一人目・・・宇多丸
第一位『アポカリプト』(2006)
スペイン人侵略直前のユカタン半島を舞台に、生贄にされそうになった捕虜の脱走と生き残りを掛けた逃走を描く。
全編通じて、マヤ語を使った映画となっている。
第二位『ヤング・ゼネレーション』(1979)
傷つきながら愛を知り、大人になっていく若者たちを自転車レースの熱い興奮とともに描く秀作!
第三位『めまい』(1958)
アルフレッド・ヒッチコック監督が贈るミステリー作品。
旧友から妻の監視を頼まれた元刑事は、彼女を飛び降り自殺から救うことができなかった。
失意の日々を送る彼はある日、彼女そっくりの女性と出会う…。
出演はジェームス・スチュアート、キム・ノヴァクほか。
第四位『エル』(1953)
鬼才、ルイス・ブニュエル監督が「どの映画よりも自分を表現している」と評した作品。
敬虔なカトリック信者であるフランチェスコは、教会で出会ったグロリアにひと目惚れ。
強引に彼女と結婚するフランチェスコだったが、愛情はやがて狂気に変貌し…。
第五位『グッド・フェローズ』(1990)
監督マーティン・スコセッシが、実在の人物ヘンリー・ヒルを描いたマフィアもの。
組織の抗争劇ではなく、一青年のファミリー内での30年にわたる生き方に焦点を当てている。
元マフィアのヘンリーは栄華を極めるが、麻薬売買に手を出して追い詰められていく。
自分の命を守るため、兄貴分のジミーをFBIに売り渡して証人保護制度を受け、今では名前も住む場所も変え、ひっそりと生きているという興味深い実話がベース。
第六位『ミッドナイト・クロス』(1981)
事件の裏に隠された真実が徐々に解明されていくと共に、ジャックとサリーの身にも危険が迫ってくる…。独自のサスペンス・タッチを確立したデ・パルマ監督の手腕が冴えわたる、インディペンデントにおける同監督の代表作。
第七位『マーダー・ライド・ショー2 デビルズ・リジェクト』(2005)
ヘビー・ロック界の重鎮ロブ・ゾンビが初メガホンをとり話題となったホラー映画「マーダー・ライド・ショー」の続編。
恐ろしい殺人鬼一家の逃避行を、全編ヘビー・ロックに乗せて描き出す。
残虐な殺人を繰り返す一家を逮捕するべく、100人を超える警官隊が彼らを急襲。
激しい銃撃戦の末、母親が逮捕されるが、兄と妹は逃亡する。
自分の兄を一家に殺された保安官は、殺人を楽しみながら逃げ続ける一家を執拗に追跡するが……。
第八位『未知との遭遇』(1977)
やがて彼は、その光の虜となり、会社を首になり妻子に見放されながらも、光を追いかけていく。
そしてついにたどり着いた先で、彼が見たものとは…。スティーヴン・スピルバーグ監督が、宇宙人と地球人との接触をテーマに描いたSF映画史上に残る大傑作。
第九位『 オーソン・ウェルズのフェイク』(1974)
話術の天才、O・ウェルズが、虚実をないまぜにペテンの傑物を紹介する遊戯的映画。
スペインのイビサ島には二人の有名な贋物作りの名手がいた。
一人はセザンヌもルノワールもたちどころに模写してみせる贋作の天才画家ホーリー。
片や、そのホーリーの伝記を書く作家のアーヴィングで、彼はハワード・ヒューズの伝記も手がけたというが……。
第十位『時をかける少女』(1983)
この作品で映画デビューを果たした、原田知世が思春期の揺れ動く想いを熱演し、多くのファンの共感をよんだSFファンタジー。
二人目・・・町山智浩
映画評論家、コラムニスト。
映画誌『映画秘宝』の創刊者として知られる。
第一位『戦争のはらわた』(1977)
ドイツ軍の一中隊を舞台に、人間味ある伍長と冷徹な中隊長との確執、最高の名誉とされた“鉄十字章”をめぐるドロドロの人間模様を、ペキンパーが大迫力で撮り上げた大作。※日本語字幕版は誤訳がひどいみたいです…。
英語版で頑張りましょう。
第二位『ファントム・オブ・パラダイス』(1974)
幾度と無く映画化されている『オペラの怪人』をロック・ミュージカルとして縦横無尽に翻案したデ・パルマの傑作。
自分の曲を盗作された上に無実の罪まで着せられた青年音楽家ウィンスロー。
刑務所を脱走した彼は、レコードのプレス工場に忍び込んだ時、機械で顔半分を押しつぶされてしまう。
仮面で顔を隠した彼は、恋する女性のために、劇場の屋根裏で作曲を続けるが……。
復讐を望んでいながら、その純粋な心ゆえに再び騙されてしまう青年を描いた怪奇ロマン。
第三位『狂い咲きサンダーロード』(1980)
しかし、どん底に堕ちてなお抗うことをやめない彼は、バトルスーツに身を包み、幻の街サンダーロードで最後の決戦に挑むのだった!
第四位『空飛ぶゆうれい船』(1969)
第五位『ゴジラ対ヘドラ』(1971)
その田子の浦港の汚染された海から生まれた怪生物ヘドラと、ゴジラが対戦する。サイケデリック文化や若者のモラトリアムなど同時代の様々な背景も色濃く盛り込まれ、間々に公害をテーマとしたアニメが挿入されるなど異色作となっている。
第六位『まぼろしの市街戦』(1966)
詩的かつファンタスティックな映像センスを駆使して、戦争の愚かしさを笑い飛ばすフランス映画界の名匠フィリップ・ド・ブロカ監督の名作。
戦争のさなか、患者や動物たちが楽しそうに繰り広げる、まるで夢のような空間。
しかし、そこには、戦争そのものが狂った人間の所業であるという痛烈なメッセージが備えられている。
第七位『狼は天使の匂い』(1974)
ルネ・クレマン監督が孤独を抱える男たちの生き様を描いたサスペンス。
不慮の事故からジプシーの一団に命を狙われているトニー。
そんな中、偶然殺人現場を目撃してしまい、ギャング一味に囚われた彼は、自らの身を守るべくギャングの一員に加わる。
第八位『狂った野獣』(1976)
渡瀬恒彦主演のサスペンスアクション。
目の病気で会社をクビになったテストドライバー・速水は宝石泥棒を決行し、バスで逃亡。
そこへ警察に追われる銀行強盗・谷村と桐野が乗り込んできたことから、バスとパトカーの壮絶なチェイスが始まる。
第九位『マドモアゼル』(1966)
魔性の女の行状をフランスの名女優、ジャンヌ・モロー主演で描いたサスペンス。
フランスのある村で、悪質な悪戯が相次いで発生。
村人たちは犯人を近くに住むイタリア人の仕業と見て追求するが、真犯人はマドモアゼルと呼ばれる美しい女教師だった。
第十位『ラムの大通り』(1971)
アメリカに禁酒法がしかれていた1920年代、カリブ海にある“ラムの大通り”と呼ばれるラム酒密売のルートでラム酒を密売する船員コルニーとハリウッドの女王リンダの楽しい恋物語。
出演はリノ・ヴァンチュラ、ブリジット・バルドーほか。
三人目・・・柳下毅一郎
翻訳家、映画評論家、殺人研究家。
『特殊翻訳家』として映画やSFやサッカーなど多岐にわたるサブカル本の翻訳を手がける他、猟奇殺人などをテーマにした著書や翻訳も多数あるため「殺人研究家」の肩書も。
第一位『時計仕掛けのオレンジ』(1971)
15歳のアレックス少年は、機械的に規則正しく過ぎてゆく毎日に退屈していた。
完全に管理された未来社会で、あまりあるエネルギーをもてあそぶティーン・エイジャーの理由なき反抗を描く。製作・脚本・監督は「2001年宇宙の旅」のスタンリー・キューブリック、原作は1962年に発表されたアンソニー・バージェスの同名小説。
第二位『クラッシュ』(1996)
ある日彼は交通事故に巻き込まれるが、この事故により一人の男が彼の前に現れる。
その男の追求する異様な世界に、彼とその妻は次第に共感するようになっていくが・・・カンヌ映画祭でその評価が賛否真っ二つに別れた問題作。
第三位『不安と魂』(1974)
第四位『恋する女たち』(1969)
2組の恋人たちの愛情のあり方を、1920年代としては破格の手法で描いたD・H・ローレンスの同名小説の映画化。
製作のラリー・クレイマーが脚色し、「10億ドルの頭脳」のケン・ラッセルが監督。
第五位『知られぬ人』(1927)

https://matome.naver.jp/odai/2137423906928382701/2137449307493294603
第六位『哀しみのトリスターナ』(1970)
数奇な運命に翻弄された美しい女性は、激しい憎悪の念を秘めた悪女へと変貌を遂げていく…。
鬼才ルイス・ブニュエル監督が、美貌の影に潜む女の魔性を見事に描いた文芸ドラマ。
第七位『めまい』(1958)
※宇多丸選第三位に同じ
第八位『緋色の街/スカーレット・ストリート』(1945)
第九位『ルージュ』(1984)
石井隆原作の名美と村木のシリーズで、輪姦されるところをビデオに撮られてしまった女の姿を描く。
脚本は「縄姉妹奇妙な果実」の石井隆、監督は「美少女プロレス 失神10秒前」の那須博之、撮影は「誘拐報道」の姫田真佐久がそれぞれ担当。
第十位
R18指定作品のため不掲載。
作品を解説しているリンクはこちら。
http://www12.ocn.ne.jp/~nacky/ishii/irezumishi.html
四人目・・・江戸木純
映画評論家。有限会社エデンの代表取締役。
東北新社やギャガで外国映画の買い付けを行い、『死霊の盆踊り』や『ベルリン忠臣蔵』をはじめとする数百本の劇場未公開映画の宣伝に係わる。
1998年11月には妻と共に有限会社エデンを設立し、外国映画の配給を行うようになる。
第一位『ゾンビ』(1978)
ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ3部作」第2弾。
突然、死者たちが人間の生肉を貪るゾンビとなって甦り、街は大混乱に陥る。
TV局員・スティーブンは修羅場と化した街に見切りを付け、仲間と共にヘリで脱出するが…。
第二位『赤い影』(1973)
『地球に落ちて来た男』の奇才、ニコラス・ローグ監督によるミステリー。
妻のローラと共にヴェニスを訪れた考古学者のジョンは、盲目の霊媒師との出会いを機に異様な出来事に遭遇する。
第三位『ドラゴン怒りの鉄拳』(1972)
恩師の敵を討つため、日本人武道家に戦いを挑む青年の姿を描いた、大ヒット・カンフー・アクション。
ブルース・リー、ノラ・ミャオ、ロバート・ベイカーほか出演。
第四位『最前線物語』(1980)
彼の率いる部隊は、いかなる激しい戦場からも必ず生還するため、みんなにビッグ・レッド・ワンと呼ばれていた。
修羅場と化した最激戦の地、北アフリカ・ヨーロッパ戦線で彼らが体験し得たものとは…。鬼軍曹を演じるのはアカデミー男優リー・マービン。
第五位『戦争のはらわた』(1977)
※町山智浩選第一位に同じ
第六位『大魔神』(1966)
ユダヤの伝説「巨人ゴーレム」にヒントを得て製作した大映のSFXスペクタクル時代劇シリーズ第1弾。
戦国時代、謀反によって両親を亡くした忠文と小笹の兄妹は、魔神の祠を隠れ家に成長する。
困窮生活を送る小笹の祈りに応え、大魔神が誕生する。
第七位『子連れ狼 三途の川の乳母車』(1972)
小池一夫と小島剛夕の代表作「子連れ狼」を、若山富三郎主演で映画化した時代劇シリーズ第2作。
冥府魔道に生きる鬼となった拝一刀とその子・大五郎。
雇われ刺客として旅を続けるふたりに、柳生烈堂の刺客が襲い掛かる。
第八位『ガンマン大連合』(1970)
『殺しが静かにやって来る』のセルジオ・コルブッチ監督によるマカロニ・ウエスタン。
政府軍、革命でひと儲けを企むモンゴ将軍、非暴力による革命を訴えるサントス教授の3派が争うメキシコの町に、武器商人のヨドが現れ…。
第九位『ムトゥ 踊るマハラジャ』(1995)
ミュージカル、アクション、ロマンス、コメディなど、あらゆる要素がごちゃまぜになった娯楽映画の王道である。
第十位『フォロー・ミー』(1973)
不朽の名作『第三の男』の巨匠キャロル・リード監督が、そのキャリアの最後に遺したハートフルなラブストーリー『フォロー・ミー』
ミア・ファロー、トポル、マイケル・ジェイストンほか出演。
五人目・・・大谷ノブ彦
お笑い芸人。
洋邦問わず音楽や映画に対して造詣が深く、これまでに数々の音楽雑誌・映画雑誌にて連載を執筆。
第一位『ギャラクシー・クエスト』(1999)
往年の人気SFドラマ「ギャラクシー★クエスト」の俳優たちは、ドラマをドキュメンタリーと勘違いした宇宙人に救いを求められ、宇宙の危機に立ち向かうことに…。
ティム・アレン、シガニー・ウィーバー、アラン・リックマン豪華共演で贈る傑作SFコメディ!
第二位『ビッグ・リボウスキ』(1998)
富豪の若妻誘拐事件に巻き込まれてしまった男とボウリング仲間たちの騒動を描いた、コーエン兄弟が贈る傑作サスペンスコメディ。
ジェフ・ブリッジズ、ジョン・グッドマン、ジュリアン・ムーアほか出演。
第三位『ソナチネ』(1993)
ビートたけし=北野武がヤクザ同士の抗争から己の死生観を濃厚に描出していく監督第4作。
ただし、この後彼は交通事故で実際に死生をさまよう経験をし、今観直すとその後に彼が監督した作品群とはその色合いが異なるような感触も受けてならない。
1993年度キネマ旬報ベスト・テン第4位。
なお本作はイギリスで大反響を呼び、ヨーロッパで北野映画ブームを生むことになり“世界のキタノ”誕生のきっかけともなった。
第四位『ゴッドファーザー』(1972)
敵対するタッタリア・ファミリーにドンを襲われたコルレオーネ・ファミリーでは、ソニーとマイケルの兄弟が戦いの中心人物となる。マリオ・プーゾのベストセラー小説の映画化で、フランシス・フォード・コッポラ監督の名を一躍有名にした傑作である。
第五位『キング・オブ・コメディ』(1982)
第六位『スターシップ・トゥルーパーズ』(1997)
ロバート・A・ハインライン原作の「宇宙の戦士」を、ポール・バーホーベン監督が映画化した、昆虫型エイリアンと人類の壮絶な死闘を描いたSF大作。
キャスパー・ヴァン・ディーン、ディナ・メイヤーほか出演。
第七位『仁義の墓場』(1975)
藤田五郎原作による小説を深作欣二監督が渡哲也を主演に迎え、映画化した作品。
戦後暴力史上、最も凶暴といわれた石川力夫の怒涛の半生を描く。
第八位『プロジェクトA』(1983)
第九位『デス・プルーフ in グラインドハウス』(2007)
映画オタクとして知られるクエンティン・タランティーノ監督が、リスペクトする1970年代から80年代のB級ホラーにオマージュを捧げたエキセントリック・ムービー。
自分が運転する車を凶器にして、女たちを殺していくスタントマンが主人公ということで、カーアクション映画への愛着が随所に盛り込まれる。
『バニシング・ポイント』で使われたダッジチャレンジャーや、『コンボイ』のトラックのトレードマークであるラバーダックなど、映画ファンは小ネタだけでも楽しめるのだ。
第十位『ガルシアの首』(1974)
巨額の賞金を掛けられた男の首をめぐって繰り広げられる愛と憎しみの戦いを描いた作品。
監督は「ワイルドパンチ」のサム・ペキンパー。
六人目・・・高橋ヨシキ
東京都新宿区出身のアート・ディレクター、ライター、デザイナー。
映画『冷たい熱帯魚』における園監督との共同脚本などで知られる。
第一位『ヤコペッティの残酷大陸』(1971)
前代未聞の衝撃映像で世界を震撼させた残酷ドキュメンタリー「モンド映画」の生みの親グァルティエロ・ヤコペッティ監督作品。
アメリカの恥部、黒人奴隷制度の真実に迫ったドキュメンタリーのスタイルによるフィクション作品。
第二位『トゥインクル・トゥインクル・キラーカーン』(1980)
「エクソシスト」の原作者として知られるウィリアム・ピーター・ブラッティが原作を脚色し、自ら監督した問題作。
傷ついた者たちを中心に描いた少し陰のあるファンタジー。
第三位『デスペレート・リビング』(1977)
1977年に製作されたアメリカ合衆国の映画。ジョン・ウォーターズ監督によるコメディ映画。
日本では、劇場未公開。
第四位『ドリラー・キラー』(1979)
彼はそんな生活から逃避するように殺人小説を読みあさるが、次第に現実と狂気の世界との区別がつかなくなっていき、強い殺人衝動にかられていく。
第五位『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』(2005)
※宇多丸選第七位に同じ。
第六位『フォーリング・ダウン』(1993)
本作は、猛暑にうだるロスの街を舞台に、正常な判断力を失った男が、別れた妻と暮らす娘に会いたくて大暴走を始める物語である。
第七位『デビルスピーク』(1981)
名匠、ロン・ハワードの実弟、クリント・ハワード主演によるオカルトホラー。
悪魔に魂を売り渡した青年の凄惨な復讐劇を描く。
陸軍士官学校の生徒・クーパースミスは、クラス中から虐めを受ける毎日。
ある日、偶然発見した書物をPCで解析してみると…。


























































日本のミュージシャン。
音楽活動のほか、アイドルや映画の評論も手がけ、雑誌などに複数の連載を持ち、書籍化もされている。