毎年多数の死者を出すスズメバチについて、その生態をまとめました。
世界にスズメバチは28種類、そのうち日本には16種類が生息する
巣をつくって集団生活をするスズメバチの仲間は世界に28種類います。そのうち日本には16種類が生息しており、北海道から沖縄まで、全国に分布しています。
最も多い北海道や本州の山岳地帯では14種が確認されており,南下するに従って種数は減少する傾向にあります.最も少ない沖縄本島では2種が生息するのみとなっています.
スズメバチ科のハチは,巣を単位とした集団生活をしており,(1) メスに繁殖をする個体(女王バチ)と繁殖をしない個体(働きバチ)の区分が存在する,(2) 世代の重なりがある,(3) 協同で子育てをするという共通性がみられます.
嗅覚に優れ、整髪料や香水、人間の汗のにおいも感じとる
スズメバチは嗅覚がとても鋭く、フェロモンで互いの交信をするほか、餌や敵を感知します。整髪料の甘いにおい(スズメバチは甘いにおいを好みます)や、汗のにおいを感じとり、巣に近づく人を威嚇しに近寄ってくる場合があります。
シャンプー・石鹸・香水に制汗剤(スズメバチは人間の汗のにおいに対し攻撃を仕掛けることがわかっています。制汗剤自体は有用な蜂対策です)など、フルーツや花のにおいがする製品を使用していると、そのにおいに引き寄せられた蜂がやってきて、まわりを飛び回る可能性があります。
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スズメバチ(成虫)の主食は甘い花の蜜や樹液ですから、それらに似た甘いにおいをスズメバチは敏感に感じとります。
匂いもハチを刺激します.ヘアスプレーや香水などの化粧品,汗の臭いなどにも敏感に反応します.
スズメバチに刺されないための注意
汗のにおいを防ぐために、山歩きや森に入る場合には、無香料の制汗剤をスプレーしていくなどの対策をしていきましょう。
よく、スズメバチの巣を観察していると門番役のハチが出入り口の近くで帰ってきた働きバチと触角で探りあったり、舐めあったりしています。
これは彼らが同じ巣の仲間かどうかを確認しあっているのです。もし違う匂いの外敵が近づいてきたり侵入しようとすると門番役のハチたちが巣口から放射状に巣の外側に多数這い出し毒針から微量の毒液(攻撃フェロモン)を霧状に噴霧し他の仲間にも危険を知らせて攻撃態勢に入ります。
よく、香水やペンキなどの強い匂いのついた人が巣のそばを通ると襲われてしまうのは、この習性によりものだとも言われています。
スズメバチの身分証明書は匂い?-スズメバチ駆除 兵庫 大阪 滋賀 京都 奈良
幼虫は肉食、成虫は花の蜜や幼虫からの分泌液を餌にする
スズメバチが狩りをするのは、他の虫を、肉食の幼虫の餌とするためです。成虫は腰にくびれを持つため(細腰亜目)固形物を食べることができず、幼虫の分泌液や花の蜜・樹液を餌とします。
スズメバチは,幼虫の餌として昆虫やクモなどを捕らえます.肉だんごにして巣に持ち帰り,巣の中で多数の働きバチに分配された後,小さくかみ砕いてから口移しで幼虫に与えます.
スズメバチの成虫の栄養源は主に炭水化物で,5齢幼虫が発達した唾液腺から分泌する透明な液体を口移しで受け取ります.幼虫に餌を与えるかわりに幼虫から栄養をもらうギブアンドテイクの関係にあり,これを栄養交換とよんでいます.液体の成分は糖やタンパク質で,高い栄養価を持っています.
幼虫との栄養交換が十分に行えない時期には,樹液や花蜜,果樹などを訪れます.
スズメバチの採餌習性
働き蜂はすべて雌、雄は働かない。女王蜂のみ冬が越せる
日本のスズメバチはどの種類も、働き蜂として飛び回るのはすべて雌です。雄は女王蜂との交尾のためだけに生まれ、一切働きません。雄・雌ともに寿命は営巣期間が終わるまでで、新しく生まれてきた女王蜂のみが木の割れ目などで冬眠し、冬を越すことができます。
秋になると女王蜂は,次世代の子孫を残すため息子の雄バチを初めて産むようになります。この時期に育てられる新女王蜂やそれまで生まれてきた働き蜂は、すべて雌バチであり女王蜂の娘です。
スズメバチ・蜂のブログ−福島のハチ駆除はスズメバチ博士におまかせ: スズメバチの働き蜂と女王蜂
活動期間は4月から最長で12月まで、7~10月に最も危険性が高まる
スズメバチは2~3月頃、女王蜂が冬眠から目覚めて巣をつくり始めます。働き蜂が生まれ、巣として本格的に活動を始めるのは4月頃からです。最盛期となる7~10月が最も攻撃性を増し、巣の活動期間は長い種で12月まで続きます。
活動期間は5~9月と、他のスズメバチに比べて短くなっています。
気温が20℃以下に降下すると、ハチは活動を停止、越冬状態になる。
ハチに注意!
つまり、気温が20度以上になるとスズメバチは活動をはじめる、ということですね。
開放空間と閉鎖空間、種類によって巣をつくる場所が異なる
スズメバチは田舎を中心に巣をつくりますが、種類によって好んで巣をつくる場所が異なります。
近年は都市部でも見られるようになってきていますが、基本的にはスズメバチの仲間は山間部や森林といった、餌の昆虫を確保しやすい田舎に多く巣をつくります。
http://t-meister.jp/hachi/lab/basyo/#more-155
巣づくり初期にはトックリ型をした巣をつくり、群れが大きくなるにつれて、球体の巣へと改造していきます。
巣の周囲数メートルは危険、敵とみなした場合、攻撃をしかけてくる
スズメバチは巣を守るために、接近する人を敵とみなして攻撃してきます。巣の周囲数メートルは非常に危険です。
スズメバチが攻撃するのは、基本的に
1、 幼虫の餌になる昆虫
2、 餌場を荒らす(と判断した)敵
3、 巣に危害を加える(と判断した)敵の3つに限定されます。
http://t-meister.jp/hachi/lab/syuusei/#more-168
スズメバチは、巣に近づく相手に対して威嚇をはじめる『警戒範囲』というものを持っています。
この範囲はスズメバチの種類・巣の場所によってこの範囲は数メートル~10メートル程度と差がありますが、過去に敵が侵入してきた経験がある場合、この警戒範囲が広くなることがわかっています。
http://t-meister.jp/hachi/lab/syuusei/#more-168
巣があるのに気付かないで不用意に近づくと、スズメバチの大群に集中攻撃されることになります。
スズメバチの生態と危険性(危険なスズメバチ情報)
巣に近づいた者には顎をカチカチ鳴らして警告をする
スズメバチは、外敵が巣に近づくと、
◎相手の周りをしつこく飛ぶ
◎相手に狙いをつけて、空中で停止する
◎あごをかみ合わせて「カチカチ」という音をたてる
などの、行動を取ります。
スズメバチ警戒・対策(1) | スズメバチの危険性と駆除について
これらの警告行動をしている蜂を目撃したら、静かにその場を立ち去りましょう。既に巣を襲撃された経験がある蜂や、性質の凶暴な蜂の場合にはこれらの警告行動なしに、即座に攻撃をしてくる場合もあります。
針で刺すほか、毒液を飛ばしたり噛みついてくることがある
スズメバチの針はミツバチと違い、一度刺しただけでは抜け落ちません。何度も刺してくるほか、針から毒液を飛ばしたり、大きく力の強い顎で、噛みついてくることもあります。
毒針は、鋸状の細かい刃が密生した2枚の尖針が刺針の外側を覆うという構造をしており、この尖針が交互に動くことにより、皮膚のコラーゲン繊維を切断しながら刺さっていく。ミツバチと違い一度刺しても自身が死ぬことはない。
スズメバチ – Wikipedia
ミツバチは一度針を使うと自分も死んでしまいますが、スズメバチは何度も繰り返し、敵に対して針で攻撃をしかけてきます。
毒液は刺して注入するだけでなく、空中から散布することもある。散布された毒液は警報フェロモンの働きをし、仲間を集めて興奮させるため、集団で襲ってくる。特別な装備がなければ早急にその場から離れるのが望ましい。
防護服を着ていても刺される場合がある他、呼吸孔から顔へ毒液を飛ばす場合もある。目に入ると失明する他、皮膚に触れると炎症を起こす。
スズメバチ – Wikipedia
攻撃方法は主に毒針ですが、噛みつくこともあります。スズメバチの種類や状況によっては、警報を出さずに攻撃を仕掛けてくるケースもあります。
蜂の巣駆除のことなら ねこの手
スズメバチの毒針は産卵管が変化したものなので,当然女王バチも人を刺す可能性があります.ただし攻撃性はほとんどなく,直接手で握ったりしない限り,決して人を刺すことはありません.
スズメバチQ&A回答集1
女王蜂はとてもおとなしく、営巣初期の女王蜂しかいない時期には、刺されることはほとんどありません。
毒液には警報フェロモンがあり、興奮して仲間を呼び攻撃をくり返す
スズメバチの毒液には警報フェロモン(興奮物質)が含まれており、仲間を呼び寄せ、興奮させ攻撃的にしていきます。攻撃を受けた場合、雀蜂の攻撃範囲を離れるまで執拗に攻撃をくり返してきます。
スズメバチを含む多くの昆虫達は、目よりも『匂い』の情報を頼りに行動します。よく言われる『フェロモン』と言うものです。この『フェロモン』を利用し、昆虫達は互いに情報交換しているといわれています。
やっかいな事にスズメバチなど社会性の昆虫達の間には、敵の接近を伝える為の『警報フェロモン』というのがあります。この警報フェロモンというのが、揮発性が高く、分子量の低い化学物質がよく利用されています。
オオスズメバチの警報フェロモン
1匹のハチに刺されると毒液(興奮物質)が空中にまき散らされるため、多数のハチの攻撃を受けることがあり危険です.スズメバチが追いかけてくる距離は種により違いますが、概ね10m~50m程度です。
スズメバチに注意(ヒメスズメバチ、キイロスズメバチ、コガタスズメバチ、オオスズメバチ)
天敵にはハチクマ、肉食昆虫、寄生バチ、人間などがいる
攻撃性の高いスズメバチにも、多くの天敵がいます。人間も、その中のひとつです。
幼虫の捕食寄生者としてはカギバラバチ科のハチが挙げられる。カギバラバチは葉に卵を産み、それを蛾などの幼虫が食べ、さらにそれがスズメバチの巣に持ち帰られて幼虫のエサとなり、寄生が始まる[8]。
スズメバチ – Wikipedia



















