連載作品だけでも40以上!奥の深い「Fの世界」
小学館の児童向け学習雑誌や『コロコロコミック』で児童向け漫画を描く一方、『ビッグコミック』などで大人向けのSF短篇漫画も多く描いた。
藤子・F・不二雄の提唱する「SF」とは「サイエンス・フィクション」ではなく、「すこし・不思議」という意味を示し、日常の中に非日常が飛び込んでくる内容の作品が多い。その一方でSF短編集に収録されている作品には、ハードなサイエンス・フィクションの流れを汲む作品も多く、バラエティに富む。
藤子・F・不二雄 – Wikipedia
現在は「藤子・F・不二雄大全集」ですべての作品が読める。
藤子・F・不二雄の漫画作品を収録した漫画全集であり、2011年(平成23年)の藤子・F・不二雄ミュージアムの開館を前にいつでも藤子F作品を読める状態にしておくために、約46000ページ・約3500話に及ぶ藤子Fの漫画作品の網羅を目指している。
藤子・F・不二雄大全集 – Wikipedia
F先生の十八番!日常SF
アニメ化はされておらず、コミックスも長く絶版になっていたため、藤子・F・不二雄作品の中では知名度が低い。『小学四年生』に掲載された「ドラとバケルともうひとつ」の中の一作で、『ドラえもん』てんとう虫コミックス第9巻に収録された「ぼく、桃太郎のなんなのさ」(ドラえもんとの共演作品)が比較的知られている。「ぼく、桃太郎のなんなのさ」は1981年に映画化されたが、バケルくんは登場せず、ドラえもん単体の作品として作られた。
バケルくん – Wikipedia
本作は未完に終わっているので、「エリはルルロフ殿下と結ばれるのか?又内木との関係はどうなるのか?」「ルルロフ殿下の顔を含めた正体」の謎は結局明かされずじまいとなっている。原作第52話『エリさま記憶そう失!?』・アニメ第40回Bパート『お姉さんがやってきた』で、未来のエリが「妃殿下」として現在の地球に里帰りしているが、これが現在に依る姿なのか、パラレルワールドに依る姿なのかは不明である。
チンプイ – Wikipedia
本作は残念ながら未完となっている。
1989年7月に黒人差別をなくす会が、同じく藤子作品である『オバケのQ太郎』の「国際オバケ連合」の回の描写が黒人差別であると指摘。これを受けて、藤子プロ、単行本を出版していた小学館、中央公論社は、『オバケのQ太郎』の当該エピソードが収録された単行本を増版中止・回収措置をとったが、この際に余波や後難を避けるため、抗議や指摘がなかった本作を同時に自主回収したと見られている。その後、本作を「封印」扱いにし、単行本は絶版、『バケルくん』第2巻に収録された一部エピソードや藤子不二雄の漫画百科なども別作品に差し替え、アニメ版は放送を自粛し、事実上闇に葬られてしまった作品となった。
ジャングル黒べえ – Wikipedia
濃厚!SFアドベンチャー
子供向けだけじゃない!アダルティックな大人向け漫画たち
藤子・F先生は「ぼくにとってSF短篇は、どちらかというと、プロ作家の意識よりも趣味的に描いていたジャンルです」と述べています。つまり、藤子・F先生の趣味や好みや考えなどが、さほど気を遣うことなく露わになっているのがSF短編であり、プロとして自己表出をコントロールしながら職人的に描いていたのが児童マンガであった、というふうに言えるのです。
「怒り新党」を観てSF短編に興味を持った方へ – 藤子不二雄ファンはここにいる/koikesanの日記