革製品を長く愛用するための3つのヒント

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少しの気配りがあなたの革製品を長生きさせます。長生きさせるためのヒントをいくつかまとめてみました。

革は古くから生活用品・衣服等に用いられてきた素材です。
大切に使えば長く愛用できる革製品ですが、もともとは天然のものですので、それなりに気を配っておき、手入れをすることが重要です。
ここでは、革製品を長い間愛用するためのヒントをまとめています。

■革の種類を選ぶ

革製品を購入する際、ブランドや見た目以外にも、自身の用途に合った「革の種類」を選ぶことが望ましいです。
頻繁に持ち歩き使用するような鞄を購入するとき、わざわざ傷になりやすい生地を選んだりしませんよね。革製品にも同じことが言えます。
いくつか革の種類や特徴を上げますので、参考にしてみてください。

コードバン
馬の臀部からとれる革です。
馬一頭から一枚しかとれないため希少性が高く、やや高級志向ではありますが、その耐久力は牛革のおよそ3倍といわれています。
ブライドルレザー
ロウを染み込ませ革の繊維を引き締めた革です。
表面に白っぽく浮き出ているのが特徴。
馬具の素材として使用されており、非常に丈夫であることが特徴です。
大切に使えば何十年も持つ革です。
ミネルバ・ボックス
バケッタ製法と呼ばれる方法で仕上げられた革です。
ソフトタイプで、シボ(皺)が入っています。
こちらも高級革ですが、多少の傷がついても何度か革をもみこむことで、ほとんど目立たなくなるという強みが特徴です。

■革の手入れ方法を学ぶ

「革製品」をひとくくりにし、すべて同じような手入れをしてはいませんか?
革にはそれぞれ特徴があります。その特徴を頭に留めておき、それぞれに適した手入れを行いましょう。

基本的な手入れ

とにかく基本はこまめなブラッシングと乾拭きです。 目では確認しづらいですが革には無数の毛穴があります。 そこに塵や埃・汚れなどをため込めないように心がけましょう。表面加工のされていない革であればブラッシングしたのち、 時々湿らせて固くしぼったきれいな布で全体を均一に拭いてもよろしいかと思います。 この時、水分により一時的に革の変色がおこりますが、ほとんどの場合乾けば元にもどります。
革の手入れ方法|知っておきたい7つのポイント

基本は「ブラッシング」「からぶき」この二つです。
あとは数か月に一度、その革に適した保革剤で油分を足してあげれば十分です。
財布や鞄など、日常的に使うものであれば、手や皮膚の油分で足りている場合が多いので、そのつど革の状態を見て使うようにしてください。

特殊な革については……

スエードやエナメルは、基本的に油分の補給などは必要ありません。
スエードでしたら定期的にブラッシングで起毛させ、エナメルでしたら布でこまめに拭くだけでOKです。
ですがどうしても落ちない汚れなどが付着し、クリーナーを使用しなければならない場合は、必ず専用のものを使用してください。

■普段の使用方法について気を配る

財布を入れる場所

財布は尻ポケットに入れてはいけません!

2つ折り・長財布どちらにしても、財布を後ろのポケットに入れる方がいますが
お尻は意外と汗をかきやすく湿気が多い部分でもありますし、
頻繁に座ったりを繰り返すとスリ傷やコバ面の過度な摩耗など痛みの原因になります。

大切な財布を長く使うとなると、後ろポケットに入れることは辞めた方が良いでしょう。
できれば鞄を持って、財布を収納しておくことをおススメします。
大切な革財布を長く使うための4つのポイント | 革財布「長く使えて・長く愛せるおすすめの逸品」

雨の日には持ち出さない

革の取り扱いで難しいのが、水に濡れてしまった場合。 しかも雨のようにまだらに濡れてしまうと、塗れた部分だけが色染みになったり水ぶくれのように表面が浮いてしまいます。
これは、濡れたところだけだけ繊維が変形し、乾燥すると革の中の油分が不均一になって抜けてしまい、 収縮や硬化を引き起こすからです。また、雨に含まれる不純物が繊維に染み込んでしまい、乾いた時に残ってしまうのも原因です。
濡れてしまったら、シミになってしまう前に出来るだけ早く対処をしなければなりません。
【クオワークス】» コラム » 革のお手入れ大辞典 » 雨!濡れてしまった革はム

複数の革製品を持つ

まさか革靴一足を履きつぶして、長持ちさせようなどと考えている人はいませんよね。

特に負担が大きい靴であれば、毎日別な靴をローテーションで履くのが一番良い方法です。

それと同様に、革財布も一つだけではなく、最低でも二つ、できれば三つもつようにしましょう。

なぜならば、カードや小銭などを入れることによって、革が伸びたり、変な形がついて、型くずれが起きたりするからです。

よって、そのようなことがないように、一週間に一回くらいのペースで革を休ませてあげると良いのです。
革財布を長持ちさせるコツ | nanapi [ナナピ]

革財布の場合は、ついてしまった傷すらも魅力の一つですが
傷がつくことを回避したい方もいると思います。

アウトドアシーンでは、より財布に傷がつきやすい環境に遭遇しやすいため
多趣味でアウトドアな方は、可能なら財布を2つ持つことをおススメします。
カードやお札も入る多機能な小銭いれでも良いと思います。
大切な革財布を長く使うための4つのポイント | 革財布「長く使えて・長く愛せるおすすめの逸品」

大切に使えば長く持つ革製品も、一つの物を連続して使い続けると傷みは激しくなります。
やや値は張るとしても複数個持つことで、交互に休ませることができ、結果的に長持ちさせることができるのです。
革製品は丈夫でありながら繊細です。
面倒に感じるかもしれませんが、革は、正しく使用すれば長く愛用することができるすばらしい素材です。
ぜひお持ちの革をいたわって、長く使ってあげてくださいね。

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2013年12月14日