世界の軍事バランスが変わる!?ロシア軍の新世代戦車T-14「アルマータ」が今年から配備!!

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2015年に配備が始まるロシア軍の新世代戦車T-14「アルマータ」。車体スペックや目撃写真を紹介。

新世代戦車T-14「アルマータ」とは

「アルマータ(時にアルマタ)」は重量級のキャタピラー共通戦闘プラットフォームで、これを基に次世代新型戦車のシリーズが生産される。また、これを土台として、様々なタイプの軍用車も造られる予定になっている。ただ、その性能や外観については今も秘密指定が解除されない。
アルマータプラットフォーム計画により設計、製造された新型戦車がT-14である。

「アルマータ」の意味とは

上記にもあるように、アルマータ(Armata Universal Combat Platform、アルマータ共通戦闘プラットフォーム)は統合重戦場プラットフォームの将来的なファミリーの名前。
アルマータプラットフォームは、同一の車体を基本とする同じコードネームの下、主力戦車や、重歩兵戦闘車、装甲回収車、重装甲兵員輸送車、戦車補助車両、また幾種類かの自走砲などの基礎機材になることを意図している。
「アルマータ」は、ギリシア語の”arma”(άρμα)の複数形、兵器を意味する単語から指名されている。またこの語は古いロシア語で14世紀の銃を意味している。

開発から配備までの流れ

2009年以降、アルマータ戦闘プラットフォームはニジニ・タギルにあるウラルヴァゴンザヴォート社のもと、設計と開発が行われていた。

アルマータ戦闘プラットフォームに基づいて作られた重戦闘車輌の試作車は、2013年11月、ニジニ・タギルで開かれたロシア兵器展示会にて公開された。

2014年11月、152mm 2S35自走砲タイプの走行試験が行われた。

2015年に配備される最初の24両は2種類の異なる型式であり、2015年のモスクワ戦勝日パレードで一般に公開されることが期待され、同年中に32両の生産バッチがロシア陸軍部隊に配備されると推測される。

国による試験は2016年開始が予定され、同年終わりまで続行される。ロシアのメディアでは、2015年もしくは2016年に量産配備が始まるだろうと前もって報じている。

総計2,300両の主力戦車が2020年までに配備されると期待されており、ロシア軍戦車部隊の70%を近代化する。ウラルヴァゴンザヴォート社の工場では、T-14戦車を年間約500台出荷することが予測されている。

T-14および「アルマータ」型の性能

ロシアのYuri Kovalenko中将は、アルマータ戦闘プラットフォームが、数量生産されたに留まったT-95戦車の多くの成果を利用していると発言した。主力戦車型では弾薬区画が乗員から分離され、運用上の安全性を増した一方、エンジンの出力増強が予定され、装甲、主砲及び自動装填装置が改良される。

T-95(オブイェークト195)
2010年4月9日にロシア国防省国防次官であるポポフキン上級大将は、オブイェークト195について、主に予算面の問題から開発計画を断念すると発表した。

先行の報道に拠れば、T-14と呼ばれる新型戦車は、開発停止となった「オブジェクト195」またはT-95よりも急進性や野心を減らしている。この車両は重量を減らしており、これによってもっと野心的であった前作と比べ、より軽快で生産しやすくなることが予想される。加えてT-14の姉妹車両にあたる「クルガンツェフ-25(ru)」装軌装甲車両は新型のアルマータ戦車に高水準の共有性を与える。このクルガンツェフ-25は諸種のモデルに変化でき、段階的にBMPやBMD、MT-LB、そして他の型式の装軌装甲プラットフォームを代替する。クルガンツェフ-25はモジュラー装甲の装備が予定され、これは特定の脅威のためにアップグレードされ得る。また1門の2A42 30mm機関砲(en)、および4基のコーネット-EM(en)対戦車ミサイル発射器を装備するとされる。

クルガンツェフ-25 (Курганец-25)
乗員は3人+8人と推測されている。

この戦車は、遠隔操作される無人砲塔を装備するものとされている。これは隔離された区画に位置する搭乗員によって、デジタルに操作される。こうしたことは、最終的には完全にロボット化された車輌の開発へと至るものと信じられている。
アルマータ・プラットフォームによる車輌は、第5世代ジェット戦闘機のスホーイ T-50で確立されたレーダーや他の技術品を搭載するものとされる。これらには AESAレーダーに基づくKaバンド・レーダー(26.5-40GHz)が含まれる。

スホーイ T-50
未配備の新型戦闘機の技術も搭載予定とはすごい!
アルマータは44S-SV-SHと呼ばれる、Steel Scientific Research Institute enterpriseの開発した新型の軽量装甲を用いるとされる。この装甲は極度の低温下でも性能が劣化しないという特徴があり、ロシア軍の北極に対する関心を示している。

ロシア軍が北極に侵攻する日も近い?

アルマータ戦車には、遠隔兵器ステーション式の砲塔、そして自動操縦装置と搭乗員を保護する装甲化されたカプセルを装備するものとされる。本車は外部に搭載された125mm砲を持ち、携行弾数は32発である。戦車の弾薬に加え、主砲からは新型のレーザー誘導ミサイルが発射可能であり、タンデム式対戦車弾頭を持つ射程5,000mのものが製造予定である。副兵装は1門の30m機関砲と1挺の12.7mm機銃で構成されると予測される。

重量57t(主力戦車の場合)
要員数2名、または3名
エンジン A-85-3A ディーゼル機関
1,500馬力、通常時は1,200馬力
変速機8速オートマチック
速度65-75キロメートル毎時 (−6.2 mph)

ロシアでは「アルマータ」型の目撃情報も

Lenta.ru@lentaruofficial

В сети появилось первое видео танка Т-14 «Армата»: bit.ly/1xeoWaA pic.twitter.com/aernYrNX6B
転輪が片側7つあり、既存のロシア戦車と異なります。

Военные Фото@RuPhotoMilitary

Продолжение банкета. #Армата. pic.twitter.com/XQwzexQR3X
こちらも転輪が片側7つ、「アルマータ」型であると思われます。
Появилось фото новейших БМП «Курганец-25», сделанное на репетиции парада Победы в Подмосковье. lenta.ru/news/2015/03/2… pic.twitter.com/uzQzy6Tjj4
クルガンツェフ-25らしき車両。容積の大きな車体と後部に配置された砲塔が特徴的です。
http://www.youtube.com/watch?v=PJeFlKEF1V0
最新の情報では主力戦車史上最も強大な火砲を搭載する可能性との報道

「アルマタ」はリモートウェポンシステムを搭載し、砲塔には125ミリ口径2A82-1M式スムーズボア砲を採用。この火砲は世界一と言われるドイツ「レオパルト2」の120ミリ口径スムーズボア砲より優れており、2A82-1M式スムーズボア砲の射撃精度は15!20%高く、射撃密集度は1.7倍高い。ロシアメディアによると、「アルマタ」は特別に開発された152ミリ口径砲を搭載し、主力戦車史上最も強大な火砲になる可能性がある。
露最新主力戦車「アルマタ」 史上最強の火砲を装備_中国網_日本語

4月26日、戦勝記念日軍事パレードのリハーサルで公開されたもの。砲塔部分はリハーサルのためカバーで覆われている。
戦勝記念日軍事パレードでのT-14
ついに公開されました。
機銃も無人化され、いよいよ戦車の無人化が近くなってきたように思えます。
こちらはBMPバリエーション。

ちょこちょこ引用させていただきました。

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https://matome.naver.jp/odai/2142949943569713701
2015年05月07日