創造性を高めるにはどうすればよいか?ピクサーの社員が詳しく答えてくれた!

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子どもから大人に夢を与えるアニメを作るピクサー。そこの社員が語る「創造性」についてまとめました。アニメーターやその他クリエイティブな仕事を目指す人必見です。

ピクサー・アニメーション・スタジオ

スティーブ・ジョブズが設立したアメリカの映像制作会社

ウォルト・ディズニー・カンパニーの子会社であり、子どもから大人まで世界中の支持を集めている

代表作は「モンスターズ・インク」や
「トイ・ストーリー」

高い創造性がなければできない仕事だが、社員が語るアドバイスとは?

今回話をしてくれたのは「キャラクター技術ディレクター」という担当をしているバーンハード・ホックス氏

各キャラクターの模型を作り、キャラクター内部の動作を設計しています。
ピクサーのアニメーターが教えてくれた創造性に関する8つの大切なこと

この取材をした記者の息子ジャスティンが3Dアニメーションの制作に興味があるという理由だけで、今回の取材を快く了承してくれたとのこと

「創造性」に関する8つの大切なこと

1.「継続は力なり」は本当である

彼の友人の1人が3年間毎日描き続けた結果、最後には素晴らしい絵を描けるようになったという話をしてくれました。バックス・バニーなどをはじめ『ルーニー・テューンズ』を制作した伝説的なアニメーターであるチャック・ジョーンズ氏の「一枚の良い絵を描けるようになるには、その前に10万枚のへたくそな絵を描かなければならない」という名言も教えてくれました。
ピクサーのアニメーターが教えてくれた創造性に関する8つの大切なこと

最初は得意でないことも、粘り強く努力を重ねれば高いレベルにまで上達できる
ピクサーのアニメーターが教えてくれた創造性に関する8つの大切なこと

2.アートとは、ある視点から現実を解釈し表現すること

自分の表現次第でつまらないものもおもしろいものになるのです。

たとえば、友達と一緒に外出した夜について、自分は「外出して、食事をして、家に帰った」と表現するかもしれませんが、友達は自分が気付かなかったような興味深いことについて、おもしろおかしく語るかもしれません。
ピクサーのアニメーターが教えてくれた創造性に関する8つの大切なこと

同じ経験をしていても、人によって解釈も、得るものも異なるのです。
ピクサーのアニメーターが教えてくれた創造性に関する8つの大切なこと

3.他人のアイデアを借りる

ピクサーのアーティストがキャラクターづくりをするとき、1人の意見だけが採用されることはありません。メンバー全員でテーブルを囲み、各々が自分のアイデアを元に描いたスケッチをテーブルの真ん中に置いて共有するのです。
ピクサーのアニメーターが教えてくれた創造性に関する8つの大切なこと

大量のスケッチが生み出されたあとに、そこからベストを選びます。つまりお互いのアイデアを借りながら、表現を高めていくのです。
ピクサーのアニメーターが教えてくれた創造性に関する8つの大切なこと

もし、才能のある人々と一緒に仕事をする環境に置かれていなくても、このプロセスを応用することができます。魅力的なものをつくっている人を見つけて、その人の表現やアイデアを借り、そして自分が生んだ表現やアイデアも他人と共有するのです。
ピクサーのアニメーターが教えてくれた創造性に関する8つの大切なこと

4.エゴを手放す

自分のスケッチこそが採用されるべきだと考えて、そのために必死になっても、それは選考過程の邪魔になるだけです。ピクサーのアニメーターはエゴを手放し、プロジェクトの成功を第一に考えなければなりません。それは、どんなクリエイティブなプロジェクトにも共通して言えることだと思います。
ピクサーのアニメーターが教えてくれた創造性に関する8つの大切なこと

5.メンバー全員で目標を共有する

ピクサーではプロジェクトに関わるメンバーは全員協力して、最高の映画をつくるためにベストを尽くし、誇りを持って仕事に従事するという姿勢が求められます。
ピクサーのアニメーターが教えてくれた創造性に関する8つの大切なこと

全メンバーがそのプロジェクトのために選ばれており、全員が自分の制作している作品に真剣に向き合っているのです。そうした姿勢は、完成した作品にも表れています。
ピクサーのアニメーターが教えてくれた創造性に関する8つの大切なこと

6.多くの素晴らしい仕事をしても、最終的に採用されるのはわずか

ピクサーが『メリダとおそろしの森』 を制作した際、最終作品に使用されなかったシーンを全てつなぎ合わせると実際の映画の5倍になるそうです。採用されなかった「ネタ」も大量にあります。
ピクサーのアニメーターが教えてくれた創造性に関する8つの大切なこと

つまり、とてつもない時間が映画制作に費やされており、多くの素晴らしい仕事がなされたにも関わらず、「ベストの中のベスト」しか最終的には採用されなかったのです。
ピクサーのアニメーターが教えてくれた創造性に関する8つの大切なこと

多くの素晴らしい仕事をしても、最終的な形となるのはほんのわずかです。それはつまり、私たちが映画館で観る作品というのは、信じられないほど素晴らしいクオリティの作品であるということです。
ピクサーのアニメーターが教えてくれた創造性に関する8つの大切なこと

7.憧れの存在の近くに身を置く

6年前、ホックス氏がピクサーで採用面接を受けた時、丸一日が面接に使われました。彼を面接した人々の顔ぶれは、まさに彼が憧れていた人々ばかりでした。世界最高レベルの才能を持った憧れの存在が、彼の同僚なのです。これほどワクワクすることがあるでしょうか。
ピクサーのアニメーターが教えてくれた創造性に関する8つの大切なこと

もちろん、私たち全てがこうした幸運に恵まれているわけではありません。しかし、常に自分の尊敬する人々の作品と身近に接するようにすることで、やる気を高めることができますし、いつか自分が成長した結果、憧れの存在に会える日が来るかもしれません。
ピクサーのアニメーターが教えてくれた創造性に関する8つの大切なこと

8.スタート地点にいる人を応援する

ホックス氏は、今回時間を割いて私たちを案内してくれました。1人のティーンエイジャーがコンピューターアニメーションに興味があるという理由だけで。こんなことは滅多にありません。
ピクサーのアニメーターが教えてくれた創造性に関する8つの大切なこと

「僕もかつて、今のジャスティンと同じ場所に立っていたことがあります。今の僕が知っていることを伝えられるのは素晴らしいことです。情熱と夢を持つことは、前向きに日々を生きるために大切です」
ピクサーのアニメーターが教えてくれた創造性に関する8つの大切なこと

元記事


https://matome.naver.jp/odai/2137995576686429701/2137998301495441303
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2013年09月24日