【ミニマリスト必見】『100個チャレンジ』をまとめた

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100個チャレンジ
著者のブルーノは、自宅の大量の所持品を棚おろしして、1年間100個の持ち物だけで暮らす『100個チャレンジ』を開始する。『100個チャレンジ』を通して感じたことを中心に、紹介している。

第1章 私はモノの奴隷だった

著者は、ある日家中がモノで溢れかえっていることに気づき愕然とする。モノが家中に氾濫しているのに、ブログでは日々、消費主義から脱却するように諭していた。

家のモノの片付けによる時間の浪費だけでなく、モノの奴隷になることによって時間をもうばわれている。

特に、所有すること以外に役割のないものばかりになっていた。お金によって得る満足ではなくて、心から得られる充実感を求めようと決める。

そして、この日『100個チャレンジ』をする決意をする。

第2章 消費というエンドレスゲーム

モノのせいで、人生の喜びを心から味わえないこともある。娘のダンス発表会で、一眼レフのカメラで娘を撮った。写真はうまくとれたが、娘が踊っていたその瞬間については何も覚えていない。モノは、人生を豊かにしてくれるどころか、一瞬一瞬を思い切り生きる邪魔をする。

『100個チャレンジ』は消費社会への抵抗の象徴である。

第3章 チャレンジのための8つのルール

ルール
①チャレンジは自分だけがする。誰にも強要しない。
②私物を定義する。共有物は数えない。
③本について:本棚をひとつとして数える。
④電子媒体は、数にいれない。(写真、音楽、ビデオなど)
⑤まとまりのものはひとつ:下着、靴や靴下は、全部でひとつ。
⑥道具。(実用的なものは数にいれず、実用的ではないものは手放す)
⑦ギフト(1週間以内に処遇を決める。)
⑧新しいものを買うときは、買い替える。

第4章 改革は、まず家庭から

100個チャレンジの本来の目的は、消費者としての自分の姿勢を懲らしめることであり、100個チャレンジをしている自分に狂酔することや何か自分が偉大なことをしていると思い込むのは稚拙な考えであった。

シンプルな生活というのは、孤立した生活ではない。逃げださなければならないわけでもない。反対に今いる場所を満足する場所へ変える。モノから自由になることは、すべてを捨て去り逃げることではなくて、今いる場所を変えることであると気づいた。

第5章 モノと過去との決別

明日をよりよくしていく生き方はできる。しかし、時間を遡って過去は変えられない。過去の『あのとき』にあるべきだった何かを『今』買っても、不完全な人生は変えられない。

私たちは、自分達のせいで起こった不都合な状況を修復する上でモノの力に絶大な信頼をおいている。

第6章 最後まで捨てきれなかったモノ

特にむずかしかったのは、腕のいい木工職人になりたいという夢を捨てること。つまり、『木工職人にしてくれるかもしれない』木工道具の処分が一番つらかった。

何かを極めたいと思う。何かを極めれば心の充足と平安が訪れると思っていた。多くの人がそうであるように、いろんなことが器用にできるが、一つに秀でているわけではなかった。そして、何かを極めるつもりになる道具が欲しいのだ。

第7章 100個チャレンジ、スタート

最高の品質を追い求めるのではなく、最高のブランドを求めている。価値のあるものを求めるのではなく、価値を高めてくれるものを求める。

(100個チャレンジのリスト)
1聖書
2聖書祈りの言葉の本つき
3祖父から受け継がれた聖書
4結婚指輪
5本棚(本一式)
6手帳
7シャープペン
8ボールペン
9財布
10サングラス
11腕時計
12iMac
13Macbook Pro
14プリンター
15ハードディスクドライブ
16コンピューター用マイク
17携帯電話
18ヘッドフォン
19カメラ
20カメラ用のSDカード
21仕事用の机
22仕事用の椅子
23デスクランプ
24ファイルキャビネット
25サイドテーブル
26車
27『プラネットアース』のDVD
28歯ブラシ
29カミソリ
30旅行、仕事用バックパック
31スーツバック
32スーツケース
33アウトドア用バックパック
34テント
35寝袋
36スリーピングマット1
37スリーピングマット2
38アウトドア用ストーブ
39アウトドア用調理器具
40先割れスプーン
41ヘッドランプ
42ポケットナイフ
43ロッククライミング用の壁
44登山用の靴
45アウトドア用ウエストポーチ
46手袋
47ウールの帽子
48レインジャケット
49レインパンツ
50サーマルシャツ

51サーマルパンツ
52スポーツ用機能性シャツ1
53スポーツ用機能性シャツ2
54ランニング用の短パン
55ランニングシューズ
56洋服シュウノウケース
57Tシャツ1
58Tシャツ2
59Tシャツ3
60Tシャツ4
61Tシャツ5
62Tシャツ6
63Tシャツ7
64サーフパンツ
65短パン
66パジャマズボン
67フリースジャケット
68スーツジャケット
69スーツパンツ
70ネクタイ
71ワイシャツ
72ワイシャツ
73仕事用のカジュアルパンツ1
74仕事用のカジュアルパンツ2
75スウェットシャツ
76ジーンズ1
77ジーンズ2
78ジーンズ3
79ボタンダウンシャツ(長袖)1
80ボタンダウンシャツ(長袖)2
81ボタンダウンシャツ(長袖)3
82ボタンダウンシャツ1
83ボタンダウンシャツ2
84ボタンダウンシャツ3
85ボタンダウンシャツ4
86ボタンダウンシャツ5
87カジュアルベルト
88カジュアルシューズ
89サンダル
90下着(パンツ)
91下着(シャツ)
92ソックス
93名刺
94『ニード』誌の定期購読
95『バックパッカー』誌の定期購読
96油絵の自画像

第8章 単純に割りきれないモノ

100個チャレンジを考えついたとき、それを現実的なプロジェクトにする方法について考えた。結果、このプロジェクトを『不完全なもの』にしなくてはならないと、決めた。100個チャレンジはそれほど、きっちりしたものではないし、厳密さを目指してない。

ライフスタイルをひとつだけ選ばなければならないとしたら、私はシンプルな生活を選ぶだろう。しかし、私たちの生活は、ひとつのルールに従って生きるには複雑だ。いつでもひとつの型だけには当てはめられない、もっと微妙なものだ。

第9章 どうしても残さなければならないモノ

100個のリストの4分の1がアウトドア用品だった理由は、幼い日に見たアウトドアでの風景と、その時に感じた衝動だと思う。広い世界の冒険を夢見ていた。

身を守るための装備は必要なので、それ自体悪いことではない。しかし、消費主義はここでもまた必要以上に買わせようと、完璧さを追究したアウトドア用品で誘惑してくる。

所有物の2%はまったく使わず、14%を毎日使っていた。ほとんど毎日、14個のモノだけで暮らせるという発見であった。

(1回も使ってないもの)
・祖父から受け継がれた聖書
・ネクタイ

(いつも身に付けてるもの)
・下着(パンツ)
・下着(シャツ)
・茶色の靴
・ソックス
・シャツ
・ズボン
・茶色のベルト
・結婚指輪
・腕時計
・サイフ
・手帳
・シャープペン
・サングラス
・携帯電話

第10章 周りの反応

世界は、アドバイス好きの人間で溢れている。かなりの数のアドバイス人間が、100個チャレンジに反応を示してきた。こういったアドバイスに対応するのも、ひとつの挑戦だった。

第11章 賢いお金の使い方

『もし誰もが100個チャレンジを実践したら、世界経済が、破綻するのではないか』という質問が多かった。

100個チャレンジのコンセプトは『私たちのお金と才能を上手に使えば、経済にとって必ずプラスになる』ということ。

第12章 心が穏やかになった日

人生で最も素晴らしい日のひとつであった日、必要だったのは最低限のアイテムだった。20個の所有物のみだった。

人々はモノが『完全な何か』に、変えてくれると信じこんでいる。しかるべきブランドを着れば夕日がもっと美しく見えるかのように。愛ではなくモノで人との絆が深められ、人生の成功が所有物で測れるかのように。

第13章 何があれば満たされるというのか?

消費の束縛から解放されると、本当に必要な人生を楽しむための余裕が、物理的にも精神的にも生まれた。

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https://matome.naver.jp/odai/2143182257404203201
2015年11月23日