いしいひさいち『ROCA』まとめ

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いしいひさいち『ののちゃん』の中で連載された”吉川”ロカシリーズと、現在いしい氏のHPで連載中のそのリメイク(補完?)シリーズ『ROCA』についてまとめています

『吉川ロカ』シリーズとは?

朝日新聞のいしいひさいち『ののちゃん』における”連載内連載”です(2012年に一応終了)

10年前の海難事故で母親を亡くした高校生の吉川ロカは、ポルトガル歌謡のファドの歌手になることを夢見て、路上でライブ活動をやっていたところ、町で食堂を経営している一家が彼女の歌にほれ込み、平日うちでバイトをすれば、定休日に店をライブ会場にしていいと言ってくれ、ロカはこの一家の食堂「キクチ食堂」で働くことになる。学校ではどちらかというと浮き気味であったが、高校留年を繰り返す同級生が、引っ込み思案のロカに代わってマネージャー役を買って出て、地元のFMやレコード会社とわたりあい、さまざまな人間模様もあって、ついに高校卒業を目前にCDメジャーを果たす。
という青春ヒューマンストーリーである。

で、この話、何が特筆すべきかというと、上記のような話を、まるまる「ののちゃん」の中でやっていたのである。
ののちゃん  −−「吉川ロカ」シリーズ – 読めば京 (新書でも小説でもコミックでも)

主人公の吉川ロカが歌うのはポルトガル歌謡、ファド

食堂の定休日には店でライブをさせてもらっているというミュージシャンの卵です。彼女が歌うのはポルトガル語の歌。

だいたい「ロカ」というネーミング自体、ポルトガルのロカ岬からとられてます。リスボンにあるユーラシア大陸最西端の岬。

ポルトガルの民族歌謡をファドといい、吉川ロカさんが歌ってるのもこれです。かつて吉川さんは、文化祭でファドを歌おうとして、先生から「それでインドネシア語だっけ 今の歌」とか言われてキレてました。
ののちゃんとポルトガル: 漫棚通信ブログ版

吉川ロカシリーズとファドについてのブログ記事

一部の朝日読者には不評だった?

朝日新聞のコアな読者にはたいへん評判がわるかった連載内連載、いわゆる吉川ロカシリーズは3月24日付朝刊の漫画をもって終了しました。シンプルなハッピーエンドを描こうとしたのですが、確信犯とはいえ場所をまちがっていました。
吉川ロカ全曲集(改): 漫棚通信ブログ版

連載内連載を終えた作者からのコメント(2012年3月)

ファンには深く愛されたシリーズでした


https://matome.naver.jp/odai/2138171237059271401/2138172789170279003
文藝別冊総特集いしいひさいち
特別寄稿とり・みき
http://www.amazon.co.jp/dp/4309977731
ここんとこずっと『ののちゃん』のロカちゃん萌え。概ね3頭身の他のいしいキャラと違い彼女には首と関節があるのである。顎の線を無くした(アニメ絵ではおなじみの)仰角斜め横顔なんてアングルもある。今朝の歌唱時の体の線などゾクッとするほど色っぽい。

連載内での吉川ロカのCDデビューを喜ぶ人達の声が集められています

作者HPで新作を発表

朝日新聞連載マンガ、いしいひさいち『ののちゃん』の中で展開されていた吉川ロカシリーズ。本年の春に大団円をむかえたわけですが、作者のサイト「(笑)いしい商店」でこっそりとリメイク連載されてます。
吉川ロカシリーズリメイク: 漫棚通信ブログ版

漫画界初の順不同連載!とか言ったりしていますが並べると相互に矛盾していると思います。
いしいひさいち氏による”解題”

これまで(笑)いしい商店に掲載された『ROCA』(発表順)

※これのみ作者HPからは消えているためhttp://web.archive.orgのキャッシュです

https://matome.naver.jp/odai/2138171237059271401
2013年11月15日