石抱
拷問の一種。
容疑者を後ろ手に縛った上で三角形の木を並べたような台(「十露盤(そろばん)板」と言う)に正座で乗せ、その上から重石(「伊豆石」と言う)を乗せて台の尖った部分を食いこませて苦痛を与える。
「算盤責め(十露盤責め)」、「石責め」とも言う。
まず囚人は後手に緊縛される。囚衣の裾をはだけて脚部を露出させ、十露盤(そろばん)板と呼ばれる三角形の木を並べた台の上に正座させ、背後の柱にしっかり括り付ける。この時わずかに後ろにのけぞるように縛り付ける。石が胸部を圧迫しないようにするためである。三角の木材の鋭角の稜線が体重で脛に食い込んで苦痛を与える仕組みとなっている。さらにその太ももの上に石を載せる。石の重みで脛の部分に三角木材の稜線がさらに食い込み、非常な苦痛を味わわせることになる。しかしただ載せておくのではなく、石の端は左右に揺らされ更なる苦痛が与えられる場合が多い。
ももの上に載せられる石は「伊豆石」と呼ばれ、長さ3尺、幅1尺、厚さ3寸、重さは1枚12貫もあり、囚人が動いても落ちないよう大縄で結んであった。
石は大抵4枚程度まで順次載せられた。最初の回では4枚まで一気に載せ石抱の苦痛の恐ろしさを存分に知らしめ、次回の拷問では徐々に時間をかけて一枚ずつ載せていって、苦痛を長引かせるという手法がとられた。再度の石抱では、石を見ただけで初回の苦痛を思い出し、恐れおののいて白状に及ぶケースが多いためである。
最初の1枚から3枚までは苦痛の為に頻りに叫喚号泣切歯、髪を振り乱して苦悶し、涎・鼻水を垂らすが、4枚目になった後のある時から苦痛を感じなくなってきて、顔貌茫然として頻りに周囲を眺めまわすなどの挙動が現れる。次に下半身が蒼白となってくるので、それ以上続けると生命に危険が及ぶため中止となる。拷問台から降ろされると歩行はおろか立つ事すらできないので、担がれて牢屋に戻される。回復には何日もかかる。
これを日月をあけて、何回か行う。
同時に笞(むち)打ちが行われることもある。笞打ちといっても、ここで使われるのは竹を二つに割って麻糸で補強した箒尻(ほうきじり)というものである。打撃力が強いので囚人は二重三重の苦痛に苦しむことになる。
土佐藩では類似の拷問として、搾木(しめき)が用いられた。これは木製の大掛かりな器械で、三角形の木をギザギザに並べて向かい合わせに設置し、間に正座させた囚人の足を入れ、上から圧搾するもの。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E6%8A%B1
石抱き・体験
まずは十露盤板の上に正座します。この時の座り方によって痛みがかなり変わるのですが、そのことは当時の囚人たちも承知していたようです。
そして重石が一枚、二枚と太股の上に載せられていきます。
初めの数分間は、思わず呻いてしまうほどの苦痛です。
しかし足が痺れてくると、痛みは幾分やわらぎます。
十分ほど経つと、脈が早くなり、息が苦しくなってきました。
臑の痛みよりも、下腿への圧迫感がとても辛く感じます。
鼻先や顎先から滴る汗と、唇からこぼれた涎が、責め石の上に点々と跡を残してゆきます。
少しでも石が揺れると、堪え切れぬ呻き声が漏れ出てしまいます。
本気で石を揺さぶられたら、泣き叫んでしまうことでしょう。
重さ50kg程度の石抱きでも、30分を我慢するにはかなりの根性が必要です。
伊豆石二枚分、100kgの重石を抱かされたら、無実の罪でも認めてしまうでしょう。自白したら最後、処刑されてしまうことが分かっていたとしても。
石抱きの拷問では、太股の上から重石が除けられた後も、すぐに楽にはなれません。
十露盤板の上から身体を降ろされる時、臑に食い込んだ角材の突起が剥がれる刹那、間違えなく悲鳴を上げてしまうことでしょう。
また、痺れた足に血行が回復してゆく過程も辛く、その時に足を蹴飛ばされたりしたら泣いてしまうこと請け合いです。
拷問ゴッコでは、余力を残した状態で止めるようにしています。石抱きの後も、十分もすれば立って歩けるようになりますし、足の痺れは数時間で、臑の傷は一日で消えてしまいます。
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