◎はじめに
子供がペットボトルで遊んでいるうちに爆発…という事故が多いようです。
事故が多発している要因の一つとしては、爆発の原因になるものが誰でも簡単に手に入る、ということが挙げられます。その物質とは何なのか、詳しく見ていきましょう。
◎自作炭酸水を作る際にはご注意を!
炭酸飲料を自作するには、ジュースに二酸化炭素を強制的に溶かし込めばOK。ペットボトルを用意すれば簡単にできる。ペットボトル入りのジュースにドライアイスをブチ込み、蓋を閉めてやれば良い。
ここでドライアイスを過剰に入れるとペットボトルが爆弾に早代わりしてしまう。最近、ペットボトルにドライアイスを入れて破裂音を聞こうとして怪我した子供なんかもいるらしいので注意しないといけないですなー。
炭酸飲料を作ってみる!!!
このような動画もたくさんありますが、くれぐれも分量を守って行ってください。
◎発生した事故の例
高校生ら3人の男子生徒が自宅の前でラムネビンにドライアイスをつめて遊んでいたところ、噴出した炭酸ガスの圧力で突然爆発。ガラスの破片で、1名は顔、手などに2ヶ月の重傷、他の2名は顔・手に2週間の軽傷を負った(S34.6.8 兵庫県 尼崎市)
ドライアイスを使ったラムネつくりにおける事故
市立I中学校1年生男子生徒が自宅で、しょうゆのビンにドライアイスをつめて理科の実験中突然爆発。ガラスの破片が飛び散り、同生徒は左眼を失明、右ひざと右手に重傷を負い、また近くで見物していた母親も首にガラスの破片が刺さり重体。(S35.7.2 兵庫県 神戸市)
ドライアイスを使ったラムネつくりにおける事故
(S56.10.13 東京都 新宿区)
現場には、一本分のペットボトルが粉々になって落ちていた。男児らによると、「白い煙のようなものと水が飛び散った」という。
(H14.8.13 兵庫県 神戸市)
◎なぜ爆発する??
以上のように危険な事件が起きていますが、爆発の原因はなんなのでしょうか。
破裂の原因は、ドライアイスがペットボトル内で急激に気化し、内圧が高まることによって、ペットボトルが強度的に耐えられなくなった結果である。
ドライアイスを入れて密閉したペットボトルが破裂して大けが!!(発表情報)_国民生活センター
ドライアイスは気体になると体積が何百倍にもなるので、ペットボトルを密閉するとボトル内が極端な高圧になって破裂する恐れがあるため、ドライアイスを密閉容器に入れるのはたいへん危険である。
安心!くらし情報 ~あなたのたしかな目~|テレビ東京
・・・とのことです。
ドライアイスとは二酸化炭素が固体になった物ですが、普通物質は固体→液体→気体と変化するところ、ドライアイスは液体にならずに固体→気体へと変化するのです。
水に入って温度が下がったドライアイスが急激に気体に変化し、その際体積がとても多くなるのでペットボトルの中がパンパンに膨れ上がり、耐えきれなくなると爆発するのです。
◎まとめ
ドライアイスはスーパーで買い物をすると簡単に手に入りますが、そのせいで事故が多発しています。
事故を防ぐには、
①ドライアイスを保存する場合、小さな子供の手の届かないところに保存する。
②自作炭酸水をつくるときはよく情報を調べて、分量を誤らないようにする。
(子どもが作る場合、必ず保護者同伴で行いましょう。)
この点をしっかり守りましょう。
◎ネットでの反応
riramu@riramu0814
Aisui Shirai@yamadadalove
誰でも簡単に炭酸水が作れますが、誤った方法で行うことで事故を引き起こすケースが目立ちます。
ペットボトルに水を入れ、ドライアイスを入れ、ふたを閉めてしまたところ、爆発してしまうケースが多いです。分量を誤ったことが原因です。