不老不死のまとめ – 実現方法も

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人類の長らくの夢「不老不死」を実現する方法は、実は科学的に解明されつつあります。その方法まで紹介します。

不老不死とは

不老とは、細胞が劣化せず、実質的に寿命がなくなることです。不老不死とは、アニメや漫画の世界では、どのようなダメージに対しても死ぬことのない「無敵の体」を指すことが多いですが、生物学的には、寿命がない状態のことを表します。本まとめでは、後者の用法について解説します。

なぜ人類は不老を求めるのか

生物は、生命をつなぐ方法が大きく分けて2つあり、一つは単細胞生物が行う「細胞分裂」で、もう一つは多細胞生物が行う、生命を作り出すという方法です。
いずれの方法でも、生物の命は声明をつなぐためにあるものだと捉えることができます。声明をつなぐことが最重要課題であるため、基本的に、ある程度の知能を持った生物は、死ぬことを拒みます。本能的に、生命をつなぐために命を落とさないようにするため、死に対して恐怖を感じるようにできているのでしょう。
しかし人間の場合、知能が発達しすぎているために、他生物のより上をいく「永遠に死なない」という道を求めるようになったと考えられます。これこそ生物の最高の状態であり、全生物の夢ともいえるでしょう。

不老不死を実現するためには…

主に、下の三点が挙げられています。

テロメアを伸ばす

細胞は、細胞内の染色体の先端部分にある「テロメア」というものの長さで寿命が決まっているとされています(プログラム説)。細胞は分裂することで常に若くあり続け、分裂が停止すると老化が進み、死に至ります。細胞は分裂できる回数がこのテロメアの長さによって決まっているため、このテロメアを伸ばすことができれば、細胞は無限に分裂することができるようになります。
「テロメラーゼ」という酵素がテロメアを修復して伸ばすことができることがわかっていて(無限増殖するがん細胞内では、このテロメラーゼの働きが活発であることが分かっている)、このテロメラーゼの注入によってテロメアを伸ばし続けることができる可能性があります。

遺伝子を修復する

遺伝子は、常に細胞分裂によるエラー(突然変異)を起こしており、細胞の加齢等によってエラーの発生速度がエラーの修復速度を上回ると、いずれエラーの蓄積によって遺伝子が破綻し、細胞死などが起こるとする説があります(エラー説)。
エラーが蓄積されれば通常は細胞が「細胞老化」という休眠状態(細胞分裂を起こさないため、実質的な細胞死)に入ります。ですが、休眠状態に入らずに細胞が癌化する可能性があり、それを防ぐために細胞の自殺(アポトーシスという)が起こります。その状態まで進めないようにすることが、不老の実現にとって重要です。
遺伝子の修復にかかわっているとされるヘリカーゼなどのDNA修復物質を活性化させれば、修復速度を上げることができるとされています。

活性酸素を減少させる

代謝の高い生物ほど寿命が短いことから、代謝によって生まれる活性酸素が細胞にダメージを与え、寿命を短くしていると考えられている(活性酸素説)。この活性酸素がテロメアの短縮に影響しているという説もあり、活性酸素の減少が、細胞の劣化防止に必要である。
抗酸化作用の強い食品(ビタミンCなど)を摂取したり、活性酸素を減少させるスーパーオキシドディスムターゼという遺伝子を導入する、という解決方法が挙げられます。

不老不死の実現に向けて

※一部省略しています。

遺伝子の置き換え

カリフォルニア・ライフ・カンパニーでは、daf-2という遺伝子の働きを部分的に停止させることで、回虫の寿命を10倍にすることに成功している。同社では、成長を制限する遺伝子を模倣することで、投薬による長寿命化を実現しようとも考えている。

ナノロボットの利用

細胞サイズのナノロボットを使えば、注射などで体内にナノロボットを送り込み、人工的に細胞を改変して長寿命化を実現できる可能性がある。動物実験では、ナノロボットを用いた糖尿病の治療が成功しており、2030年ごろには無数のナノロボットが開発されると考えられている。

人体組織の交換

老化した人体組織を人工器官等に交換することで長寿命化を実現しようとする方法。現時点では3Dプリンターによって腎臓などの一部の内臓の製造に成功している。劇的な変化はないが、ある程度の効果はあるとされている。

人造人間化

人間の脳と意識を機械に移植するという方法。2045年までには意識をコンピューターにアップロードできると考える人もいる。ただ、脳の老化の防止については触れられていない。また、意識をデータ化してコンピューターにコピーする方法は、根本的な不老不死の実現にはならない。

https://matome.naver.jp/odai/2144119339588106401
2015年09月23日