なにを? どうやって? インターネットだけに頼らない小学生の調べ学習

kumabox
小学生に出される「調べ学習」の宿題。インターネットで(親が)調べてしまえば簡単ですが。もっといろいろな方法で調べてまとめるのが調べ学習の醍醐味ですよね、ということで。まずは図書。また、インターネットを利用した場合のコツ、など。参考になりそうなリンクもまとめました。

◆小学生の調べ学習

調べ学習とは?
「【広義の定義】
自分の持っている課題を多様な方法で解決すること
【具体的な定義】
知りたいこと、興味を持っていることについて、図書や実地見学、実験・観察など、いろいろ
な方法で調べ、まとめ、発表すること。」
http://www.sodegaura.ed.jp/sien/sirabe-houhou.pdfより

「生徒が課題について、図書館を利用したり、聞き取り調査をしたりして結果をまとめること。総合学習の一形態。」
http://kotobank.jp/word/%E8%AA%BF%E3%81%B9%E5%AD%A6%E7%BF%92より

◆インターネットを利用した調べ学習にありがちなこと

内容をまったく読まずにコピー&ペースト。「何がわかった?」と聞いたら,何も答えられなかった。
調べ学習のポイントをつかむ「調べ学習の絵本」 – 実践アイデア|光文書院

インターネットにキーワードを入れて、出てきたものをプリントアウトして提出しても、調べたことにはなりません。
Q4│調べ学習│赤木かん子の読書Q&A│小学校国語│教科書・副読本│光村図書出版

◆調べ学習を進める手順

「調べる問題をはっきりさせる」→「調べる計画を立てる」→「計画にしたがって調べる」→「わかったことや考えたことをまとめる」という流れを意識して進めましょう。
めあてと計画をしっかりと – 調べ学習ガイド|わくわく!こども大百科

◆調べ学習に役立つ本

改訂版 調べ学習の基礎の基礎 (かんたん!たのしい!調べ学習) [大型本]
赤木かん子 (著)

表紙に「この本はコピーOK」と書いてあります。
同一の家庭内、学校内、図書館内でレクチャーする場合は、何枚コピーしてもいいよ、ということです。
左ページに説明、右ページに書き込み式のワークシートがあります。
書き込みながら、覚えていこう、というスタイルです。

「本のしくみ」「百科事典」「調べ方」「図書館のしくみ」「レポートの書きかた」の5章からできています。
詳しい内容は中身をどうぞー。

しらべる力をそだてる授業! [単行本]
赤木 かん子 (著), 塩谷 京子 (著)

これは親用に。
でも、ほんとうは先生向け。
上の本の、実際の、授業ライブ。

二人分の長い「はじめに」を読むと、調べ学習がいかに難題かってことがわかります。
これ、なんで学校でやってくれないの?

上の本と合わせて読むととても分かりやすいです。
著作権について、丸写しがダメなこと、参考文献の書き方、など、子供にどう説明するのか、そういうのがよくわかります。
レポートの書き方は、一生ものじゃないかな。

調べ学習は、その方法を教えてくれないくせに宿題にされる、という点で、「読書感想文」に似ている、と思いました。方法さえ分かれば、子供は自分の力で調べ学習できるよ。
子供って、目次も索引も知らなかったりするんだ……。

◆調べ学習でインターネットを使うときの2つのポイント

ひとつは“ネット情報はまとめや発表に使ってはいけない”ということです。
(中略)
使えるのは住所や名前が明記してある、つまり責任は私がとりますよ、と明言してくれている公共性のあるページだけで、それ以外のものは必ずどこか責任をとってくれるもので(たいていは本ですが)確認をしないといけないのです。
Q12│調べ学習│赤木かん子の読書Q&A│小学校国語│教科書・副読本│光村図書出版

インターネットの使い方、二つ目のポイントは、自分の欲しい情報を呼び出すためには、はじめから「どんなキーワードならヒットするかな」ということを考えて(予測して)検索しなくちゃいけないってことです。
Q13│調べ学習│赤木かん子の読書Q&A│小学校国語│教科書・副読本│光村図書出版

子供はこれができないので、ゴミみたいな検索結果の前にボーゼンとします。

◆インターネットを利用して調べ学習をする

「調べ学習の絵本」
詳細リンク
http://www.kobun.co.jp/idea/rika/19.html

これは小学校の先生向けに書かれているみたいですが、家で宿題として調べ学習が出されたときに、活用できると思います。

自分の調べたいことは何かをはっきりさせ,興味をもたせる。
量や見た目ではなく,本人の疑問に答えているかが重要。
情報の真偽をサイト制作者に絞ること,出所のわからない情報は使わない。
複数情報を比べて,同じ情報が多い時は信頼度が増す。
インターネット以外の情報も見てみること。
答えを明確に出すこと。
調べ学習のポイントをつかむ「調べ学習の絵本」 – 実践アイデア|光文書院

調べ学習の6つのポイント。
「調べ学習の絵本」にその対処法がまとめられています。

◆調べ学習に使えるリンク

2018年6月26日に公開された、小中学生向け統計データ検索サイト「キッズすたっと~探そう統計データ~」です。教科書に載っている言葉などから、関連する統計データを探せます。

漢字歌、都道府県サーチ、社会科資料集などがあります。

地図記号や地図の種類、地図について学べます。

地図記号の成り立ち、歴史などを学べます。

都道府県、市町村の自治体のホームページを検索できます。

◆参考リンク

https://matome.naver.jp/odai/2140377994899651901
2018年07月02日