あなたの行動、高額転売の手助けをしているかも
コンサートやライブが好きな人なら一度は目にしたことのある「チケット転売」問題。
「絶対転売なんかしない!」という人がほとんどですが、中には無自覚のうちに転売行為に加担している人も……。
「私はチケットを高額転売していないから大丈夫」……とは限らない。
あなたのしている行動が、実はチケット高額転売を手助けしている可能性があります。
ネットで知り合った人にチケットを譲る……そこに隠された落とし穴
SNSなどのネット環境が整った現代では、一度も会ったことのない人とウェブで会話するのも当たり前。
それにリア友よりもネットの友達の方が趣味が合う……そんな人も多いのでは?
しかしいくら趣味が合っても、画面越しでしか知らない相手。
もしかしたら嘘をついて、あなたのチケットをだまし取ろうとしているかもしれません。
○お互いにチケットを送る約束をして自分は送ったのに、相手からチケットが届かない
○こちらからチケットを送った途端に連絡が取れなくなった
こんなトラブルに巻き込まれる可能性も。
「オークション詐欺」のような被害に遭ってしまうかも
だまし取られたチケットは、一体どうなる?
だまし取られたあなたのチケットは、どうなるのでしょう。
「だまし取った相手が自分で使う」だけではなく、「別の誰かに高額転売される」という可能性もあります。
その場合、もし転売されたチケットが運営会社などに摘発されたら……
チケットの名義はあなたになっているため、転売に関わった人たちだけでなくあなたまでペナルティを課されるかもしれません。
「嵐」のチケットを高額転売して逮捕された犯人も、チケットを譲渡サイトでだまし取っていたと報道されています。
定価で譲ったはずが、実は転売されていた!?
中には「チケット同士の交換ではなく、自分が持っているチケットを定価で買い取ってもらった」というパターンでも転売される事件が。
この場合、犯人はあなたから定価で買ったチケットを、別の誰かに高額で転売することで利益を得ています。
もちろん転売されたのはあなた名義のチケット、もしもの時にペナルティを受けるのはあなたです。
厄介なのが、ちゃんとチケット代を貰っているため転売に利用されたと気付きにくいところ。
相手に渡してしまったチケットがどう使われているか、確認するのはとても難しいです。
「チケット取るの手伝って!」 やりすぎは○○と同じ?
特に人気のあるチケットは、入手するだけでも大変。
発売当日はパソコンやスマホ、コンビニの端末に張り付いてチケット戦争……という経験をした人も多いはず。
そこで考えるのが、「友達にチケット購入を手伝ってもらう」というアイディア。
少しでも数が多い方がチケットも取れるだろうし、とにかく一枚でも多く取りたい!
そんな気持ちも分かりますが、実はこれ「転売ヤー」と言われる人たちと同じやり方です。
「転売ヤー」とは、違法な転売で儲ける人たちを皮肉った呼び名です。
とにかく高額で売れるチケットが欲しい転売ヤーたちは、ときに不正なプログラムを使ってチケット販売サイトにアクセスします。
そうしてたくさんチケットを手に入れて売りさばくのです。
必要以上のアクセスが集中することで、
1、チケット販売サイトのサーバーに負荷がかかる
2、サイトが繋がらなくなる
3、チケットが買いにくくなる
また、何とか接続しようとする人が増えて更に負荷がかかる
という悪循環が起こります。
サイトにアクセスしている他の人はもちろん、自分もチケットを買いにくくなる状況を作ってしまうことになるます。
買いすぎちゃったらどうするの?
そしてもし、自分も友達も運良くチケットを買えてしまったら……?
「全部自分で行く!」という人はいいかもしれませんが、「こんなに行けない!」となってしまう人もいるはずです。
そんなとき、あなたなら余ったチケットをどうしますか?
高額転売をする人の中には、元々普通のファンだったという人も多くいます。
ある時、余らせてしまったチケットを売ったら思いの外高く売れて、転売に味を占めたというケースも。
「私は大丈夫」と思っていても、つい「コンサートへの電車賃くらいは稼ぎたい…」や「グッズ代くらいは貰っていいだろう」という気持ちが芽生えてしまうかもしれません。
また、定価で譲る場合も先ほど書いたような転売の道具に使われる可能性があります。
チケット代を支払う前なら、そのまま入金せずに流す(購入しない)という手もあります。
しかしそれも、買いたかった人にとっては「流すくらいなら私が欲しかった」、チケットの販売元にとっては「別の人に売れるはずのチケットを無駄にされた」という印象。
後日また販売するにしても、手間も時間もかかります。
あまり欲張らず、自分が行ける分だけ確実に買うのが賢いやり方かもしれません。
まとめ:自分で取ったチケットには責任を持つ!
人気のあるコンサートなどは抽選制も多く、「当たらないかもしれない」という不安からたくさん申し込みたくなります。
また、買えなくても買えなかったチケットが手に入るチャンスがあったら、少し高くても買いたくなるのがファン心理です。
逆にどうしても行けなくなったチケットを、「無駄にするよりは誰かに行ってもらった方がいい」と譲りたくなるのも当然の気持ちです。
しかし、そういった「ファンとして当たり前」の感情や行動も、度を過ぎると悪質な転売を手助けする行為になってしまいます。
違法な取引によって生まれた利益は、あなたの大好きなアーティストやアイドル、俳優さんには一円も届きません。ぜんぶ違法転売ヤーのものになります。
チケット、ひいてはアーティストたちや私たちファンを違法転売に利用されないためにも、自分で取ったチケットは責任を持って扱いましょう。
【おまけ】チケット転売問題をめぐる報道
チケット転売についての声明。この声明が発表されたことにより、チケット転売問題が注目を集めるようになった。
10月12日に放送された番組。チケットが高額転売される現状を映した。
上記の番組を観ての感想などがまとめられている。

