トランプ大統領を阻止するために急浮上　第三の男ゲーリーって？

数々の差別発言，暴言で知られるドナルド・トランプ氏。しかし，格差に苦しむアメリカでは，近年増えてきた貧困層である低学歴・低収入の白人層を主な支持層として，票を獲得。共和党の候補者としての氏名を確実にした。

アメリカ初の女性大統領誕生への期待もあついヒラリー・クリントン。民主党候補としての指名を確実にした。

元々，弁護士で，夫のビル・クリントンが大統領であった時代には，初のキャリアウーマンであるファーストレディーとして圧倒的な人気を誇った。

その後，上院議員や国務長官を歴任したが，人気には陰りが…

彼が当選した場合，初のユダヤ系アメリカ大統領となる。元々，無所属であり，自ら社会主義者と説明する。

世代間格差に苦しむアメリカにおいて，大学を無償にするなどの方針を打ち出しており，若者を中心に圧倒的な支持を得る。

しかし，中道の支持が得られず，ヒラリーの後塵を拝した。

公務に私的な電子メールアカウントを使っていた。私用アドレスを使ってやりとりしたメールの中に北朝鮮の核兵器開発に関するものなど２点の「極秘」情報が含まれていたとの報道も。

格差に対する不満の募るアメリカでは，またクリントン家かという嫌悪感も。

共和党の方でも，当初は有力視されていたジェブ・ブッシュ（41代ブッシュ大統領の息子，43代ブッシュ大統領の弟）が早々に撤退。

名前のとおり，自由至上主義。市場経済や個人の自由を尊重する。政府の役割を縮小する「小さな政府」を理想とする点で，最右翼を自認する。徴税や徴兵も悪だとする。

他方で，自己決定権を尊重することから，人工妊娠中絶や同性婚などに寛容。

リバタリアン党は，ゲーリー・ジョンソンを大統領候補者として選出。同氏は，建設会社を創業し，成功を収めた後，政界に転向。元共和党。2011年からリバタリアン党。

2008年共和党時代に，共和党の大統領候補争いに参加したことも。

減税と雇用創出，財政支出抑制を強調など自由主義的政策を打ち出し，当選。これで政界デビュー。

州知事時代は，拒否権行使の全米記録をもつ。

自身の主張したマリファナ解禁は，実現ならなかった。