厚生労働省によると今年の8月24日までに確認された患者数は96人で、そのうち死亡者が31人。実に3割が死に至る病気なのだ。
日刊ゲンダイ|致死率3割 デング熱より怖い「SFTS」が西日本で流行中
【SFTS】とは・・・
「SFTSは日本では昨年初めて確認された新規ウイルス感染症で、症状は発熱、全身倦怠感、下痢、嘔吐などほかの感染症と同じ。実はマダニにかまれてもSFTS発症はまれだが、まだ治療薬がないので致死率が高いのが怖いところ。ダニの活動が活発になる春から秋は特に要注意」
2013年、マダニにかまれて発症する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)による死亡者が相次いだ。被害は西日本だけだったが、2014年3月、厚生労働省研究班の調査で、SFTSウイルスを保有するマダニは全国に広がっていることが判明。
2013年は西日本で40~90代まで40人のSFTS患者が報告され、そのうち13人が死亡した。インフルエンザのような飛沫感染ではなく、マダニにかまれなければ発症はしない。ただ全国にウイルス保有マダニが広がっており、北海道や東日本でも油断はできない。
【マダニ】とは・・・
マダニは衣類や寝具に発生するヒョウヒダニなど屋内でみられるダニとは種類が異なり、主に森林や草地など屋外に生息する。大きさは3~4ミリで日本では全国的に分布している。春から秋にかけて活動的になるという。
■SFTSの原因になるマダニ
日本には47種類のマダニが生息しているが、ヒトにSFTSウイルスを感染させるのはタカサゴキララマダニ(写真1)とフタトゲチマダニ(写真2)の2種類と考えられる。成ダニは4~5ミリで血を吸うと1センチくらいになる。
【マダニ】にかまれたら・・・
マダニにかまれたときの処置法
1.肌についているのを見つけたら
ピンセットで皮膚に近いところからはさんで垂直に抜く(図2)。
2.黒いとげが残っていたら
黒いとげのようなものや虫体の一部が残っていたら1~2日以内に皮膚科または外科の受診を。
3.熱、吐き気・嘔吐、下痢、全身倦怠感などの症状が出たら
このような症状が出た人は内科へ行き、マダニにかまれたことを必ず伝えよう。
農作業をする際や、山歩き、キャンプのときは、夏でも肌を露出しないことが重要。首にはタオルを巻くかハイネックのシャツを着用したい。シャツの袖口は手袋や軍手、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる(図1)。野外から戻ったら体にマダニがついていないか確認し、なるべく早くシャワーや入浴を。上着は家の中に持ち込まないようにし、着用していたものはすぐに洗濯、天日干ししよう。
■野外では腕、足、首などをカバーして予防しよう
SFTSの原因となるマダニは、家の中にいるイエダニとは全く別の種類(表2)で、シカやイノシシがいるような野山に生息する。
かまれても必ずSFTSを発症するわけではないので、落ち着いて対処してほしい。24時間以内ならピンセットで取り除ける場合が多い





