読むな、感じろ!伝説の奇書『百頭女』は超絶シュールなアート作品だった

だらくだ
【本好き必見!】二十世紀最大の奇書と呼ばれる『百頭女』が色々とスゴい…。小難しい理屈は抜きにして、その不気味で奇っ怪な世界観を味わい尽くしたい!

二十世紀を代表する奇書

暗黒小説との異名も…
そのブッ飛んだ内容から、現在でも熱狂的な読者を持つという伝説的な作品があるのだとか…。

知らない人は知らない、マイナーな本だ
百頭女 – maruの多分日記

一読して終わりにできるような、いわゆる底の浅い本ではない
開明堂 :

眠る前に、静かな部屋で、暗闇の中で細い電灯を照らして、見たいのはこんな本だ
Amazon.co.jp: 百頭女 (河出文庫): マックス エルンスト, Max Ernst, 巌谷 国士: 本

それは…

『百頭女』
1929年発刊。読み方はヒャクトウジョ、ヒャクトウオンナと諸説あり。

元版は昭和49年に箱入りの豪華本として出版されている。元版は何十年も前に絶版になっており、それなりのプレミアがついていて手に入れるのも困難だ
M・エルンスト「百頭女」|銀のマント

学生時代にこれの大判の本を図書館で見つけて盗んでしまいたくなるほど欲しかった
百頭女 (河出文庫)/M・エルンスト/巌谷 国士 河出文庫 – 本:hontoネットストア

作者は?

マックス・エルンスト
経歴【1891年〜1976年】ドイツの芸術家。のちフランスに帰化した。

画家で、彫刻家で、グラフィックアーティストであり、詩人でもあります
楽しい図画工作・美術

日本では、サルバドール・ダリ、ルネ・マグリット、ジョルジョ・デ・キリコらの人気の高さに比して、やや過小評価されている感がある
ときの忘れもの  マックス・エルンスト Max ERNST

超現実主義(シュルレアリスム)の代表的な画家の一人として有名。

20世紀絵画の最前線を歩み続け、シュルレアリスムにあっては、ブルトンと共に運動の指導的役割を果す
マックス・エルンスト|著者|河出書房新社

技のデパート
作風は多岐に渡り、コラージュ、フロッタージュなど様々な絵画技法を確立した事でも知られている。

その斬新な作風から、同時代の芸術家たちに多大な影響をあたえた人物です
マックス・エルンスト | !?

天才すぎて理解できないと感じる そういうタイプの天才
百頭女 (河出文庫)/M・エルンスト/巌谷 国士 河出文庫 – 本:hontoネットストア

超絶シュールなアート作品

天才の最高傑作?
『百頭女』はコラージュ小説である。19世紀の挿絵本やカタログの木版画を切り抜き貼りあわせて制作されたという。

コラージュ(collage)とは,もともとは「coller」というフランス語から由来する言葉で,「のりで貼る」という意味があります
http://www.saga-ed.jp/kenkyu/kenkyu_chousa/h16/10syochusodan/korajyuigi.htm

読むな、感じろ!

実際、どんな内容なの?
『百頭女』は9章の物語で構成されている。全編に渡り、奇妙な挿絵と簡素な見出しで成り立っている。

不思議なキャプションとともに誘われるコラージュの数々は謎が解き明かされることもなく、その終わりが始まりへと回帰していく
開明堂 :

例えば、「直径の大きな叫び声が、果物と肉片を棺桶のなかで窒息させる」全く意味不明だが、言葉と言葉の繋がりと衝突が愉しい
マックス・エルンスト 『百頭女』 河出文庫|コペン/ダイハツ|パーツレビュー|ほやって|みんカラ – 車・自動車SNS(ブログ・パーツ・整備・燃費)

ストーリーはない?
小説といってもストーリーは無いに等しく、章間の関係性もほぼ皆無。ある意味では大変難解な小説である。

どんな内容?と聞かれても上手く答えることは出来ない
百頭女/マックス・エルンスト – 雨の日は本を読んでいたい

そもそも『百頭女』などという、頭が百個もある女なんてどこにも出て来ない。

これこそシュール。本家シュールにほれぼれします
マックス・エルンスト『百頭女』(河出文庫):バベルの図書室:So-netブログ

読み方は自由
一見、敷居が高いように感じられるが、あまり難しく考えず自分の感性に身を任せ、好きなように読むのが吉。

読み方には特に何のルールも制約もない。適当なページをぱっと開いてそこから逆に前の方に繰っていってもいいし、何ページか飛ばして見て行ってもいい。いずれも奇妙奇天烈なコラージュと物語が展開されている
「百頭女」La Femme 100 Tetes マックス・エルンスト: 零画報

中毒性高っ…∑(゚Д゚

摩訶不思議な世界観
『百頭女』の最大の魅力は、その不気味で奇っ怪な世界観にあるといえる。

全体的に暴力と死の匂いの濃い画面なんだけど、そのなかに涼しい顔して紛れ込んでる古代像や幾何学図形たちがかすかなユーモアを与えてる気がする
百頭女 (文庫) 感想 マックス エルンスト – 読書メーター

雰囲気を楽しみたい
銅版画独特の幻想的な風合いが、卓越したコラージュ技法により超現実となり、ミステリアスな雰囲気をより演出する。

よく分かったような…おい!というか…でもそんな感じ。固定された何かではない何か
百頭女 | 書庫

たやすい解釈をゆるさない。思考停止させてくれる本として、別の楽しみ方ができそう
百頭女 (文庫) 感想 マックス エルンスト – 読書メーター

小説?画集?詩集?
ジャンル分けの難しい作品ともいえる。

通常の意味で小説ではなく、むしろ画集と呼ぶべき本なのだが、不思議と小説的な感触もある。観る度に発見があり、自分の想像力の限界を押し広げられるような感覚
Amazon.co.jp: 百頭女 (河出文庫): マックス エルンスト, Max Ernst, 巌谷 国士: 本

「文学による絵画であり、絵画による文学である」と本の帯には書かれている。

ストーリーなき私小説であり、赤裸々な謎かけであり、高尚な大衆紙であり、詩のついた絵本である
楽天ブックス: 百頭女 – マックス・エルンスト – 4309461476 : 本

クセになる奇書
その独特の読後感にハマる人はハマる。中毒性の高い奇書なのです。

読者がどれほどの夢想の容量をもって立ちむかったとしても、この本は決してよみ尽くされることがないだろう
「百頭女」 マックス・エルンスト|ノルン3姉妹のお気に入りブログ

この味わいは癖になる。エルンストの他のコラージュ作品も読む(観る?)ことにしよう
百頭女 (文庫) 感想 マックス エルンスト – 読書メーター

一見の価値ありです!

とりま、チェックしてみますか!
本好きやアート好きの方なら手に取って損はない小説だと思います。古い作品ではありますが、是非ご一読を!

見る人を無条件に恍惚にさせる。没頭するのではなく、眺める。何度も、何度も眺める。それがたまらない
Amazon.co.jp: 百頭女 (河出文庫): マックス エルンスト, Max Ernst, 巌谷 国士: 本

無意味であることの意味。そんなことを考えさせられるコラージュ文学(そんなジャンルがあればの話ですが)の代表格。デジタル画像全盛の今日、古びたアナログコラボがかえって新鮮に見えてしまいます
Amazon.co.jp: 百頭女 (河出文庫): マックス エルンスト, Max Ernst, 巌谷 国士: 本

関連リンク

コチラはPDF版。英語版「百頭女」を無料で閲覧できる。

https://matome.naver.jp/odai/2145503666989414601
2016年02月12日