事の発端
野々村氏の政務活動費に関する不正が大きく報道された事で、政務活動費に対する市民の関心が高まりました。野々村氏が不正に計上した項目の中には市川市で問題になっている「切手の大量購入」も含まれていました。
住民監査請求
政務活動費への市民の関心が高まるなか、市川市においても一部の会派が切手を大量購入している事を発見した市民が、本当に切手が郵送に使われていたのかを確認するために住民監査請求
住民監査請求をした市民の方のブログ。この方は今度の市川市議選挙に立候補されたようです。
同ブログより切手を購入した会派とその額のまとめ。記事では切手大量購入の何が問題なのかも解説されています。
内容抜粋
・切手を大量購入していても、全てが政務活動等に使用されているならば不適切な支出ではない。
・切手を購入していた会派に確認すると、切手は全て適正に使用したと説明があった。
・また、切手を利用する利点についても一応の説明があった。
・これらの説明に関してそれに反する事実が確認できなかったので不正があったとは判断できない
監査の限界…100条委員会による調査へ
監査結果の内容は切手の使い道について、疑惑のある会派の言い分を鵜呑みにするような形になっていました。これは法的な調査権を持たない監査委員による調査の限界だったようです。
結果監査請求は棄却されましたが、この問題を重くみた市議の動議で調査権限を持つ100条委員会が設置…されるはずだったのですが、事態はここから思わぬ展開を見せます。
この時の会議の様子は市川市公式ホームページの会議録から閲覧できます。
2014年12月議会、8日目9日目に不正疑惑に関して一般質問をしている議員がいます。
質問を行ったのは、かいづ勉議員、宮田かつみ議員、佐藤幸則議員、中山幸紀議員、湯浅止子議員、越川雅史議員の6名
正副議長が議会をバックレ。100条委員会は設置されぬまま流会
100条委員会が設置されることを恐れた岩井清郎議長と松永鉄兵副議長が採決の場に姿を現さず、そのまま議会は流会。二人は疑惑のある会派に所属していました。
100条委員会の動議を提出した議員のブログ。
2つの100条委員会 疑惑をかけられた会派が逆ギレ
疑惑をかけられた会派の議員たちが逆ギレ。追求する立場の議員たちに対して、お前らも不正してるんじゃないのか?と逆に100条委員会を設置し返し、同時に2つの100条委員会がお互いをディスり合う異例の事態へ。これを受けた市長の判断により疑惑は外部の公認会計士による監査に委ねられることに…
この議会の様子はまだ市川市HPの会議録に公開されていませんが、中継動画の録画を閲覧することができます。
リンク先、音の出るサイトです。ご注意下さい。左側の市川市議会中継から平成26年12月臨時会を選択。
上のサイトより、やり返しの形で発議された100条委員会設置についての討論の様子。一人反対する松井議員の正論は一見の価値あり
外部監査の結果全ての会派に不適正支出 その総額は二千万超
全ての議員、全ての会派を対象にした外部監査の結果、監査対象になった14会派全てで議会の運用ルールに反した支出が行われていました。その総額は少なくとも2134万円。ただしそれら全てが直ちに不正支出とされるものではなく、返還等の対応は議員達自身に委ねられることに…。
市川市の公式ホームページに掲載されている外部監査の結果(pdf)
選挙直前の全員協議会 大半の会派が不適正支出を自主返納へ
結局切手は本当に使用されたのか…?
一連の顛末により不適正に支出されていた政務活動費の大半が返納される事になりました。しかし公認会計士による外部監査には900万円もの血税が使われたという事です。返せばそれでいいのかという問題もあります。そしてなにより事の発端であった切手の大量購入について、その切手が本当に適切に使われたのか解明されないまま選挙戦に突入。疑惑の議員達はこの件についてだんまりのまま、何事もなかったかのように選挙活動に勤しんでいます。
切手が実際に使用されたかどうかを考える上で興味深いエントリーです。記事のリンク先にある「市川市議アンケート調査の回収率の異常さについて」の記事と合わせると疑惑は深まります。
最後に切手を大量購入していた不正疑惑の会派とその所属議員。疑惑を追及していた議員をまとめておきたいと思います。以下参考URL
疑惑の会派、議員のまとめ
会派みらい (金子正 田中幸太郎 並木まき 荒木詩郎 岩井清郎 寒川一郎)
会派緑風会 (松永鉄兵)
※緑風会について、市川市のホームページでは松永修巳 松永鉄兵 稲葉健二 竹内清海の4議員の名前がありますが、この緑風会は緑風会第1と緑風会第2に分かれており、疑惑があったのは松永、竹内議員による緑風会第1。そして上の参考URLにある湯浅止子議員のエントリーの内容を信じるならば、竹内議員は切手の購入を一切していないそうです。そのためここでは松永議員の名前だけを挙げています。
会派ボランティア (鈴木啓一)
会派自由クラブ (青山博一 小泉文人)
疑惑の議員が所属していた緑風会、自由クラブは12月の臨時会、発議44号(仕返し100条委員会)の討論の様子を見るかぎり、身内を守り疑惑をうやむやにするように動いていた印象があります。また公明党も日和見的に態度をはっきりさせず、不正疑惑をうやむやにしようという動きに加担しました。市議会議員選挙の投票先を考える上ではこれらの会派の態度についても心に留めておく必要がありそうです。
疑惑を追及していた議員まとめ
会派自由民主党 (佐藤幸則 中山幸紀 宮田かつみ かいづ勉)
会派市民ネット (増田好秀 越川雅史 秋本のり子 湯浅止子)
会派民主連合社民(石原よしのり かつまた竜大 佐藤義一)
会派日本共産党 (高坂進 清水みな子 桜井雅人 金子貞作 谷藤利子)
会派行徳自民党 (松井努)
会派闘う改革の会(石崎ひでゆき)
最後に
今度の市川市議会議員選挙では、私たち有権者一人一人の一票に大きな責任が問われていると思います。これらの疑惑に対してどういう態度を示すのか。そのためにはどの候補を応援したらいいのか。このまとめがそれらを考える一助になれば幸いです。

