『姉怖』シリーズ
私の家は何故か姉にだけ「怖い話」などのオカルト関係が禁止でした。
ある日、姉が真っ青な顔で学校から帰ってくると先ほど味わった心霊体験を語りだした。
それが姉の心霊体験の始まりだった。
『佇む少女』
ちなみに私の姉から聞いた話で、姉が実際に体験した実話です。
姉が小学生の頃、学校の怪談がちょっとしたブームになってました。
姉も例に漏れず怖い話に夢中で、友達といつも休み時間に
面白おかしく怖い話をしてたそうです。
ですが、母は神経質な程のオカルト嫌いで、姉にそういう本やTVを見ることを禁止してました。
私に対してはそういうことは一切無く、なぜか姉にだけ禁止していたのです。
そんなある日、姉が真っ青な顔で学校から帰ってきました。
その日の昼休みに、学校で本当に体験してしまったと姉は語りました。
以下、その話の内容です。
姉は当時学校の合唱団に入っていました。
その日は昼休みに体育館で練習があり、姉はクラスメイトと二人で連れ立って体育館へ。
私達の通っていた小学校は古く、昔病院が建っていた、
等といったありきたりないわくのある小学校でした。
当時は怪談ブームも手伝って、体育館には幽霊が出るという噂がありました。
姉とその友達は、その日たまたま体育館に一番乗りだったそうです。
鍵を開けて中に入ると、入り口のすぐ横に用具室があり、
体育館の電気のスイッチはその部屋にありました。
姉と友人がスイッチを入れて電気を点けようとしたらしいのですが、
何故かどれを押しても体育館は薄暗いまま。
おかしいな、と思い二人は先生を呼びに行こうと一旦用具室の外に出たそうです。
そして、その時に二人はステージの上に佇む女の子に気付いたそうです。
これもまたありきたりで申し訳ないのですが、
白いワンピースの六年生ぐらいの女の子だったそうです。
その子は、電気の点いていないステージの端の方に、じっと俯いて立っていました。
薄暗いステージの上で、何故かとてもハッキリ見えたのだと姉は言っていました。
姉とその友達はてっきり先に来ていた人がいたのかと思い、
「あのー」と大声で話しかけたそうです。
「電気点かないんですけど、あのー」と言って二人がステージに近付き、昇ろうとした時。
その子が急に顔をあげて二人を睨みつけてきたそうです。
その顔が本当に怖かったと姉は言ってました。
二人が声をなくしていると、その子は急に消えてしまったそうです。
姉と友人二人は一目散に入り口に走ったそうです。
すると開けておいたはずの入り口の引き戸が閉まっていて、
二人がかりでも開かなかったそうです。
そうこうしてる内に、姉は何だか酷く嫌な感じのものが迫っているのを感じたそうです。
二人で必死に扉を叩いていたら、不意にガラリとドアが開いて、上級生が。
パニックだった二人が「電気が、電気が点かない」と半泣きで訴えると、上級生が用具室へ。
その上級生がスイッチを押すと、あんなに点かなかった体育館の電気は一発で点いたそうです。
その後、姉と友人は担任にそのことを訴えたそうですが、聞く耳を持たなかったそうです。
姉がこの話を私と母に話してくれたのですが、
その時、母は「だからオカルトはやめなさいといったのに」と言いました。
姉はその出来事以来あちこちで怖い体験をするようになってしまったと言っています。
母の話では、母方の家系の二番目の子供は多かれ少なかれ、そういう素養があるのだそうです。
何故二番目か、というのは第一子が必ず死んでしまうから。
現に私達姉妹の一番上も亡くなっています。
十八歳までにそういうことがなければ事なきを得る、
というので母はずっとそれを心配してオカルトを禁止してたそうです。
ただし、今まで血族の中でそれから逃れた人は戦争で死んだ先々代だけだったそうです。
何か本当に作り話みたいな話なんですけど、
当時一緒にいた姉の友人に数年後確かめたら実話だと言ってました。
母や姉から聞いた話はいっぱいあるので、需要があれば投下します。
『一緒に行けない』
今度は姉の初めての経験、といっても金縛りの初体験の話なんですけど。
姉は上の話ふたつみたいな体験をしていても、
中学校にあがるまで金縛りの体験は一切なかったそうです。
でも何故か中学にあがってから、頻繁に金縛りに遭うようになってしまったらしいのです。
当時、私と姉は二段ベッドで一緒に寝てて、姉が下段、私が上段のベッドで眠っていました。
私達が寝起きしていた部屋は姉の勉強部屋で、
ドアとベランダへ出る窓が一直線上にあるような部屋でした。
ベッドはちょうど、寝っ転がると頭がベランダ側、
足がドア側に向くような感じで並べられてました。
その日はお盆過ぎの夏の夜だったんですけど、急に姉が私のベッドに昇ってきて、
「一緒に寝てもいい?」と。
暑いからやだよーと言ったらひっぱたかれて、
私は怒ったんですけど姉は何も言わずに潜り込んできました。
暑いなーうざいなーと思いつつ我慢して就寝、
翌朝姉に理由を聞いたら以下のような話をされました。
ちょっと前から、姉は三日と空けずに金縛りに遭うようになったそうです。
最初は怖かったけど、徐々に慣れて平気に。
怖い話の本を昔読み漁っていただけあって、
「絶対に目を開けない」と「心の中で念仏」を実践。
それでいつもはすぐに金縛りが解けて、事なきを得ていました。
でも、その日はいつもと大分違っていたそうです。
その日の夜中、姉はいつものように金縛りにあったそうです
(いつものようにってのも変な言い方なんですけど)
その日はたまたまうつ伏せの姿勢で寝てて、顔は壁の方を向いたまま金縛りに。
ただ、姉は不運にもその日は目を開けたまま金縛りに遭ってしまって、
内心gkbrしてたそうです。
すると部屋のドアが開くような気配がして、何かが部屋に入ってきたそうです。
姉はそのまま心の中で念仏を唱え続けたらしいのですが、何故かその日はいなくならず。
そのまま、裸足の足が床を歩くような音がペタペタとゆっくり近付いてきたそうです。
その足音がドアからベランダへ向かっているのを察した姉は、
内心「止まるな、いってしまえ」と祈ったそうです。
でもお約束な展開で、その足音は姉の隣でペタ…と止まってしまったそうで。
そうしてるうちに、何かが自分の首筋に顔を寄せてるような気配を感じ始めたそうです
(息がかかる感じがした、というのが姉談)
そして、その何者かは姉の髪の毛をつかんで引っ張り始めたそうです。
わしづかみにしてグイグイ、って感じじゃなくて、
ちょっとつまんで引っ張るという感じだったそうで。
それまで姉はすっかり焦ってパニックになってたらしいですけど、
そこで我に返り必死で念仏を唱えたそうです。
すると、その何者かは姉の髪を引っ張るのをやめて、
ペタペタ…という足音と一緒に立ち去りました。
姉はそこでやっと金縛りが解けて一息、でも仰向けになると何か見そうで怖くて、
結局うつ伏せのまま目をつぶったそうです。
でも、本当に怖いのはここからで。姉は次の瞬間再び金縛りになりました。
しかも今度はうつ伏せの姉の腰の辺りに、
明らかに誰かがまたがっている様な重みを感じたそうです。
姉はその時、何故かこの「誰か」が女の人だと思ったそうです。
理由は分からないけど、直感だと言ってました。
その誰かは姉の上にまたがったまま、
ドスンドスンと腰を上げては落とすを繰り返したそうです。
姉はその時点で再び念仏を唱えたそうですが、やはり効かず。
そのうち、その何者かは両手で姉の頭を掴んで髪を撫で回す、
というかぐちゃぐちゃに弄り始めたそうです。
姉の話では、「頭の皮をはがそうとしてるのかと思うくらい凄い力だった」そうです。
姉は怖くて怖くて、必死に念仏を唱えで「一緒にいけない、一緒に行けない」
と念じたそうです。
するといきなりフッと体が軽くなったので、
姉は「助かった」と感じ、金縛りも解けたそうです。
ところが、次の瞬間姉は両足を物凄い力で引っ張られたそうです。
プロレス技みたいに、姉の両足首を突かんだ腕はそのまま姉の体を上下にぶん回し、
姉は驚いて目を開けてしまったそうです。
私達が使っていたのは二段ベッドなんで、きちんとワクが四方にあるデザインで、
そんなに引っ張られたら、普通は頭とか足をぶつけちゃうので。
目を開けた姉は最初に、目の前に自分のうつ伏せで寝ている頭と背中を見たそうです。
「いやだ!」ととっさに両手でシーツを掴もうとしたそうなのですが、
何にも掴めなかったと言ってました。
そして、続いて姉は思いっきり引っ張りあげられて、
私の寝てた上段をすり抜けて天井近くまで引っ張られました。
真下に私が寝てるのを見た時に、
「このままだと本当に死んでしまうかもしれない」と思ったそうです。
そこで必死に「私は一緒にいけない、私は生きてる、私は生きてる…」と念じ続けたそうです。
その後のことはあんまり覚えてないそうで、
気付いたら元通りにベッドで目が覚めたそうです。
ただ、自分の両手が固く拳を握っていたのと、両足首に生々しく感触が残ってたそうで。
それが怖くて私のベッドに慌てて潜り込んできたそうです。
訳を話すと一緒に寝てくれない&私が怖がって姉を追い出すと思って、
訳は話さないまま侵入したそうです。
翌朝姉の足首に指のあと?みたいな跡が残ってるのを見て、
私も姉が寝ぼけたわけじゃないんだと思いました。
その後、もう一度姉は後日金縛りに遭ったそうです。
その時は仰向けのまま金縛りに遭ってしまったそうなのですが、
やっぱり目を開けたままなってしまい。
そしてその時ハッキリ、自分の胸の上で枯れ木みたいな手が手首から先だけで
蜘蛛みたいに這い回ってたそうです。
爪が長くて黄色いマニキュアを塗ってるのが何故か見えた、と言ってました。
ちなみにその事件以来、母は姉の部屋に近所の神社でもらってきた
お札を置くようになりました。
今、姉は一人暮らしですが、やっぱり部屋にお札を置いてて
遊びに来る友達に突っ込まれてるそうです。
姉の怖い話で、これは唯一私もこの目で証拠?を見た話です。
嘘っぽいけどこれだけは本当だって私も言えます。
詳しいことを書くことは出来ないですけど。
でも今姉は22歳、地方の大学で理学部在籍、
大学に入ってテコンドーにはまったので大分危険です。笑
顔は身内の欲目無く割りと美人だと思いますが、
いかんせんオタクでガンプラ大好きな残念系です。
『ついてくる・・』
姉の大学は、ある小学校のすぐ傍にあるそうなんですけど、
その小学校の前の道は夜はちょっと暗くて怖いそうです。
その日、姉は大学に入ってから入部したテコンドー部の練習で遅くなり。
チャリも最近になって盗まれたため、その日は歩きで
その道を通って帰宅したそうなんですけど。
その日は何故か、いつも通らないその小学校の前の道を通りたくなってそこを通ったそうです。
結構長い道らしいんですけど、姉は途中から何か凄くザワザワしてきたそうなんです。
その頃は夏で、その日は凄く暑い日だったのに、
何故か体が冷たくなって冷や汗が出てきたと言ってました。
そのうち耳鳴りがしてきて、何かが後ろを付いてきてるのに気付いたそうです。
でも何故か頭の中で「振り向いてはいけない、走って逃げてもいけない」と思い、
我慢して歩いたそうです。
それでも徐々に気配が近付いてくるのを感じて、姉は思わず走ったそうです。
そして大分距離が空いてから、つい後ろを振り返ってしまったそうなんです。
街頭がポツンとあるだけの薄暗い道の中で、何かもやもやした白い影みたいなものが、
ずーーっと後ろの方にいたそうです。
その時、物凄い耳鳴りがして姉は「やばい」と思って再び走りました。
そしたらその何かは物凄い速さで近付いてきたそうです。
そして、次の瞬間姉はその何かが自分の左半身をドーン!
とすり抜けていくのを感じたそうです。
そしてその何かがすり抜けた後、ザワザワも無くなって再び暑さを感じ始めたそうです。
この後特に何かが姉の身に起こったわけじゃなかったらしいんですけど。
でも、その時は左手が痺れて荷物は持てず、足も痺れてて歩けなくなったそうです。
姉はその後残った右手で友達に電話をかけて、車でアパートまで送ってもらったそうです。
アレが何だったのかはよく分からないみたいですが、
その道の手前の十字路はよく交通事故が起こるそうで。
後に姉の友達の車は、その十字路で横からタクシーに突っ込まれたそうです
(友達は無傷だったらしい)
姉曰く「あの道やばいよー痴漢とかならぶっ飛ばす自信あるけど、
アレは参った。マジ怖かった」そうです。
ちなみにその後は昼間も絶対にその道は通らないようにしてるそうです。








