁ着いて来なさい」
そう言うと爺さんは目の前の扉を開けた
外だ、外に出た、ここは裏口の扉だったんだ
外は森っぽいところだった、またそこから10分ちょい歩く
小さな滝の様な物が見えてきた
そこで俺は察した、あぁこれ滝に打たれるあれだわ、と

爺さん「もう察しは付いているだろう、滝行だ、さぁ滝に精神を清めてもらいなさい」
案の定だった、小さな滝と言えど勢いはそれなりに強い滝だった
本当に勘弁して欲しかったけどどうせ大人しく言うこと聞くしかないんだろうなと思って従う
俺「その・・・時間はどのぐらい・・・・」
爺さん「30分だ」
俺「!?」
耳を疑った、この滝に30分打たれてこいって頭おかしいんじゃねーのと思った
俺「そ、それはちょっと長すぎませんか・・・?結構勢い強いし・・・・」
爺さん「やるのかやらないのか」
俺「・・・・やります・・・」
爺さんは一切聞く耳を持たない、大人しく滝に向かった

もうここら辺最高に胡散臭いけど本当に事実なんです、まぁ客観的に見れば釣りとしか思えないのは認める

初めての体験だった
水はひんやり冷たい、寒い、寒い、寒い
もう間違いなく風邪引くだろうなと思った
それに何より痛い、肩の感覚が薄れていくのが分かった
勢い良く流れ出る水がバチバチで音を立てて肩に降り注ぐ
俺「うっ・・・ぐすっ・・・・」
辛すぎて泣いたよ
爺さんは厳しい眼差しで俺を見つめている
滝に打たれる寒さと痛さ、爺さんからのプレッシャー
この挟み撃ちで俺は押しつぶされそうになった
でも俺は耐えぬいた!凄まじい達成感に満たされた
爺さん「良く頑張った、さぁ、寺へ戻ろうか」
これで文句ねーだろ!早く帰してくれよ!と思ったけどまだ終わってなかった

ブルブルと震えながら寺へ戻った
爺さん「寒いだろう、さぁ、これで体を拭きなさい」
バスタオルを渡された、以前の優しい爺さんに戻った、かのように思えた
服も着させてもらった、これで帰れる・・・
悪霊以上に悪霊な人だったけど恩人なのには変りない
俺はしっかりとお礼と挨拶をした
俺「今日はありがとうございました、本当に助かりました」
爺さん「何を言うか、まだ終わっとらん」
死にたかった

嫌われる様な事をした覚えは本当にないです
女子高生と関わった事なんて最近は無かったしそれに関しては本当に思い当たる節は一切ない

爺さん「座禅を始めなさい、それで本当に最後だ」
滝に打たれて本当に疲れてるのに勘弁して欲しかったけど抵抗しても無駄なのは分かってた
俺「はい・・・時間はどのくらい・・・」
爺さん「さきの滝行で心身共に披露しているだろう、少しは考慮してあげるよ」
ありがたい話だと思ったけどやっぱり鬼畜は鬼畜だった
爺さん「25分だ」
5分程度の短縮で何が考慮だと思ったけど大人しく従う
俺「はい・・・」
それからはとにかく精神を無にして座禅を組む事に集中した
まぁ精神を無になんて言ってるけど心の中では帰りたいって気持ちでいっぱいだったんだけどね

何度か肩をぶっ叩かれたけど俺は耐えた
これで本当に全てが終わった
爺さん「良く頑張ったね、これで君の精神は鍛えられたことだろう」
俺「はい・・・ありがとうございました・・・」
爺さん「もう決して霊を逆撫でするような事はしないようにしなさい」
俺「肝に銘じます・・・」
爺さん「よし、じゃあご両親のところへ行こうか」
そして俺は爺さんと一緒に外で待っている両親の元へ向かった
親父とお袋の顔を見ると安心して泣きそうになった
親父「○○さん、息子の方は・・・」
爺さん「お祓いは無事に成功しました、もう心配はありませんよ」
お袋「良かった・・・・」
俺はお祓い云々より爺さんから解放された事の方が一番嬉しかったけどな
恩人と言えども流石に鬼畜過ぎた
爺さん「では気をつけてお帰り下さい、君も今日の事は忘れないようにしなさい」
俺「はい・・・」
そして車に乗り込み爺さんと寺の人達に見送られて寺を後にした

悪霊は無事に祓われて今は平和に暮らしてます、これで終わりです

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2018年10月26日