お茶席でドギマキしなくて済む!覚えておきたいお茶の作法

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日本の文化なのになかなか参加する機会がないのがお茶席!そんな時、突然誘われたり、参加しなければならなくなったらもう大変!そこでドギマギしなくても済むように、最低限押さえておきたい「お茶の作法」についてまとめてみました。

お茶席は大きく分けて2種類

ひとつは、懐石、濃茶、薄茶をもてなす正式な茶会である「茶事」です。
もうひとつは、多くの客を一同に招き菓子と薄茶(あるいは濃茶)のみをもてなす「大寄せ」の茶会です。
初めてのお茶会

作法は流派によって若干違いがありますが、初めてお茶を体験する方は、まず茶事に招かれることはないはずですから、大寄せの茶会での作法を知っていれば、あなたも大丈夫。
初めてのお茶会

気軽なお茶会に行くときの装い

ジーンズやTシャツ、サンダルやスニーカーなどのカジュアルすぎる服装はやめておきましょう。
お茶会へ行こう-客の装いと持ち物

洋装の場合、茶室に入るには白い靴下が必須。きれいな白い靴下を持参していき、茶室に入る前に履き替えましょう。足の指を見せるのは失礼なことなので、ストッキングを履いている場合も上から靴下を履きます。
お茶会へ行こう-客の装いと持ち物

和装の場合、茶室に入る前にきれいな白足袋に履き替えるのがマナーですが、コハゼ付きの足袋を履きかえるのはけっこう大変! 白足袋の上にソックスタイプの足袋カバー履いていき、茶席に入る前にカバーだけ脱ぐようにすると便利です。
お茶会へ行こう-客の装いと持ち物

お茶会に参加する際に必要なもの

最低限必要なものとして、扇子、懐紙、菓子切があれば充分です。
初めてのお茶会

菓子切はなければ、使い捨ての菓子用の楊枝でも大丈夫です。
お茶会へ行こう-客の装いと持ち物

扇子:茶席の最初と最後の挨拶のときや、床の拝見の時に使います。
和装の場合は帯の間に挿しておき、洋装の場合は服のポケットに入れておきます。
ちなみに暑いからといって、この扇子で扇いだりしてはいけません。
お茶会へ行こう-客の装いと持ち物

懐紙と菓子切:どちらもお菓子をいただくために必要なものです。
主催者側で用意してくれている場合もありますが、必ずあるとはかぎりませんので用意しておきましょう。懐紙の間に菓子切を挟んで、和装の場合は懐中しておきます。洋装の場合は服のポケットなどに入れておきます。
お茶会へ行こう-客の装いと持ち物

正客と末客になってはいけない

正客とは、茶会における最上位の客のことで、一番上座に座り、客を代表して亭主と挨拶をかわし、問答するなど、正客として定められた作法もあり、茶道の技量のある人でないと勤まりません。

末客は、お詰めともいい、一番最後(下座)に座り、いろいろな働きが必要とされる役目なので、茶道の技量があり茶会に慣れた人でないと勤まりません。
初めてのお茶会

男性は強くすすめられることがありますので、「はじめてなので…」と言って丁寧にお断りしましょう。
お茶会へ行こう-茶会の流れと客の心得

受付して寄付(よりつき)に入る

受付を済まし順番が来ると寄付に案内されます。
大寄せの茶会の場合、縁側や廊下、茶席が行われる隣室が寄付として使用されます。
指輪、ブレスレットなどのアクセサリーや腕時計を身に着けている場合は、ここで外しておきましょう。
お茶会へ行こう-客の装いと持ち物

席入りする

前席が終わり準備が済むと、茶室に入るよう案内されます。
正客が決まっていれば、正客が一番に入ります。
入り口で膝前に扇子を置き一礼してから躙って入り、次に床前、点前座と進みお道具を拝見します。

しかし、大寄せの茶会の場合は人数が多いので、それらは省略して立ったまま誘導される場合が多くあります。
立ったまま入る場合は右足から敷居を越します。
お茶会へ行こう-茶会の流れと客の心得

座る場所

床の間に一番近い場所が上座になり「正客」が座ります。
床の間から一番離れた席には「末客」が座りますが、菓子器などを亭主に戻す動作などもあり、初心者はそこも避けて座らなければいけません。

お茶会の流れ

1 お点前をする人が出てきて点前が始まります。
2 次に亭主が出てきて「皆様本日はわざわざーーー」と挨拶しますので当然こちらもお辞儀をします。
3 亭主と正客の話が始まります。道具のこととかの話が進むので今日の趣向がわかります。
4 その内菓子器で和菓子が出されます。先ず正客が和菓子を懐紙に取るのを合図に、皆順番に懐紙にとっていきます。正客に近い人が上座なのでその順番に取っていきます。
5 自分の順番が着たら下座の人に、「お先に失礼します」と会釈して懐紙を取り出し、菓子器に添えられている箸で和菓子を取り、懐紙の上に取ります。そして箸を懐紙の端でそっと拭き、もとの菓子器の上において菓子器を下座に廻します。
6 皆が和菓子を取り終わった後、正客が和菓子を食べだすのをみて、自分も楊枝で和菓子を半分くらいに切り食べます。食べ終わったあと、懐紙はポケットにでも丸めて入れてください。
基本講座・二 茶会の時にお茶を戴く作法‐文化芸術総合サイト

ここでのポイントは、お菓子はお茶が出される前に食べきること。

7 薄茶が点てられた茶碗が正客側の人から順番に運ばれてきます。自分の所に茶碗が置かれた時、運んできた人が挨拶しますので自分も同時に挨拶を返します。
8 先ず自分が飲む前に下座の人に、「お先に」と会釈します。そして右手で茶碗を取り上げて、左手の平の上に置き、右手で時計回りに少し茶碗を廻します。
9 そして先ず一口飲んでみて茶碗を口から離し味わってみて、その後はゆっくりと最後まで飲み干してください。最後の泡をすする時はずずーと音を出すのが礼儀。飲み終わったら親指で飲み口を軽く拭いて、今度は時計と反対周りに右手で茶碗を廻し、最初出された正面が反対に向くようにして最初置かれた場所に茶碗を戻す。
10 暫くして茶碗をとりにきますので、取りに来た人が会釈したらこちらも会釈を返します。
11 茶道具(茶碗)が客に見せる為に、運ばれてくるときがあるので、そのときは上座の人の真似をして茶碗を眺め、下座の人に渡してください。
12 皆が茶を飲んでいる間、亭主と正客との話が弾みます。やがてお点前が終了すれば、最後に亭主が挨拶し終了。
基本講座・二 茶会の時にお茶を戴く作法‐文化芸術総合サイト

リンク

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2017年06月29日