新しい粒子”ペンタクォーク”を発見!! 南部先生の訃報から一週間あまり。

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▼新粒子が発見された

5つの素粒子で作られる粒子「ペンタクォーク」の存在を確認したという研究成果が14日に、欧州原子核研究機構(CERN)により発表
南部先生、ペンタクォークが見つかりましたよ(福田 大展) | マイナビニュース

今回CERNは、大型ハドロン衝突型加速器「LHCb」を用いた大規模な実験結果から、5つのクォークで構成されるペンタクォーク粒子の存在を確認したと結論づけた。
【やじうまPC Watch】CERN、5つのクォークで構成される「ペンタクォーク」粒子を発見 – PC Watch

▼ペンタクォーク とは

古代、原子は物質の最小構成要素である素粒子と考えられていたが、実際には電子と原子核という内部構造を持ち、さらに原子核は陽子と中性子という内部構造を持つ。
【やじうまPC Watch】CERN、5つのクォークで構成される「ペンタクォーク」粒子を発見 – PC Watch

これら陽子と中性子も素粒子ではなく、3つのクォークで構成(バリオンと呼ばれる)されており、現在は、このクォークが素粒子だと考えられている。
【やじうまPC Watch】CERN、5つのクォークで構成される「ペンタクォーク」粒子を発見 – PC Watch

存在については、もともとマキシム・ポリャコフ(Maxim Polyakov)、ドミトリー・ディヤコノフ(Dmitri Diakonov)、ビクター・ペトロフ(Victor Petrov)らがロシアのペテルブルク核物理学研究所(PNPI)で1997年に仮説を発表していたが、懐疑的に思われていた。
ペンタクォーク – Wikipedia

クォークで構成される粒子としては、2つのクォークからなる中間子という粒子の存在が確認されているが、4つや5つのクォークで構成される粒子はまだ見つかっていない。
【やじうまPC Watch】CERN、5つのクォークで構成される「ペンタクォーク」粒子を発見 – PC Watch

そして今回発見されたのが、5つのクォークで構成される粒子ペンタクォークになります。

▼テトラクォーク(クォーク4つによるもの) は

テトラクォークについては高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)にある加速器KEKBを用いた国際共同のBelle実験で続々発見され,世界的に注目されるようになりました。
LHCでペンタクォークが発見されました! | 日経サイエンス

LHCb実験でもBelle実験で発見されたテトラクォークが再発見され,テトラクォークの実在は確実視されています。
LHCでペンタクォークが発見されました! | 日経サイエンス

ペンタクオーク粒子の発見はQCDの基礎となるもので、これからの実験と理論の研究と相俟って、非摂動QCD物理を大きく発展させる事が期待される。
レーザー電子光とクオーク核物理LEPS−BL33LEP−ペンタクオークへの道Laser Electron Photons and Quark Nuclear Physics

◆関連リンク

https://matome.naver.jp/odai/2143776524068697601
2015年10月08日