1年前のニュースが今更話題に…夢のエネルギー「核融合発電」って何?

lessthanpanda
今、次世代エネルギー「核融合発電」の発電所建設開始というニュースがネット上を駆け巡っています。安全性も高く夢のエネルギーとして期待されている技術ですが、実はこれ、1年前のニュースで、しかも商用施設ではなく研究目的の施設でした。実用化はまだまだ先。

2014年1月20日前後に、ネット中を駆け巡ったこのニュース…

【速報】 世界初、日本が核融合発電所を建設、2019年より電力供給開始キタ━━━゚(∀)゚━━━!!
【速報】 世界初、日本が核融合発電所を建設、2019年より電力供給開始キタ━━━゚(∀)゚━━━!! : ネトウヨ速報|2chまとめブログ

2014年1月19日付けで、一部のネットメディアが「核融合発電所建設開始」をニュースとして掲載。

世界初、日本が核融合炉の実現に向け、超電導型核融合実験装置を建設 2019年より運転開始
世界初、日本が核融合炉の実現に向け、超電導型核融合実験装置を建設 2019年より運転開始 : 大艦巨砲主義!

Twitterでも大きな話題に。

「仰天!今月28日から核融合発電所の建設が始まる!」
amba.to/1aGkKA1

cargo@cargojp

世界初、日本が核融合発電所を建設、2019年より電力供給開始 bit.ly/1mg2OBe
良スレ。新幹線みたいに東京五輪に間に合わせる計画なのだろうか

Shoho Kozawa@s_kozawa

生きているうちは無理だと思っていた核融合発電のニュースを見たり、カバンに入るバッテリーがPCを何十回も充電できるくらい効率的になったりするニュースをみると、生きているうちにエネルギー問題はかなり解決に向かうのではないかと思ってしまう。
実験の筈?もし核廃棄物が出れば原発と全く同じ、専門の殻に閉込めず情報公開し広く議論すべき!再エネと可能性見込実験の投資バランス評価自体を管理すべき!⇒28日から核融合発電所の建設が始まる!?urx.nu/6kXk pic.twitter.com/27x9m48Hen
世界初、日本が核融合発電所を建設、2019年より電力供給開始! fxya.blog129.fc2.com/blog-entry-123…

>>28
地熱発電は日本が最先端。
核融合も日本が最先端。

これが現実なんだ。

これぞ日本!な明るいニュースになりそう。

Makoto Kamiya@makottomakotto

核融合発電の実用化が胸熱だなぁ。
【雑学】ドラえもんの動力は核融合発電。

元ソースを見たら、去年(2013年)1月のニュースでした…。

これが元のソース。

日本原子力研究開発機構那珂核融合研究所(茨城県那珂市)で28日、欧州連合(EU)と共同で建設を進める核融合実験装置「JT60SA」の組み立てが始まった。2019年の運転開始を目指す。
核融合実験装置の組み立てを開始 原子力機構、EUと共同建設 – 47NEWS(よんななニュース)

2013/01/28 13:25 【共同通信】
核融合実験装置の組み立てを開始 原子力機構、EUと共同建設 – 47NEWS(よんななニュース)

記事の最後に、しっかり「2013/01/28 13:25 【共同通信】」って書いてあります。

つまり、「今月28日から建設開始」ではなく、「去年の1月28日には建設が開始していた」ということです。

2013年1月28日超電導型核融合実験装置「JT-60SA」の建設が日本原子力研究開発機構の那珂核融合研究所で始まった
ITER – Wikipedia

Wikipediaにも、この施設の建設開始は去年の1月であると明記されています。

ところで核融合発電って、何?

▷ 2013年1月に建設が開始された、核融合発電施設JT-60SAの写真。

重い原子であるウランやプルトニウムの原子核分裂反応を利用する核分裂炉に対して、軽い原子である水素やヘリウムによる核融合反応を利用してエネルギーを発生させる装置が核融合炉
核融合炉 – Wikipedia

現在、日本を含む各国が協力して国際熱核融合実験炉ITERのフランスでの建設に向けて関連技術の開発が進められており、計画が順調に行けば原型炉、実証炉または商業炉へと続く長期にわたる計画です。

核融合反応とは超高温高圧の環境下で原子同士が融合し、別の原子になることです
究極の動力炉!!核融合発電

太陽は核融合によって膨大なエネルギーを生み出し続けています。

原子力発電よりも安全かつ安価に大量の電力を供給できると言われている
核融合発電の安全性は識者の間でも意見が割れている -週刊プレイボーイのニュースサイト – 週プレNEWS

核融合発電の安全性に対する意見は識者の間でも分かれているようです。

エネルギーの長期的な安定供給と環境問題の克服を両立させる将来のエネルギー源として期待されています
核融合について:文部科学省

政府主導で各国と協力しながら、研究が進められています。

核融合の実用化までの道のりは遠い
夢のエネルギー? 核融合発電 巨費投入も実現遠く(東京新聞:特報) みょん

ただ、2012年度だけで年間43億円のコストがかかるなど巨額の投資の割に実現はまだまだ遠く、最短でも2050年頃の実用化と見込まれています。

日本で建設中の「JT-60SA」の役割

2013年1月より建設が開始された「JT-60SA」機器概要。各国で作られた機器を日本で組み立てている。

フランスで建設中の国際熱核融合実験炉(ITER)の関連施設
臨界プラズマ装置「JT-60SA」組み立て始まる 原子力機構那珂研究所:茨城新聞ニュース

茨城県那珂市向山の日本原子力研究開発機構那珂核融合研究所に建設されています。

目的は、ITER運転シナリオの最適化などのITERの支援研究、及び高圧力定常プラズマの運転・制御手法の開発などITERで行うことの困難な研究を実施して原型炉の設計を主導し、核融合エネルギーの早期実現を図ること
資料1-1 進捗状況について-JT-60SA計画(日本原子力研究開発機構):文部科学省

ITER(イーター)は、国際協力によって核融合エネルギーの実現性を研究するための実験施設で、フランスのカダラッシュに建設されることが決まっています。

日本やEUなど七つの国・地域がフランスに建設中の国際熱核融合実験炉(ITER、20年に運転開始予定)に、JT60SAでの研究を反映させる
核融合実験装置の組み立てを開始 原子力機構、EUと共同建設 – 47NEWS(よんななニュース)

つまり、日本で建設中のJT-60SAはあくまで研究施設であり、商用運転が目的ではありません。

最後に

▷ ドラえもんの動力は?

ドラえもんの動力は「原子力」
ドラえもん大事典に異変。動力が『原子力』ではなくなったとTwitterで話題に|| ^^ |秒刊SUNDAY

核融合炉ではなく、「原子炉」だったようです。

https://matome.naver.jp/odai/2139031400828488701
2014年01月22日