■ピルってなに?
■ピルの『嬉しい』効用
(1)月経に関連した副効用
【ピルの効用と副作用】 花王 ロリエ
●月経困難症(月経痛)の軽減
●月経血量の減少による貧血の改善
●月経不順の改善
●子宮内膜症の予防と改善
子宮内膜症になりにくくなるという報告もあり、すでに子宮内膜症にかかっている場合は、進行をくいとめられる可能性もあります。
また、月経の周期が規則正しく28日周期になるので、月経不順への治療効果があります。
(2)ホルモンバランスの改善による副効用
【ピルの効用と副作用】 花王 ロリエ
●月経前症状(PMS)の軽減
●にきび、多毛などの改善
●更年期症状、骨粗鬆症の予防
また、男性ホルモンの作用を抑えてニキビや多毛症を減らす効果や、ホルモン状態を安定させて更年期症状や骨粗鬆症を予防する効果もあります。
(3)排卵を抑えることによる副効用
【ピルの効用と副作用】 花王 ロリエ
●卵巣がんの予防
●卵巣嚢腫の減少
●子宮外妊娠の減少
(4)長期服用による副効用
【ピルの効用と副作用】 花王 ロリエ
●乳房良性疾患の予防
●骨盤内感染症の予防
●子宮体がんの予防
また、子宮頸管粘液が変化して、精子だけでなく細菌やウイルスの子宮への進入を防ぐため、卵管炎や骨盤内感染症など不妊の原因になる病気にかかりにくくなり、不妊の予防につながります。
■ピルの副作用
避妊効果には影響はありません。
■ピルのリスク
「ヤーズ配合錠」死亡は11件で10代1人、20代2人、30代4人、40代1人、50代2人、不明1人だった。
ピルの副作用、血栓に注意を 5年で11人死亡例:朝日新聞デジタル
日本のピル服用者は推定100万人
2008年~13年上半期に、低用量ピル11品目で、血の固まりが血管をふさぐ血栓の重症例が延べ361件、副作用として報告されていた。
ピルの副作用、血栓に注意を 5年で11人死亡例:朝日新聞デジタル
フランスでは、1987年以降、ダイアン35によるものとみられる静脈血栓症で、少なくとも4人の死亡が確認されている。
低用量ピルの「ダイアン35」が販売禁止に 4人が死亡 フランス – QLifePro医療ニュース
フランス女性は57%(15〜24歳85%)がピルを服用
フランスではピルを使用する500万人の女性のうち250万人が第3・第4世代ピルを使用し、年に約1000件の重篤な副作用例がある。
パリの最新情報OVNINAVI:パリの日本語新聞オヴニーのウェブ版-OVNI
■ピルは怖い薬ではありません
誤解(1)ピルを服用するとがんになる。
京都府・婦人科「いわたレディースクリニック」|子宮がん検診・避妊・低用量ピル| 避妊と低用量ピル
以前はピルと乳がんの関係が指摘されていましたが、最近の報告では低用量ピルで乳がんが増加するとは考えなくてもいいとされています。
その一方で、卵巣がんや子宮体がん、大腸がんは明らかに減少することがはっきりとわかっています。
誤解(2)ピルを服用すると将来不妊症になる。
京都府・婦人科「いわたレディースクリニック」|子宮がん検診・避妊・低用量ピル| 避妊と低用量ピル
一定期間ピルを服用することによって卵巣機能が改善することが多いです。
不妊症や生理不順の治療としてピルを服用していただくこともあります。
ピルを服用しておくほうが不妊症にはなりにくいことも分かっています。
ピルの服用を中止すれば2ヶ月程度で排卵が再開しますので、すぐに妊娠を考えていただくことが可能です。
将来の妊娠にマイナスに作用する心配は全くありません。
誤解(3)ピルを服用すると太ってしまう。
京都府・婦人科「いわたレディースクリニック」|子宮がん検診・避妊・低用量ピル| 避妊と低用量ピル
誤解(4)ピルを服用するとずっと続けないといけない。
京都府・婦人科「いわたレディースクリニック」|子宮がん検診・避妊・低用量ピル| 避妊と低用量ピル
ピルをやめたければいつでもやめていただけます。
ピルの服用を中止すれば2ヶ月程度で排卵が再開しますので、すぐに妊娠を考えていただくことが可能です。
それと比較すると、低用量ピルによる血栓症リスクは半分から6分の1程度と言われています。
日本人と比べて欧米人には血栓症が多いのですが、ドイツのピル普及率は50%、イギリスでは30%と非常に高いです。
ちなみに、血栓症が少ないとされる日本のピル普及率はようやく3%を超えたばかりです
ピルは避妊だけでなく重い生理痛や子宮内膜症などの治療薬として広がっている。子宮内膜症は、治療しないと不妊や卵巣がんのリスクが高まるからで、08年以降、2品目が保険適用された。
ピルの副作用、血栓に注意を 5年で11人死亡例:朝日新聞デジタル
日本家族計画協会専務理事の北村邦夫医師によると、ピルの売り上げは08年から4年間で約1・5倍に増え、利用者は推定100万人に上る。
■こんな人は、ピルが服用できません
●35歳以上で1日に15本以上タバコを吸う人
●静脈血栓症などの病気にかかったことがある人
●ひどい偏頭痛の人
●乳がん、子宮体がんの疑いがある人
●すでにがんにかかっている人
●妊娠中、出産後6週間以内、授乳中の人
●その他、重い持病のある人
■ピルの開始時期
月経周期の7日以内であればいつ服用を開始しても大丈夫ですが、一般的には「Day1スタート」と「Sundayスタート」といった2つのタイプがあります。
月経が始まった第1日めからのみ始めます。<Sundayスタート>
月経が始まって最初の日曜日からのみ始めます。
「Sundayスタート」はカレンダー通りにのむことになるので のみ忘れのチェックがしやすいほかに、 週末の出血を避けることで、スポーツ、デート、 旅行など週末を様々な活動にフルに使うことができます。
■ピルの種類(1)相性
現在、低用量ピルは第1~3世代まであり、更に1~3相性に分類されます。
世代は成分の違い、相性はのみ方の違いです。
黄体ホルモンと卵胞ホルモンの配合量が 一定で変わらない。●のみ間違いが少なくてすみます。
<段階型ピル(二・三相性など)>
途中何段階かに分けて 配合量が異なるものを服用する。
●総ホルモン量が少なく、不正性器出血の発現率が低いです。 配合量が異なるので 決められた順番通りにのみましょう。
■ピルの種類(2)世代
【エストロゲン】
:女性ホルモン。美肌ホルモン。十分な量を投与することで卵胞が成長しなくなり、排卵に必要な大きさになりません。
【プロゲステロン(黄体ホルモン)】
:女性ホルモン。シミ等を作るホルモン。精子が通りにくくすると共に、着床を妨ぎます。
【アンドロゲン】
:男性ホルモン。
●黄体ホルモン量が多め
●アンドロゲン作用(男性化症状)が少ない
●子宮内膜の増殖を抑える効果が高い
●出血量を大幅に減らすことができる
●生理痛にも効果がある<代表>オーソ
●低用量のエストロゲン
●アンドロゲン作用(男性化症状)がある
●黄体ホルモンの効き目が強いため、黄体ホルモンの総量が低く抑えられている<代表>トリキュラー
●第1世代ピル第2世代ピルの弱点を克服したピル<代表>マーベロン
●体重変化やニキビの発生率が少ない
●ドロスピレノンは超低用量ピルに多く使われている<代表>ヤーズ配合錠、マーシロン(マーベロンと同じ成分でエストロゲンの量が少ない)
●他のピルと異なるのはサイプロトロン酢酸塩(酢酸シプロテロン)が含まれていること
●高い避妊効果(排卵させない・精子を到達させない・着床しにくい状態を作る等)
●強力に男性ホルモンを抑制して、女性的な体を作る
●男性的な体つき、多毛・男性ホルモンが原因の脱毛・薄毛などに効果がある
●酢酸シプロテロン成分は前立腺がん治療にも用いられるほど強力な男性ホルモン抑制剤
●ニキビを治療し、美肌を作る
オーソ、トリキュラーは、吐き気などの副作用が強いです。そのわりに、たまに不正出血があります。<第三ピル>
マーベロンは、初月と時々、副作用がありますが、比較的飲みやすいです。いつも不正出血が1~2回あります。
<第四ピル>
マーシロンは副作用が少ないですが、月経前になると数日間不正出血を繰り返します。
<ダイアン>
ニキビ・脱毛・体形の女性化・PMS、どれも効果はありません。でも副作用が少なく、出血量も減って楽です。月経前になると不正出血が度々起こります。
ピルの服用刊は個人差が大きいので、ご参考までに。
■ピルの種類(3)シートタイプ
21日間飲んで、7日間薬の服用を休むタイプ(休薬するタイプ)。
8日目から次の新しいシートの錠剤を飲み始めます。<28錠タイプ>
28日間飲み続け、錠剤がすべてなくなったら29日目に新しいシートの錠剤を飲み始めるタイプ。
28錠タイプの最後の7錠は、飲み忘れを防ぐためのプラセボという偽薬になっています。

















ピルは、避妊目的と副効用(避妊以外の効果)の目的と、大きく分けて2つの目的で服用されています。
エストロゲンとプロゲステノーゲン(プロゲステロンの作用をする物質の総称)というホルモンが入っている薬で、服用によって、体のホルモンバランスを妊娠している状態に似たようにして排卵を抑制します。