【関ジャニ∞】2010年朝日新聞連載 なに話そっか【安田章大篇】

eight_mark
七人七色の後身「なに話そっか」。安田章大くんのまとめ。

第1回 3/31 「へんやろーっ、僕の服」

ぼくの私服はにぎやかです。着たい服を着ていると、自然にカラフルになります。色という色が全部好き。女性はカラフルな服だとテンション上がるとかよく聞くんですけど、ぼくはそんなことはあんまり関係なくて。朝起きたノリで、着たいものを着るだけ。このシルエットの上にこのパンツだとどうなるのかなあと合わせて着て、かわいいなあ、いい組み合わせだなあってやっているのが純粋に楽しいんです。

買い物もよく行きます。特定の店にも行きますけど、街をぶらーっと歩いていて、いいのありそうやなと思ったところに入って、パッとみて、これいいなと思ったら、値段と相談。ほんま、直感だけです。

最近は、蛍光の黄色のセットアップ(上下セット)を買いましたよ。それ買ったから、インナーは何を合わせようかと、面白くなってきますよね。ものを作っているような感覚ですかね。その課程が服を選んでいるときで、組み合わせた服を自分で着たときが完成。うれしいです。

友だちと会うと、今日もへんな格好しているなとか、どこで買うねんそんな服とかってよく言われますが、気にならない。そやろー、へんやろーって。メンバーはもう見慣れたって言っていますね。


https://matome.naver.jp/odai/2138064518648321901/2138262531415359203
「ちょうちょやで かわいいやろ」

第8回 5/26 「帰りたくなるところ」

最近、東京で銭湯によく行きます。ドラマで共演した杉浦太陽くんと行ったりします。タイくんも関西出身。向こうで同じ関西人に出会えるっていうのはうれしい。東京は銭湯が少ないですね。尼崎の実家の近所には、チャリで行ける範囲に今も四つある。小さいころからサウナの部屋に塩が置いてある塩サウナってあったけど、東京の人はあまり知らないみたい。体に塗ってあとで水で流すと肌がさらさらになります。

銭湯は子どものころからおやじとかとよく行っていました。いまでも尼崎に帰ると友だちを誘ったりします。あと、帰ったらよく行くのは明石焼き、たこ焼きのお店。東京では食べないですね。地元がおいしい。

この間帰ったとき、買い物しようとしたんですよ。線路の高架下の店で。そしたら店の人が「よその店のほうがうちより安いですよ。やめたほうがいいですよ」って。親切というか、うわー尼崎っぽいなって思った。おれはそういうの当たり前に育ったけど、東京で仕事をするようになって帰ってくると、へんなまちやなあって。おれも周りからよくへんって言われるけど、それは親気質なのか、尼崎気質なのか……。尼崎は休みがちょっとでもあれば、帰りたいと思える場所です。

第11回 6/16 「布団上でバク転練習」

この欄で以前、「メンバーに聞きたいこと」を募集したら、僕のふるさと、尼崎の中学3年生から「中学の時、どのくらい歌やダンスを練習していましたか。僕もジャニーズに入りたいので、教えてください」という質問をもらいました。うれしいです、ほんまに、こうやって手紙くれるの。

中学の時から歌は大好きでした。CDを借りるお金はなかったので、ラジオで曲をテープにとって、聞いて、覚えて。もう1個のテープに自分で歌って録音してました。同じように歌えるようになるまで練習する。ちょうど、ウルフルズの「バンザイ」が1位の時でしたね。カラオケ行けるようになったら、いっぱい行ってました。

ダンスは、テレビの歌番組を録画して頑張って振り付けを覚えていました。V6さんやKinKi Kidsさんの曲とか。それから、バク転はおとんに教えてもらいました。中学2年の時。家の2階で物片付けて、下に布団敷いて。最初はおとんに支えてもらって、少しできるようになったら、今度は公演の砂場でやったりとか。練習と度胸ですよ。

いま、後輩の子たちを見ていると、昔はがむしゃらやったなと思い出します。努力しただけ絶対うまくなりますから。工夫して練習する、それしかないですね。

第23回 9/8 「海をマスターしたくて」

この春一級小型船舶の免許を取りました。大好きなダイビングをするのに毎回船で潜るポイントまで行くので、自分でも運転したいなと思って。。。。海をマスターしたいって言うのもあって。計5日間教習学校に通い、航路や天気図、方位磁針を使い自分が航海するラインを書いたり、海図もめっちゃ練習した。ほぼ、寝ずに教えてもらったこと全部覚えて、問題集も全部やって、翌日の午後に試験があったり。。。船を使った実技テストもあり、エンジンを掛ける前の点検、縄の結び方、人命救助。。。。縄の結び方も色んな名前があるんです。全然知らないことばかりでした。合格発表は、封書で通知が送られて来て、久々にドキドキしました。「合格」ってあって、ほんま嬉しかった。

免許取ってからは、、沖縄で20人ぐらい乗れる船を運転し、普段運転してくれてる人がどれだけ上手いか改めてわかりました(笑)
ハンドルを安定させるのがめっちゃ難しい。

メンバーにも「海行こうやー」っていわれてるけど、いかんせん船持ってないんでね(笑)
いつかみんなで船乗れたら面白いですよね。


https://matome.naver.jp/odai/2138064518648321901/2138262531415360303

第26回 9/29 「年は取りたいけど…」

今月11日、26歳の誕生日を迎えました。しぶやん(渋谷すばるくん)も22日が誕生日で、その前日に、僕のも兼ねて大阪でメンバー7人で集まりました。仕切ってくれたのは、大倉。午前0時ちょうどにバースデーソングが流れて、みんなで乾杯して。それは、亮が店員さんに頼んでくれてたんです。

メンバーの誕生日会はちょこちょこしてますね。しぶやんの誕生日をサプライズでしたこともあります。僕が、真剣な相談があるから2人でメシ食べに行こうって誘い出して。そしたら、メンバー全員おったっていう。なんでウソつくねんって、しぶやんめっちゃ怒ってましたね。今となったらいい思い出です。2007年には、僕の誕生日がツアーにかぶりました。メンバーとファンの子たちでハッピーバースデーを歌ってくれて。やっぱりうれしいですね。

誕生日きたから年取った、という感じはないですよ。気がつけば、ああ、26歳かって。年は取りたい。そう思うのは、まだ子どもやからじゃないですか。威厳も説得力もないですからね。30歳になったら意見に少し重みが出てくるんちゃうんかなって。でも、年齢を考え過ぎると老けそう。いつまでも精神年齢とか考え方は、子どもの部分、若い発想力でいたいですからね。

第31回 11/10 「これがお勧めグッズ」

ライブツアーが始まりました。会場で販売するツアーグッズ、おすすめはコースター。

おれが言ったんかな。いままでにやったことないもんがしたいな、男の人でも女の人でも使うものがいいな、コースター便利かなって。

メンバーが、手描きでデザインしたんです、絵や字を。ぼくは、8,3,8,3という数字がらせん状にぐるぐるあがってくる絵です。8,3で「やっさん」。安田だから、やっさん、って呼ばれますね。メンバーも、大倉はやっさんって言います。丸い形のコースターなんで、それを生かしたいな、と。

よこちょ(横山くん)は珍しく絵を描いていました。上手いかって?いや、「画伯」で描いてました(笑)。村上くんは文字をばらばらに書いてましたけど、あまりのばらばらさに何を書いてるやら。クイズなんですよ。それはそれで成立してましたけど。

いままでのグッズで印象に残ってるのは、村上くんが企画案の階段からずーっと「絶対売れるで!」とあきんどになっていたお弁当箱。実際、売れたらしいですよ。

第38回 1/5 「加計呂麻島~愛を込めて」

ぼく、おじいちゃん、おばあちゃんの中で会ったことあるのは加計呂麻(かけろま)島のおばあちゃんだけなんです。おとんのお母さんっすね。95歳です、いま。元気です。

加計呂麻島は鹿児島県の奄美大島からまだ離れた島です。人口はむっちゃ少ない。僕は4、5回しか島に行ったことないし、おばあちゃんもこっちあんま来ない。会ったのは10回くらいかもしんないっすね。

記憶力がすごくて、優しくて、しっかりしていて、おちゃめなおばあちゃんです。会うと、俺はずーっとほっぺたさわっています。ちょっとたれているかな、しわしわだけど張りがいい。

去年の秋、おばあちゃんが一人で関西に出てきました。親戚のお姉ちゃんの子どもに会いに来たって。出てこようという気持ちがすごいですよね。ぼくも仕事で関西にいたので会いました。「ぼけへんようにするわ~、がんばってするわ~」「章ちゃんの子見なあかんからな、それまで死ねんからな」って言ってました。おばあちゃんってそのおばあちゃんしかおらへんから、やっぱりいとおしいです。たまに「長生きしいやー」と手紙書きます。書くのはほんまそれだけ。ばあちゃんは一人しかおらへんから、俺のために長生きしてって。

第45回 2/23 「メンバーの歌、作ります」

曲作りを始めたのは、中学生、ギターやり始めてからですね。ギターは、お年玉を貯めてたお金で買いました。4万とか5万円ぐらい。いま振り返ると、抑揚もなく、感動するところもなく、のぺーっとした曲です。歌詞は覚えてないなあ。

曲作りは、作りたいと思った時に作るんじゃなくて、何かが降りてきた時にしか作らないですね。その時は、ボイスメモに入れてます、携帯の。

メンバーのための曲なら、その人のことを思って作る。その人のキー、声質、性格、雰囲気とか、周りからどう見られてるか、とか。しぶやん(渋谷すばる君)なら、まっすぐな部分と、あと力強さ、繊細さ。その時のしぶやんのこと、です。

自分の曲は、聴いてくれる方がこんな曲聴きたいんかなとイメージして作る時と、言い方悪いけど、自己満足みたいな曲を作る時と2通りあります。今回のソロ曲『TOPOP』は、みんなが聴いて元気になったり、リピートしたいなって思ったりするような曲を作りました。自己満足で作っている曲は、ただ単純に自分が好きな曲。今まで一回も出してないです、外には。勝手にためてるだけですね。いつか自分のタイミングで出せる時があると思うから。


https://matome.naver.jp/odai/2138064518648321901/2138262531515361103

最終回 3/30 「あなたにラストメッセージ」

2009年4月から2年間続いた関ジャニ∞の連載はきょうで最終回。七人七色のラストメッセージをお届けします。

村上信五くん
関ジャニ∞は、みんな独特のニュアンスがあって、ほんま変わったグループ。知ってもらえる機会が増えて、感謝してます。

渋谷すばるくん
これからの目標は……すべてにおいて、でかくなりたい。そして、形は何でもいいけど、常に音楽をやっていたいですね。

錦戸亮くん
4月から新ドラマに出ます。犬がもたらす何かで、家族が変わっていく物語です。金曜の夜には思い出してください!

横山裕くん
関西は、デビュー前から、松竹座(の公演)で僕らを育ててくれた所。帰ってきたな、と思う場所。これからもいい関係を続けたい。

安田章大くん
お母さん、お父さんにも「(新聞)載ってるな」って言われました。読んでくれてたみなさんへ……いろんな所で活躍するんで!

丸山隆平くん
こう思ってたんや、とかメンバーの違った一面を新聞で知れました。いったん卒業というだけ。またぜひ紙面で会いましょう。

大倉忠義くん
小学生の頃に見てた『クレヨンしんちゃん』の映画で声優をやります。関西弁で。僕らは変わらず頑張るので、見守って下さい。

おわり。

https://matome.naver.jp/odai/2138064518648321901
2013年10月24日