こんなはずでは… 期待されながら活躍できなかった良血競走馬たち(近年版)

kalmo55
競馬において優秀な母や兄弟を持ちながら、活躍出来ず表舞台から去った競走馬をまとめました。時々思い出してあげてください。

ボラーレ

父は2009年の凱旋門賞を制したSea The Stars。
母は2007年の東京優駿(ダービー)で牡馬を蹴散らして優勝した怪物・ウォッカ。

正にエリート馬×エリート馬の配合でしたが、新馬戦・2戦目共に戦果をあげられず。
580キロという雄大な馬体で懸命に走る姿はそれでもファンを魅了しましたが、2014年8月疝痛により急逝。
2戦0勝、賞金は獲得することが叶いませんでした。

現在、全妹タニノアーバンシーが走り続けています。

赤帽子5番がボラーレ。
4コーナーから追い出すも、伸びは今一つでなだれ込むようにゴールイン。
重い身体が枷となったのでしょうか。

ピカソ

父は言わずと知れた日本競馬界の雄・ディープインパクト。
母はダイワメジャー・ダイワスカーレット等の名馬を生んだスカーレットブーケ。
つまり、ダイワメジャーやダイワスカーレットの弟に当たるということですね。

名馬を兄・姉にもつ馬として期待されましたが、新馬戦は5着。
その後惜しい競馬を続けたものの、ついに中央では勝つことが出来ませんでした。

地方の盛岡競馬へ参戦後も思うようなレースを見せられず、
結局17戦1勝で引退となりました。
通算獲得賞金は589万円。

緑帽子9番がピカソ。
先団に付けるも、最後は伸びずばてずで5着入線。
ディープインパクト産駒に多い切れ味は見られませんでした。

メジロダイボサツ

父はディープインパクト。
母は1997年の優駿牝馬(オークス)・秋華賞の牝馬2冠を制したメジロドーベル。

弟・妹たちが体質的な問題でなかなか活躍できない中、
最強牡馬ディープインパクトとの間に生まれた本馬への期待は大きなものでした。

新馬戦6着後、未勝利は脱しましたが500万クラスで苦戦。
1勝のみでターフを去ることになりました。
16戦1勝、通算獲得賞金は1873万円。

ピカソ項の新馬戦動画をご覧ください。

黄色の帽子8番がメジロダイボサツ。
実は上でご紹介したピカソと同じ新馬戦に出走していたんですね。
こちらも中団から伸びず、6着止まりでした。

ニュービギニング

父は4戦無敗の2001年皐月賞馬・アグネスタキオン。
母はディープインパクトの生みの親・ウインドインハーヘア。

ディープインパクトの弟として期待され、新馬戦では先団から抜け出して1着。
2戦目のホープフルステークスでは兄と見紛うような末脚を披露し、2勝目。

巷でもディープインパクトの再来かと騒がれたものですが、次戦・次々戦と呆気なく敗れ、
結局重賞では勝つことが出来ませんでした。早熟だったのでしょうか…

39戦3勝、通算獲得賞金は8191万円。
競馬界で言えば十分立派な戦績ですが、期待度が高かっただけに落胆したファンも多く存在しました。

橙帽子13番がニュービギニング。
道中最後方からの直線一気で、中山競馬場は大盛り上がり。この日はディープインパクトが有馬記念で有終の美を飾っており、
2代目の出現に活躍を期待する声はなおのこと高まりました。

コンゴウダイオー

父は欧州で5戦5勝のアメリカ産馬ファスリエフ。
母はMr. P’s Princess。

デビュー前から管理厩舎調教師の絶賛が話題となり、
新馬戦は1.1倍という最高級の支持を受けました。

「G1級。日本のじゃない。世界のG1」
「同じ重量で走らせるのは他馬がかわいそう」
「函館スプリントSに出しても勝てる」
「何頭タイムオーバーが出るか分からないよ」

しかし、結果は完全なキレ負けを喫しての3着。
その後条件戦で2勝をあげたものの、GⅠはおろか特別戦すら勝てないまま月日が過ぎます。

そして迎えた2008年。通算23戦目の競争で落馬事故に巻き込まれ、本馬も転倒・骨折。
そのまま予後不良で安楽死処分となったのです。

調教師の大口によりかけられた過剰な期待、過酷なローテーション、
そして不運な最期等、あまりにも気の毒だった一生。
せめてあちら側では、自由な日々を過ごせているよう祈るのみです。

フサイチギガダイヤ

父はアメリカ産で、2歳GⅠを勝っているストームキャット。
母はフサイチペガサスの妹に当たるブレス。

当時高額馬の購入を積極的に行なっていた関口房朗氏により、アメリカの競り市で落札されました。購入額はなんと日本円にして約3億7400万円。家が買えるどころの騒ぎではありません。

デビュー直後はそれなりに順調な勝ち上がりを見せた本馬ですが、
1600万クラスが急な壁となり、結局地方競馬へ転身。
最後まで、統一グレード競走の重賞を制することは出来ませんでした。

31戦7勝、通算獲得賞金は6891万円。
購入額と照らし合わせれば、やはり物足りないと言わざるを得ないところ。

ザサンデーフサイチ

父は1996年の菊花賞馬ダンスインザダーク。
母はルーラーシップ等を産んだ名牝・エアグルーヴ。

トニービンの血を継ぐ名牝と、サンデーサイレンスの血を継ぐ菊花賞馬。
そんな2頭の間から生まれた本馬が、期待されないはずはありません。

2004年、北海道で開催された競り市において関口房朗氏が4億9000万円という高額で購入。
しかし、本馬も1600万クラスを勝ち上がれず。
また現役生活の途中には関口氏が馬主から撤退する等、波乱の渦中にありました。
11歳と言う高齢になるまで走り続けましたが、その良血が功を奏し現在は種牡馬になっています。

41戦3勝、通算獲得賞金は7196万円。

青帽子の8番がザサンデーフサイチ。
現役最後のレースですが、最後方ながら立派に完走しています。
何とか種牡馬として活躍してほしいですね。

ベルダム(現役)

父は「現代競馬の至宝」ことディープインパクト。
母はドナブリーニ。GⅠ7勝のジェンティルドンナの全妹(全く同じ血統)に当たります。

未だ現役なのですが、あんまりにもあんまりな現状を鑑みて追加しました。
全く同じ血統でも、ここまで兄弟姉妹で違って来るのは人間も馬も同じのようで…

400キロ弱の小柄な身体で頑張っていますが、ここまで2戦とも2ケタ着順。
ファンの間でも嘆きの声が広まっています。
馬体の成長で一変してくれることを願うばかりです。

赤帽子の5番がベルダム。
4コーナーで置かれ、見せ場なく17着でした。
次走も15着と、結果は厳しいものになっています。

ここでご紹介した競走馬たちは、各所で「良血駄馬」と呼ばれることもあります。
結果が全ての競馬界では仕方のないことですが、日々厳しい調教に耐え、
狭い馬房で窮屈に暮らしながら出走までこぎつけただけでも、十分称賛に値することなのです。

https://matome.naver.jp/odai/2148808002357925401
2018年04月23日