【図鑑】 ジブリ作品の登場人物 一覧 全154キャラクター (画像、声優、特徴など)

ずかんづくり
ジブリ作品の登場人物全154キャラクターの画像、声優、特徴などについてまとめました。

天空の城ラピュタ

パズー (Pazu)
声 – 田中真弓/ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク
本作の主人公。スラッグ渓谷の鉱山で働く見習い機械工で、明るく元気いっぱいで正義感と行動力あふれる10代前半の少年。ラピュタの発見に関して詐欺師の汚名を着せられたまま死んだ父のため、自作の飛行機(オーニソプター)でラピュタの実在を証明することを夢見る。
シータと出会ったことで、飛行石を狙っていたドーラ一家に入り、ラピュタを巡る冒険の旅へと出る。体は頑丈で、視力も良い。日の出と共にトランペットで『ハトと少年(スラッグ渓谷の朝)』を演奏し、飼っている鳩に餌をやるのが日課。ドーラ一家に迎え入れられた際に、その鳩達を全て逃がしている。
シータ (Princess Sheeta) / リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ
声 – 横沢啓子/アンナ・パキン
本作のヒロインにして、もう一人の主人公。はるか北方にあるゴンドアの谷に住んでいる。ラピュタを狙うムスカの特務機関に拉致され、飛行船で運ばれているところ、ドーラ一家の襲撃に遭い、逃げ出そうとして飛行船から転落、パズーに匿われることになる。
10代前半。長い黒髪を二本の三つ編みおさげにし、先祖秘伝の飛行石のペンダントを首から提げている。実はラピュタ王家の末裔で、トエル・ウル・ラピュタとは「真のラピュタ王」を意味する先祖から受け継いだ秘密の本名。山育ちで、視力は良い。彼女も天涯孤独であり、両親や祖母の残した畑やヤクを飼って生活していた。
家事全般が得意。

空中海賊「ドーラ一家」

マ=ドーラ
声 – 初井言榮/クロリス・リーチマン
空中海賊「ドーラ一家」の女頭領にして、タイガーモス号の船長。50代。頭脳明晰かつ決断力に富み、三人の息子や子分たち以上の健脚で、「女は度胸だ」と危険にも果敢に飛び込む胆力の持ち主。当初は高価と踏んだ飛行石のみを追い求めていたが、パズーの証言や政府の動きからラピュタ実在を確信し、軍に先んじてラピュタの財宝を手に入れることを目論む。飛行石を稼働させる鍵となるシータと、彼女を助けたパズーを追い回すが、後に2人をタイガーモス号に仲間として受け入れ、よき理解者となる。亡き夫は天才的な発明家だったらしく、現在海賊内で使われている道具の殆どは夫の遺品。
シャルル (Charles)
声 – 神山卓三/マイケル・マクシェーン
ドーラの長男で、30代。豊かな髭をたくわえた大男で、ダッフィーと力比べを繰り広げた。胸筋を膨らませてシャツの前を吹き飛ばすことができる。プディングが好き。
ルイ (Louis)
声 – 安原義人/マンディ・パティンキン
ドーラの次男で、20代。ちょび髭を生やしている。ドーラ一家の中で真っ先にシータに惚れた。ミンス・ミートパイが好き。
アンリ (Henri)
声 – 亀山助清/アンディ・ディック
ドーラの三男で、20代。タイガーモス号の操縦を務めており、あまり表に出ない。帽子を被っていると目が隠れる。三兄弟の中で唯一髭が無く、頬にそばかすがある。シータに好物をリクエストする際、迷った末「なんでも食う!」と言った。
兄弟の名前の由来はフランス王から。三人とも母親ドーラには頭が上がらないマザコンでもある。
ハラ・モトロ
声 – 槐柳二
タイガーモス号のベテラン技師。通称じっちゃん。ドーラからは「クソジジイ」呼ばわりされることも。ドーラの父の代からいる部下。船内では唯一ドーラと対等な口が聞ける人物でもあり、信頼は厚い。助手を欲しがっている所にあてがわれたパズーを可愛がっている。
EDでは「老技師」とクレジットされている。

政府・軍の関係者

ムスカ (Colonel Muska) / ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ
声 – 寺田農/マーク・ハミル
政府から派遣された特務機関の指揮官で、大佐。また、軍隊や特務機関の制式銃らしき中折れ式リボルバー拳銃を愛用している[7]。表向きは慇懃な口調で紳士的に振舞うが、目的の為には手段を選ばず、部下や味方も次々と見捨てて行動する冷血漢である。ラピュタの存在を知ってから城の持つ強大な力に魅せられ、新たな王としてラピュタに君臨し、地上を支配しようと企む恐るべき野心家である。
モウロ将軍
声 – 永井一郎/ジム・カミングス
ラピュタ探索の指揮をとる軍人。小説によると、ティディス要塞の司令官で中将。行政管轄権も持っている(※要塞そのものが僻地にあるため、現状に不満を抱いている)が、無線通信をドーラに傍受されて飛行客船を襲われたり、ムスカに主導権を奪われたりした。作戦行動時は自ら先頭に立って突き進むタイプで、部下からの信頼はそれなりに厚い様子。また、諜報機関に属し、政府の密命を盾に作戦に介入するムスカを快く思っていない。ムスカの情報によってラピュタを発見し上陸に成功したものの、財宝に目が眩んでいる間に本性を現わしたムスカに裏切られ、ゴリアテの通信機器を破壊される。
黒眼鏡(特務機関員)
声 – 大塚芳忠、菅原正志
ムスカに忠実に従う部下。飛行船では3人、シータを捕えたティディス要塞では4人が登場し、ラピュタまで同行したのは2人であったが、ラピュタの黒い半球状の構造体の中でムスカに置き去りにされる。その後、ムスカが構造体を稼働させたのに巻き込まれ弾き飛ばされ死亡した。

スラッグ渓谷

ポム
声 – 常田富士男/リチャード・ダイサード
ドーラ一家と軍から逃れるため、廃坑内を歩いていたパズーとシータのもとに現れた老人。パズーとは面識があり、慕われている。鉱物に詳しく、鉱石の状態変化を「石たちの声」と称し、廃坑の中をさまよい歩くことを楽しんでいる。飛行石についての情報や「石が騒いでいるのは上空にラピュタが来ているから」という言い伝えをパズーとシータに提供し、廃坑から抜け出す道を案内してくれた。モデルは森康二と近藤喜文。
ダッフィー
声 – 糸博/ジョン・ホスティター
鉱山夫で、パズーの親方。態度は荒っぽいが、パズーを何かと気にかける仁義に篤い男。海賊相手にも怯むことなく応対するが、妻には頭が上がらない様子。ドーラ一家の力自慢シャルルと互角の殴り合いを演じた。
おかみさん
声 – 鷲尾真知子
ダッフィーの妻。度胸があり肝も据わっている。パズーを息子として可愛がっている様子。
マッジ
声 – TARAKO
ダッフィー夫妻の娘。パズーとも仲が良いらしく、パズーの家に遊びに行くこともある。ティディス要塞から帰ってきたパズーを最初に発見した。

となりのトトロ

サツキ(草壁サツキ)
草壁家の長女。当初は10歳の小学4年生という設定だったが、あまりにしっかりしているので12歳の小学6年生に変更された。親思いで聞き分けがよく、妹の面倒を見たり、寝坊する父親に代わって家事もこなす。トトロとは、雨の日にバス停留場で初めて対面した。名前の由来は皐月(5月)から。字幕放送は黄色。
メイ(草壁メイ)
奇心の強さや観察眼は姉以上で、初めて見た中小トトロを追ってトトロの棲家までたどり着いている。物語の終盤、家からかなり離れた母の入院先へトウモロコシを届けようとして迷子になってしまい、サツキがトトロの力を借りて探しに出ることになった。名前の由来は英語で五月を表すMayから。
草壁タツオ
サツキとメイの父。32歳。東京にある大学で、非常勤講師として考古学を教え、生活費を稼ぐため翻訳の仕事(主に中国語)もこなす。優しいが、少しおっちょこちょいで頼りない。お化け屋敷に住むのが小さいときから夢だったと語る。字幕放送は緑。
トトロとは会ったことはないが、二人の娘の目撃を信じて存在を疑っておらず、塚森の主と考えている。
草壁靖子(くさかべやすこ)
サツキとメイの母。優しく穏やかな性格。体が弱く、「七国山病院」に入院している。七国山という地名は、所沢市の隣の東村山町(旧)にあり結核サナトリウムが点在した八国山緑地に類似する[要出典]が、作中では靖子の病名は明らかにされない。
トトロ(大トトロ。初期の設定ではミミンズク)
森の主であり、この国に太古より生き、巨大なクスノキに住んでいる生き物。毛色は灰色で、たいてい塚森にあるオオクスの虚で眠っている。子供にしか見ることができない。まいたばかりの種を一瞬にして木に成長させたり、回転するコマの上に乗って空を飛んだりする。月夜の晩にオカリナを吹いている。名前の由来はメイに名前を問われた時、トトロが「ドゥオ、ドゥオ、ヴォロー(眠いよー)」という声を上げ、これをメイが名前だと思い込んだことによる。
中トトロ(初期の設定ではズク)
毛は青く、よく木の実が入った袋を持っている。小トトロより一回り大きく、胸には大トトロと同じ模様がある。
小トトロ(初期の設定ではミン)
毛は白い。普段は半透明で姿を消すことができる。中トトロと一緒に行動する。3匹の中で最初にメイに発見され、追いかけられた。普段は手は描かれていないが、オカリナを吹いたりする際に毛の中から伸び出している。映画コミックなどでは、チビトトロと表記されることもある。
ネコバス
身体がボンネットバスのような巨大なネコ。雄。ボンネットにあたる部分が頭で、背中が空洞になった胴体は柔らかな毛皮に覆われた座席になっている。爛々と光る眼がヘッドライト、額の両サイドのネズミがマーカーランプになっており、12本の足で水上、電線など、場所を選ばず風のように高速で走り、森の中を抜けるときは木々が脇に避けて道を空ける。トトロ同様、子供にしか見えないが、走り去る姿に犬が反応して吠え付いたり、送電線に留まっていた小鳥たちが接近に応じて飛び立つ描写がある。
ススワタリ
イガ栗のような形をした黒い生き物。「まっくろくろすけ」とも呼ばれる。「ワキャッ!」という声は、アフリカに住むピグミーの声をサンプリングし、久石が作成したものである。後年のスタジオジブリ作品『千と千尋の神隠し』においても、釜爺の助手として石炭運びをするススワタリが登場するが、こちらには細い手足が生えている。
カンタのおばあちゃん
カンタの母方の祖母。草壁家が引っ越してくるまで家を管理していた。サツキとメイを本当の孫のようにかわいがり、2人の面倒をよくみてくれる。畑でいろいろな野菜や花を育てている。ロマンアルバムによると「おっかない性格」らしく、本編でも、サツキたちの家を囃し立ておばけ屋敷扱いしたカンタを一喝して、逃げ帰らせた。
小さい頃にはススワタリが見えたという。(それで、ススワタリのことを知っている。)
大垣勘太(カンタ)
サツキのクラスメイト。身長はサツキより少し低い。よく家の仕事を手伝う。純情で照れ屋な性格で都会から来たサツキが気になる様子だが素直になれなかった。しかし、大雨の中メイを連れて立ち往生していたサツキに傘を貸したり、メイが迷子になった時には途方に暮れるサツキの前に駆けつけるなど、頼りになるところを見せた。

火垂るの墓

清太
主人公。14歳(中学3年〔旧制〕)。劇中で、通っていた神戸市立中〔旧制〕は空襲で全焼したことが清太により言及。家も焼け出され、母も死去し、幼い妹・節子と共に西宮の親戚の家に行くが、叔母と折り合いが悪くなり自由を求めて妹と共にその家を出る。衰弱する妹に食べ物を与えるため必死になるが、栄養失調で妹を失い、自身も三宮駅構内で衰弱死する。同時に節子の遺骨が入ったドロップの缶は駅員に放り投げ出された。
節子
声 – 白石綾乃
4歳。清太の妹。母の言葉や着物のことを覚えている。清太から母が亡くなったことは聞かされず、病院に入院していると誤魔化されていたが、中盤で、実は叔母から母が既に亡くなったことを聞き、知っていたことが判明する。栄養失調のため体に汗疹や疥癬ができ、髪には虱がついていた。その影響で徐々に目も虚ろになり焦点もあっておらず、死の直前は清太の言葉もほとんど通じていなかった。この際、おはじきをドロップと思って舐めたり、石を御飯だと勘違いするほど思考力が落ちていた。
清太・節子の母
兄妹の母親。心臓が悪い(原作においては節子を出産した後に心臓病を患ったと説明されている)。気立ての良い、上品な美人。二人より先に防空壕に行こうとしていた際に空襲に被災、全身に大火傷を負い重篤となる。包帯も取れない状態で、腕の一部が焼け蛆虫がついており、清太が駆けつける直前に昏睡状態に陥り、そのまま死亡。清太は節子に真実を話すことができず、「西宮の回生病院に入院している」ことにしている。なお、アニメ映画では、清太は母の遺骨を納めた箱を叔母の家についた直後に庭に隠した。

清太・節子の父

兄妹の父親。海軍大尉。戦争に出征しているため、劇中では写真と回想シーンでのみ登場する。モデルは野坂の実父とされる。清太は昔、父の観艦式を見たと言及しており、節子が生まれる前から、海軍にいたことが示唆されている。この観艦式は原作では1935年(昭和10年)10月となっている。戦争に出征してからは清太が手紙を出しても連絡が着かなくなっていたが戦争終了後、父の乗った連合艦隊は全滅、死亡していたことが判明する。なお、父が乗り込んだとされる高雄型重巡洋艦摩耶は1944年(昭和19年)10月のレイテ沖海戦でフィリピンのパラワン水道において米潜水艦の魚雷攻撃を受け沈没していることから、清太達が父の帰りを待ち望んでいた1945年(昭和20年)には既に死亡しているものと推測される。

親戚の叔母さん
西宮在住。清太と節子を一時的に引き取る。当初はうまくいっていたが、次第に諍いが絶えなくなる。原作では「未亡人」「小母さん」と表記され、清太の父親の従弟が夫だった。清太と節子を預かることは清太の言及によると約束になっていたようであり、叔母の言動から母も叔母の家に疎開する予定だった模様。

叔母さんの娘

女学生。三つ編みの清楚な風貌の少女。節子に下駄をプレゼントする、母が自分達の食器にだけ米を盛り清太と節子には雑炊しか与えなかった際は居心地の悪そうな素振りを見せる描写がある。

魔女の宅急便

キキ
13歳になり魔女の掟である独り立ちの日を迎えた活発な女の子。飛ぶことだけが魔女としての唯一の取り柄。おソノの店で「魔女の宅急便」を開業し、様々な経験を通じて成長していく。原作ではロングヘアーであったが、こちらはショートヘアーで、原作よりも快活さやオテンバな一面が強調されている。
キキのモデルとして宮崎がヒントを得たのは、当時ちょうど13歳だった鈴木の娘とされている。
ジジ
キキの相棒の黒猫。ちょっぴり生意気な性格。喋れる猫というわけではなく、キキが魔法の力でジジと会話をしている。原作によると、魔女の家に女の子が生まれると同じ月日に生まれた猫を探し、大切なパートナーとして共に育てるという風習がある。映画版では後半からキキの魔法の力が弱まって会話が不可能になる(原作では最後まで可能)映画版終盤では鳴き声で話すジジにキキが微笑みで返す描写がされているが、明確に会話ができるようになったのかどうかはハッキリしていない。
コキリ
キキの母親で彼女も魔女。魔女としての力は優れているものの、「空を飛ぶ魔法」と「薬草から薬を作る魔法」しか使えない。時代とともに扱える魔法の数が減っているせいであり、キキの代になって更に1つ魔法が減ってしまうことを嘆いている。劇中で名前を呼ばれる事はなく、自宅前の案内に「魔女にご用の方は ベルを鳴らしてください コキリ」と書かれているのみ。
オキノ
キキの父親。あっさりとした性格。原作では魔女や妖精の研究をする民俗学者。愛娘であるキキを優しく送り出す。「オキノ」は苗字ではなく、名前である。
トンボ(コポリ)
空に憧れ、飛行クラブに所属する丸メガネの少年。「トンボ」は愛称で、本名はコポリ。キキが空を飛んでいる場面を偶然見かけ、興味深げに声をかける。最初はキキに煙たがられていたが、徐々に親しくなる。彼の所属する飛行クラブは人力飛行機作りを研究している。エンディングでは一応人力飛行機は完成したが、海に落ちそうになった際は、キキに糸で引っ張り上げてもらっている。
おソノ
キキの居候先のパン屋「グーチョキパン店」のおかみさん。恰幅がよく親切。ふとした偶然からキキと出会い、彼女を気に入ってパン屋の屋根裏部屋に住まわせた。朝食、電話、寮のみを提供し、無給で働かせるという、もし現実にあったとしたらお世辞にも好条件とは言えない待遇でキキを働かせているが、まだ若くあまり世間を知らないキキはおソノのことを「いい人」だと評している。見た目は体格がよく太目な体型に見えるが、妊婦で腹が大きくなっているためであり、スタッフロール中で出産してスマートな体型を見せている。
おソノの夫(フクオ)
無口で寡黙だが心優しいパン職人。パン作りを覗き込むジジにウィンクするなどお茶目な部分も持っている。原作ではフクオという名前がある。劇中の声の出演は極端に少なく、息遣いの時に発する程度。
ウルスラ
森の中の小屋で絵を描くことに没頭する画家の少女。19歳。宅配中に落としてしまったキキの荷物を見つけたことがきっかけで知り合い、仲良くなった。キキとの出会いのエピソードは原作から採用されているが、映画では落ち込んだキキを元気付けるなど役どころも増えている。ウルスラという名前は公式設定であるが、劇中では1度も名前で呼ばれておらず、エンディングテロップでも声優の名前のみがクレジットされているため、作中から「ウルスラ」の名を探し出すことは出来ない。
ドーラ
キキの母コキリにリウマチに効く魔法の薬を作ってもらう老女(#声の出演も参照)。ドーラの名前はキキがドーラに挨拶をする際「こんにちは、ドーラさん」という会話で名前がわかる。
マキ
パン屋の隣に住んでいるファッションデザイナーで白猫リリーの飼い主。キキにとって初めて金銭を受け取って仕事をする客となる女性。ケットの祖母と母が夕食時の会話の中で「マキがきいたらおこるわねぇ」、「マキおばちゃんに手紙書いたら?」という形で名前がわかる。

おもひでぽろぽろ

岡島タエ子(27)
本作の主人公。東京の会社に勤めるOL。東京で生まれ育ったため田舎に憧れており、長姉の嫁ぎ先である山形の親戚の家に、休暇を利用し滞在する。
岡島タエ子(小5時代)
現在より16年前のタエ子。作文が上手く、算数(特に分数の割り算の計算)が苦手だった。ごく普通の明るい女の子だが、やや意固地で末っ子特有の我侭な一面も持っていた。次姉のヤエ子とは反発しあうことが多い。
トシオ(25)
ミツオとカズオの又従兄弟。元サラリーマンで、有機栽培農業を目指している。冬の時期にはスキーのインストラクターもやっている。

タエ子の母

専業主婦。着物に割烹着姿を着ていることが多い。

紅の豚

ポルコ・ロッソ
本作の主人公。通称ポルコ・ロッソ(Porco Rosso)。黒眼鏡、口ひげをたくわえている豚人間。1892年 – 1893年生まれの36歳。全体を赤塗りした飛行艇サボイアS.21試作戦闘飛行艇(モデルはマッキ M.33)に乗って空中海賊を相手にする賞金稼ぎ。かつてはイタリア空軍の大尉でエース・パイロットだったが、軍隊社会に嫌気がさしたため、自らに魔法をかけて豚の姿となり、軍を去った。賞金稼ぎとして幾多の空中海賊を撃退してはいるが、戦争ではないから殺しはしない。クールなニヒリストのようにも見えるが、大尉だった頃には、嵐の海に落ちた敵のパイロットを命を懸けて助けることなどもした。
マダム・ジーナ(Gina)
本作のヒロイン。ポルコの幼なじみ。
ホテル・アドリアーノのジーナと呼ばれ有名。空賊達を含め近隣の飛行艇乗りにとってはマドンナであり、「アドリア海の飛行艇乗りは、みんなジーナに(一度は)恋をする」。彼女がいるホテル近辺は事実上の中立地帯。歌い手としても非凡。これまでに三度、飛行艇乗りと結婚したものの、全員と死別している。イタリア空軍に内通者を持ち、相手を通じて秘密裏に軍の情報を入手している(情報は自室の隠し無線機「ハートのG」宛に無線電信で送られて来る)。ポルコを本名で呼ぶ数少ない人物であり、密かに彼を愛していた様子。後にフィオと親しくなる。
フィオ・ピッコロ(Fio Piccolo)
本作のもう一人のヒロイン。1912年 – 1913年生まれの17歳。“ピッコロのおやじ”の孫娘で飛行機設計技師、アメリカでの修行経験がある。ポルコが高く評価するほどの腕前。秘密警察に追われ改修後のサボイアの飛行テストもままならずに、ピッコロ社を去ろうとするポルコに「自分の仕事に最後まで責任を持ちたい」理由で同行、自身を掛け札にしてカーチスとの再戦を実現させる。
男勝りで勝気な性格。彼女の父親はポルコと同じ部隊に所属していた。ポルコに好意を寄せている。後にジーナと親しくなり、ピッコロ社を継ぐ。(自称)巨尻。
ピッコロのおやじ(Master Piccolo)
イタリア ミラノの飛行艇製造会社「ピッコロ社」(Piccolo S.P.A.)の経営者で、フィオの祖父。ポルコの昔馴染み。金払いにはシビアだが、面倒見の良い性格。3人の息子がいて、普段はその息子たちが設計を担当するのだが、不況の折の出稼ぎで3人とも不在で男手が足りないことから、仕事が入ると多くの親戚(全員女性)を従業員として工場を運営する。サボイアの改修に関しては機体全般はフィオに任せ、自らは最も得意とするエンジンチューニングに専念する。
マンマユート・ボス(Mamma Aiuto Boss)
大きな鼻にゴーグルが特徴の、空中海賊マンマユート団の親分。マンマユート団は、直訳すると「ママ助けて団」であるが、原作『飛行艇時代』によると「ママ怖いよ団」。空賊連合とは一定の距離を置いて一匹狼を気取っていたが、マンマユート団単機ではポルコに抗しきれず、不本意ながら連合と仕事を共にする。直情的ではあるが人情に厚く部下にも慕われる。ポルコの過去を知る人間の一人。金品の強奪は行うが、子供には優しい。
ドナルド・カーチス(Donald Curtis)
アメリカ人(アリゾナの生まれで、祖母はイタリア人のクォーターらしい。1850年代に南イタリアからアメリカへの移民が多かった時代背景がある)。愛機はカーチス R3C-0非公然水上戦闘機(カーチス R3C-2がモデル)。空賊連合が雇った用心棒で、ポルコのライバル。惚れっぽい性格で、ジーナやフィオを次々口説くも玉砕する。後日、アメリカに帰国し西部劇の主演俳優となる。空賊の用心棒や映画俳優は、あくまでも人生の最終目標への布石である。なお、カーチス主演のポスターは、ロナルド・レーガン大統領の主演映画のデザインを採用している。
フェラーリン(Ferrarin)
ポルコの元戦友で、現在はイタリア空軍の少佐。ポルコの身を心配し、空軍復帰を勧めている。彼がポルコやジーナの味方であるため、空軍は二人に手を出せないでいる。ピッコロ社から飛び立ったポルコに抜け道を教えたり、無線で空軍の動きをジーナに伝えたりと、密かに協力している。ポルコを本名で呼ぶ数少ない人物。モデルは、アルトゥーロ・フェラーリン。

耳をすませば

月島 雫(つきしま しずく)
声 – 本名陽子
主人公で、向原中学校3年生(漫画版は中学1年生)。14歳。性格は明るく友達も多いものの、家ではおとなしい。面倒くさがりな所がある。恋愛に鈍い。読書好きで図書館や学校の図書室に頻繁に赴き、夏休みには本を20冊も読んでいる。夏休みに、図書館で読んだ本の図書カードに「天沢聖司」という名を見つける。その後天沢聖司と出会い、反発しながらも徐々に彼に惹かれていく。聖司と自分の違いから「自分を試す」という決心をし、映画タイトルと同じタイトルの物語を書き始めるが……。
『猫の恩返し』は、彼女の書いた物語という設定である。
天沢聖司(あまさわ せいじ)
声 – 高橋一生
向原中学校3年生で、西司郎の孫。15歳。才色兼備な美少年。読書も好きであり、雫のことは以前から図書カードで知っていた。雫に負けないために、何冊も本を読んでいた。ヴァイオリンを演奏でき、ヴァイオリン職人(原作では画家)になるという夢を抱いている。そのために、中学卒業後は海外修行に出るつもりである。徐々に雫が好きになり、最終的には告白した(映画ではプロポーズしている)。
作中、聖司が読んでいる本に『霧のむこうのふしぎな町』という作品があるが、これは後に宮崎がアニメ化しようとしたが叶わず、『千と千尋の神隠し』という形で作品化した、柏葉幸子著の実在する本である。
ムーン
雫が図書館に行く時に同じ電車に乗り込んでいた猫。「ムーン」という名前は聖司が付けた。あっちこっちと渡り歩いているため、各地で色んな名前を付けられているらしく、「ムーン」の名もそのうちの一つであり、本名というわけではない。作中で登場した異名は「お玉」「ムタ」の2つが登場した。このうち、「ムタ」の名は姉妹作『猫の恩返し』にて「ルナルド・ムーン」を本名とした上での普段の通称名として継承されるかたちで登場している。
月島靖也(つきしま せいや)
声 – 立花隆
雫の父。45歳。黒縁眼鏡をかけている。市立図書館勤務(原作では県立。アニメ映画版の貸出カードには原作と同じく「県立」と記載されている)。図書館司書として働いているが、本業は郷土史家である。
月島朝子(つきしま あさこ)
声 – 室井滋
雫の母。43歳。社会人学生として、大学院(修士課程)に通っている。現実主義者であり、雫と似ている。
月島 汐(つきしま しほ)
声 – 山下容莉枝
雫の姉。18歳。大学一年生。母が常に家にいるわけではないため、雫と2人で家事もこなす。しっかり者。美人で、スポーツ好きで活発的。原作と映画では、性格がかなり異なっている(映画版の性格は原作の母の性格に近い)。映画後半では家を出て一人暮らしを始める。
フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵
声 – 露口茂
西司朗がドイツからもらってきた猫の人形。通称バロン。雫が書いた物語の主人公。『猫の恩返し』にも再登場する。
西 司朗(にし しろう)
声 – 小林桂樹
地球屋の主人で、聖司の祖父。80歳。戦前、ドイツ留学中にバロンと出会い、原作では3日頼み続けて譲ってもらった。優しい性格で、雫と聖司のよき理解者。
原田夕子(はらだ ゆうこ)
声 – 佳山麻衣子
雫の親友。向原中学校3年生。14歳。そばかすを気にしている。優しくておとなしい性格で、立ち直りが早い。杉村が好き。
原作者は、彼女をアン・シャーリーをイメージして描いている。
杉村(すぎむら)
声 – 中島義実
雫の男友達。向原中学校3年生で野球部所属。14歳。恋愛には鈍い。雫からは「万年玉拾い」と言われているが、レギュラー選手であり、少なくとも地区予選で三回戦の突破に貢献するだけの実力を持つ。夕子が自分のことを好きなのを知らずに、夕子にラブレターをあげた男子からラブレターの返事を聞いてくれと頼まれ、そのことを夕子に漏らしてしまい、仲は険悪になってしまった。雫が前から好きだった。

もののけ姫

アシタカ(アシタカヒコ)
主人公。ヤマト(大和)との戦いに破れ、北の地の果てに隠れ住むエミシ(蝦夷)一族の数少ない若者で、王になるための教育を受けた、一族の長となるべき17歳の少年である。王家の血を受け継ぐ気品と、狩で鍛えた秀た技の持ち主。無口だが正義感が強く潔く、村を襲おうとするタタリ神に矢を放ち、命を奪う事と引き換えに死の呪いをかけられる。それがきっかけとなり、村を追われることとなった。
右腕には呪いの印である痣があり、「アシタカに爆発的な力を与えるが、代わりに少しずつ命を奪っていく」というものである。弓の扱いに長け高い身体能力を持つ。
ヤックル
アカシシと呼ばれる大カモシカ。主人であるアシタカによく慣れ、常に行動を共にする。サンやモロの子達と親しくなる。
ナゴの守
猪神。エボシ率いる石火矢衆に深手を負わされ、その苦しみと憎しみによりタタリ神と化した。アシタカの放った矢によって致命傷を負うが、引き換えに死の呪いをかける。最期は人間への憎しみを吐きながら息絶えた。
カヤ
エミシの村の娘。13〜4歳。アシタカを「兄様」と呼ぶが、実の兄妹ではなくエミシ村のように小さな村では、自分より年上の人間達は皆兄様や姉様ということになる。アシタカの嫁になるつもりであり、そのように周りが認めた娘だった。アシタカ村を出て行く際には、エミシの乙女が変わらぬ心の証しとして異性に贈るならわしのものである玉(黒曜石)の小刀を贈った。
ヒイ様
エミシの隠れ里の老巫女であり、村をまとめている。石や木片などを並べて吉凶を占う。呪いを受けたアシタカを占い、西へ向かうよう告げる。
サン
もののけ姫。15歳。犬神(山犬)に育てられた少女。不気味な土面を付け、巨大な山犬に跨り、タタラ場やエボシ御前に何度も襲撃を繰り返す。アシタカに出会い、荒ぶる神々と人の間で心が揺れ動く。アシタカが、シシ神に助けられた際には、彼を手助けした。
名前は、1980年に宮崎駿がアニメ企画案として構想した作品のヒロインが「三の姫」(三番目の姫)だったことに由来する。
映画のラストではアシタカのプロポーズに答えている。また、監督は「(あの後)ふたりはしょっちゅう会っている」と述べている。
モロの君
二本の尾を持つ白く大きな三百歳の犬神。人間に捨てられたサンを育て、娘として側に置く。人語を解し、高度な知能と強靭な力を持つ。シシ神の森を侵すエボシ御前を憎み、命を狙っている。サンと同様に人間を嫌っており、アシタカがサンを人間界に返すように抗議してきた際には、「黙れ小僧!」と一蹴している。最期は、完全に祟り神になりかけた乙事主との戦いで力尽きるが、死に際、首だけになりながらも、執念で、エボシの片腕(右腕)を食い千切り、飛び散ったシシ神の体液に飛び込み死亡。
乙事主(おっことぬし)
四本牙を持つ巨大な白い猪神。五百歳の最長老で、目はすでに見えない。鎮西(九州)から、シシ神の森を守るために海を越えてやって来た。他の猪神を率いて、人間に大攻勢をかける。モロの君とは旧知の間柄で良い仲だったが、百年ほど前に別れた。終盤、一族を引き連れて人間達と戦うも重傷を負い、錯乱状態となり祟り神へと変貌を遂げていくが、最期は、完全に祟り神になる前に、シシ神に命を吸い取られた。
モロの子
人語を解する2頭の犬神の兄弟。サンを乗せ、共に人間と戦う。
エボシ御前
深山の麓で、タタラ集団を率いる冷静沈着な女性。山を削り、砂鉄を沸かし、鉄を打ち、石火矢をも造りだす。売られた娘達を買い取り、本来は女人禁制のタタラ場で仕事を与えている。社会からの異分子をも人として扱う徳を持ち、人々に敬われかつ慕われている。しかし、一方で必要とあらば、タタラ場の人間をも見捨てる非情さや、敵対する者への容赦の無さをも併せ持つ。
終盤でジコ坊と共に部下を引き連れて、シシ神狩りに向かうが、石火矢でシシ神の首を落とした後、モロの君に片腕(右腕)を食い千切られる。シシ神が消えた後は、生き残ったタタラ場の者たちと共に新しい村作りを決意した。
ジコ坊
謎の組織「師匠連」の一員。その命により、不老不死の力があるとされるシシ神の首を狙う。唐傘連(常に唐傘をたずさえ、忍のような技を使う集団)の頭領。石火矢衆の頭でもあり、狩人、ジバシリなどを動かす。シシ神の森の存在をアシタカに教えた人物。岩から岩へと飛び移ったり、ヤックルと並走するなど高い身体能力を持ち、アシタカと互角に戦うなど接近戦においても優れた実力を持つ。
ジバシリ(地走り)
通常の狩人よりも山野の知識に長けた者。けものに人と見破られないよう生皮を被るなど、特殊な術を使う。シシ神が「首を返せ」とばかり暴走した際には、わずかの石火矢衆や唐傘連と共に逃亡する。
シシ神(ディダラボッチ)
生命の授与と奪取を行う神。新月の時に生まれ、月の満ち欠けと共に誕生と死を繰り返す。その首に不老不死の力があると信じられている。昼の姿は角が無数に頭頂部から生えた人面の鹿(蹄は無くダチョウのような脚)で、水面を浮いて歩き地面では歩く度足下で植物が一斉に成長しては枯れる。夜の姿はディダラボッチで、独特の模様と半透明な体を持つ。体内で青い光を放ちながら、夜の森を徘徊する。
猩々
ニホンザルより大型の霊長類。夜毎崩された斜面に集まり、森を取り戻すため木を植えようとする。森を奪った人間を憎んでいる。人間を倒す知恵を得るためにアシタカを食べようとする。
コダマ(木霊)
一種の精霊で、豊かな森林に住む。白い半透明の体を持つ。森の中で迷ったアシタカを導くなど、特に人間に敵意を持っている訳ではないらしい。

千と千尋の神隠し

荻野 千尋(おぎの ちひろ) / 千(せん)
声 – 柊瑠美
主人公。荻野家の一人娘。小学4年生(10歳)の平凡な少女。両親と共に異界に迷い込んでしまい、神の食物に手を付け、豚にされてしまった両親を人間に戻し、元の世界に帰るために湯屋「油屋」の経営者である湯婆婆と契約を交わし、名前を奪われ「千」となって働くことになる。以前は家の手伝いなどしたことも無いため家事の手際は悪く、一人になると不安になって何をしていいかも迷う性格だったが、不思議な町での体験を通して、自分でも気づかなかった適応力や忍耐力を見いだす。最終的には居場所の無かったカオナシを鎮め、坊の独り立ちに一役買い、傷ついたハクを救う等驚くべき行動力を見せる。
ハク
声 – 入野自由
湯屋で働いている謎の少年。外見年齢は12歳。湯婆婆の弟子であり、湯屋の帳場を預かっている。作中初めて千尋と会った時から何かと彼女の力になってくれた恩人である。
釜爺によれば、千尋同様忽然と湯屋に現れ、湯婆婆の弟子になることを申し出たという。釜爺は反対していたが止められず、その後は湯婆婆の欲深な野望の手足に利用されるようになり、作中の時点で心身共に限界が近かった。
その正体は白龍で、千尋が以前住んでいた家の近くを流れていた「コハク川」という小さい川を司る神。
荻野 明夫(おぎの あきお)
声 – 内藤剛志
千尋の父親。38歳。建築会社に勤めるサラリーマン。愛車はアウディ・初代A4。冒険好きな体育会系のようで、引っ越しの時に道をよく確認しないままどんどん進んでしまう。好奇心旺盛かつ少々自己中心的な性格で、いつの間にか不思議の町に迷い込んでも面白がって進み続ける。そして町のレストランに迷い込んだ際、勝手に食事に手をつけてしまい豚の姿に変えられてしまう。最終的に元の姿に戻ったが、豚になっていた時の記憶は残っていない様子。
荻野 悠子(おぎの ゆうこ)
声 – 沢口靖子
千尋の母親。35歳。不思議の町に迷い込んだ際、夫につられて勝手に食事に手をつけてしまい、夫と一緒に豚の姿に変えられてしまう。美人でやや派手な装いが特徴。作中で名前は明らかになってはいない。母性よりも女性性を重視するタイプで、さり気なく夫にくっつく仕草を見せながら、娘の千尋に対してはドライで少々冷たい。夫同様、最終的に元の姿に戻った。
湯婆婆(ゆばーば)
声 – 夏木マリ
湯屋「油屋」の経営者で正体不明の老魔女。大柄だが顔も大きく二頭身で、強力な魔力と悪魔的な経営力で湯屋を切り盛りしている。金儲けに勤しむ強欲さを持ち、何でもずけずけと口やかましく、脅かしたり怒鳴り散らしたりと部下をアゴでこき使う。息子の坊を溺愛しており、ハクに指摘されて坊が行方不明になったことに気付き、激しく取り乱していた。
人間の世界から迷い込んできた千尋を湯屋に勤めさせ、名前を奪って「千」と呼ぶ。弟子のハクを魔法で操り、銭婆の持つ契約印を盗ませる。契約印があれば湯屋の労働協約が変えられ、従業員を奴隷にすることができる。
坊(ぼう)
声 – 神木隆之介
湯婆婆の息子。赤い腹掛けをした巨大な赤ちゃんで、銭婆に「太りすぎ」と評されるほどの肥満体型である。父親は不明。怪力の上、性格は非常にわがまま。癇癪を起こすと暴れ泣き喚き、その威力は部屋を破壊するほどである。歯は生えており、言葉を話すことは可能である。銭婆の魔法で小太りのネズミに姿を変えられる。湯婆婆の偏執的な過保護の下で育つが、そのせいで外に出ることを異常なまでに恐れていた。千尋と出会い、初めて外界の空気を吸ったことにより、性格的に一回り成長する。
頭(かしら)
湯婆婆に仕える、緑色の頭だけの怪物。中年のおじさんのような容貌で、跳ねたり転がりながら移動する。『オイ』としか話すことができず、作中では銭婆の魔法によって前記の坊に扮する場面が描かれている。いつも三つ一緒に行動している。
湯バード(ゆバード)
首から上は湯婆婆と同じ顔(ただし、顔色は黒い)、体はカラスという不気味な姿の鳥。常に湯婆婆につき従っている。言葉は話せず、カラスのような鳴き声を発する。銭婆の魔法でハエのように小さい鳥(ハエドリ)にされる。ネズミに変えられた坊を足で掴んで飛ぶこともできる。ちなみに、千尋が銭婆の家に到着した時点で、銭婆が坊と湯バードにかけた変身魔法は切れていたが、絵コンテによると、元の姿に戻りたくないようで、坊と違って最後までその姿だった。
銭婆(ぜにーば)
声 – 夏木マリ
湯婆婆の双子の姉で坊の伯母。声や容姿は湯婆婆と瓜二つで、彼女と同様に強力な魔力を持つ魔法使い。以前から妹とは確執があり、姉妹仲はあまりよくない。湯婆婆の差し金で魔女の契約の判子を盗み出したハクに紙の式神を差し向け、千に対しても「龍はみんな優しくて愚かだ」と冷たく言い放ったが、最終的には彼を許している。
言葉遣いなどは湯婆婆と同じで、釜爺にも「あの魔女は怖い」と評されているが、実際は温和で優しい性格であり、千尋を励ましたり、物分かりの良い人物。
釜爺(かまじい)
声 – 菅原文太
湯屋「油屋」の釜場でボイラーを担当している老人。蜘蛛のような姿で、6本の手を自在に操り、「油屋」で使われる湯を沸かし、薬湯の薬を調合する仕事をしている。千尋を気遣い、リンに湯婆婆の所へ連れてくように言う。部下に石炭を運ぶススワタリがいる。
安易に一匹のススワタリの仕事に手を貸し、その結果全てのススワタリに仕事を押し付けられそうになった千尋を叱り、ススワタリを一喝するなど、しつけにも仕事にも厳しいが、リンが初めて千尋を見て驚いていたとき、「ワシの孫だ」と言っていたり、千尋が釜爺の部屋で寝ていた時冷えないように座布団をかけてあげる等、優しい面も見せている。
リン
声 – 玉井夕海
湯屋で働いている湯女の娘。外見年齢は14歳。口調は荒っぽいが性格はサッパリとしており、人間である千尋を初めて見た時は驚いて当惑していたが、彼女の雇用が決まると湯屋の先輩として千尋に色々と仕事を教えて面倒を見るという優しさを見せる。その出自は不詳で、不本意ながら湯屋で働く自分の運命を呪っており、いつか湯屋を出て海の向こうの街に行く事を夢見ている。彼女の他にも人間の娘と全く変わらぬ外見をした湯屋で働く下働きの娘が幾人かいる。一人称は「アタイ」もしくは「オレ」。好物はいもりの黒焼き(これは湯屋の従業員共通の好物である)。
父役(ちちやく)、兄役(あにやく)、番台蛙(ばんだいかえる)
声 – 上條恒彦(父役)、小野武彦(兄役)、大泉洋(番台蛙)
それぞれ油屋で働く者達と湯婆婆との間の中間管理職的役割を担っており、父役は湯婆婆とハクを除く従業員の中で最も地位が高く、兄役はその下という位置づけになる(父役には「上役」と呼んでいる)。いずれも蛙の化身。それぞれ典型的な上に諂い下に威張るキャラクターとして描かれている。下の者を見下す傾向があり、特に人間である千尋を毛嫌いしている。兄役は、カオナシが客として振舞っていたときに幇間のようなこともしていた。父役、兄役は、千尋がカオナシを追い払ってからは、青蛙とともに湯婆婆から千尋を庇うなど、変化が見られる。
青蛙(あおがえる)
声 – 我修院達也
湯屋で下働きの仕事をしている蛙。金に目がない。
ススワタリ
イガ栗のような形をした黒い実体。魔法の力で煤から生まれたらしく、常に働いていないと死んでしまうが、潰れて煤に戻ってもいつのまにか煤から生まれてくるらしい。釜爺の指示で石炭を抱えて運び、ボイラー室の炉に放り込むのが仕事。好物は砂糖菓子(金平糖)。千尋の服と靴を預かる。
カオナシ
声 – 中村彰男
黒い影のような物体にお面をつけたような存在。「ア」または「エ」といったか細い声を搾り出すだけで言葉は話せず表情も無い。「己」を持たず、手からどんなものでも出す力を持つが、それはただの土くれが化けているものに過ぎない。また、他人を呑み込んでその声を借りてでしかコミュニケーションが取れない。主に手から金など人の欲しがるものを出し、それを欲した瞬間にその人を飲み込んでしまう。橋の欄干で千尋を見かけた時から執拗に彼女を求めるようになり、千尋に喜んでもらいたい一心で番台から薬湯の札を盗んだりした。オクサレ神の一件の翌日に湯屋に現れ、砂金を餌に従業員達を丸め込む。
おしらさま
声 – 安田顕
大根の神様。千尋と会っても別段物怖じも驚きもせず、リンに代わって千尋が湯婆婆の所へ行くのに付き添ってあげる優しい神様。その後は河の神を手を振って見送ったり、正装らしき衣装を着て千尋を見送っていた。
春日様
春日大社の神の面を顔につけた神様。硫黄の上の湯が好み。
牛鬼
鹿のような角を生やした鬼。
オオトリ様
卵のまま生まれてこられなかったひよこの神様。大所帯で風呂に入る。
オクサレ様(おくされさま)/ 河の神(かわのかみ)
声 – はやし・こば
作中の中盤に登場する神様。ヘドロを固めたような姿で、その凄まじい悪臭は、青蛙を気絶させ、リンが運んできた飯を一瞬で腐らせるほどである。また千尋が浴槽に転落した際、底にこびりついたヘドロに頭から埋まりもがく千尋を引き抜いて救出した。その正体は翁のような面を付けた半透明の身体を持つ名のある河の主で、千尋の尽力によって体中のゴミが取り除かれ、さらに体に刺さっていた針も引き抜かれた事で本来の姿を取り戻し、歓喜しながら湯屋から飛び去っていった。去り際には自身を救ってくれた千尋にニガダンゴを授け、湯屋には大量の砂金を残している。

猫の恩返し

吉岡ハル
本作の主人公。日常を何となく過ごす、ごく普通の女子高生。朝に弱く、寝坊で学校を遅刻してしまうことも。ドジなことも多く、作中では2回ガードにつまづいて転倒している。母子家庭のため、母が仕事で多忙な時は炊事などを引き受けており家事は得意。既に別の女子生徒と交際しているクラスメイトの町田に片想いをしている。
ある日、「猫の国」の王子ルーンを交通事故の危機から偶然助けたところ、無理やり彼の結婚相手に選ばれ、猫の国へ連れて行かれそうになってしまうことに。困り果てていたところ、不思議な声(後述)に導かれ、ムタの案内で「猫の事務所」へ辿り着き、バロンと出会う。
バロン(フンベルト・フォン・ジッキンゲン、Humbert von Gikkingen)
「猫の事務所」(原作では「地球屋」という名前がある)の所長。「男爵」という設定で、身の丈30センチほどの、二足歩行で歩く猫の獣人。タキシード姿にステッキを持っており、イギリス紳士を連想させる風貌をしているが、名前はどちらかというとドイツ貴族に近い。性格は如何なるときでも冷静沈着、紳士的でムタ曰くキザ。剣術の腕前は一流で、身体能力にも優れている(杖で2体の兵士を倒したり、猫王との一騎打ちで勝つなど)。
自身が客に振舞う、特製スペシャルブレンドの紅茶は毎回味が変わるとのこと(劇中でハルはそれを「すごく美味しい」と評しており、その際には「君はツイてる」と返している)。
ムタ(ルナルド・ムーン、Renaldo Moon)
バロンの仲間の太った猫。普段は、商店街をウロウロしている。口が悪く、短気で気難しいが根は善良で、いざという時には頼りになる。
自分の生い立ちについてはあまり語りたがらず、過去の経歴は後述する大犯罪猫であることが判っている以外はすべて不明。猫王の「どうすればそんなに長く生きられるのか」という台詞から、通常の猫の寿命をはるかに超える年月を生きていることが判っており、不老不死だと思われる。
通常、猫は「ゆ」という発音ができないことが彼によって説明されているが、彼自身は発音できる。これも長い年月をかけて生きてきたが故に身に付けた能力であると思われる。
トト
バロンの仲間のカラス(原作ではカササギ)。普段は石像だが、事務所が動き出すと、知性を持つ様になる。ムタとは喧嘩ばかりしているが、(ムタ曰く「靴墨み野郎」)困難にぶつかった時は力を合わせている。色々とハルやバロンの手助けをする。たくさんの仲間の群れを呼ぶことができる。
ルーン
猫の国の王子。恋人(恋猫)のユキが好きだったお魚型のクッキーを探し人間界に来ていて、車に轢かれそうになったところをハルに救われる。猫王を反面教師にしてきたため、父親と違い誠実で真面目な性格をしている。父親と同じ色のオッドアイ。終盤にユキにプロポーズする。原作では映画とは違い、マイペースな性格である。
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