[マクドナルドは今も薬漬け!?安全?]中国産からタイ製へ。チキンの安全管理は?揺れるブロイラー産業

pasokonn
日本マクドナルドは25日に「チキンマックナゲット」やチキンを使用する商品に対して中国製の鶏肉商品8種類の販売を中止したと同時にタイ製の肉を使用すると決まった。が、タイの食品は安全なのだろうか?マクドのチキンがタイ製になって安全なのかを色々まとめてみた

マクドのチキンがタイ製になって安全なのかを色々まとめてみた

日本マクドナルドは25日、「チキンマックナゲット」など中国製の鶏肉商品8種類の販売を中止した
マクドナルド、中国製チキン販売中止 タイ製に  :日本経済新聞

中国製のチキンナゲットの問題は中国産の衛生管理のずさんさをもう一度確かめてしまう事になってしまった。

マクドナルドの中国産のチキンを使用していた商品とは?

中国製チキンを使用しているのは、チキンクリスプ、チキンエッグマフィン、チキンクリスプマフィン、チキンフィレオ、チキンフィレオハバネロトマト、シャカチキ、チキンマックナゲット、チキンタツタ(7月30日から販売予定)の8商品。
この8商品が全てタイ製になるという事である。

未だにファミリーマート系列も波紋を呼んでいる。

ファミリーマートは上海福喜から仕入れていた「ガーリックナゲット」「ポップコーンチキン」の販売を22日に取りやめた。24日までに消費者から687件の問い合わせがあった。25日も事実確認が続いたため平日だけだったお客様相談室を今週末も開くことを決めた。26~27日の2日間、専用ダイヤル(0120・954023)を用意する。
マクドナルド、中国製チキン販売中止 タイ製に  :日本経済新聞

そして、ファミリーマートもついに中国産の使用を無くし、タイ製の肉を使用することを発表。

チキン騒動に関しての返金騒動。

ファミリーマートは返金するとともに謝罪。
・レシートがある場合のみ返金可能
・クレカやTカードの購入履歴では返金不可

【対象商品】
ガーリックナゲット
発売日:2014年7月1日(火)
対象店舗:全国の約1万店

ポップコーンチキン
発売日:2014年7月21日(月)
対象店舗:東京都および長野県、山梨県の計10店
ファミリーマート「ガーリックナゲット」「ポップコーンチキン」の返金祭りキタ━!!! 画像・対象店舗あり【中国期限切れ肉問題】 : NEWSまとめもりー|AKB48・芸能・ニュース2chまとめブログ

マクドナルド「返金の予定なし」
日本マクドナルドは今の時点では返金に応じる予定はないとしています。

その後、中国産の輸入を廃止し、タイ製へ一斉シフト。

25日ですべて販売を中止しタイ製に切り替えた。店舗によってはタイ製の在庫がなかったり、売り切れたりして販売できなくなる可能性がある。同社は欠品の解消時期を未定としている。中国製は店舗から回収して廃棄する。
マクドナルド、中国製チキン販売中止 タイ製に  :日本経済新聞

廃棄するという事です。少しもったいないですが、衛生上は仕方がありませんね。

ファミリマートのチキンの生産画像がタイへ変更に。
ファミリーマートの「フライドチキン」は、原料の調達から製造までをすべてタイの委託工場で一貫生産し、日本へ、そして各店舗へ運び、お客様のもとにお届けしています。卵を孵化させるところから加工、調理まで、飼料の配合調整までを含めて、品質管理・温度管理に目が行き届く一括管理生産を行っています。
という説明文になっています。

元々タイ産のチキンで元々中国の輸入なしでも運用出来た?

タイの鶏肉輸出は、ブラジルやアメリカなどに次ぐ、世界第4位の規模。輸出量のうち約3分の1は日本向けで、最大手の食品会社だと、4時間おきに清掃、異物の混入をセンサーで確認するなど安全性・信頼性も高いとのこと。
マクドナルド、鶏肉、全面タイに依存、品薄懸念も……|パイプと煙と愚痴と

チキン製品の輸入は中国とタイから行っていた。2013年のチキン製品の総輸入量は4万4916トン。このうち、38%に当たる1万6925トンが中国からの輸入だった。
日本マクドナルドが中国製チキン商品の販売を中止、タイ製へ| Reuters

つまり元々62%はタイからだったという事ですね。

タイのピング社のプロジェクトでは1年に300万羽のブロイラーを生産している
https://www.portfolio.nl/bazaar/home/show/496

タイは元々チキンの生産量は多いようです。

日本企業も、中国離れを強める方針とか。
これだけ中国の製品が問題を起こしている以上、中国の食品を使うという流れが一斉に終わると噂も流れているほど。

気になるタイの食品安全・・・タイ製の食の安全は国産と自分の国との差が歴然だった。

日本の消費者のため、彼らは現場で記録を取り、科学物質や微生物の基準値をオーバーして違反にならないかどうか、最大限の注意を払わなくてはならない。タイ国内向けと日本輸出向け工場とでは、施設から従業員教育までまるで違うという。
食の安全と安心、タイにもあるが日本とはまるで違う | FOOCOM.NET

日本の安全管理は非常に優秀なようだが、一方でタイでは食の安全以外にも問題が。

食中毒以外の食の安全については関心の薄いタイの人々ですが、日本向けの輸出食品関連事業者は、実によく勉強をしています。輸出向け水産加工品や農産物、農産加工品の工場見学をしたことがあるのですが、国際的な衛生プログラムを導入して、日本が求める高い品質基準と食品衛生法が定める規格基準をクリアするために現場で努力をしています。関係者の方々とお話をすると「日本向け輸出食品は特に気を使っている。食の安全についても学び、法令についても熟知している。
会員のひとことno.12 タイのくらしと食品安全

自国ではそこまで安全管理の意識は高くは無いようだ。

さて、タイのくらしは様々な不安要因があるので、不安要因の順番をつけるとしたら、食品安全は相対的に高くはありません。しかし食中毒のリスクは高く、日々気をつけなくてはなりませんでした。タイには食中毒統計はありませんので、詳細はわかりませんが、タイ保健省発表の疾病統計では、最も多い病気は「急性下痢症」となっており、例年、100万人以上が罹患しています。それに、食中毒および何らかの消化管感染症を加えますと150万人程度となります。日本とはけた違いの状況です。コレラによる死者数は公表されていますが、それだけでも毎年数百人の死者が出ています。
食の安全と安心、タイにもあるが日本とはまるで違う | FOOCOM.NET

コレラや食中毒の事件は多発。残留農薬やいろんな問題はあれど、日本は食の安全が進み切ってるいい国なのかもしれません。

しかし、その裏で2000年代からの計画があった。安全対策は中国よりも大きく改善されつつあるという。

2001~2006年の第9次国家経済社会開発計画において、国民の健康を守るために農薬政策の見直しを進め、農産物の国際競争力を高め安全な輸出農産物を生産すること等を、農業政策の柱として位置づけ、農業協同組合省に農産物食品基準局を設立した。
(2007年12月発行)タイ北部の食の安全と農薬農業

タイ政府は、「世界の台所」としてタイの農産物や食料品の海外輸出を促進する政策を打ち出しており、近年の日タイ経済連携協定交渉においても、食品安全協力は両国間の大きな課題として扱われている。
(2007年12月発行)タイ北部の食の安全と農薬農業

中国産のおよそ4割の輸入が無くなる分、品薄になる可能性があると懸念されています。

8種類の商品はすべてタイにある加工会社から鶏肉を仕入れて販売するということですが、日本マクドナルドでは今後全国の多くの店舗で品切れが発生するおそれがあるとしています。
日本マクドナルドが中国製チキン商品の販売を中止、タイ製へ| Reuters

ではタイのブロイラー産業は確率されているのか。

近年、タイは「世界の台所」を目指して、食品および農産品の輸出振興に力を注いでいる。鶏肉に関して、タイは東南アジア最大の輸出国であり、これまで輸出の大部分が日本やEUへ仕向けられ、その量は年々増加し、2003年に過去最高を記録した。しかし、2004年にタイで高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)が発生して以降、状況は一変した。日本などの主要輸入国が輸入停止措置を実施した影響で、主な輸出品が冷凍鶏肉から加熱処理された鶏肉調製品へと大きくシフトすることとなった。

このような中、タイのブロイラー産業の中核を担うインテグレーターは、輸入国側の要望に応えるかたちで品質や安全性を確保するための対策を講じるなど、タイ産鶏肉への信頼を回復し、輸出を拡大するためのさまざまな動きをみせている。また、政府もその動きを後押しする取り組みを行うとともに、対外的には食料輸出国としての立場から、FTAなど世界的な貿易自由化の流れにも積極的に対応している。
畜産の情報−タイのブロイラー産業をめぐる最近の状況について 2010年3月

https://matome.naver.jp/odai/2140635692709531001
2014年11月20日