原タイトル:MISERY
邦題:ミズリー
【リリース】
日本独自編集盤
写真はジャケ裏。表はアメリカ(Capitol)編集盤『Second Album』と同様。ただし収録曲は違う。
【作詞作曲について】
作詞作曲:ジョン・レノン&ポール・マッカートニー (メインはジョン)
1963年1月26日、ストークオントレントのキングズ・ホールに出演中だったふたりが、楽屋で書きあげた曲。もともとはヘレン・シャピロのために書かれたが、結局彼女が歌うことはなかった。
「あの曲では、ホリーズのアラン・クラークとグレアム・ナッシュが協力してくれました。(中略)完成まであと一歩というところで、ジョンとポールが歌詞につまってしまいましてね。アランとグレアムが、横からいろいろ助言をしてくれたんです。あの子たちはこの曲を、ヘレン・シャビロのために仕上げようとしていました」(トニー・ブラムウェル)
ビートルズ大画報「A HARD DAY’S WRITE」-スティーヴ・ターナー著/奥田祐士・訳 ソニー・マガジンズ
トニー・ブラムウェルは、ブライアン・エプスタインの下で働いていたロード・マネージャー。
【レコーディングについて】
レコーディング:1963年2月11日、20日、アビイ・ロード・スタジオ
ミックス:1963年2月25日(mono、stereo)
20日は、ジョージ・マーティンによるピアノをオーヴァー・ダビング(メンバーは不在)
【担当楽器】
リード・ヴォーカル:ジョン、ポール
ハーモニー・ヴォーカル:
リード・ギター:ジョージ
リズム・ギター:ジョン
ベース:ポール
ドラムス:リンゴ
ピアノ:ジョージ・マーティン
【音楽的考察】
リード・ヴォーカルはジョンとポールの2人。「Misery」と3度でハモる部分以外は、全てユニゾン。
キーはCで、使われているコードは、I、IV、V7、VImのみというシンプルな作り。Aメロの終わりの部分からいきなり始まる、というのがビートルズらしいといえば、らしい。
【メモ】
1963年のライヴ・レパートリー。
最終的にこの曲は、イギリス出身の黒人シンガー、ケニー・リンチにとりあげられた。1963年2月、ビートルズはヘレン・シャピロのツアーに前座として出演したが、そのツアーにリンチも参加していたのである(前座は全部で7組)。シャピロ・サイドがボツにしたおかげで、彼のところにこの曲が回ってきたということだろうが、リンチ版〈ミズリー〉(1963年3月22日リリース)はパッとせず。しかし彼は、ビートルズ以外でレノン=マッカートニー作品をレコーディングした史上初のアーティストという”栄誉”を手に入れた。




