龍神と自称する近藤弘治容疑者を逮捕、7歳の子供がインスリン未投与で犠牲に1型糖尿病についてと事件

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自称祈祷師の近藤弘治容疑者(60歳)が逮捕され、1型糖尿病患者の7歳の男の子が亡くなりました。本来であるならば幸せであってほしい家族の悲劇としか言いようがありません。祈祷師の責任もですが、両親大人としても問われる問題だと思われます。私達の糖尿病への認識も必要でしょう。

インスリン投与させず児童が犠牲に

体に手をかざす行為などを「治療」と称して、重い糖尿病を患っている宇都宮市の7歳の男の子にインスリンの注射を受けさせずに死亡させたとして、警察は60歳の会社役員の男を殺人の疑いで逮捕しました。
インスリン投与させず糖尿病男児死亡 殺人容疑で逮捕 NHKニュース

逮捕容疑は、今井君が糖尿病で医師が処方するインスリンを投与しなければならないことを知りながら、両親と共謀して今年4月上旬ごろから、インスリンの投与を中断。医師による治療など適切な措置を講じないまま放置し、同月27日に糖尿病による衰弱で死亡させた疑い。
糖尿病7歳治療させず死亡=殺人容疑で60歳男逮捕—インスリン投与中断・栃木県警 – WSJ

その後の警察への取材で、両親が「息子は『どうして僕だけ注射を打たないといけないの』と嫌がっていたので、わらにもすがるような思いで頼んだ。今は龍神に頼んだのは間違いだったと後悔している」と話していることが新たにわかりました。
「糖尿病男児殺害事件、両親「わらにもすがる思いだった」」 News i – TBSの動画ニュースサイト

会社役員で祈祷師と龍神を自称する近藤弘治容疑者

栃木県警は26日、同県下野市小金井、会社役員近藤弘治容疑者(60)を殺人容疑で逮捕した。
インスリン治療させず7歳児殺害、60歳の男逮捕

県警捜査1課と鹿沼署は26日、殺人の疑いで下野市小金井1丁目、会社役員で自称祈祷師、近藤弘治容疑者(60)を逮捕した。
治療受けさせず、7歳男児死なす 自称祈祷師、殺人容疑で逮捕 栃木県警|下野新聞「SOON」

近藤は「龍神」と名乗り、治療と称して灯明をたてて呪文を唱えたり、身体に触れたりしていた。警察に調べに、「死んだのは私のせいじゃない」と話しているという。
糖尿病児童殺人のインチキ祈祷師「死んだのは私のせいじゃない。死神がいた」 : J-CASTテレビウォッチ

「近藤容疑者は自らをこのように龍神と名乗り、病気を治療することができるという名刺を知人や周囲の人に配っていたということです」
「糖尿病男児殺害事件、両親「わらにもすがる思いだった」」 News i – TBSの動画ニュースサイト

犠牲になった児童は1型糖尿病、インスリン欠乏による衰弱死

男児が1型糖尿病を発症してインスリンを投与しなければ死亡する恐れが大きいことを知りながら、今年4月上旬頃からインスリン注射を中断させ、同月27日、インスリンが欠乏する「糖尿病性ケトアシドーシス」で衰弱死させた疑い。
注射中断させ糖尿病児死なす…「治療」の男逮捕 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

母親が注射器を物置に隠していた

また、駿くんの母親が近藤容疑者の指示で、注射器などを物置にしまい、使えないようにしていたことが判明。
自称・祈とう師の指示で注射器を物置に|日テレNEWS24

インスリンについて

インスリンは、すい臓のランゲルハンス島のβ細胞で作られるホルモンです。食事によって血液中のブドウ糖が増えると、すい臓からインスリンが分泌され、その働きによりブドウ糖は筋肉などへ送り込まれ、エネルギーとして利用されます。このようにインスリンには、血糖値を調整する働きがあります。
インスリン療法はなぜ必要? | Diabetes.co.jp

インスリンの量が少なかったり、分泌されても上手に働くことができなくなると、血糖が一定の値を超えて高い状態が続きます(高血糖)。この状態が糖尿病なのです。
インスリンはどのような役割? | 糖尿病がよくわかるDM TOWN

1型糖尿病とは

生活習慣病でも、先天性の病気でもありませんし、遺伝して同じ家系の中で何人も発病することもまれです。
1型糖尿病とは | 日本IDDMネットワーク 1型糖尿病・1型IDDM

1型糖尿病(IDDM、インスリン依存型糖尿病、小児期に起こることが多いため小児糖尿病とも呼ばれます)は、主に自己免疫によっておこる病気です。
1型糖尿病とは | 日本IDDMネットワーク 1型糖尿病・1型IDDM

膵臓のβ細胞が壊れてしまい、まったくインスリンが分泌されなくなってしまう1型糖尿病。インスリンを体外から補給しないと生命に関わるため、インスリン注射を欠かしてはなりません。
糖尿病の主要な病型は1型と2型に分けられます。 | 患者・一般の皆様 | アボット ジャパン

生活習慣病が原因でない1型糖尿病は子供に多く増加傾向

アトラスではこのほか,生活習慣が原因でない1型糖尿病患者が増えつつにあることに言及。特に、子供の患者(0~14歳)は世界で54万2,000人に上り,年間8万6,000人が新たに診断されていることを指摘している。
【健百】日本の糖尿病人口、世界ワースト9に―国際糖尿病連合調べ | あなたの健康百科

世界の15歳以下の1型糖尿病の子供のうち約23万人(約46%)は先進国に集中している。1型糖尿病の子供が多いのは、欧州、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、日本、シンガポール、サウジアラビアなど、高所得の国がほとんど。
糖尿病の患者数・予備群の数 海外の調査・統計 | 糖尿病ネットワーク -生活エンジョイ物語

1型糖尿病についての誤解

日本イーライリリーが一般生活者1000人を対象に行った調査で、「1型糖尿病」について「知らない・わからない」とする回答が13.8%、「糖尿病は知っているが種類はわからない」が45.6%で、合わせて59.4%が1型糖尿病の病名を知らないことが分かった。
1型糖尿病 約6割が「病名知らない」 生活習慣病と誤解も  | 意識調査 | 国内ニュース | ニュース | ミクスOnline

1型糖尿病の発症の原因を聞いたところ、「食べ過ぎ、運動不足などの生活習慣」を53.9%が挙げ、「明確な発生原因ははっきりしていない」(20.9%)を大きく上回った。1型になりやすいタイプに「肥満型」を挙げる回答も31.5%あったことから、生活習慣病の1つである2型糖尿病と混同しているケースも少なくないことがうかがえた。
1型糖尿病 約6割が「病名知らない」 生活習慣病と誤解も  | 意識調査 | 国内ニュース | ニュース | ミクスOnline

「劇症1型糖尿病も含め、1型糖尿病はどのタイプでも、適切な治療によって、普通の日常生活を送ることができます。仕事や勉強に支障が生じないようにできます。毎日インスリン治療は必要ですが、人にうつる病気でもありません。しかし、誤解している人も少なくないのです」
【健診数値の生かし方】糖尿病編 誤解されやすい「1型」 – 健康・医療 – ZAKZAK

この事件の経緯に至り、自称祈祷師の男との接点

警察によりますと、今井君の母親が勤務先で去年に知り合った近藤容疑者が祈祷師を名乗り、「不治の病を治せる」と話していたことから治療を依頼しました。
「死神退散」自称祈祷師、糖尿病男児を放置“殺害”

腹の中に死神がいるとインスリン投与が中止に

近藤容疑者が「腹の中に死に神がいるからインスリンでは治らない」と両親に告げ、インスリン投与が中止されたという。
殺人容疑の自称祈祷師「腹の中に死に神がいる」 糖尿病男児へのインスリン投与止めさせる – 芸能社会 – SANSPO.COM(サンスポ)

自分は竜神と自称しローソクを立て呪文を唱え、報酬は数百万

近藤容疑者はみずからを祈とう師と称し、「自分は竜神で、あらゆる病気を治せる特殊な力がある」と言って、両親からおよそ200万円の報酬を受けとり、ローソクを立てて呪文を唱えたり、駿君の体に手をかざしたりする行為を行っていたということです。
インスリン投与させず糖尿病男児死亡 殺人容疑で逮捕 NHKニュース

「治療」と称して、今井君の回りにローソクを立て、体を触ったり、「死に神退散」などと唱えたりしていたという。報酬として両親から計数百万円を受け取っていた。
糖尿病7歳治療させず死亡=殺人容疑で60歳男逮捕—インスリン投与中断・栃木県警 – WSJ

両親についても保護責任者遺棄致死の疑いで事情を聴く

男児の両親からも保護責任者遺棄致死容疑で事情を聞いている。
注射中断させ糖尿病児死なす…「治療」の男逮捕 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

県警は保護責任者遺棄致死容疑の可能性があるとみて、両親からも事情を聴いており、書類送検する方針。
糖尿病男児の治療放置 自称祈祷師を殺人容疑で逮捕  :日本経済新聞

保護責任者遺棄致死

保護責任者遺棄罪とは、老年者、幼年者、身体障害者又は病者を保護する責任のある者がこれらの者を遺棄し、又はその生存に必要な保護をしなかった罪を意味する。
保護責任者遺棄罪とは -意味/解説/説明 | 弁護士ドットコムで法律用語をわかりやすく

本罪は、生命・身体に対する危険犯と解されており、3月以上5年以下の懲役に処罰される。
保護責任者遺棄罪とは -意味/解説/説明 | 弁護士ドットコムで法律用語をわかりやすく

https://matome.naver.jp/odai/2144851796965464301
2015年11月27日