● いないはずの「子どもがいる」。幻視は認知症の症状のひとつである可能性が高いです。
「ほら、あそこに子どもがいるんだよ。ニコニコしてこっちを見ているんだよ。可愛いね〜。うんうん。」と、見えない子どもと交流を続けています。そこでやっと、これが演技ではなく本当に義母には見えているんだと理解しました。
幻が見える!? しっかり者のお義母さんが「レビー小体認知症」になった | 総合介護情報のたすケア
「子供たちがベッドの上で遊んでいる」などといった幻視の症状から、「子供が来ているから私が世話をしなければならない」という妄想に発展することもあります。
レビー小体型認知症とは 原因・症状・対応方法 – 安心介護の基礎知識
「赤ん坊がお腹を空かせているので、何か与えてやってほしい」
「足の上に乗ってくるので困っている」
「子どもが邪魔で、足を伸ばして眠ることができない」(ベッドで)
他にも、「虫が見える」「人がこっちを睨んでいる」など色々な幻視があります。「子どもが見える」という訴えも、症例としては多いようです。
アルツハイマー型認知症の方によく見られる「もの盗られ妄想」とは違い、今目の前で、具体的に何かが見えているような素振り・訴えをすることが多いです。
記憶障害が目立たないため、誤診されるケースが多い
レビー小体型認知症とは 原因・症状・対応方法 – 安心介護の基礎知識
頭がハッキリされている方も多いので、始めは「何が起こっているんだ!?」と周囲もびっくりすることが多いです。
● 何が見えてるの? 始めはビックリ…どうすればいい?
つい「子どもなんていないよ」「そんなのウソ!」と否定してしまいがちですが、幻視が悪化する・本人が不安がって不穏になる…など悪循環になってしまうこともあるので、適切な話しかけ方で少しでも幻視を解消する方向に持っていきましょう。
「悪さはしないから大丈夫」などと安心できるよう対応しましょう。
幻視・見まちがい・妄想 |相談e-65.net
いないはずの子どもと楽しそうに話している、などの場合
本人が楽しそうで別に何も訴えてこないのならば、そっとしておいてあげても良いかもしれません。
● 「子どもがいるので世話をしないと…」など少し困っている場合は?
「子どもや赤ん坊が見える」「世話をしないと…」と言っている場合は、
・「預かりましょうか?」
・「私がお世話しましょう。お母さんは休まれてて大丈夫ですよ」
(具体的に見えているようであれば、預かる素振りをしてみるなども有効の場合も)
・「もうあっちへ行ったみたいですよ。」
などの話しかけで安心させてあげてください。
● アドリブや話をそらす、などの機転も有効!
知らない人が居ると言ったら、「電気(ガスや水道)のメーター確認の人がさっき来てたみたいよ」「さっき宅配便(郵便)の人が来てたよ」など。
必ずしも辻褄を合わせた話しをする必要はなく、その時のひらめきとアドリブで対応している方が多いようです。
幻視・幻覚・妄想の対処 認知症の方との付き合い方・接し方の上手なコツ – 社会医療法人 輝城会 沼田クリニック
幻視が始まると大きな声で「あー!もう少しで○○さんが来るんですよ!起きて準備しなくちゃ!」とせかします。「あの人達が見てるから嫌だよ」と義母が言ってもお構いなしで、「それより起きないと!」とせきたてて起こし、とにかくその場から義母を連れ出してしまいます。これが一番の解決策でした。 落ち着いたら、「あれ?○○さん、遅いですね〜」という感じでごまかせば済んでしまいます。
幻が見える!? しっかり者のお義母さんが「レビー小体認知症」になった | 総合介護情報のたすケア
ヘルパーご経験がある方の体験談。
よく、「介護をされる方は女優のように」とも言われます。
機転をきかして、色々と試してしっくりくるものを探してみるのも手です。
※ 本人も「おかしいな」と感じているケースもある
軽症の方に対しては、状態のよい時に「脳のなかには『見ること』を担当する場所があり、そこの調子が悪くなっているので幻が見えるのです。現実のものではありませんから危険はありませんよ」と説明しましょう。特に、かかりつけ医の先生から説明してもらえると効果的です。
一度で納得してもらえなくても、レビー小体型認知症の方の物忘れは軽いので、診察のたびに繰り返し説明してもらううちに、理解していただけます。
ご本人がいったん理解すれば、「先生が幻だと言ったのだから大丈夫」とご自分に言い聞かせて、怖がらずに過ごせるようになる方もおられます。
幻覚と錯視 | 認知症の人の介護に当たっての基本的な考え方|相談e-65.net
レビー型の方は、とくに頭がハッキリしているとき・ぼーっとしているときのオンオフが激しい方もいます。落ち着いているときに、普通に接してあげると安心されるケースもあるようです。
私が接していた方は、たまにものすごく不安そうな顔で「子どもがいて困る」「お腹を空かせているようなので何か与えてやってくれ」と訴えてくるのですが
・「そうですか」「お腹が空いているんですね。牛乳でもいいですか?」とゆっくり話を聞いてあげる
・そのうちだんだんと表情がやわらいでくる(不安が消える?)
・普段の顔つきに戻る
・「(…?あれ? 変なこと言ってるかな?)」といった感じになり
「もう助かったわ。ありがとう。」とお部屋に戻られる
という感じでした。
● 「見間違い」を起こしかねない環境の改善も。
・壁に洋服をかけない(人と見間違いやすい)
・柄もののカーテンやクッション(虫や人の顔に見える可能性)
・部屋が薄暗い(暗がりで幻視が出やすい人も多いです)
あとは、テレビなどで拝見した幻視症例としては
・擦りガラスの窓や家具(ガラス越しにぼんやり見えるモノが人に見える可能性)
・手すりが人の腕に見える
・揚げ物のサクサクパン粉が虫に見えて食べられない
…など。
何かどう見えているのか?というのはご本人にしか分からないケースもあるので
「もしかしてコレかな?」と思えるものがあれば改善してみると良いです。
● 参考リンク
幻視は、周囲からすると少し怖くてビックリする症状です。
振り回されると、こちらも疲れてしまいます。
ですが、落ち着いて対処してあげるとやわらいでくることもあるので、知識の活用が大事だなと感じています。
下記リンクが大変参考になりました。お医者さんへの相談も有効ですので、自分だけで抱え込まずに周りを頼りましょう!
(ケアマネさんや、デイサービス先の方など専門的な知識を持った方は
臨機応変に適切な受け答えをして落ち着かせてくれる場合もあります。
「最近こんななんですけど〜」と相談してみてください。)

http://sodan.e-65.net/kaigo/guide/genkaku.html

http://ansinkaigo.jp/knowledge/2605

