殺処分数ゼロを目指して…和歌山県が野良猫餌やりに罰則

isaacc
和歌山県は21日までに、野良猫への餌やりを原則禁止することなどを盛り込んだ動物愛護管理条例の改正案をまとめた。ニュースをまとめ。

○ 和歌山県が野良猫餌やりに罰則

野良猫への餌やりなどをしないよう呼び掛けている看板(和歌山県田辺市天神崎で)

和歌山県は21日までに、野良猫への餌やりを原則禁止することなどを盛り込んだ動物愛護管理条例の改正案をまとめた。
野良猫餌やりに罰則 和歌山、都道府県で初 — スポニチ Sponichi Annex 社会

都道府県では初めてで、猫の殺処分数ゼロを目指すとしている。
野良猫エサやり原則禁止 猫殺処分ゼロへ和歌山県が条例改正方針 – 産経ニュース

違反者には県が勧告・命令し、従わない場合は過料を科す罰則規定も定める。
野良猫餌やりに罰則 和歌山、都道府県で初 — スポニチ Sponichi Annex 社会

背景には、無秩序な餌やりなどが野良猫の増加につながるといい、対策として具体的なルールを条例に盛り込むことにした。
野良猫エサやり原則禁止 猫殺処分ゼロへ和歌山県が条例改正方針 – 産経ニュース

○条例改正案、具体的には・・・

条例では、野良猫を増やさないため、飼い猫の野良猫化防止や野良猫への無秩序な餌やり防止の仕組みをつくる。
<全文>野良猫への餌やり禁止 和歌山県が「地域猫」条例化/AGARA 紀伊民報

条例改正案では、生後91日以上の飼い猫の所有者は名札などで所有者を明示し、なるべく屋内で飼うよう求める。
野良猫エサやり原則禁止 猫殺処分ゼロへ和歌山県が条例改正方針 – 産経ニュース

野良猫を増やさないため猫の飼い主に対しても、屋外で飼う場合には不妊・去勢手術をするなどの努力義務を定める。
野良猫餌やりに罰則 和歌山、都道府県で初 — スポニチ Sponichi Annex 社会

また、他人の土地などにしたふんについても、適切に処理するよう条例で定める。
野良猫エサやり原則禁止 猫殺処分ゼロへ和歌山県が条例改正方針 – 産経ニュース

○「地域猫」と「地域猫」を区別

個人や団体が不妊去勢手術をし、餌やりや排せつ物の処理などが適正にされる場合、県に届け出れば「地域猫」として飼える

一方、所有者のいない猫でも、個人や団体が不妊去勢手術をし、餌やりや排せつ物の処理などが適正にされる場合、県に届け出れば「地域猫」として飼えるようにする。
<全文>野良猫への餌やり禁止 和歌山県が「地域猫」条例化/AGARA 紀伊民報

こうした対策がなされた猫を「地域猫」とし、野良猫と区別。
野良猫エサやり原則禁止 猫殺処分ゼロへ和歌山県が条例改正方針 – 産経ニュース

そのうえで、地域猫以外の野良猫への餌やりを原則禁止とする。
野良猫エサやり原則禁止 猫殺処分ゼロへ和歌山県が条例改正方針 – 産経ニュース

これら、条例の違反者には勧告、命令をした上で、過料も検討している。
<全文>野良猫への餌やり禁止 和歌山県が「地域猫」条例化/AGARA 紀伊民報

○猫への苦情件数は毎年増加

県食品・生活衛生課によると、野良猫については「ふんが臭う」「生ごみを荒らす」などの苦情が年200件ほど寄せられる。
野良猫エサやり原則禁止 猫殺処分ゼロへ和歌山県が条例改正方針 – 産経ニュース

保健所に寄せられた猫への苦情件数は11年度に115件だったのが、12年度164件、13年度211件、14年度212件と増加している。
<全文>野良猫への餌やり禁止 和歌山県が「地域猫」条例化/AGARA 紀伊民報

○猫の殺処分数は全国で4番目

平成25年度の県内の猫殺処分数は2521匹で減少傾向にはあるが、人口10万人あたりでは257・5匹と全国で4番目に多い。
野良猫エサやり原則禁止 猫殺処分ゼロへ和歌山県が条例改正方針 – 産経ニュース

10万人当たりの猫の殺処分数は、257・5匹(13年度)と4年連続で都道府県ワースト4位になっている。
野良猫エサやり原則禁止 猫殺処分ゼロへ和歌山県が条例改正方針 – 産経ニュース

減少傾向だが依然多く、人口10万人当たりの猫の殺処分数は全国で4番目に多い状況が続いている。
<全文>野良猫への餌やり禁止 和歌山県が「地域猫」条例化/AGARA 紀伊民報

2013年度に県内で殺処分された猫は約2500匹で、大半が野良猫だった。
野良猫エサやり原則禁止 猫殺処分ゼロへ和歌山県が条例改正方針 – 産経ニュース

○猫の殺処分数ゼロを目指して

一方で自治会や町内会などと協力しながら、不妊去勢手術に助成するなど、地域猫対策への支援も検討。
<全文>野良猫への餌やり禁止 和歌山県が「地域猫」条例化/AGARA 紀伊民報

県食品・生活衛生課は「不幸な猫を増やさず、猫と共存できる社会づくりにつなげたい」としている。
<全文>野良猫への餌やり禁止 和歌山県が「地域猫」条例化/AGARA 紀伊民報

仁坂吉伸知事は4日の会見で「動物の命を人間が一方的に増やしたり殺したりするのは良くない。一定のルールを設けて、猫と人間の共生を理想としたい」と説明した。
野良猫エサやり原則禁止 猫殺処分ゼロへ和歌山県が条例改正方針 – 産経ニュース

○和歌山県はパブリックコメントを募集

和歌山県庁

和歌山県では、平成20年の動物愛護管理推進計画の策定後も、猫に起因する苦情は横ばい状態にあります。
「和歌山県動物の愛護及び管理に関する条例の一部改正(案)」の骨子に係る県民意見募集(パブリックコメント)の実施について|和歌山県ホームページ

現行の法令では、不適正な飼養を行っている飼い主や無秩序な野良猫への餌やりに対する具体的なルールや実効性のある規定がなく、十分に機能していません。
「和歌山県動物の愛護及び管理に関する条例の一部改正(案)」の骨子に係る県民意見募集(パブリックコメント)の実施について|和歌山県ホームページ

つきましては、「和歌山県動物の愛護及び管理に関する条例の一部改正(案)」の骨子について、県民の皆様から意見を募集します。
「和歌山県動物の愛護及び管理に関する条例の一部改正(案)」の骨子に係る県民意見募集(パブリックコメント)の実施について|和歌山県ホームページ

https://matome.naver.jp/odai/2144013185698578801
2015年08月21日