韓国MERS感染「日本の対策強化」は進んでいるの?

sun3355
お隣の韓国で死者や3次感染が確認された中東呼吸器症候群(MERS)ですが、これまでアジアでの感染例が少なく、日本でも警戒感が広がっています。MERSは潜伏期間が長いと2週間程あり症状が出る前に日本で発症することもあるという。MERS感染者が日本国内に入った場合に備えてどのような対策を進めているのか?

韓国の感染拡大MERSウイルス

2015年6月3日までに、感染者30人のうち2人が死亡し、感染疑いだけで398人にも上る事態になっている。隔離措置も1300人以上が受けていた。
韓国機、無消毒のまま名古屋で発着 「MERS感染」の心配はないのか : J-CASTニュース

MERSは、どのような病気?

MERSとは簡単に言うと感染症の一種で、重い肺炎などを引き起こす「MERSコロナウイルス」を持っています。
韓国 MERS感染で旅行も危険!日本のニュースで報道されないのはなぜ? | ゴルらぼ

MERSコロナウイルスは、12年前に中国などで感染が拡大し、800人近くが死亡した新型肺炎「SARS」の原因と同じ、コロナウイルスの仲間です。
MERSコロナウイルスはSARSと同じ仲間 NHKニュース

発症すると、どのような症状が出る?

感染しても軽症で済むケースも多いが、高齢者のほか、糖尿病や高血圧、心臓病などの持病がある人は重症化しやすい。
MERSとは  :日本経済新聞

発症すると、38度以上の高熱やせきなどから、急速に肺炎や呼吸困難などの状態に陥りやすく、激しい嘔吐おうと、下痢などの症状を示すこともある。
新型コロナウイルス…中東で流行、国内も警戒を

潜伏期間は2日~2週間ほどとされる。現時点で有効なワクチンや治療薬はない。糖尿病や腎不全などの持病がある人は、特に重症化しやすいことが分かっている。
新型コロナウイルス…中東で流行、国内も警戒を

感染率よりも心配しなければいけないのはMERSの致死率である。MERSの致死率は40~50%と高い。過去の例ではサウジアラビアで688人が感染、その内282人が死亡となっている。
MERSウィルスが韓国で感染拡大 12人に感染し127人が隔離状態 致死率は4~5割 – DMMニュース

ラクダからヒトに感染するが、ヒトからヒトにも感染する

MERSとは、中東のヨルダン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦から発生が見られたことから、中東呼吸器症候群と命名されました。
中東呼吸器症候群(MERS)の原因と症状 (All About) – Yahoo!ニュース

MERSの感染源は中東のヒトコブラクダで、このラクダのミルクを飲むなどして感染が広がったとみられており、2012年に初めて確認された。
この夏感染注意!「MERS」「デング出血熱」―蚊が媒介して重症化すると死亡 : J-CASTテレビウォッチ

海外旅行に行く市民などに対して、ウイルスの感染源となる恐れがあるラクダなどの動物に接触しないよう呼びかけている。
韓国でMERS感染者を発見 香港がラクダへの接触をしないよう呼びかけ – ライブドアニュース

飛沫を通じて、ウイルス感染し発症

インフルエンザのように人から人に次々に感染することはないが、つばやせきによる飛沫(ひまつ)でも感染が広がる。
<MERS>人同士の感染懸念「日本でも対策必要」

韓国は何故、感染者数が多いだろうか?

予防対策が不十分だった

最初の患者から感染した人物を介してさらに感染が広がる「3次感染者」も発生している。
アゼアスやエアーテックが連日の急騰、韓国でのMERS感染拡大で物色続く | 個別株 – 株探ニュース

韓国では、診断の遅れや、院内感染を防ぐ対策が徹底しておらず感染が広がった。
厚労省がMERS対策徹底求める NHKニュース

厚生労働省の調べでは、予防対策が不十分な医療機関などで患者から医療従事者や他の患者など濃厚に接触するケースで感染(2次感染)した。
MERS感染、韓国で2人死亡 韓国政府が対策立案へ  :日本経済新聞

30代半ばの医師が、中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)の2次感染者の診察を行っていた救急治療室で3次感染したことが分かった。
Chosun Online | 朝鮮日報

日本にもMERSウイルスが侵入する可能性は?

韓国で中東呼吸器症候群(MERS)の感染が拡大し、日本にウイルスが入ってくる懸念が広がっている。

専門家は、人から人へ容易に感染が広がるウイルスの変異は起きていないとみており、韓国での拡大の封じ込めは可能と指摘する。
<MERS>「韓国、封じ込め可能」専門家の見方 – エキサイトニュース

一方、韓国からに限らずウイルスが国内に入ってくる可能性はあり、検査・診断態勢の再確認や医療機関での患者の渡航歴の把握など、対策の徹底を呼びかける。
<MERS>「韓国、封じ込め可能」専門家の見方 – エキサイトニュース

またMERSの潜伏期間は10日前後とみられ、発症前に国内へ入り、その後に発症したとしても症状が軽く、病院等にかからなければ、発見は遅れる。
致死率4割…韓国のMERS拡大は他人事ではない 日本の対策は – ライブドアニュース

日本の対策は進んでいるの?

2次感染を防ぐ取り組み

厚生労働省は今年1月、MERSを早急な届け出が必要な「2類感染症」に位置づけた。
<MERS>人同士の感染懸念「日本でも対策必要」 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース

病原性や症状の重さから感染した場合には入院が勧告される「二類感染症」。

院内感染対策の徹底や、MERSの感染が疑われる患者の保健所への迅速な情報提供について、自治体を通じて医療機関へ協力を依頼した。
MERS、ラクダと接触なしでも情報提供を- 厚労省、医療機関に依頼 | 医療介護CBニュース

全国の自治体と検疫所に出した通知では、空港などの検疫所や医療機関で、症状が出てから14日以内に感染が疑われる患者と接触するなどしていた人を確認した場合は、直ちに指定の医療機関に搬送するほか検査を行うよう求めています。
MERS 中東滞在者以外も対策強化を通知 NHKニュース

中東滞在者以外も対策強化

厚生労働省は、主に感染が広がっている中東以外の地域に滞在した人についても感染が疑われる場合は指定した医療機関に搬送するなど対策を強化するよう全国の自治体と検疫所に求めました。
MERS 中東滞在者以外も対策強化を通知 NHKニュース

関空は既にMERS用の検査試薬も準備済みで、担当者は「可能な限り水際で感染者を発見するのがわれわれの役割。そのための検査態勢は整っている」と強調する。
【MERS感染】周辺国に警戒感 韓国の初動に不満も : 47トピックス – 47NEWS(よんななニュース)

成田空港での対応も同様だ。検疫所の担当者は「今回の韓国のケースを受けて、特段対応を強化することはない。従来の検疫態勢を継続していくだけだ」と冷静に話した。
【MERS感染】周辺国に警戒感 韓国の初動に不満も : 47トピックス – 47NEWS(よんななニュース)

https://matome.naver.jp/odai/2143340365789979801
2015年06月04日