暴行が原因か?精神病院の患者さん死亡

mirei0000
私は精神病院での勤務経験はありませんが、いくつか共通項があるので介護をしていた経験からコメントしています。この事件は決して許されるものではなく、業務上で頭をける必要はありません。ただ、実際の現場は理想や綺麗事ばかりでは出来ない。ということは覚えておいてください。

はじめに

このような事件や問題が取り上げられるときいつも思います。
患者さんからの暴力に対しては報道されない…。と。
もちろん患者さんに対して暴力を振るうことは絶対にあってはなりません。
このようなことをするのはごく一握りの人たちだと思います。
勤務している場所にもよりますが、大半の看護師・介護師は日常的に患者さんから暴力・暴言・セクハラ等を受けています。
ご存知でしたでしょうか?
それでも大半の看護師・介護師はそれを受け止めて真摯に向かい合っています。
ただ暴れる患者さんに対しては業務の為複数人で少し動きを控えてもらうようにすることもあります。もちろん声かけをしてからで、突然抑えたりはしませんが…。
考えてみてください。暴れる患者さんを相手に協力してくれない患者さんを相手に理想通りな介助ができると思いますか?
限られた人数で限られた時間で決められたことを遂行しなければいけない現場です。
そのことも知っておいてもらいたいです。
このように一部の暴力的な看護師・介護師には物凄く腹は立ちます。
決して今回の事を擁護しているわけではありません。
今回の問題は容疑者たちにもありますが、病院自体に問題があると思われます。
少しの変化を感じたらカンファレンス。報連相。そして日常的に起きているであろう患者さんからの暴力に対しての病院からの職員への対応。患者さんの暴力・抵抗に応じた対応人数等。
長くなってしまいますが、経緯なども掲載しているのでこれを機にいろいろ考えていただけると幸いです。

看護師による暴行が原因?精神科に入院していた男性死亡

医療法人石郷岡病院(千葉市中央区)に入院していた精神科の男性患者=当時(36)=が看護師から受けた暴行が原因で死亡したとして、千葉県市原市に住む男性の父(68)が22日、県庁で記者会見を開き、男性が暴行を受けている場面とする画像を報道関係者に公開した。
精神科で暴行死?患者の父が画像を公開

父親と弁護士らの主張では、平成24年1月1日午後4時ごろ、同院の看護師2人が男性を着替えさせる際に、1人が体を押さえ、1人が足で男性の顔を踏みつけるなどして首の骨を折る重傷を負わせたとしている。男性は下半身がまひし、2日後に別の病院に搬送。後に自力呼吸ができなくなって寝たきりの状態になり、昨年4月28日に呼吸不全で死亡した。
精神科で暴行死?患者の父が画像を公開

容疑を否認

菅原容疑者は「黙秘権を行使する」と話し、田中容疑者は「業務上の行為と認識している」と容疑を否認している。
精神科病院の男性患者を傷害致死容疑 准看護師ら2人逮捕 千葉

食事の為布団に座っていた弘中さんを無理やり床に引き倒す
ズボンを履いてもらうため一人の准看護師が引中さんのの腹部に膝で押さえつけ弘中さんが苦しいため手を出す。(病院側は粗暴な患者で手で殴ったと主張。)
おむつ交換と食事を一緒に行うのは少し考えられません。衛生的にも人道的にも。精神病院ではそのようなことが行われているのでしょうか?
またおむつ交換も布団の上で行われていません。あれでは痛いです。
おむつ交換時引中さんが手を出したことに対して「原告は粗暴で手で准看護師を殴ったのである」と言われたそうです。私がこの動画を見る限り、若い方や女性に多い「恥ずかしいから…」という行為に見えます。スロー再生されていたりするので実際の所は解りませんが、殴りかかろうとする患者さんとは違うような気がします。
そしておむつ交換や入浴などデリケートな部分ですと、女性の患者さんの中には男性に抵抗のある方もいます。
どうしてもその日の出勤してるメンバーにより男性しか担当できない時は患者さんに説明し納得してもらいます。(意思疎通ができる場合)
そうでないときはほかの患者さんは男性が介助していてもその患者さんに関しては女性が行くようにします。
基本的に介助する場合には必ず患者さんに声かけをします。そして無理やり床に引き倒すようなことはしません。その辺をこの病院はどう教育しているのでしょうか?
そもそも粗暴だとわかっている患者さんにいくら男性でも2人は少ないような気がします。本当に粗暴だったのでしょうか?少なくともこの動画内では特に引中さんの行動に危険は感じられません。

ズボンを履かせようとした際引中さんが仰向けのまま両足をバタバタと動かし抵抗。
かがみこみズボンを両足に通そうとするがうまくいかない。やっと少しはけても引中さんが足全体を動かして抜いてしまうためうまくいかず職員がさらに力を込めると、おびえていたように胸の上に置いていた引中さんの手がやめてと言わんばかりに下方に伸びたため、職員が押さえ胸に戻す。
弘中さんの足が激しく動くため、職員の体が強い衝撃を受けたかのように後ろに移動。
~私的にはここまでは良くあることです。抵抗されてしまうと着替えが出来ません。話しても抵抗をやめない場合はやむを得なく動きを制限させてもらうときはあります。それにしても先ほども書いたように普段から粗暴であればいくら男性でも2人では少ない気がします。ここからが大問題です。~
おそらく動いた足が蹴ったようになったのでしょう。職員が、腹を立てた様子で突然立ち上がると、引中さんの頭部に近づき右足を激しく前に振る。頭部にあたったかどうかは職員の体に遮られているため不明。ただこの時引中さんの頭部が激しく動く。
更に右足が頭の上方にけりこまれ、衝撃で引中さんの髪がひどく乱れる。さらに右足を軸に頭部をまたぎながら、左足で顔面のあたりを踏みつける。
(病院側は、粗暴な患者で蹴りつけてきたと主張)

准看護師は足で弘中さんのふくらはぎを踏みつけながらズボンを履かせる。
途中から女性の看護師さんでしょうか?手伝いに入っています。
ただふくらはぎを踏んでなんてありえないし、この女性がもし看護師さんであるならばなぜ注意しなかったのでしょうか?この辺で病院の患者さんへの対応に対して違和感を感じます。
更に頭しか見えていなかった引中さんの顔が写っています。
通常鎖骨のあたりにつくほど前傾し、頭部が浮き上がっている状態であるならば、顔が天井に向いているこの段階で少しおかしいですね。
更に布団を敷いたのに引中さんに布団に寝てもらうための介助もしていません。
出ていく前に枕でしょうか?投げています。
ありえません…。
救急搬送後には顔面に挫創(打撲及び擦過傷)が目を中心に広がっていた。

暴行を受けた後、しばらくして立ち上がったことがビデオで確認できている。
苦しそうにかがむ場面や首を手で押さえて気にするような様子は映っているが、元日の夜も体は動いていた。
~この時はまだ違和感を覚えるのみで、麻痺には陥っていなかったようです~

暴行翌日の1月2日

寝ている弘中さんを強引にあおむけにする看護師たち。
すると、菅原容疑者が弘中さんの前髪をかき上げ、額を確認した。
ほかの看護師たちも弘中さんの異変に気づいたのか、心配そうに頭をさすり、様子をうかがう姿が映っていた。
千葉・精神科病院暴行 暴行翌日、医師がカルテに「著変なし」(フジテレビ系(FNN)) – Yahoo!ニュース

朝の時点では布団の中で足が動いています。
午前9時半過ぎ食事とおむつ交換をしている際に足の動きがぱたりと止まる。
この段階で決定的な何かがあったのでしょうか?
その後は足はだらりとして動かず、時折手が痙攣したように震える。顔は天井を向いている。

体勢を無理やり変えて着替えを行い、その際に、払いのけられた布団を、そのまま放置して部屋を出ていった。
千葉・精神科病院暴行 逮捕の准看護師ら、翌日もずさんな看護(フジテレビ系(FNN)) – Yahoo!ニュース

これもあり得ないです。布団からはみ出しているのであれば直します。また戻ってしまうのであれば仕方がないですが体に掛け布団は絶対にかけてから退室します。布団をかけずに退室したら大目玉です…。

看護師の話をもとに書かれた1月2日の記述には「1月2日。朝から両下肢動かさず。歩行不可に」と、記されていた。
しかし、この日、看護師たちは弘中さんの下着を交換すると、医師を呼ぶこともなく、弘中さんは放置されたままだった。
千葉・精神科病院暴行 暴行翌日、医師がカルテに「著変なし」(フジテレビ系(FNN)) – Yahoo!ニュース

朝の9時半におむつ交換に入ったのであれば、その後も何度もおむつ交換と食事をしているはずです。その段階で何故気が付くことができなかったのでしょうか?カンファレンスをしなかったのでしょうか?(後から調べたらおむつ交換は3回だったそうです。少なすぎます。)
状況は違いますが、夜勤時のおむつ交換時いつも動く方が動かないと念の為問題ないか確認します。おかしければ看護師に報告しすぐに確認。それで助かることも多々あります。いつもと違う?というのは私の経験上ポイントのような気がします。

ところがこの日、弘中さんの診察を行ったとされる医師がカルテを書いていた。
そこには「著変なし」と書かれていた。
千葉・精神科病院暴行 暴行翌日、医師がカルテに「著変なし」(フジテレビ系(FNN)) – Yahoo!ニュース

朝の段階では布団の中で動いているとのことなので、医師がいつ診察を行ったかですね。
そもそもきちんと診察を行ったのかの確認はとれませんし、回診の時どのようなところを見て著変なしとするかわかりませんので何とも言えませんが。
もし9時半の時点で看護師が医師に両下肢が動かない事を報告していればもう少し早い対処が出来たかもしれません。
と思ったのですが、さらに調べたら医師に報告しているようです。どのような診察をしたのでしょうか?

1月3日

弘中さんの異変に気づいて救急搬送したが、弘中さんは、首の骨が折れた影響で、寝たきりの状態が続き、その後、死亡した。
千葉・精神科病院暴行 逮捕の准看護師ら、翌日もずさんな看護(フジテレビ系(FNN)) – Yahoo!ニュース

父親のコメント

亡くなった男性の父親は、「もう人間の尊厳はありませんね。虐待行為です」と語った。額や目元などに痛々しく残る、内出血の痕。病院内で暴行を受け、息子が死亡したと訴える父親が、22日、会見を開いた。
【石郷岡病院 暴行死】父親が怒りの会見「息子は大粒の涙を出して亡くなりました…」=病院側は医療事故と主張

普段からよく病院に顔を出してくれるご家族は、多少の事は理解してくれています。
精神病院の為そこまで家族が入り込むことができなかったのでしょうか?たとえ精神病院であれ家族とのかかわり方を考えなくてはいけないかもしれません。(後から調べたところよく面会にいらしていたそうです。)
内出血に関してはすぐに家族に報告するべきですが、精神病院ではしないのでしょうか?

亡くなった男性の父親は、「息子は大粒の涙を出して亡くなりました。悔しさ、怒り、無念の思い。つらかったんだろう、苦しかったんだろうと思います」と語った。
【石郷岡病院 暴行死】父親が怒りの会見「息子は大粒の涙を出して亡くなりました…」=病院側は医療事故と主張

弘中さんの父親は「ここへいくまでに長い道のりがありました。朝(息子に報告)しました。『1歩進んだよ』と」と話した。
千葉・精神科病院暴行 准看護師の男2人を傷害致死容疑で逮捕

表に出てくれて本当に良かったと思います。

姉のコメント

死亡した男性の姉:「(病院側は、弟が)暴力的な患者だから、抑制のために押さえたという説明だった。考えられないです。これは医療行為でも何でもなく、虐待だと思います」
【千葉市】精神科病院「石郷岡病院」、看護師の暴行で患者死亡か=傷害致死事件で捜査

暴力的な患者だから…。というところは普段顔を出しているご家族であれば先ほども書いたように理解してくれます。ご両親の前ではおとなしかったのか、本当に暴力的だったのかは私には解りません。もしかしたらこういう行為があるために嫌で職員に対して暴力的になっている可能性も考えられます。だとすると…。
そしてけるなどの行為は間違いなく虐待だと思われます。

弘中 陽さんの姉は「弟は首が折れたまま、ずっと2日間、放置されていた。介護行為っていうのは、逸脱している。医療行為でもなく、看護行為でもない」と話した。
千葉・精神科病院暴行 日常的な虐待の可能性高まる

対応しているのは准看護師です。准看護師なのに変化を気づくことが出来なかったのです。
お姉さんのおっしゃることはもっともだと思います。

弘中 陽さんの姉は「こんな何時間にもわたって、布団からはみ出ちゃって、動かない弟の姿が映っているのに、誰も気にとめない。これって、放置ですよね」と話した。
千葉・精神科病院暴行 日常的な虐待の可能性高まる

放置というよりありえない事です。
精神病院では当たり前なのでしょうか?
多分この病院だからでしょう。個人の問題なら最初の動画の時に注意されています。

弘中 陽さんの姉は「何を診てたのかって、診察した様子もないのに、医師が入室した様子がないのに、診察したことになってるし。この病院では、こういう患者への扱いが、これが普通だったんじゃないのかなって、ちょっと感じますね」と話した。
千葉・精神科病院暴行 日常的な虐待の可能性高まる

病院のコメント

この事件は2012年2月、読売新聞の朝刊連載「医療ルネサンス」で取り上げた。石郷岡病院の院長は取材に対し、こう語った。
「当初、ご家族に自傷行為と説明したことは確かですが、ビデオには映っていなかった。原因は不明。職員が何かをする様子は確認しましたが、頭部を足で少し押さえる行動のように私には見えた。おむつ替えの後にも立ち上がる場面が映っている。首が折れていれば、そのような動作はできないと思う」
精神科病院准看護師が患者の頭を踏みつけ、首の骨を折る異常虐待の闇が明るみに!【後編】

病院の事実を隠蔽する体質…。どうにかしてほしいです。

損害賠償を求める訴訟を起こしていた。

遺族らは男性が存命中だった25年2月、同院に対し医療費や慰謝料など約1億3千万の損害賠償を求める訴訟を起こしている。遺族によると、訴訟で病院側は男性の顔付近を押さえたことを認めているが、医療行為だったとして、暴行したことは否定している。 取材に対し、同院側は「コメントを差し控える」としている。
精神科で暴行死?患者の父が画像を公開

男性は下半身がまひして暴行の2日後に別の病院に搬送された。後に自力呼吸ができなくなって寝たきりの状態になった。男性の親族は暴行の4日後に千葉県警に被害を申告していた。
精神科病院の男性患者を傷害致死容疑 准看護師ら2人逮捕 千葉

損害賠償。被害届。証拠もあるのであればどんどんやっていいと思います。
証拠がない場合医療裁判は厳しいものになります。
今回の場合はこの准看護師たちが悪いと思います。個人的にですが…。
ただいわれのないことで訴えられる看護師さんもいるそうです。そのため看護師さんは高い保険料を払って保険に入っていたりします。
その辺が難しいところです…。

二人とも元看守で、菅原容疑者は懲戒解雇されていた

千葉市中央区にある医療法人石郷岡(いしごうおか)病院の精神科に入院していた男性患者を暴行し、死亡させたとして、千葉県警千葉中央署は8日、傷害致死の疑いで同病院の准看護師、菅原巧(62)=同市若葉区加曽利町=と当時同病院に勤務していた准看護師、田中清(66)=同県市川市真間=の両容疑者を逮捕した。
精神科病院の男性患者を傷害致死容疑 准看護師ら2人逮捕 千葉

二人は元看守をしていて、菅原容疑者は懲戒解雇された。田中容疑者は菅原容疑者の紹介で病院へ就職したという。
懲戒解雇ということは何か問題行為を起こしていたのでしょうか?

平成24年1月1日午後4時ごろ、1人用の鍵付きの保護室に入院していた統合失調症の男性患者=死亡当時(36)=の着替えを介助しようとした際、暴れる男性の顔付近をひざで床に押しつけたり、足で蹴ったりする暴行を加えて頸椎骨折などの重傷を負わせ、26年4月28日にそのけがによる呼吸不全で死亡させたとしている。
精神科病院の男性患者を傷害致死容疑 准看護師ら2人逮捕 千葉

その後さらに調べていくと…

搬送先の医師の診断書には「顔面打撲」「挫創」
平成24年1月3日紹介入院。2月9日現在治癒していると記載

お姉さんが最初に医師から口頭で伝えられた死因は「低栄養」と「肺炎」
死亡診断書には、「呼吸不全」とあり、備考欄に「頚椎骨折」と書いてあった。

ただ警察が動いたということはこの准看護師たちの行為が原因と見たのでしょう。
胃瘻にされて経管栄養の量は少なかったようです。それも原因の一つかもしれません。

有名大学で報道関係の仕事を夢見る明るく活発な男性であった~事件に至るまでの経緯~

大学時代はテニスサークルに所属。

大学3年生の時に色々な悩みを抱え引きこもるように。
何も食べずがりがりに痩せていた。

心配した両親は実家に連れ帰り学校を休学しばらくは元気になった。
その後復学。実家からの遠距離通学が再び精神的消耗につながったのかほかの原因なのか夏には家族に相談せず大学に退学届を提出。
それと前後して鬱に。

近くの精神病院でパキシルを処方される。
2か月後向かいの家の引っ越し作業をしていた運送会社の男性をいきなり殴り軽症を負わせる。
自分で通報し警察へ。(引越しの音が煩いため)
両親に「寂しかったんだ」と…

『3未成年への投与』で先生は極力未成年には使用しない方がいい。
やむを得ない時は使うときもあるが、なるべく環境調整やカウンセリングなど、抗鬱剤以外の方法で改善を図りたい。
やむを得ず使用する際は比較的に穏やかに作用する他の薬の方がまだ安全だとおっしゃっています。

家族に伴われ病院へ。精神科医は質問後幻聴や妄想が確認できないのに統合失調症と診断。

症状が詳しく説明されています。

自宅で様子を見るようにとリスパダールを処方

服薬1日目。間もなく首がうなだれ朦朧状態になる。
慌てて病院へ電話すると「そのまま横にして寝かせてください」とだけ指示される。

服薬2日目。服用した直後、前日と同じ状態+チアノーゼが出る。病院へ問い合わせると「大量の水を飲ませてくださいと」だけ指示される。

これだけ副作用と思われる症状が出ているのに病院に来るように言わなかったのはなぜでしょう?不思議でなりません。

3日後。父親と散歩中に上半身が痙攣し苦しみだし呼吸困難に。
救急車で薬を処方された病院へ搬送。薬の血中濃度を下げる点滴。
この時点でも統合失調症との診断。
薬をプロピタンへ変更。
付随運動を抑える目的でアキネトンを処方

入院~1/3までは鍵のついた個室。
会話も普通、身の回りのこともきちんとでき両親の差し入れていたマンガや文庫本を読んで両親から見ると穏やかそうに見えた。ほぼ毎日面会へ行った。
正月明けに面会に行くと拘束されていた。病院からの説明は自殺する懸念があるため。3週間拘束されていた。
(意味不明なことを話し出すなど症状は悪化。)
別の向精神薬や抗不安剤などが追加

両親が面会に来たさい、拘束状態で病室の天井をうつろな表情で、会話もできず意識があるのかないのかさえもわからない状態だったそうです。
薬の影響でしょうか?

入院1か月半後、首の筋肉が硬直して前方に曲がり始める。
入院半年後、斜頸が進み顎が鎖骨のあたりについたままになる。
斜頸の治療のために大学病院へ転院。
筋肉の緊張を和らげるボトックス注射を首に討っても改善されず

入院している大学病院で精神科を受診。統合失調症の診断は変わらず。
次第に歩行困難、意識障害があらわれる。
精神科医から電気痙攣療法を薦められ、1クール受けたが効果なし。

電気ショックを境にかえって精神状態が悪化したと思い2クール目を進める医者に不信感を募らせ再び転院。

石郷岡病院にて誤診を指摘される。本当は発達障害であった。
もともとごく少量の薬に過敏に反応し、重い副作用が出やすい体質だったため、薬の処方はなくなり外来で様子をみることに。
この時には認知能力はひどく低下していた。

発達障害について母親は、特に問題を指摘されたことはない。今振り返ると性格的な傾向はあったと思う。友達は多く、学校で楽しくやっていると思っていた。

姉は母は教育にかなりうるさくヒステリックな一面も。私は母に嫌われて居場所がなくなりそうそうと家を飛び出した。
母は弟の事はかわいがっていたが、弟は母の言いなりになることに強いストレスを感じていた。

父親は引きこもりや衝動的行動の背景には本人の特性や私たちの対応の問題が少なくともあったと思う。
そこを変えようとせず、精神科にかかって薬を飲めばよくなると思い込んでしまった。浅はかだった。

私は素人ですが、お父さんのコメントに対して。
精神科にかかれば~。その思い込みはおかしくないような気がします。
問題は医者の方にあると。
本人・ご家族に対するカウンセリング不足というのでしょうか?どうやって改善していくかを相談しながら治療していくのが病院の役割だと私は思ているのでそれをしなかった病院にも責任はあるでしょう。
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頑張って友達と良好な関係を結んでいたが些細なきっかけで崩れることがある。無理を重ねて人間関係を築いてきた彼にとっては自分の存在を否定されたような計り知れないダメージだったのかもしれない。
両親が彼を実家に連れ戻した日、「僕はこのままでいいの?」「つらかったんだ」「寂しかったんだ」と声を震わせ泣いた。
「高校の時も人間関係が嫌で、登校したくない日がよくあった」と明かした。
母親はこんなにも神経の弱い子だったのかと驚き、励ましの言葉をかけたが、「何も言わず、ただ聞いてあげていればよかった」と今は悔やんでいる。

精神科を受診したとき母親はこの話を先生にしなかったのでしょうか?
診察する前に成育歴などを詳しく話す場所が病院にはなかったのでしょうか?
この文章を見ていると、成育歴を話す際にこのことを話していれば誤診をしていない可能性があったのでは?と素人ながらに思ってしまいます。
病院によっては成育歴などを詳しく聞かない所もあるので、そのような病院へ行ってしまったのかも。

診断が発達障害に変わり、薬が中止された後ももとには戻らなかった。

バッグにいろいろなものを詰めて「そうだ、大学行かなくちゃ」と出て行こうとする。大学時代の友人とのスナップ写真を眺めて「僕のまわりから人がいなくなっていく」とつぶやく。不意に外出して行方不明になり、深夜に東京の警察署に保護される。一人でトイレに行けなくなり、失禁パンツをつける。まるで別人になってしまった。

きれい好きだったのに、部屋を散らかしても平気になった。脈絡のない単語を並べて話し、会話が成立しないことが増えた。

2011年9月、居間で汚れた失禁パンツを替えようとしたため、父親が風呂場に連れて行こうとすると激しく抵抗した。その時、手が偶然父親の顔面にあたり、父親はあごの骨を負傷した。ユウキさんは倒れ込む父親の背中を心配そうにポンポンと叩き、その後、あぐらをかいて座り込んだ。

この偶発的な暴行で入院治療を薦められ、医療保護入院となった。
1週間ほど保護室で過ごし、拘束された状態で4人部屋へ移動。

入院後

10月初めに家族が面会に行くと、引中さんの目の周りに円形の青あざがあった。看護師は「体が硬直しているので風呂でちょっと」と答えた。

面会時ではなくあざを発見した段階でご家族へ病院側が説明、謝罪するべきだと思われます。
そしてその状況がわからない場合は原因などをカンファレンスします。そしてそこで上がった問題点に関しては、もし患者さん本人がぶつけて…。等であれば危ないところは保護する等で対応します。仮に職員側に問題があったと想定した場合には同じことが起こらないように細心の注意をしていきます。
少なくとも私が勤務していた病院・施設ではそうしていました。
ただ精神病院なので保護に関しては口に含むなど危険とみなされて出来ない事もあるのかもしれません。

1月3日病院から母親に体調が急変したため総合病院に救急搬送されたとの連絡。
この時には、首の前側の骨が折れて神経を損傷し、自発呼吸も困難な状態であった

搬送時、引中さんの顔面左側には額から目にかけて大きなあざがあった。病院は「おむつ替えの時にできた擦過傷(さっかしょう)」と家族に説明したが、姉が後日、親しい医師に負傷部位の写真を見せると「明らかな打撲傷」と指摘された。

私も不振に思った傷や痣などは、可能であれば他の病院の医師に診てもらうことは賛成です。
病院ってオープンにしない所もありますから…。

1月4日午後、不信感を募らせた母親と姉が病院を訪れ、院長に説明を求める。
病院側は、保護室の監視モニターのビデオ(1月1日午後の分)を早送りで再生しながら「何度も自傷行為をしており、そのために負傷したようです」と説明

1月1日の映像に自傷行為の場面はなく、代わりに、病院職員が引中さんの顔面を踏みつける様子が映っているのを姉が発見。その場で指摘したが、院長は何も答えなかった。

そのような報告を受けていて本当にそう思っていたのか?
ごまかそうとしていたのか?
この様子をすぐに見つけて指摘したのはすごいことだと思います。

参考にさせていただきました。

薬の副作用で体の自由が利かない状態に

彼の首は以前飲んでいた薬の副作用であごが鎖骨のあたりにつくほど前傾し、頭部が浮き上がっていた。そこを強く踏みつけられたらどうなるのか。
精神科病院准看護師が患者の頭を踏みつけ、首の骨を折る異常虐待の闇が明るみに!【前篇】

私が勤務していた病院でも頭部が浮き上がっている患者さんはいらっしゃいました。
その患者さんの場合、入浴・着替え・おむつ交換時は気を使っていました。

斜頸が続いても、首の骨が骨粗鬆症のようにスカスカになって弱くなることはない。しかし首の関節が固まってしまうため、衝撃を受けた時にその力が逃げず、一ヵ所に集中してしまう。通常より小さい力でも首の骨が折れることは考えられます
精神科病院准看護師が患者の頭を踏みつけ、首の骨を折る異常虐待の闇が明るみに!【後編】

これは初めて介護の仕事をした時看護師さんから注意するように指導されました。
このままでは苦しいと思われるので、頭が浮いたままにならないように枕を当てるように指導されていました。当て方も状態によりそれぞれです。カンファレンスをしながら決めていきます。
動画を見る限りそのような配慮もなかった様子…。

ご家族にうその説明

弘中さんは、暴行を受けた2日後に救急搬送されたが、その際、病院は家族に、弘中さんが自分でけがをしたと説明していたという。
千葉・精神科病院暴行 病院側は患者が自分でけがをしたと説明

県警は室内の観察モニターの映像解析や遺体の解剖などにより、2人の暴行が男性の死因になったと判断した。
精神科病院の男性患者を傷害致死容疑 准看護師ら2人逮捕 千葉

現場の声

ある精神科病院に勤務する看護師は明かす。「うちの病院の経営者は最近、口を開けば『患者の人権』『問題を起こすな』ばかり。逆に看護師が患者から暴行を受けても、経営者は知らんぷりなのです。これでは看護師のうっぷんはたまるばかりで、誰も見ていない所で患者なぜに暴力を加える看護師もいます」
精神科病院准看護師が患者の頭を踏みつけ、首の骨を折る異常虐待の闇が明るみに!【後編】

患者さんに対する暴力はもちろんいけません。
ただこの看護師さんのいうことはよくわかります。
患者さんが暴力を振るうのは仕方のないことなので、看護師や介護師のケアも必要だと思います。

問題を解決するには

精神科病院から陰湿な暴力をなくすには、風通しのよい組織運営が欠かせない。そこで毎朝、職員のほとんどが集まるミーティングを開き、受け持ち患者の状態や対応法などを詳細に報告し合っている民間精神科病院もある。その結果、組織の結束力が強まり、職員の問題行動の防止にもつながっているという。
精神科病院准看護師が患者の頭を踏みつけ、首の骨を折る異常虐待の闇が明るみに!【後編】

この病院の理事長は「患者の人権尊重と、患者の管理の両方を同時に求められる職員の負担は非常に重い。経営者として心掛けねばならないのは、職員を孤立させないこと。日々の仕事ぶりが上司や他のスタッフにしっかりと伝わり、きちんと評価される組織づくりが何より大切です」と話す。
精神科病院准看護師が患者の頭を踏みつけ、首の骨を折る異常虐待の闇が明るみに!【後編】

証拠があるのに動き出さない司法…

事件発生から3年が経過し、2015年7月8日、同県警はようやく准看護師2人を傷害致死容疑で逮捕した。暴行の一部始終を撮影したビデオ映像があったにもかかわらず、驚くほど司法の動きは鈍かったのだ。
精神科病院准看護師が患者の頭を踏みつけ、首の骨を折る異常虐待の闇が明るみに!【前篇】

局面を打開したのは、読売新聞医療部の佐藤光展記者だった。
同記者は、精神医療をテーマにした調査報道で高く評価される医療ジャーナリストで、いち早くこの問題を取り上げ、読売新聞紙面やネット連載で繰り返し、この事件を取り上げた。こうした地道な取り組みが実を結び、テレビ局が相次いでこのビデオを放映したことで、事件が社会問題化し、ようやく捜査が本格化した。
精神科病院准看護師が患者の頭を踏みつけ、首の骨を折る異常虐待の闇が明るみに!【前篇】

医療訴訟に関しては、専門的なものもある関係で勝訴はなかなか難しいと聞いたことがあります。
訴えたとしても、病院側は一生懸命隠すので今回マスコミが動いてくれたことは逮捕にかなり貢献したと思われます。
医療・介護行為と称した虐待は、真摯に看護・介護にかかわっている大多数の方も迷惑です。
今回のこの事件。准看護師だけでなく病院側にも責任を追及していってもらいたいです。
そして精神病院だけでなく介護の現場も。
残念ながら暴力を振るう人は確かにいます。
どんどんオープンにしていき問題点を洗い出し二度と同じような不幸が起こらないようになって欲しいです。

実際に表ざたにならないだけで患者への暴行はある

「ソウルの精神病院で暴行事件は起こりました。男性看護師が患者に近づき、いきなり蹴り倒すのです。患者は許しを請うのですが、それでも暴力行為を止めませんでした。周りの患者はまったく動揺していないので、日常的に行われていたと思われます」
韓国で横行する暴行 精神病院での暴行動画がまたしても流出 – ライブドアニュース

プレスTVによりますと、イギリス警察は、同国の病院で精神疾患の患者に対する性的暴行が50%増加していると報告しています。この報告によりますと、ここ3年間で、精神疾患の患者に対する性的暴行が同国の病院内で1600件以上も発生したということです。
イギリスで、精神病患者に対する性的暴行が急激に増加

ある精神病患者は警察に対して、「入院していた病院の責任者から、5ヶ月にわたって性的暴行を受けていた」と語っています。また、別の患者も、ある精神病院では、60回も病院の職員に性的暴行を受けたと報告しています。この事例を担当する関係者は、「およそ9割の性的暴行は報告されていない」としています。
イギリスで、精神病患者に対する性的暴行が急激に増加

精神病院および医療機関にかかわる事件のサイトです。

https://matome.naver.jp/odai/2143781649816730901
2015年07月26日